答えは「授業をたのしくすること!」板倉聖宣語る

 いっきゅうです。久しぶりに板倉先生(板倉聖宣:仮説実験授業研究会初代代表、日本科学史学会前会長)が語ってくれたことを紹介しましょう。

板倉聖宣、仮説実験授業研究会

 2001年に板倉先生が沖縄に来てくださった時の〈総合的な学習〉をテーマに語った中で出て来た言葉です。

板倉

 これからは沖縄の琉球大学にもかなり楽に入っていくことになります。
 やっぱり大学の先生たちだって生活の糧が欲しいから、学生に来て欲しいんです。
 そうすると入れざるを得ない。
 勉強しなくたって入ってくる学生がいるんですよ。
 困ると思う人もいるかもしれませんが、すばらしい人材が入学してくるかもしれないんです。
「自分がたのしいことしか勉強しない」

という人が増えてくるからです。
 これは日本人の創造力があがるチャンスです・・・私は期待しています。

 中学校も小学校だって結局は同じです。
 そういう意味では先生方はこれからますます大変なんですね。

 それは当然そうなるわけですから、何とかしなくてはならないのです。

どうすればいいのでしょうか?

授業をたのしくすればいいのです。
答えはそれなのです。

 

「これからは、自分がたのしいということしか勉強しない、という人が増えてくる。それは、日本人の創造力があがるチャンスなのだ」という言葉は、たのしい教育研究所(RIDE)のスタイルそのものです。私自身が、研究所で、たのしいことしかやらないというスタイルで、どんどん創造性が高まっていることを実感しているからです。

 これからも地道に着実にたのしい教育を広げていきたいと思っています。

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春5月のウェルカムスペース

 たのしい教育研究所(RIDE)のアート担当、小禄さんが新作を持ってきてくれました。

 きらめいた海と夏空の中に〈こいのぼり〉をレイアウトした作品です。

 貼り付けられた一枚一枚のピースがサカナたちになっている、細かい技で構成されています。

 コロナ感染防止で行動が制限される中でも、元気に明るく活動している仲間たちの姿をみることは、うれしいこと以外の何ものでもありません。

 六月の絵画をたのしみに、五月もたのしく活動していきたいと思います。
 第三研究所にお越しの際にはねウェルカムスペースで立ち止まって、心のこもった絵をぜひごらんください。
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不思議なペットボトル Byひな

 これまで使っていた資料を整理していたら20年以上前の「不思議なペットボトル」が出てきました。

 いっきゅう先生にサークルで、たのしい科学実験やものづくりを教えてもらい、そのたのしさに目覚めていった頃のものです。初期のデザインなのでゴツゴツしています。

 

 ペットボトルの両側に穴が空いていて、水はいっぱい入っているのに、その水が外に流れ出ていきません。

 釘であけたほどのあなではなくて500円玉の面積ほどの穴が二つ空いているんですよ、不思議です。

 これで魚を育てることができます。
 ポンプなどで空気を送ることはしないので、ベタなど強い魚が必要です。
 空いた穴から食べ物を与えることができて、とてもたのしめます。

※広めの洗面器に数センチ水をいれておいて、ベタが穴からスルッと飛び出てもよいようにしておく必要があります

 子ども達も
「穴が空いているのに水がこぼれてこないの
!?
「穴よりペットボトルの水が上まで入っているのになんで~」
とビックリしていました。

 この不思議さは科学的な現象に繋がる大切なものだということも、いっきゅう先生に教えてもらいました。

 講座などで、また広めてみたいと思える教材の一つです。

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時にはゆったりと〈詩〉はいかがでしょう Byひな

いろいろな出会いの4月、その4月も後半に入りました。

慌ただしくしている方も多いかもしれませんね。

時にはゆったり、やさしい気持ちになれる詩はいかがでしょうか。うれしい気持ちがたくさんありますように(^^

「きもち」
       さくらももこ
やさしい気持ちは
      ふわふわしてる。
  こわい気持ちは
       ぶるぶるしてる。
    さみしい気持ちは
         ほそぼそしてる。
       うれしい気持ちは
           ぴょんぴょんはねる。

「教室で読みたい詩12か月 小学校1・2年」(民衆社)より

 

「こころにつぼみが」
        杉本深由起

 だれかにやさしくされたら
     だれかにやさしくしたくなる

   こころにつぼみがふくらんで
   パッと 花がひらく

     たんぽぽみたいね
     「ありがとう」 って 咲いた花は

        綿毛になり
         また だれかのこころに とんでいく

      わたしとだれかの こころ
      ころころ 春にして

    ( 杉本深由起詩集
      「いつだってスタートライン」より )

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