楽しくアウトドア〈羽が透明な昆虫をみつけた〉 楽しい学習・楽しい学力・楽しい教材・楽しい学力向上/カノコガ

 外を歩くとたのしいことがいろいろあってやめられません、貴重なものがたっぷりつまった宝箱のようです。野山を駆けていた子どもの頃もたのしかったけれど、いろいろな生き物たちに親しんでいくうちに、もっともっとたのしく感じるようになりました。

 以前から気になっていたこの昆虫、しっかり写真に撮ることができました。

 羽根にステンドグラスのような〈枠〉があって、その枠の中が〈透明〉です。

 スマホをグッと寄せても逃げないので、真上近くからも写すことができました、下の葉の模様が透けてみえますよね、羽根の黒いフチ取りの内側は何もないのかなと思うほどです。

 透明部分が強調されて見えるので「めずらしいなぁ」と思ったけれど、考えてみると、トンボの羽根もセミの羽根も透明です。

wikipediaより

 

 近くで写せたので、何という名前の昆虫か特定(同定)できました。

 

カノコガ 雄
分類
: 動物界 Animalia
: 節足動物門 Arthropoda
: 昆虫綱 Insecta
: チョウ目(鱗翅目) Lepidoptera
上科 : ヤガ上科 Noctuoidea
: ヒトリガ科 Arctiidae
亜科 : カノコガ亜科 Syntominae
: カノコガ属 Amata
: カノコガ A. fortunei
学名
Amata fortunei
(Orza, 1869)
和名
カノコガ(鹿子蛾)

 wikipediaより

〈ガ〉の仲間なんですね、意外。

 それにしても生物の名前の付け方には〈もっと知恵を出してほしい〉と思うことが多々あります。

 〈カノコガ〉の〈カノコ〉は「鹿の子」、鹿の子ってこうですよね。

 どこがどう似ているのですかね、白い斑点?
 ちょっとね・・・

 そういう疑問も、外にでていろいろな生物に触れているからこそ感じられるものです。

 寒い日々ですけど、みなさんも外に出てみませんか。

 私は琉球・沖縄に住んでいるので、冬でも生き物たちにたくさん出会えるのですけど、寒い地方に住む方たちはそうはいかないかもしれません。

 生き物はいなくても、雪とか葉を落とした木とか山とか雲etc.

 たのしいものにいろいろ出会えると思います、たのしいものがみつかったら、〈たの研〉にも送ってください!

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たのしい教育研究所の新しいパソコンで初の動画教材ができました/色水が染み込んでいく実験-楽しい学習・楽しい学力・楽しい教材・楽しい学力向上

 年末にパソコンが以前のiMac27インチから最新のiMac24インチに変わりました。それ以上の画面サイズがないというのが気になったのですけど、だいぶ速いというので購入したところ、外部ディスプレイの応用性が期待以下でした。
 私の元のiMac27インチのスペックがとても高かった様です、残念。

 Appleと相談して、さらに上のグレードのパソコン〈Mac Studio〉に変更することにしました。

 タテヨコ20cmで重箱の様なパソコンです、iMacよりCPUがアップグレードし、GPUのスペックもあげたのでかなり快適です。

 この概要をみたスタッフは〈これで何ができるの?〉という顔をしていましたが、かなりパワーあるパソコンです。

 以前のiMac27インチは動画編集の処理中に壊れてしまったので、さっそく動画編集をしたいところなのですけど、一月の講座〈PurifyⅡ〉が迫りなかなか手掛けることができません、この土曜日に終わってからやっと編集に入ることができました。

 以前「自由研究〈予想してみましょう〉紙に水が染み込んでいくと…」という記事を書きました。

 まだの方は戻って予想を立てていただけませんか。

自由研究〈予想してみましょう〉紙に水が染み込んでいくと…

ということで、今回の動画は地味ながら大作です、BGMがわりとしても利用していただけると思います。

https://www.youtube.com/watch?v=CJU8J3xJmVU

 さて左の黄色い水、右の青い水は真ん中のカラのコップに導かれて移動するのでしょうか、しないのでしょうか?

 ある方が「はじめに山を登っていってから降りていくというのは無理があるのではないか」という話をしていました、さてどうでしょう。

 ぜひ動画でお確かめください。

 こういう地味な動画はおそらくYouTube界はじめてだと思います。

 

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2023春の講座〈出会いも別れもたのしい教育〉講座事務局より

みなさん、こんにちは。

新しい一年がスタートしましたね。ちらほら桜の花びらが顔を出してきました。
今年もスタッフ一同、「子どもたちの笑顔」をイメージしながら教材づくりなどたのしく進めていきます。今年もよろしくお願いします。

さて、学級の子どもたちと過ごす時間もあと3ヶ月。思い出に残る日々にしていきたいですね。毎年大好評の「春の講座」のお知らせです。

 

ー受講した次の日に同じようにたのしく授業できますー

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 2023年 春の講座
出あい も別れも たのしい教育
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子ども達が笑顔になり「もっとこういう勉強をしたい」と感じてくれる、それがたのしい教育です。別れそして出会いの「春の季節」をたのしい教育で「先生に受け持ってもらってよかった」と感じてもらえる、思い出になる授業をしませんか。それは教師にとっても心に刻まれるものになるはずです。これまでたのしい教育研究所〔RIDE〕の講座に参加したことがない方たちも、クラスでそのまま真似て実施できる様にプログラムしています。
参加人数には限りがあります、お早めにお申し込みください。
 
日時:2023218日(土) 9:20受付/ 9:30~12:50
会場:石川青少年の家 大研修室(建物2階)※高速石川インターより約5分
対象:教育関係者に限らず、たのしい教育に興味関心のある方
 小学生以上なら子どもと一緒の参加も可能です(子どものみの参加はできません)
参加費 大人3000円、RIDE会員(本人のみ)2700円、学生(大・高)2500円 子ども(小・中学生)1600円 子どもは大人とペアで教材1set
★早割り:2/4()17:00まで  大人2700 円,RIDE会員2400,学生2200円、子ども 1400円
持ち物等:筆記用具、マスク、飲み物、教材持ち帰り用のバッグ、動きやすい格好で
  〜 予定プログラム〜
①みんなで仲良くゲームプラン
② パーティーでもりあがる〈クイックちんすこう〉づくり
③出会いと別れを彩る〈ものづくり〉
④思い出にのこる読み語り
⑤いっきゅう先生の〈思い出に残るたのしい教育授業書〉
⑥たのしい教育教材の紹介 他
★ お問合せ 090-1081-7842 (平日 18:00まで)申し込み★★ 下記QRコード、URLからhttps://forms.gle/FaVjS5AwTPfKVebo8
メールからも可能 ⇨office@tanoken.com
件名に「春の講座申し込み」と書き ①名前 ②所属(会社・団体・学校学年など)③ 電話番号(緊急連絡に利用) RIDE会員の方は「RIDE会員」と明記して申し込みください(週1回のメルマガが届いている方は会員です)※受講の可否メールが研究所から3日以内に届きます、届かない場合はお電話ください

講師代表:いっきゅう先生(喜友名 一)たのしい敎育所所長。アメリカNASAと連携し宇宙に滞在中の〈若田光一宇宙飛行士〉と地上を結んだ教育イベントを成功させ、自らも1000人近くの参加者に一斉授業するほか〈たのしい教育〉の第一人者として活躍。マスコミにも多数取り上げられている。学校教師を早期退職し「たのしい教育研究所」を設立。県内だけでなく全国そして海外を飛び回る。国や県との連携、医師会の要請で副読本を作成するなど幅広く活動中。

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寺田の寅さん〈寺田寅彦〉/楽しいブックレビュー 寺田虎彦〈チューインガム〉/もう一人の〈寅さん〉寺田寅彦/楽しい学習・楽しい学力・楽しい教材・楽しい学力向上・私の寅さん

 忙しくなって読書量は激減したとはいえ一時期より明らかに増えてきました。わくわくドキドキ系から科学系哲学系まで幅広くたのしんでいます。気に入りの作家の一人は〈寺田寅彦〉、100年くらい前に活躍した人物ですです。

wikipediaから引用校正してみましょう。https://ja.wikipedia.org/

寺田 寅彦/てらだ とらひこ
1878年明治11年)11月28日1935年昭和10年)12月31日
日本の物理学者随筆家俳人。吉村 冬彦(1922年から使用)、寅日子、牛頓(ニュートン)、藪柑子(やぶこうじ)の筆名でも知られる。高知県出身(出生地は東京市)。

東大物理学科卒。熊本の五高時代、物理学者田丸卓郎と、夏目漱石と出会い、終生この2人を師と仰いだ。

東大入学後、写生文など小品を発表。

以後物理学の研究と並行して吉村冬彦の名で随筆を書いた。

 随筆集に『冬彦集』(1923年)など。

 何ヶ月か前、DVDで〈フーテンの寅さん〉を観た日に〈寺田寅彦随筆集〉を読んだことがあって「あ、寺田寅彦も寅さんだな」と気づいたことがありました。

 時代のもつ背景と写真がとても貴重だった状況が重なって寺田寅彦は難しい人物に映るかもしれません、でも寅彦のエッセイなどに出てくる真剣な遊び心、誠実さ、人好きなところ、不器用なところetc. 私にとって寺田寅彦も親しみを込めて〈寅さん〉です。

 フーテンの寅さんはたくさんの名言を残しています、たとえば

何て言うかな、ほら「あ-生まれて来てよかったなって思うことが何べんかあるだろう」
そのために人間生きてんじゃねえのか

第39作「寅次郎物語」(1987)

 寺田の寅さんも名言をたくさん残しています、有名どころは

天災は忘れた頃にやってくる

 弟子の中谷宇吉郎が朝日新聞 1938年7月9日 第7面に「天災は忘れた頃に来る。 之は寺田寅彦先生が、防災科学を説く時にいつも使われた言葉である。そして之は名言である」と書いてとても有名になりました。

 ということで今回は寺田の寅さんのエッセイの話です。

〈たのしい教育メールマガジン〉に寺田寅彦「茶わくの湯」という作品を詳しく紹介して、その抄編をこのサイトにも載せたことがありました。

たのしい読書案内「科学絵本 茶わんの湯」寺田寅彦 窮理社2,200円 学校の図書館に一冊!

 寺田の寅さんの紙の本もたくさん持っているのですけど、出先とかポッと空いた時間が読書タイムになるので電子書籍Kindleで読むことが多くなります。

 以前紹介した〈茶碗の湯〉のとなりがチューインガムです。

 寺田の寅さんの〈チューインガム〉という短めのエッセイがあって、私の手元にある全集では、先に紹介した〈茶碗の湯〉のとなりに収録されています。

 100年くらい前にすでに日本にチューインガムがあったことに知的好奇心がゆれ、ガムの歴史を調べてみました。それはいずれ書くとして、エッセイはこうはじまります。もうすでにチューインガムに対して良いイメージがないのだろうという書き出しです。

 銀座を歩いていたら、派手な洋装をした若い女が二人、ハイヒールの足並を揃えて遊弋(ゆうよく)していた。そうして二人とも美しい顔をゆがめてチューインガムをニチャニチャ噛みながら白昼の都大路を闊歩(かっぽ)しているのであった。

 

 読んでいくと、寺田の寅さんは、実はアメリカの税関でチューインガムをニチャニチャ噛んでいる職員にカバンの底の底まで徹底的に探られたとのこと。

(アメリカに)上陸早々ホボケンの税関でこのチューインガムの税関吏のためにカバンを底の底まで真に言葉通り徹底的に引っくり返されたのであった。これが、ついちょっと前に港頭にゆる有名な「自由の神像」を拝して来た直後のことなのである。
 カバンは夏目先生からの借りものであった。先生が洋行の際に持って行って帰った記念品で、上面にケー・ナツメと書いてあるのを、新調のズックのカヴァーで包み隠したいかものであった。その中にぎっしり色々の品物をつめ込んであった。細心の工夫によってやっとうまく詰め合わせたものを引っくら返されたのであるから、再び詰めるのがなかなか大変であった。これが自分の室内ならとにかく、税関の広い土間の真中で衆人環視のうちにやるのであるからシャツ一つになる訳にも行かない。実際に大汗をかいて長い時間を費やした後に、やっと無理やりに詰め込む事が出来たのであった。

 カバンに入れたものをひっくり返されて、その後それを詰めようにも詰められなくて焦ったところも目に浮かんでくる様です、ちなみに私も同じような経験が何回かあります。

 日本への土産にドイツやイギリスで買って来たつまらない雑品に一つ一つ高い税をかけられた。その間に我が親愛なる税関吏はみなくチューインガムをニチャニチャ噛みながら品物を丹念に引出し引っくら返しては帳面に記入するのであった。アメリカ人にしても特別に長い方に属するかと思われるこの税関吏の顔は、チューインガムを歯と歯の間に引延ばすアクションのために一層長く見えるのであった。

 顔の長いその職員の顔がチューインガムを噛む仕草でさらに長く見えたというところなど、笑えます。

 寺田の寅さんはアメリカの入管でよほど頭にきたのでしょう、「日本人もチューインガムの流行で生理的心理的にアメリカ人に近付いていってしまい、日本魂も消滅してしまうのではないか」と心配したりします、おいおい。

 チューインガムの流行常用によってその歯噛みの動作の反応作用から日本人が生理的並びに心理的にだんだんアメリカ人のようなものに接近して行くというようなことはあり得ないものか。そういう日が来れば我国の俳諧は滅亡するであろう。

 そうして同時に日本魂もことごとく消滅してしまうであろう。こんな極端な取越苦労のようなことまで考えさせられるのである。

 日本の著名な科学者の中でとてもよい文章を綴る人をあげると、寺田の寅さんはそのトップ集団にいます。いろいろな人たちが寅さんの文章に親しんでくれることを期待しています。

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