家族・クラスで楽しむ〈ふんすいフルーツポンチ〉@こういう楽しみがパティシエをうむこともある:たのしいキャリア教育/たのしい教育 Enjoy-Cafe

 たのしい教育に興味関心を持つ先生たちと保護者の方たちが集まって、たのしいプログラムを学ぶのが『たのしい教育 Enjoy Cafe』です。

 今月のプログラムの一つが《ふんすいフルーツポンチ》でした。

 〈たの研〉の講座をたのしみに、毎回参加してくれているA先生が講師メンバーに加わってすすめてくれました。

 メントールをサイダーに入れると、ブワーッと噴水状態になります。
 それをみて楽しんだ後に、みかん缶やゼリーをいれフルーツポンチ風に仕上げみんなでたべるという、贅沢なたのしみです。

 サイダーにメントール二、三粒入れると、ブワーっと吹き出します。

 これはプログラムの資料から⇩

 噴水を受ける器の中に好きなフルーツを入れて、見て楽しんだあと、美味しく味わうというプログラム、まず家でor友だちとたのしんでみませんか。

「これはいいぞ」と感じたら、ぜひクラスとか、職場で広めてみてください。

 みんなたのしいことが大好きです。

「でも、これ授業ではないよね?」
とツッコミを入れる人もいるかもしれません。

🟢 さぁ、みんな、この噴水の理由を調べてみようね

 とか

🟢 メントールじゃなくアメ玉を入れるとどうなるか、とか自分で自由研究してみよう

という流れでもよいと思います。

 理科ならもっと詳しくたのしめます
・メントールの重要な成分は重曹(炭酸水素ナトリウム)です

・重曹は酸や熱と反応すると二酸化炭素を大量に発生させます
 それをふわふわのホットケーキ作り、その他に使っています

・炭酸水は酸性です

・炭酸は力(圧力)で二酸化炭素を水に溶け込ませています。刺激を与えただけでぶくぶく泡立ちますね

・メントールの重曹が酸性の炭酸水に入るとどうなる?

・重曹からぶくぶく泡立つ刺激を炭酸水が受けるとどうなる?

ここまでにしておきましょう。

 先生とたのしんだ〈噴水フルーツポンチ〉に感動して、将来パティシエを選ぶ子がでる可能性もあります。
 実際わたしの教え子から「先生の理科がたのしすぎて、自分も先生になりました」とか「大学院大学に勤めています」「アメリカの大学に学ぶにいきます」というようなたよりを、何通ももらっていますから、きっとパテシィエもチョイスされる可能性があると思います。

 いつも語っているように、たのしくて何も学ばない、ということはあり得ません。今は理解できなくても、たのしさの感覚があればいつかその謎を解いたり、その不思議が好きになったりします。

 明らかに自分や周りに損害を与えるという楽しさがあるという場合は別にして、たのしさに躊躇する必要はありませんか。

 どんどん広めていきましょう。

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子どもたちの可能性と笑顔を広げることのできる仕事ってなんて素晴らしいのだろうと思う/中学生のAくんとの語らい

 最近、中学生のAくんと将来の仕事について話をする機会がありました、いわゆるキャリア教育です。

 仕事に貴賎なし、とはいえ、周りの人たちに迷惑をかけていく仕事がもしあるとしたら、それはやめていた方がよいでしょう。

 さまざまな仕事の中で、生き生きと自分の仕事をすすめているとしたら、それは素晴らしいことです。

 これは私が教師をしていたころ、子どもたちとたのしくいろいろな活動をしていた時のものです。かなり前のものですから、もう本人が見ても自分だとは思わないでしょう。※〈たの研〉の個人情報保護規定により画像加工

 
 学校の近くを通る人たちが「お~、最近のO小学校の通り道、気持ちよくなったなぁ」と感じてくれるような道にしてみない?

という呼びかけに答えて、ボランティア参加してくれた子どもたちの様子です。

 その後、児童会が動くようになって、さらに気持ちよい道になっていきました。

 あの時の子どもたちは、今どうしているのでしょう。

 そんなことがあったということを忘れているのだと思います。

 けれど、やんちゃだった子どもたちも、ここぞとばかりに力を出して、危険なものを撤去したり、壁の汚れを落としたりと、なかなか校内ではすることのないようなことまでがんばってやってくれました。

 みんなが忘れても、私はずっと忘れません。

 そういう想い出をたくさん持つことができる教師という仕事は、とてもおすすめの仕事だと思っています。

 語らった中学生のAくんが、将来どういう仕事に就くのかわからないのですけど、生き生きと語る私をみて、「教師というのもよいかもしれない」と感じてくれたことは間違いないと思います。

 約10年後がたのしみです。

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石があればたのしめます/脳が休まるロックバランスのすすめ

 おかげさまで、この公式サイトの人気は上々です。
 自由研究的な記事もかなり読まれているのですけど、発想法や新しい教材プログラムも人気です。

 先日、〈たの研/たのしい教育研究所〉にきてくれた先生が「子どもたちだけでなく、私もロックバランスをたのしんでいます」と話してくれました。
 去年の講座で取り上げたプログラムの一つです。

 

 集中しないとできないワークなので、自然に他のごちゃごちゃしたことを忘れて、脳が休まるという不思議な効果もあります。

 まずは3個のロックバランスからたのしんでみませんか。

 石は道端より、海岸で拾った方がよいと思います。
 拾う石は、ゴツゴツしたもの(石灰岩)をお勧めします。
 比較的積みやすいからです。

 
 私が実際に確認したわけではないので、公認記録にはなっていないのですけど、〈たの研〉に来たたよりによると、11段が最高記録です。

 もちろん、そこまで積むのは大変ですから、3個で慣れたら一つずつ高く挑戦してみてください。

 脳に手は届かないのですけど、脳のマッサージ効果も抜群ですから、休憩時間にやるのもよいですね。〈たの研〉には心を澄ますPurify(ピュリファイ)という技法があります。その一つに加えたいと思っています。

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いまなぜ「たのしい授業か」/板倉聖宣先生が「月刊たのしい授業」の創刊号に刻んだ言葉

〈たの研/たのしい教育研究所〉で学んだAさんから「採用試験、合格しました」という嬉しいたよりが届きました。これで、〈たの研〉で学んだ方たちのほぼ全員が合格したことになります。
 やっと一息ついて、新しい活動に力を込めていく流れも整った気がします。

 今回は〈たの研/たのしい教育研究所〉で学んで合格したたくさんの方たちに贈りたい言葉、そして、子どもたちの教育に力を注いでいる教育関係者、保護者、地域の方たちにも伝えたい内容を紹介します。板倉聖宣先生(たのしい教育研究所 初期から支援者/仮説実験授業研究会初代代表/元文科省教育研究所室長/元日本科学史学会会長)が、今から45年くらい前に書いた『いまなぜ「たのしい授業」か』という迫力ある言葉です。

 全文ではなく抜粋版にします。読みたい方は、仮説社『たのしい授業の思想』を手にしてください。

 『月刊たのしい授業』
   −創刊の言葉−

   板倉聖宣

たのしいことを,たのしく
 これまで「たのしい学校,わかる授業」という言葉はよく耳にしましたが、「たのしい授業」という言葉はあまりきかれませんでした。
「学校には友だちがいて,休み時間があって,たのしいことがあるけれど,授業はたのしいなんていうことがない」という考えがあるからでしょう。

 もちろん「授業はわかればたのしくなる」という考えもあります。

 しかし,子どもにはおもしろいとは思えないようなことを,やたらにわからせようと努力するあまり,授業がかえってて重苦しいものになうていることも少なくないのです。
 人類が長い年月の関に築きあげてきた文化,それは人類が大きな感動をもって自分たちのものとしてきたものばかりです。そういう文化を子どもたちに伝えようという授業,それは本来たのしいものになるはずです。

 その授業がたのしいものになりえないとしたら,そのような教育はとこかまちがっているのです。
 子どもたちが自らの手で新しい社会と自然をつくっていく,そういう創造の力を育てようというのなら,なおさら,その授業はたのしいものでなければならないはずです。たのしい創造のよろこびを味わうことなしには創造性など発郊できないからです。だから私たちは.「今なによりも大切なのは,たのしい授業を実現するよう,あらゆる知恵と経験と力とをよせ集めることだ」と考えるのです。

 子どもたちの可能性をたのしく広げる人たちが、少しずつ増えてくる。
 それがたのしい教育研究所の大きなテーマです。
 みなさんの応援をお待ちしています。
 その応援の一つは、このサイトをいろいろな方たちに広げてくれることです。よろしくお願いいたします。

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