評価・感想は宝物-たのしい教育の評価論/まるで遊んでいるかと勘違いしてしまうのが〈たのしい教育〉

 学校でも日頃から普通に先生の授業を〈たのしさ度〉と〈理解度〉で評価してもらうとよいのに、と思ってすでに40年くらい経ちました。学校だけでなく公的なシステムはなかなか本質的な変化が困難な様です、子どもたちが先生を評価したり学校を評価したりすることに対するハードルはまだまだ高いようです。

 とはいえ〈たのしい教育派〉の先生たちは、頻繁に自分の授業を評価してもらっているので、悲観する材料ばかりではありません。

 私の教師人生は〈教師なり立ての頃〉に子どもたちに自分の授業の点数をつけてもらった時から、授業に対する構えが根本から変わりました。

 大学を卒業したてで、周りの先生、主事の方から指導されて、それを自分でも工夫して授業を組み立て、研究授業でほめられる。

 学校での研究授業だけでなく、地区単位の研究授業、県単位の研究授業もどんどん引き受けて、その授業が評価され「キミは見どころがある、つくばの研修に行ってみないか」そういう声がかかる。まだ教師になって経験もあまりないのに地区での研修会の指導者にもなり、先輩の先生たちに授業のポイントなどを具体的に解説する立場に立つことになる。

 周りの先生たちから「これはすぐに教育事務所に引き抜かれて若手主事の誕生だね」そんな声をかけられる教師人生の始まりでした。

 その教師人生とパラレル(並行)に、たまたま同地区で教師をしていたいらはさんから紹介された仮説実験授業を実施してみた教師人生もありました。

 子どもたちの笑顔とやる気がぜんぜん違う。

 自分の授業を子どもたちが評価するというシステムは、その頃とても斬新なものでした。もちろん自分の授業がぶった斬られることもあるわけですから、恐ろしい切れ味の行為です。※たのしい教育をすすめようという先生は「自分がこの授業で勝負したい」という授業を評価してもらってください、教師自身もやる気が起きない、やることになっているからやる的な授業まで評価してもらうことはありません

 その時に、子どもたちの笑顔・やる気の向きに教師人生を選んだことで、今のたのしい教育研究所があります。

 5日前の〈秋の講座〉でもらった子どもの評価があります。

 こうみると「遊びの時間だったの?」と勘違いしてしまうのではないかと心配になるほどですけど、一つ一つのプログラムが〈学ぶ価値〉高く〈たのしさ度〉も高い内容でした。

「おかきのカレー味」も日本の食文化、そして2000年を遡る〈食の工夫〉を感じてもらえるものでした。
「ペットボトル」と書いてくれているのですけど、それは「音とは何か」「音の高さとは何か」を感動的に味わう〈音楽の授業〉でした。そういう本質的な授業を、まるで遊んでいるかの様にたのしんでくれるというのはすばらしいことだと思います。

 今日はA小学校で、親子授業です。

 たくさんの笑顔に出会える〈たのしい教育研究所〉の日々が宝物です。

 おかげさまでこの公式サイトも1日1000アクセスを突破し高く安定しています。これは今日午前のアクセス統計です、昨日が2000アクセス近く、今日は午前中で1000アクセスを突破しています。

 たのしい教育研究所の元気は、このサイトを見てくださっているたくさんの皆さんにも強く支えられています、心から感謝しています。気に入っていただけた方は、友人知人に、またSNSでこのサイトの魅力を届けていただけたら幸いです。

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植物が世界を動かす 〈楽しいブックレビュー 〉楽しい理科・楽しい社会

 買っておいてずっと読む時間のとれない本がたくさんあります、稲垣栄洋著「世界史を大きく動かした植物/PHP」もその一冊です。

 人の目を引くタイトルでなくては買ってもらえないので、誇張気味になるのはしかたないとしても、そもそも植物が世界を動かすことがあるのでしょうか?

 みなさんはどう思いますか?

 そもそも植物が消えたら、シアノバクテリアなど極端な環境下でも生きていける古細菌など一部のものを除いて生物のほとんどは死滅するでしょう。

 ただしそれは植物が優れているということでもありません、逆に動物が地球から消えたらほとんどの植物も滅びてしまいます。植物に必要な酸素Oをくれるものがなくなってしまうわけですから。

 動物も植物も菌類も循環して生命を成り立たせているんです。

 世界史を変えるくらいの力は動物も植物も菌類も持っているといって良いでしょう。

 では、ある種類の植物が世界の歴史を動かした、ということはあるでしょうか。

 あります。

 たとえば東インド会社(イギリス・オランダ)は〈コショウ〉で巨万の富を手に入れ、その経済力と軍事力を背景に、実際に政治を動かす力を持つようになったと言われています、その意味でコショウという植物が世界を大きく変えるものになったともいえるでしょう。この本「世界史を大きく動かした植物」にも一章とって書かれています。

ウィキペディアより

みなさんは、世界史を大きく動かした植物をあげるとすると、他にどういうものが浮かんできますか?

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 本の中には〈コショウ〉の他に「小麦」「イネ」「唐辛子」「ジャガイモ」「トマト」「ワタ」「茶」「サトウキビ」「大豆」「タマネギ」「チューリップ」「とうもろこし」「さくら」が章をさいてまとめられています。

 個人的には〈トマト〉や〈さくら〉が世界史を大きく変えた、というのが腑に落ちないのですけと、それはそれとして、実はこの本の「サトウキビ」の章を読むためだけに買っておいた本です。

 板倉聖宣先生が元気な頃「きゆなさんは沖縄で暮らしているんだから、みんながサトウキビのことをたのしく学ぶことができる授業書を作ってよ」という宿題を残してくれました。

 そのための一冊です。

 著作に没頭できる環境をそろそろ整えていきたいと考え始めています。

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たのしい花さんぽ/キクファミリー(キク科)の奥深さ

 大きな講座が終わって、のんびり野山をあるきました。まだ冬の風というほどではなく、涼しい中で散歩をすることができます。

 ひときわ鮮やかなムラサキの花をみつけました。

 アザミの花のようです。
 でもみなさん、何気なくみるのではなく花に近づいて、じっくり見てください。
 花びらをみつめていると・・・

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 おや、小さな花になっているぞ。

 花びら5枚の小さな花たちが密集しています、おもしろい。


 小さな花が集まって一つの花に見える、といえば…

〈キクファミリー/キク科〉の特徴です。

 とすると、アザミはキクファミリーなのでしょうか。

 そもそも小さな花が密集して一つの花の様に見えるファミリーはキク科・ファミリー以外にもあるのかな?

 みなさんはどう思いますか。

 みなさんの考え

 調べてみると、アザミはキクファミリーでした。

 小さな花が集まっている植物は他にもあります。

 以前、湧水を汲みにいった時にみた〈サクララン〉

 サクラソウ科の花も花がたくさん集まっています。

ミゾソバ科もそうです。

 でもひとつの花の大きさ、花たちの密度など、一見すると一つの花にしか見えないキクファミリーは他とかなり違います。

キク科〈イワニガナ〉wikipediaより

 キクファミリーは、キクだけでなく、ひまわりもそうです。

 レタスもそうです。

 よもぎもそうです。

 キク・ファミリー(科)の奥深さに触れた花さんぽになりました。

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講座の始まる前はワクワクどきどき、始まるとたのしさMax

 遠足の前の日がとてもうれしくて、遠足の朝もまた嬉しいことと同じで、講座がさぁこれから始まるという時は、とても嬉しい時間です。

 これは講師スタッフで集まって「さぁ、これからたのしんでいきましょう」と話をしている時の一コマです。

 その後、椅子やテーブルを並べ始めて、参加してくれる方たちを迎え入れる準備がはじまります。

 講座の内容はまず〈たのしい教育メールマガジン〉で紹介してあと、このサイトでも触れさせていただく予定です、お楽しみに。

 今回もとてもたのしい笑顔につつまれて、参加者満足度100%になりました。

 秋の講座も「そこに学ぶに値することがたくさんあるのがたのしい教育」だというのを体感してくれた方たちもたっぷりでた1日になりました。

 たのしんでくれた方たちが、学校や家庭でさらに笑顔を広げてくれるのをたのしみにしています。

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