たのしい子ども未来キャラバン〈ワークショップもりあがる〉キッチンのタネ

 夏休みにはいった週、こども未来キャラバンを実施しました。自由研究で利用できる〈ワークショップ〉です。

 

 いくつかのプログラムの一つが〈キッチンのタネ〉です、とてももりあがりました。

 たの研で実験した〈キッチンのタネ〉の実験を予想しながらたのしんであと、自分で実験するための準備に入ります。

 

キッチンにあるコショウ(細かく砕く前の丸い実)は発芽するのでしょうか?

ぜんざいを作る時の〈あずき〉はどうでしょう?

 こどもたちの予想を聞いて、その理由も発表してもらってから、実験セットづくりに入りました。
 数日したら実験結果がわかることになります。

 水のかけ方などをくわしく説明して・・・

〈とうもろこし〉や〈もちきび〉も試したいというので、プレゼントして、立派な自由研究セットができあがりました。

 予想通りになるのかどうか、今日もたのしく水かけをしてくれていると思います。

 こどもたちの賢さたのしさを、どんどんひろめる〈たのしい教育研究所〉です。

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自由研究〈超簡単〉らっきょうの皮むき おすすめします

 沖縄県の北部に住んでいる応援団の方からたくさんの〈らっきょう〉が届きました。らっきょうは〈天ぷら〉でも〈つけ物〉でも美味しいのですけど、ほとんどのレシピに書いてあるように「皮むきが大変」です。
 はじめはたとえばこんな感じです。

 サイトをみると「超簡単らっきょうの皮むき」というような記事がいくつか見つかるので、試してみたのですけど〈上を少し残してカットして皮をむいていく〉というような流れで、どれも一個一個むいていく流れでした、残念ながら私には画期的にも超簡単なことでもありませんでした。

ひらめいた
 何度か料理している時「もしや」とひらめいて、さっそく実験してして「これこそ画期的だ」と思える方法をみつけました、みなさんもチャンスがあれば試してみませんか。

 上下をカットして料理に適した部分にするところは同じ、汚れたままでOKです。

 これを丸ごとネットに入れて、塩を手のひらにのるくらい中に入れます。

 

 ネットの上側をもって手に力を入れてゴリゴリ押していきます。

 30秒くらいでこうなりました、ほとんどの皮がむけています。

 

 

 水に入れてもみ洗いしていくと、まとわりついていた塩と皮がとれていきます。

 

 それでものこっているところがあるかもしれませんから、それは手にとって剥がしてあげてください、すぐにとれると思います。今回は10個くらいしかありませんでした。

 むいたラッキョウを漬物にしてみました。
思いついて衝動的にパッと実験したので、もっと美しさに気を配るとよかったかもしれませんけど、まだ1回目なのでご了承ください。ただし、スタッフみんなが「とっても美味しい」と言ってくれました。

 みなさんも試してみませんか。

 この記事でひらめいた人もいるかもしれません、〈ニンニク〉もこれでいけるかもしれない・・・
 私も今度試してみたいと思います。

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自由研究 進化に目を付けるとたのしい/クジラとコウモリとヒト

 小林武彦さんの「生物はなぜ死ぬのか」という本があります、帯にある〈次の世代のために死ななければならない〉という不思議な言葉にひかれて購入しました。

 それが科学的な原理として正しいのか?

 納得いかないところもありながら、ある側面としては正しいと感じています。

 誰も死なないとしたら、はたして進歩・進化できたかというと、それはとても難しいからです。
 狭い枠の中で考えるとイメージしやすいでしょう。
 たとえば一つの学校に歴代の校長がずっと存在しているとしてください、学校は進歩できるでしょうか?
 歴代の校長の影響下で、新しい校長は動きがとれなくなるでしょう。

 著者の小林さんがあるトーク動画で「大抵のなぞは〈進化〉を考えると解ける」と語っていました。
「進化論」は〈ダーウィン〉が人生をかけて私たちに伝えてくれた真理です。

 ということで、今回は〈進化〉の話です。

まず質問から・・・

 質問 〈海を泳ぐクジラ〉と〈空を飛ぶコウモリ〉と〈地上を歩くヒト〉。
    共通するものは何でしょう?
    こたえはいくつもあるでしょう・・・考えてみてください。

 
あなたの考え

 

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予想してからね

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予想してからね

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〈生物である〉とか〈遠くまで移動する〉とか〈こどもを産む〉とかいろいろあると思うのですけど、今回注目したいのが「同じホニュウ類である」ことです。

 ホニュウは「哺乳」つまり〈お乳をのんで育つ〉ということです。

クジラもコウモリもヒトもお乳をのんで育ちます。

 他にもいくつかの特徴があります。

 ほとんどのホニュウ類は母親のおなかの中である程度まで成長して生まれてきます。 体毛があります。

 そしてたいていの哺乳類には手足が2本ずつあります。

 ヒトの手足はわかりやすいですね。コウモリもぶら下がるための足が二本あります。ツバサを手だと数えたら〈手足に本ずつ〉にあてはまります。

 こういう場合は骨をみるとはっきりしますよ。

 これはコウモリの骨格標本です。

 よくわからないかもしれませんけで、手の骨の先にとても長い手の指の骨がついていることがわかります。
 しかも人間と同じ五本ゆびです。

 

 でもクジラに手足はあるんでしょうか?

  調べてみましょう。

 クジラは尾ひれが発達して足がじゃまになってきたので、進化の過程で今はほとんど目立ちません、しかし〈足の骨〉のなごりはちゃんと2本残っています。

 

 手はどうでしょう、ヒレになっているので外からは見えません。
 骨を調べてみましょう。

 これは〈クジラと海の科学館〉に展示されているクジラの骨格です。
 左の中程をみてください・・・

 大きくしてみましょう、どうですか。

 私たちの手と同じような形をしています。

 はじめは、空を飛ぶコウモリと海を泳ぐクジラ、そして地上を歩くヒトとの共通点というと、あまりない気がしたかもしれません。
 体のつくりをみていくと、表面上からはみえないものが見えてきます。

 進化の長い流れの中で、生物たちはいろいろ変化してきましたから、表面上はかなり違う生物に見えることもあるでしょう。

 そういう場合でも、詳しく調べていくと、いろいろなことを発見できると思います。 それは大人にとっても、たのしくワクワクするものだと思うのですけど、どうでしょうか。

 こどもたちと一緒に〈予想〉を立ててから一緒に調べてみませんか。

 たのしいことをみつけたら、ぜひ教えてくださいね。

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自由研究をたのしくすすめる決定的要素とその具体例

 夏休みになり自由研究の相談も増えてきました。〈自由研究〉をすすめようという人たちは、たのしい教育研究所のサイトに出ている自由研究に関わる記事を読んでみることをすすめます。かるく300以上出ています。

 前回の記事の様に、理論・りくつ的な記事もあるのですけど、難しくないと思ったら、それもとばさずに読んでみてください。「大人が読んで、こどもに伝える」ということでもよいと思います。インターネット上にあるばくだいな記事の中で、たのしい教育研究所(RIDE)の記事はとてもことなっていることがわかるでしょう。単なるノウハウとしてしょうかいしているのではなく、本質的なたのしさを伝えようとしているからです。

まず一つ目の話

 学校の課題(宿題)として自由研究をする場合には「どうすれば賞がもらえるか」「独創的な研究はどうすすめればよいか」と考えている人は、すこし立ち止まった方がよいと思います。

 私いっきゅうも自由研究の審査員をしたことがあるのですけど、エントリーされたものはほぼ間違いなく、すでにあるものたちをベースにしています。

 ごくまれに「久志の海岸の釣れるポイントさがし」というオリジナルあふれる自由研究もあって、釣り雑誌でも出てこない様ないろいろな場所に足を運んでまとめた自由研究もあるのですけど、そういうものはほぼありません。そういう自由研究は普通の審査員からは支持されませんけど、本人のたのしさ度や問題意識がはるかに高いので、その子の将来への大きな一歩に確実につながります。

 自由研究は〈科学〉のたのしさとすばらしさを味わってもらうことを目標にしたい。それを味わったこどもたちは、その後の人生に確実に役立ちます。ほうびをもらうためではありません。

 私は本が好きなので、これまで一流と呼ばれる人たちのこどもの頃の話もたくさん読んできました。その中には〈こどもの頃であった本〉に強く影響をうけた話や〈星をみて、その向こうはどうなっているのか〉に強い興味を受けたという様な話はたくさん出てくるのですけど、夏休みの自由研究で賞をもらったという様な話は目にしたことがありません。

 すばらしい研究でその時代をリードしたアインシュタインやニュートンもいう様に、私たちは先人たちのすばらしい研究の肩の上にのって研究をすすめているのです。たとえばこのサイトで自分が興味関心を受けたものをみつけ自由研究していく、そして〈予想を立てて確かめる/実験する〉ことの凄さを自由研究をすすめる中で体感できるなら、それはすばらしい経験になるでしょう。

 二つ目の話

 どういう研究をすすめるにしても〈あなたの予想〉が決定的に重要だということを忘れないでください。それはこのサイトの中にたくさん書いてきましたから、サイトの「検索」窓で〈予想〉というキーワードで検索してみてください。

 ここでは、以前の書いた「進化の話」で自由研究をまとめたいという方の相談にのった時の具体例を紹介して終わろうと思います。
A3用紙6枚をはりつけて大きな紙にして、こういうスタイルでまとめてはどうかという提案に、とても喜んでいただくことができました。

 

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