沖縄の野山は夏への移ろい ノボタン(野ぼたん)・イジュ・ゲットウ(月桃)・カスミヒメハギ

 前々回〈赤土ってホントに赤い〉というテーマだったので、植物は言葉で軽く並べただけでした、その時撮った植物を紹介します。沖縄の5月の野山で見られる草花そして樹木です。

 これはノボタン(野ぼたん)です。

 梅雨の頃を代表する様な樹木、イジュの花も目立ってきました、中北部の土壌でみられる白い花の植物です。

 月桃の花も目立っています。
 この葉の部分はムーチーを包む時にも利用されます。

 カスミヒメハギもたくさん咲いていました、根の部分をひっかくとルートビアの香りがします。

 雨が続くとなかなか深くまで入ることは難しくなります。

 晴れ間を見て、野山の植物をたのしんでいこうと思います。

 みなさんが撮った植物の写真を送ってくれると嬉しいです、めずらしいものでなくて、身近なものでも歓迎です。

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沖縄の赤土って本当に赤い-楽しい自由研究・楽しいアウトドア

 依頼の仕事が終わって少し時間があったので、野山に続く道を歩いてみました。沖縄は海に囲まれていて、細長い形なので、少し移動するとこんなキレイな海を近くに見ることができます、いい処です。

「あ、イジュの花だ」
「月桃の季節だよね」
「お~、カスミヒメハギだ」
「そっか、すでにノボタンの季節だったんだ」

 そうやって夏の季節へと移ろう植物たちの変化を楽しみながら歩いていると、土砂が崩れた場所がありました。

 沖縄の〈中北部〉は赤土のところが多いので、これもめずらしい眺めではありません。それにしてもほんとに赤みがかった土ですよね。

 土の中の鉄分がさびて赤く見えているのが赤土です。

 でも不思議ではありませんか、鉄さびって赤かったかなぁ~

 これは「赤い」とは表現しないと思うんだけど・・・
 みなさんはどう思いますか。

ボルトのサビ wikipediaに感謝して参照

 

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 そう思っていろいろなサビを見ていると「ひとくちにサビといっても、いろいろな色があること」がわかります。

ボルトのサビ wikipediaに感謝して参照

 そもそもサビというのは何か?
 これもwikipediaに頼りましょう。

(さび、銹、鏽)とは、金属の表面の不安定な金属原子が環境中の酸素分などと酸化還元反応(いわゆる「腐食」)を起こして生成される腐食物(酸化物水酸化物炭酸塩など)

 鉄分がさびる時、酸素との結びつき方の違いや程度、水分、別な物質との混ざり具合でいろいろな色の変化が生まれます。
 そういうことをふまえた上でサビを見ていると、黒ずんでいたり赤かったり、黄色っぽかったりといろいろな色の変化が生まれていることがわかると思います。

サビ wikipediaに感謝して参照

 そういう目でみていくと、沖縄の中北部と南部の土の色が大きく違っている理由もわかる様になるかもしれません。

 小学校高学年から中学生にかけて、自由研究のテーマにしてはどうでしょうか。

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ナンジャモンジャの木-沖縄にもあるんです

 最近、牧野富太郎関連の記事を時々書いているのですけど、お察しの通り朝のテレビドラマが関係しています。私はテレビをほぼみないので、その番組の内容も知らないのですけど、このサイトに書くと、読者の方からの反響が多く寄せられることと、〈たの研〉に来てくれる方たちからもテレビの影響で、牧野さんの話が時々出てくるからです。

 今回は〈ナンジャモンジャの木〉の話。

 牧野富太郎の本「草木とともに」にインパクトある植物の名前が出てきます、『ナンジャモンジャの木』です。
 インパクトある名前なので頭に刻まれてしまいます。
 本当にそんな木があるんだろうか・・・

 実はwikipediaにも出ています、実際ナンジャモンジャの木と呼ばれている植物があるんです。

 それは正式な名前かニックネームか?

 正式な名前だったらいいのにね。

 牧野さんの本には「昔、将軍から尋ねられたけれど何の木か名前が解らなかったため〈ナンジャモンジャと答えた〉という話がある」とのこと。
 いかにもありそうですね。

 つまり「何だかわからないからナンジャモンジャと呼んだ」というわけです。

 そういう木は日本各地にいろいろあって、牧野富太郎は、その話の中で、本物のなんじゃもんじゃの木と偽物のなんじゃもんじゃの木がある、と続けます。

 よくわからないからナンジャモンジャと呼んだわけだから、よくわからない本物とかよくわからない偽物というのは変だと思うんだけどな・・・
 ねぇ。

 牧野富太郎が本物のナンジャモンジャと語ったのは、ヒトツバタゴの木です。

ヒトツバタゴ=ナンジャモンジャの木

 清楚な白い花を咲かせます。

ヒトツバタゴ=ナンジャモンジャの木の花

 私は見たことがありません。

 各地にあるという流れでサイトをいろいろ調べてみたら、沖縄ににも「ナンジャモンジャの木」と呼ばれていた植物がありました、これです。

 以前書いた気がします、沖縄で紅葉する数少ない木の一つ〈ホルトノキ〉です。

 本草学者としても有名な平賀源内(江戸時代)がホルトノキの〈実〉がポルトガル(ホルト)から来たオリーブの実に似ているので、混同して付けたのではないかという話がweb上でいくつかみつかります。
 さもありなん。

「実が似ているのでオリーブの木だ」と勘違いした木で、実際よくわからなんなぁ⇨ナンジャモンジャ となったのかもしれませんね。

 子どもたちにはホルトノキを紹介するとき「これはポルトガルの木といのでホルトノキと名付けられたんだけど、〈ナンジャモンジャの木〉とも呼ばれていたらしいよ」と伝えてあげると、喜んでくれると思います。 

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ミミズとダーウィンさん-楽しい自由研究・楽しい科学・楽しい学力

 庭に桃の木を植えようと思って土を掘っていたら、中でウネウネ動く生き物が姿を現しました、ミミズです。

 ミミズがいい土を作ってくれるありがたい生き物であることは、ご存知の方も多いでしょう。大きくわけるとこの四つの働きで土が改良されていきます。

  1. 土壌の混合: ミミズは土を食べ、消化した後、糞として排出します。この過程で、有機物と無機物が混ざり合い、土壌の構造が改善されます。これにより、水分や空気の循環が良くなり、土壌の栄養分がより利用可能になります

  2. 有機物の分解: ミミズは、落ち葉や枯れた植物などの有機物を食べることで、土壌の有機物を分解します。これにより、土壌の栄養分が増加し、植物が利用できる形になります

  3. 土壌の通気性の向上: ミミズが地中を移動することで、土壌に通気性のあるトンネルが作られます。これにより、土壌の酸素供給が向上し、根や微生物が活発に働くことができます。また、水はけも良くなり、水はたまらずに適度な湿り気が保たれます

  4. 微生物活動の促進: ミミズの消化活動により、土壌中の微生物に利用可能な栄養分が増えます。これにより、微生物の活動が活発になり、さらに土壌の有機物の分解や栄養サイクルが促進されます

 実は進化論のダーウィンさんは、ミミズにとても注目していました、『種の起源』の中でもミミズに言及していますし彼の最後の著書は『ミミズによる腐葉土の形成』です、『種の起源』よりたくさん売れたといいます。

 ダーウィンさんは、この本の中でとても面白い実験をしています、こどもみたいです。

 ミミズのミミズが音や振動にどう反応するか、という感覚能力の研究で、息子にファゴットを演奏させ、ミミズがどう身動きするかを調べました。ファゴットって、大きな楽器ですよ、低い音で調べたのです。

ファゴット wikipediaより

 また、目がないミミズが、光に対してとても敏感であることも実験で確かめています。

 興味のあるみなさんは、ぜひ調べてみてください。

 そろそろ自由研究の相談も届き始める季節です。

 ミミズは、あまり好まれる生き物ではないので、ダーウィンさんの研究の追実験(光を当てると土に潜るのか、など)をしてみるのも、おもしろいと思いますよ。

 ダーウィンさんの頃はなかった、赤外線の実験も、TVリモコンなどで簡単にできますから、見えない光をあててみるというのも面白いと思います。

 いつもいうように、必ず〈自分の予想〉を立ててからはじめましょう。外れてもあたっても賢くなります、そして何より自分自身がたのしくなりますよ。

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