いじめの多くは解消して(いる/いない)? ①

 ある研修に参加することになって久しぶりに講義を聞いていたら気になるデータを目にしました。

 その前に、いじめの認知件数について、再確認しておきましょう。

 コロナで学校が閉鎖されたあたりから、子ども同士の物理的交流が減って、一時、いじめが認知件数が減ったのですけど、学校が再開されるとまた上昇を続けています。

 読売新聞オンライン

全国の小中高校と特別支援学校で2022年度に認知されたいじめの件数が前年度から1割増の68万1948件に上り、過去最多となったことが3日、文部科学省の問題行動・不登校調査でわかった。
 深刻ないじめの重大事態も217件増え、最多の923件だった。不登校の小中学生は最多の29万9048人に上り、30万人に迫った。

 

 子どもたちの人数はどんどん減っています。それなのにいじめの「件数」は増加している。

 これは総務省が出した最新の子どもの数の統計です。

2024年4月1日現在におけるこどもの数(15歳未満人口。以下同じ。)は、前年に比べ 33万人少ない1401万人で、1982年 から43年連続の減少となり、過去最少となりました。

https://www.stat.go.jp/data/jinsui/topics/pdf/topics141.pdf

 

 一年ずれているとはいえ、30万人くらい子どもの人数が減っているのに、いじめ認知件数は10万件くらい増えているのです。
〈たの研〉に来る相談事例から推測すると、学校に相談しないまま何とかしようと頑張っている件数も増えている感じがしています。ネットいじめも増えていると思います。
 

ここで考えてみてください。

 学校が把握したいじめ件数「68万1948件」は、その後どうなっているか?
 です。
 解消しているのか、解消しないままなのか?
 どう思いますか?
 
予想

 ア.ほとんど(3/4程度)解消している

 イ.ほとんど(3/4程度)がそのまま

 ウ.半分程度が解消している

 エ.その他

どうしてそう予想しましたか?

 

 予想すると、これまで見えてなかったものが見えてきます。
 そしてたのしさも増えていきます。

 賢くなる一番の近道は予想することだといってもよいでしょう。

 予想したら、自分で調べてみることです。

 明日の記事には、この続きを載せる予定です、たのしみにしていてください。

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上下逆転の面白さ@景色にみとれる

 先日の記事に感動した読者の方から写真が届きました、記事に触発されてしばらく見とれていたそうです。

 ほれぼれするような夕焼け空の写真です、右の影に見えているのはマンションでしょう。

 

 

 以前も書いたことがあるのですけど、こういう空をみていると、上下逆転して、まるで自分が空にいてずっと下に雲があるかのように見えてしまうことがあります。

 こんな感じ。空中から湖をみているようなイメージです。

 

 錯覚なのだけど、面白いので、しばらくそれをたのしんでしまうことがあります。

 駐車場に車を停めた瞬間、隣りの車が出ていって、まるで自分の車が突然動きだしたように感じることもあります。

 錯覚だと自分が認識できるといいのだけど、本当だと思うと困ったことになります。学校に勤めている時、ある先生が「滝に行った時幽霊がみえた」と言っていました、錯覚を真実だと思い込んでしまったためです。

 一つの授業になりそうです。

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本を楽しむ・本に親しむ@ファーブルさんが書いたのは昆虫記だけではない

 本を楽しむとか本に親しむというと、多くの人はその中身を味わうことをイメージするでしょう。

 確かにそれもあります。

 でもこういう親しみ方、楽しみ方もある。

 これは私が師の板倉聖宣先生(たのしい教育研究所 設立当時からの強い支援者/仮説実験授業研究会初代代表/元文科省教育研究所室長/元日本科学史学会会長)と古本屋に入った時に「きゆなくん、これいい本だよ」と言われて購入した一冊『ファーブル植物記』です。
 2階の執筆室が久しぶりに片付いて、使えるようになったので、久しぶりに手にしました。
 カバーの内側でファーブルの母国フランスの言葉になっているのですけど、中は日本語に訳されています。

 
 え、ファーブルは〈昆虫記〉だけでなく植物についても書いていたの?

 と思う人たちもいると思います、ファーブルはたくさんの科学的な文章を書いています。

 ファーブルが亡くなってあと、植物について書かれたものをまとめたものが『ファーブル植物記』です、日本では平凡社が出してくれています。

 古本で手に入れたので、カバーはかなり傷んでいました。
 ブッカーで覆っても傷みが目立ったままになるので、そうせず、といっても書棚から出し入れするうちにビリっと裂けてしまうことがみえてきたので、文字や絵の部分を切って、背表紙は栞(しおり)にしました。

表紙は本の内側にはりつけました。

 カバーを折った裏側にあるファーブルさんの紹介や背表紙のイラストも、本の中にはってあります。

 新しい本のようにはいかないのですけど、これが結構気に入っています。

 近年、本はどんどんデジタル化されてきました。

 私のように紙の本に親しんでいる人たちは激減してきているでしょう。

 紙の本のたのしみをあじわえることは、とても嬉しいことです。

 今日は、この中にある〈クリ〉の話を読みました。

 機会があったら紹介させていただきます。

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景色にみとれながら夕陽の小径を歩く

 〆切ものに追われることがわかっていたのだけど、週に一度は自然を味わいつつたのしく歩くことはやめられません。

 仏桑花(ぶっそうげ)と夕陽が美しいコントラストをみせてくれました。

 ブッソウゲはハイビスカスの別名でもあり、ハイビスカスの原種ともいわれています。琉球・沖縄では直球で「アカバナ/赤花」とも呼ばれます。

 これまでじっくり見たことはなかったのだけど、夕陽をバックにした美しさに見とれてしまいました。

 その姿をじっと見ている心のゆとりをたのしみつつ、その後いつもの畑の道を歩いているうちに陽は落ちて、暗くなっていきました。

 散歩なんかしないで〆切ものをまとめていた方がよいのではないか、と考える人もいるでしょう。

 そうかもしれません。

 でも自然をたのしむ時間をもちながら仕事に取り組む方が結果的にうまくいくかもしれません。

 両方同時にはできないけれど、感覚的には後者に軍配があがる気がしています。

 また早く散歩に行きたいものです。

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