『宇宙のひみつがわかるえほん』的川泰宣(ポプラ社) 読み語りおすすめ本

今日は『宇宙のひみつがわかるえほん』的川泰宣(ポプラ社) を紹介します。

2宇宙へに行くの2009年は世界天文年でした。
宇宙に関するイベントや本もいろいろありました。

低学年の子どもたちでもが分かりやすい宇宙の本がないかなと
探しているときに,たのしい教育研究所と関係の深い 的川先生の本がたくさん手に入りました。

的川先生は,たのしい教育研究所が立ち上がる時に,遠藤純夫先生と一緒に強く支えて下さった方で,喜友名先生が「師匠」と呼んでいる方です。
よく沖縄にも来て下さって前回は研究所の皆とパーティーを開きました。

宇宙関係の本を日本で一番たくさん出している方だけあって,とても分かりやすい本です。
子どもたちだけでなく大人の私にも分からなかったことが
たくさんあって「これだー」と思いました。

「どうやって宇宙へに行くの」
「なぜ宇宙へいくの」
「なぜ星は光っているの」
「宇宙人はほんとうにいるの?」
「わたしたちは星からうまれたの」
「宇宙なぜなぜQ&A」の6巻です。

イラストや写真もたくさんあってとても分かりやすく
説明されています。

本の中のタコロス先生と一緒に、
時には宇宙の不思議さに目を向けてみるのもいいものです。

7月の既日食は図書館でもイベントを行い、
思い出すだけで感動がよみがえって来ます。

また沖縄では宇宙ステーションに長期滞在してた
若田光一宇宙飛行士との通信イベントや仮説実験授業「宇宙への道」があって,まさに「世界天文年」でした。
宇宙がぐっと身近に感じられるようになりました。

この本はその若田さんのスペシャル対談も載っています。
タイムリーな本に出会いました。

( by hina )

『絵本 窓ぎわのトットちゃん』1・2巻 黒柳徹子(講談社):読み語りおすすめ本

ご好評の「読み語りおすすめ本」のコーナー
 今回は「絵本 窓ぎわのトットちゃん」1・2巻 黒柳徹子(講談社)
  を紹介します。

絵本 窓ぎわのトットちゃん「窓ぎわのトットちゃん」が絵本版で登場しました。
最初に出たのは30年以上も前に出された本で、
黒柳徹子さんの自伝物語で295ページもあります。

この絵本版は
トットちゃんが小学校1年生で学校を退学になるところから始まります。
入学早々退学になったトットちゃんは、
自由が丘のトモエ学園に通うことになります。

そこは、電車を教室に使ったり、授業のやり方も変わっていたり、
校庭のあちこちに自分専用の登る木があったり、
トットちゃんはそこがとても気に入り、
毎日学校でわくわくたのしく過ごしていきます。

トットちゃんが、どんなことを考えて、どんなことを感じて、
毎日を思いっきり暮らしていたのか読みながらこちらまでわくわくしてきます。

子供の話をじっと聞いて、さりげない校長先生の一言にも感動しました。
認めてもらえるってうれしいことですよね。

(by hina)

読み語りおすすめ本:『ふしぎな鳥の巣』鈴木まもる(偕成社)

今回は『ふしぎな鳥の巣』鈴木まもる(偕成社)を紹介しますね。

ふしぎな鳥の巣図書館では、いろいろなものを展示します。

一度,鳥の巣を展示していた時のことです。
「私も拾ったよ」
「運動場に落ちていたよ」
「公園からひろってきたよ」
「台風の風で飛ばされたみたいだよ」
そういう言葉とともに…子どもたちがどんどん鳥の巣を持って来てくれました。

なんと段ボールいっぱいの鳥の巣が集まってきました。

それらを整理して展示してみると,めじろやヒヨドリの巣が多いのです。
見ていると、巣の作り方がおもしろくて、枝にからみつけて落ちないようにしっかりつくられたメジロの巣、枯れ枝と一緒にビニールひもも使って作られた巣など様々です。

さて,この本は,そんな時に偶然みつけた本です…というより,やはり目の付け所に「鳥の巣モード」が加わっていたのでしょう(^^

1ページ1ページの鳥の巣を興味深く見ることができました。
「鳥の知恵ってすごいな」と同時に、こどもたちに早く見せたくなりました。

本を展示すると,案の定すごく喜んでみてくれました。
敵から身を守るためにいろいろな工夫があったり、気候に合わせてアパートみたいな巣を作ったり、ふわふわの毛糸の靴みたいな巣や、蜘蛛の糸をくちばしで編んで作ったり、知らない鳥の世界を垣間見るようで、一緒に感動を分け合いながらたのしみました。
もっといろいろな人達に見てもらいたい本の一つです。
(by hina)

『ルリユールおじさん』 いせひでこ (理論社)

ルリユールおじさん
今日は『ルリユールおじさん』 いせひでこ (理論社)
を紹介しますね。

ソフィーという女の子は大切にしている本を修理してくれるところを探して、
一件のお店にやってきます。

「ルリユール」ということばには「もう一度つなげる」という
意味もあるんだよとおじさんが話してくれます。
大切な本を丁寧にきれいに製本してくれるのが、ルリユールおじさんです。

本をとじなおすために、まず本をバラバラにして、へりを切り、
糸でかがってのりで固めて、背中をハンマーでたたいて丸みをつけ、
表紙をつけて最後は背の皮に金箔でタイトルをうつ。

作業一つ一つが丁寧であたたかいんです。
宝物の本、とっておきの大切な本があるってステキです。

父親から受け継いだ仕事で、おじさんが小さい頃に父親が
製本しているのをみている場面描写も味わい深いです。
そういう職人は現在ではひとけたになっているそうですが、
いつかパリのその本屋さんに行ってみたいなと思いました。
( by hina )