反省や謝罪も〈祈りや願い〉と同じで大切な出発点。つまりゴールではない-たのしい教育の発想法-PEALカウンセリングとたのしい教育

 前々回の〈願いや祈りは大切な出発点〉という話はいろいろな人たちの共感を生んだようです、私は原子論者(仮説実験論者・本質的な科学者)なので宗教などはいっさい持たないのですけど、そういう方たちからも好意的な意見が届いています。

 実はその話は〈たのしい教育メールマガジン〉に書き綴っている内容の走りで、学校の生徒指導の場面や家庭でも普通に行われている〈反省〉や〈謝罪〉、自分の中の深い〈懺悔:ざんげ〉の話につながります。

 PEALカウンセリングでも取り扱うのですけど、親や教師は、子どもが反省したり謝ったりすると、それで安心してしまい、解決したと考えるようです。

 そうでしょうか?

 過ち失敗、たとえば友だちが大切にしているペンを無くしたとき、謝罪は解決になっているのでしょうか。

 学校の生徒指導でも〈反省文を書かかせること、それを被害者側に読ませること〉で指導の終了になることがあります。

 

 そうやって成長していくと、大人になってもそれが解決だ、そうすれば許されると考える様にもなります。
 実際、授業中、子どもがケガをして救急車で運ばれ、その後校長室で状況を聞いている時、担任の先生はただ泣き続けるだけだった、という話を聞いたことがあります。
 泣き続けても子どものケガの治癒にはつながりません。

 子どもでもできることはあります。

 それを一緒に考えてあげる、できることを学んでもらう、それが子どもの成長につながると思います。

 反省や謝罪は、大切な出発点でゴールではありません。
 そこからどうするか、どう動くか、それは人生の大切なテーマでしょう。
 そういう教育もPEALカウンセリングのテーマです。
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たのしいA.I.絵画生成 実技講習会の様子

 ChatGPTの登場でA.I.は突然身近なものになってきました。対話形式でいろいろな情報を整理してくれるので、頭の整理をする時にも便利です。そんな中、いろいろアイディアを寄せてくれるSさんが〈いっきゅう先生、絵画生成アプリも想像を超えたレベルですよ〉と教えてくれて、時間がある時にテスト利用していました。

 すでに数々の画像生成アプリが開発されています、有料のものもあれば無料で利用できるものもあります。

 ハリウッドの脚本家組合、俳優業組合が長期のストライキに突入したのも、A.I.によって自分たちの仕事の多くが奪われてしまうことが大きな要因だったと言われています。おそらく水面下では、この画像生成A.I.によって《デザイン業界》がパニックになっているのではないかと思います。

 どうやってA.I.に負けない魅力あるものを提供できるか、それが勝負でしよう。

 さて〈たの研〉でも、それに興味のある方たちがいて、先日、実技講習会を実施しました。

 これがその様子です。

 受講者は、あっという間に、具体的にいうと、設定から30分くらいでこういう絵を作成することができるようになりました。

 

 他にはない自分オリジナルの作品になっています。

 

 

 自分がほしいキャラクター、ロゴ、イメージなどを創ることができます、学級で利用したり、何か行事で使う絵を描いたり、授業プランで利用したりと、いろいろな活用の場が広がると思います。
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〈願いは叶う〉という教育について/願いや祈りは〈目標〉、大切なスタート-楽しい教育の発想法

〈思いは伝わる・願いは伝わる〉という教えがあって、〈世界の平和を願います〉とか〈家族の健康を願っています〉という言葉をよく耳にします。〈神仏に祈る〉というところから来たのかもしれません。

 私は教師をしていた頃から子どもたちに「祈るとか願うというのは、それは自分の目標であって、スタートラインにたったということ。それだけでは叶わないんだよ」と伝えてきました。

 ところが逆転して祈ること願うことがゴールになってしまっていることがたくさんあります。

 祈ったり願ったりするだけで解決することはなのは実験的に明らかです、それだけでは落ちたネコの小さなな毛一本動かすこともできません。

 たとえば「息子が学校に通えるようになりますように」と願う、祈る。
 その行為や文章を相手が見る、読むことで、学校にいくようになることはあるでしょう。けれどそれは祈りそのものの効果ではありません。
 試しに、その祈りや願いを書いた紙を誰にも見られないところに埋めてみてください。あなたがそういう祈り・願いを持っているとは相手は知らない。それで学校にいく様になったとしたら、それはたまたまそういうタイミングが来たということです。

 息子が学校にいく様な具体的な動きや変化を生じさせることで、変わる。お母さんが苦しんでいる姿を見せる、腕のよいカウンセラーに相談して行動を変えることで、状況が好転することはある。
 そういう具体的な行動が変化をもたらすのであって、そう願う・祈るというのは、出発点にすぎない、そういうことです。

 ただし、その出発点がなくては始まらないのですから、それはすばらしい出発点だということです。

 自分の目標の大切ななスタートラインだということです。

「合格しますように!」と滝に打たれながら何億回願っても、解けなかった二次関数の問題や読めなかった英語の新聞が読める様になるわけではない、その願いや祈り、つまり目標を〈行動〉に変えることが大切です。

 ・◯◯大学に行けますように

 ・将来、幸せになりますように

 ・健康的な人生を歩めますように

 ・学校の先生になれますように  etc.

 その大切な願い・目標を行動に変える、それをしっかり伝えていく必要があると思います。

 以前、大国が隣国に戦争を仕掛けた時から世界の人々が嘆き悲しみ怒りを感じ続けています。結果的に叶わなかったのですけど、私もけが人の救助ボランティアに出かけようと本気で考えました。

 そういう中、日本の学校では、願いを込めた千羽鶴を作って送ったというニュースが流れました。

 驚きました。

〈平和を願う〉というのは出発点です、その願いを達成するために何ができるか。たとえば、戦争を仕掛けた国の代表に一行ずつでもよいから「言いたいことはたくさんあるはずです、まず戦闘をやめて話し合いをしてください」というような手紙をかく。国の代表に書くのが無理なら国連の代表にでもいい。あるいは日本の代表に「早く救助行動してあげてほしい」と書く。
 けがをした人が少しでも元気になる様なメッセージを書く、そういうことなど、子どもでもできることを真剣に探して行動に移す、そういうことが大切ではないかと思うのです。

 けれど先生たちの中には〈祈ることがゴール〉だと勘違いしている人たちがたくさんいる。本人が勘違いしているだけならよいかもしれない、でもそれを子どもたちにも受け継いでしまう・・・
 千羽鶴に自分の祈りを込めて、これからの平和行動のはじまりになるとよいのだけれど、その千羽鶴で平和行動を担った気持ちになってホッとしてしまうことはないだろうか。

 また中東で悲しい戦争が起こりました。

 もしかして戦闘地帯で傷ついた人たちに千羽鶴を送ろうと頑張っている先生たちがいたら、それをやめてとはいわないけれど、加えて別なことも考えてみてはどうかと思います。
 子どもだから祈るくらいしかできない、なんていうことはありません。
 心和む日本の歌を吹き込んでBGMにして流してもらう、痛みを少しでも和らげてもらえるような応援メッセージを送る、ジョン・レノンのイマジンを全員で合唱して、それを両国の代表に送る。

 そういう行動をきっかけにして、自分たちが〈戦争や暴力行為〉を解決行動に選ばないで、知恵を出して解決していく力のある大人になっていくことが決定的に大切です。

 もちろん大人たちは、目を背けず、その悲惨な戦闘が少しでも早く止むような行動を考える。
 私は「戦争で解決するという野蛮な方法ではなく、平和を構築できる様な力をもつ人たち」を一人でも多く育てたいと考えています。
 いろいろなことを考える秋の日々です。
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楽しい国語/万葉集『あかねさす紫野行き標野行き野守は見ずや君が袖振る』額田王の歌について考える

 私にとっては、ごく普通の結論なのですけど、先日ラジオの教育番組を聞いていたら、私が学校で教えられた古典の授業そのままだったので、このサイトに書かせていただきます。

 みなさんは額田王(ぬかたの おおきみ)という人物をご存知でしょうか、もちろん、教科書レベルの知識で結構です。

 この人が作った歌が万葉集に何作も載っています、有名なのが

あかねさす紫野(むらさきの)行き標野 (しめの) 行き野守 (のもり) は見ずや君が袖(そで)振る

 万葉・一・二〇・額田王(ぬかたのおおきみ)

でしょう。

 昔に遡るほど、戦略的な結婚なども多く、ぐちゃぐちゃな婚姻関係が目につきます。ここでも権力者が誰それで、という様な解説がほとんどなのですけど、そういうところはあえてとばして歌の意味を紹介しましょう。

 権力者に寵愛されている額田王に、かつて婚姻関係にあった男性が袖を振っています。それを目にした額田王は「家来たちに見られたらどうするのよ」とうろたえている、というのがこの歌なのだと、古典の授業を記憶している皆さんは、教わったと思います。

 最近私が聞いたラジオでも同じ様な解説をしていました、〈袖を振る〉というのは恋心を伝える風習であったという解説もしていました、本当かなぁ、それはそれとして、歌の解説・解釈、おかしくないですか?

⬇︎

⬇︎

 万葉集について少し説明させてくださいね。

 万葉集には複数の天皇や皇族によって詠まれた和歌も含まれています。貴族社会の文化的な活動や政治的なコミュニケーションの手段としても重要視されていて、天皇を含む当時の貴族が教養の一つとして親しんでいたのは間違いないでしょう。

 とすると、さっきの歌はおかしくないですか?

 ・・・

 なんでたくさんの貴族が読む様なものに乗るほどの和歌ですよね、「家来たちが見たらどうするのよ」という様なレベルではありません。

 知られたらどうしよう、とうろたえる様なシチュエーションの歌ではなく、これは遊びとして、あるいはフィクションとして作ったものだしか思えません。

 そういう和歌は、この額田王だけでなく、たくさんの人たちが残したことでしょう。

 研究者や学者たちの解釈が教科書に反映されていきます、そういう中でアマチュアの目、つまりごく普通に人間の感覚を大切にしてみていくことで、新しい世界も開けていくと思います。

 たのしい教育は、ごく普通の人たちが腑におちる様に、感動できるようにすすめていく教育です。
 私いっきゅうは〈枕草子〉と〈徒然草〉が好きで、時々触れています。
 沖縄の〈島言葉〉をたのしくとりあげている様に、そういう古典文学の中に残された、心動かされる感覚・感動を伝えるプログラムも作ってみたいと考えています。

 

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