パーティーで子どもたちに〈絶対楽しんでもらえる〉ものづくり/太陰暦年賀状2025から

年賀状づくりは〈たの研〉の一年を振り返る大切なセレモニーになっていて、代表の私が担当しています。

 〈たの研〉の年賀状は感謝とご挨拶の文章にたくさんの写真を織り込んで作成します。

 写真を選ぶことにかなりの時間を使っています。

 まず膨大な写真を眺めながら「こんなにたくさんの活動をしてきたいのか」と感動しつつ、「あの写真も入れたい」「この写真も入れたい」と抜粋していきます。

 次にリストアップした素材を第一次選考で十分の一くらいに減らします。

 それをA4サイズの年賀状の紙面に並べながら、「この笑顔がいい」「この一瞬がいい」というようにその数分の一になってしまうので、本来紹介したいものの何百分の一くらいになってしまいます、物理的にしかたありません。

 主要メンバーには感謝を込めて〈冊子〉にして配ろうかな・・・

 この写真は何100枚の中の選考に残った中の一枚です、年賀状に入れるかどうか迷っています。

 2024年初頭の「パーティーを楽しむ講座」でとりあげたメニューの一つ、お菓子づくりです。

 クラッカーに生クリームを載せて、そこに好き好きでお菓子をトッピングして、皆でできあがった作品を並べて「正月」という文字にしました。

 

 このアイディアは、いろいろな場面で使うことができます。

 比較的画数の少ない文字でたのしみましょう、誕生パーティーに「八才」とか、高校にすすむ子どもたちに「go」とか・・・、たくさんのアイディアが出てくると思います。

 やっぱりこの画像は年賀状に入れましょう、一つひとつの説明はないので、お菓子でできた文字だと気づかない人も多いと思うけど・・・

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はてなマーク(?)の巨大植物/楽しい自由研究

 読者の方から新年のあいさつと一緒におもしろい写真が届きました、巨大な〈はてなマーク〉のような植物です、みなさんは見たことがあるでしょうか。

 心動かされたものごとは、予想を立てて調べてみることです。
 予想を立てずに調べるだけでもいろいろなことを知ることができます、でも予想を立てて調べると、もっとたくさんの発見をすることができます。
 さてこの植物、何の仲間なんでしょう?
🟠木というよりサボテンの仲間じゃないかな・・・
🟠え、木とサボテンって違うのか・・・
🟠サボテンは木じゃなく草の仲間なのか?  というか、サボテンってバラファミリー(科)とかいうようにサボテン科(ファミリー)なんだろうか、もしかするとニックネームかもしれない。
🟠そういえば、そもそも木と草って何が違うんだろう・・・
 知的好奇心がどんどん動かされていきます。
 みなさんは木と草の大きな違いは何だと思いますか?
 大きさでしょうか、硬さでしょうか。

無料素材集に感謝して引用

 予想を立てて調べると、間違っても賢くなります、もちろん当たっても賢くなります、そしてどちらもとてもたのしくなります!
 木と草の違いは大きさか?
 ブルーベリーの木よりずっと大きな草もありますから、そうではないでしょう。

ブルーベリー https://www.homes.co.jp/life/cl-spot/cm-nature/21614/ に感謝

セイタカアワダチソウ https://www.bousou-sheet.com/docs/%E3%82%BB%E3%82%A4%E3%82%BF%E3%82%AB%E3%82%A2%E3%83%AF%E3%83%80%E3%83%81%E3%82%BD%E3%82%A6%E3%81%A3%E3%81%A6%E3%81%BB%E3%82%93%E3%81%A8%E8%83%8C%E3%81%8C%E9%AB%98%E3%81%84/ に感謝

 そうやっているうちに「硬い部分(木質)を多く持つか持たないか」が木と草の大きな違いだと発見するでしょう。
 さて冒頭のハテナの植物はどうでしょう。
 木質中心の硬い木には見えません。
 かといって草の葉のように風にそよぐ感じもありません。
 やっぱりサボテンのような植物なんだろう、と画像検索⇨https://images.google.com/?hl=ja で調べてみると・・・

 アガベ・ア.ナータ(Agave attenuata)という植物でした。
 アガベは〈リュウゼツラン〉と呼ばれている植物です、なるほどそれでデカいんだ。
 100年に一度咲く花だと書いてあるサイトもあります、ほんとかなぁ。
 調べてみると「二、三十年に一度咲く」とありました、かなり貴重な花です。しかも一度咲くと母株は枯れるとあります、この花が咲いたら寿命を終えるわけです。

琉球新報社に感謝して引用

 さて、リュウゼツランは多肉植物の一つ、たっぷり水分をためるしくみがあるグループです。多肉植物というのはファミリー(科)や属などの〈正式な分類〉ではありません。
 サボテンも多肉植物の仲間です、アロエも多肉植物です。
 リュウゼツランも多肉植物です。
 調べるとサボテンというのはファミリー(科)の名称でした。
 サボテンファミリー(科)というのがあったんだな。
 一枚の面白い写真から、たくさんのことがわかりました。めずらしい花の写真を送ってくださったAさんに感謝。

 

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焼肉のタレにサッカリン/発がん性は大丈夫?  中谷宇吉郎『塩の風趣(ふうしゅ)』の文章から

 私がアウトドアで身につけてきた「舌は健康を守るセンサーだ」という感覚を、中谷宇吉郎が「人間の舌は、化学分析では検出が困難なくらいのごくわずかな物質でも識別できることがある」と書いています。

 食塩の副成分は、塩化マグネシウムを除いては、他はきわめて微量なものであろう。しかし味の問題では、この微量の副成分が、あんがいに重要な役割をすることがあるので、微量だからといって、無視してしまうわけにはいかない。やっかいなことには、人間の舌というものは、非常に敏感なもので、化学分析では検出が困難なくらいのごくわずかの物質でも味ではよく識別のできることがある。

『塩の風趣(ふうしゅ)』より

 今回はそれがテーマではなく、サッカリンの話です。同じ随筆の中に、こういう文章が出てきます。

 粗製塩を使った沢庵でいちばん困るのは、苦味があとに残る点である。サッカリンがあまり喜ばれないのも、やはりあの後味の悪さにあるものと考えられる。ひととおり食物なり飲料なりがのどを通ったあと、あのサッカリン特有の苦味をおびた甘さが、口の中にかなりの時間残ることが、皆にきらわれるいちばん主な原因であろう。

『塩の風趣』

 サッカリンという甘味料の名前を聞くと、ビクリと反応する人も少なくないでしょう。

 発がん性で騒がれたからです。

「そうか宇吉郎さんの頃はの、規制なく使われていたのか…」
と思う人たちは、さらに驚くかもしれません。

〈現在〉販売されている焼肉のタレの成分表示です。

【原材料名】
しょうゆ(大豆・小麦を含む、国内製造)、砂糖、食塩、醸造調味料、かつお節、昆布、かつおエキス(さばを含む)、乾椎茸、香辛料、にんにく、ごま、ごま油/調味料(アミノ酸等)、カラメル色素、甘味料(甘草、ステビア、サッカリンNa)、増粘剤(キサンタン)、保存料(パラオキシ安息香酸)

 ここにもあります。

 焼き肉のタレにだけ使われているわけではありません、サッカリンを使っているタクアンもあります。

 サッカリンは1900年代初頭から低カロリー甘味料として使用されてきました。

 宇吉郎さんがサッカリンの話を書いたのは1952年です。

 1960年代に入ると、動物実験で高用量のサッカリンを摂取させたラットに膀胱がんが発生するという研究結果が報告され、日本でも使用が規制されました。

 その後1975年に、日本で実施されたラットの長期毒性研究などから、サッカリンの膀胱ガンに対する発がん性は否定され、1日許容摂取量は5㎎/kgとし、現在もこの使用基準となっています。とはいえ、他の低カロリー甘味料(アスパルテーム、ステビアなど)が主流になって、サッカリンの利用は一部の食品に限られています。

 今でも「サッカリンは発がん性があるので使用が禁じられている」と考えている人たちは、〈たの研〉の関係者に何人もいました。

 みなさんの周りの人たちに「サッカリンって知っている?」⇨「サッカリンと発がん性の関係、聞いたことある?」というように尋ねてみると『適量での使用であれば、安全性に問題はない』とされていることを知らない人も多いことを知るでしょう。

「食品添加物はあまりとらないほうがよい」という立場からすると「そのまま勘違いしていたほうがよい」という考えも成り立つでしょう。

 けれど実験的な事実を知らないと「発がん性のある焼肉のタレを食べてしまった、発がん性のあるタクアンを食べてしまった、私は癌になるのでは」と不安のまま過ごすこともあります。

 やはり正しい知識を身につけているに越したことはありません。

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〈たの研/たのしい教育研究所〉は悪者探しではなく〈解決の具体的な提案〉をする組織/板倉聖宣の言葉から

〈たの研/たのしい教育研究所〉設立の理念の一つが〈たの研/たのしい教育研究所〉は悪者探しではなく〈解決の具体的な提案をする組織〉にすることです。10年以上経ってもスタッフみんなたのしく元気に過ごしているのは、その方針がとてもうまくいているからです。

 1999年8月に埼玉会館で板倉聖宣先生(たのしい教育研究所 初期から支援者/仮説実験授業研究会初代代表/元文科省教育研究所室長/元日本科学史学会会長ほか)がこう語っています。伊良波さんからの元資料をいっきゅう編集版でお届けします。

写真は「沖縄 冬の大会」での板倉先生 2010

 『たのしい授業』が出る10年ぐらい前に,私は数学教育の遠山啓さんたちと一緒に雑誌『ひと』の編集委員をやっていました。
『ひと』創刊の一番のうたい文句は,「この教育雑誌はもし悪い教育があったとしても,その教育を告発することはしない。具体的にこうやればよくなる,たのしくなるという代替のプランなしには反対をしない」ということを根源にすえたことです。
 正確にいうと,そういう条件で私は編集委員を引き受け,実際にその方向でやっりました。
 雑誌というは下手をすれば「学校の先生はこんなことをしていてけしからん」とか「こうすべきだのに、それをしないのはけしからん」というように告発をすることになってしまいます。
「こうすべきである」という具体的で明確に出来るものがあればいいのですが,抽象的で出来そうもないことばかり書けば学校の先生は困りますね。

 私は「学校の先生の味方になりたい。学校の先生はけしからんという記事ばかりが出てきても,日本の教育は良くならない。教育が良くなるためには学校の先生の授業が大切なのだから、学校の先生が主体になるような雑誌を作りたい。そういうのであれば協力します」ということだったのです。

 当時出ていた教育雑誌は文章が悪くてほとんど読むに耐えないものでした。例えば〈この〉とか〈その〉が何に係っているのかもわからないような文章があったりするんです。読みながら入学試験問題を解いているようなのは嫌ですね。

「学校の先生は大学まで出ているのだから、こういうことはわかっていて当然である」というような論調もありました。
 だから私はだれでも読めるような雑誌にしようと考えました。

「学校の先生の悪口を書いて欲しい,文部省の悪口を書いて欲しい,教科書の悪口を書いて欲しい」ということになって、実際、告発すると短期間はよく売れるのです。

 でもそういう記事は載せない,新聞記者には原稿を書かせないということでやっていました。

 

『たのしい授業』は,あまり新聞社の受けはよくありません。新聞社の同情を引く形では展開しないからです。お母さん方の悪口を言ったり,文部省の悪口を言ったり,いろんな人の悪口を言えば,新聞と路線を同じくすることも出来ますけれど,私どもはそうは考えないのです。

 

 教育の雑誌は「実際にこうすればいい」という具体的な提案がないとダメです。
 とはいっても何をどうすればそうなるのかわからないようなものを提案したって、何も言ったことにはならないのと同じです。

 私どもは幸いにして,「こうすればいい」ということを,仮説実験授業とか,キミ子方式とか,その他で具体的な教材を作ることで確保できました。
 具体的な提案が出来るようになったから,雑誌『たのしい授業』が出来るようになったのです。

 私はそこまで手を広げるゆとりがないので良く知らないのですけど、SNS等では誹謗中傷にあふれているという話をよく耳にします。

 たのしい教育研究所は〈悪いもの探しや告発・誹謗・中傷〉をせず「こうするとたのしくなりますよ」「先生・お母さんは味方だって感じてくれる子どもたちも増えてきますよ」という具体的なプログラムを提唱しています。

 そうしているうちに行政の方からの相談も来るようになりました、校長先生たちもアイディアが欲しいと相談してくれます。
 某教育行政の組織を率いていた方は
「教育は学校や行政だけでは無理です。〈たの研/たのしい教育研究所〉のような組織がとても大切だと思います」と熱く語ってくれました。

 地域で子育て活動をがんばっている人たちや、学校で子どもたちの教育に真剣に取り組んでいる先生たち、お母さんお父さんなど、いろいろな人たちからの相談もやってきます。

 このサイトの読者のみなさんも、きっとそのことに惹かれてくれているのではないでしょうか。これからもその流れで〈犀(さい)の角〉のようにすすんでいきたいと思います。
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