楽しい理科・アスパラガスの花と実で理科をたのしく①

 今回は、たのしい理科(楽しい理科)をテーマに書いてみましょう。五年生の理科に「花から実へ」という単元があります。最近、野山さんぽの時、畑でアスパラガスを見ることができました。
 新しい発見があって、すぐにたのしい授業プログラムの構想ができあがりました。

 私が教師を続けていたら、すぐに子どもたちにこういう話をしたでしょう。

 アスパラガスというのは、スーパーなどで売られている、美味しく味わえる野菜です。

wikipediaに感謝して参照

 さて、私たちが食べるアスパラガスは花でしょうか、実でしょうか、葉でしょうか。
 それとも別な部分でしょうか、みなさんはどう思いますか?
 そうです、予想を立てる外れても当たっても賢くたのしくなります、まずみなさんの予想を聞かせてください。

 

予想:これはアスパラガスの〔      〕だろう!

 ア.花
 イ.実
 ウ.茎
 エ.葉

 オ.その他〔          〕

 

 どうしてそう思いましたか?

 これは花さんぽで私がみつけたアスパラガスです。
 私たちが食べるアスパラガスの姿とはずいぶんちがいますね。
 違う種類だというのではありまんせ、私たちが食べているのと同じアスパラガスです。

畑の持ち主がそのままにしてあったのでしょうか。
もしかすると「タネ」をとろうと考えているのかもしれません。

 花も見つけました、はじめてみたのですけど、とても小さな可愛い花です。
 おそらく皆さんの中にも「はじめた見た」という人が多いと思います。

 さて、問題の、わたしたちが食べている部分はアスパラの何なのでしょうか?

 ここまで読んで予想変更したくなった人はどうぞ。

 次回に続く

 

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楽しくシンプル〈堆肥づくり〉-菌類は高温だと活発に働く 楽しい環境教育・楽しい環境学習

 生ゴミを堆肥にするカンタン実験が進んでいます。〈たの研〉の他のメンバーも自宅で実験してくれているので、お互いの実験結果がたのしみです。

 一日一回、こうやってひっくり返して土の隅々に新鮮な空気を送り込みます。
 それによって、中の微生物・菌たちの活動が活発になります。

 

 そうそう、スタッフのAさんのアイディアで、ボトルの口は不織布を輪ゴムでとめたものに変えました。捨てるマスクの層を剥がしてガーゼ状の薄い一枚を利用します、100均で、ガーゼ状の不織布も売られています。
 ペットボトルの口に鼻を近づけて香りを吸い込む時に、そのままの状態で利用できて便利です。

 嫌な匂いがしてきたら、それは発酵・分解がゆるい状態です。酸素の嫌いな嫌気性の菌が主に働いていることになるので、使えないことはないとはいえ、工夫改良しようと思います。

 が、みんなホクホクとした土の良い香りです。
 その香りだけだと、そこに生ゴミがたくさん入っているとは予想できないでしょう。

 今日はとてもよい天気です。

 菌類は寒さが苦手で、温度が高いとよく働くと書かれていました。
 そこで駐車場に並べて太陽の光をたっぷりと浴びてもらうことにしました。

 といっても、菌類も生き物ですから、限界の温度があるはずですね。

 気になったのでChatGPTに調べてもらうと、こういう答えが返ってきました。
※この情報が間違っている場合には、すぐに訂正します。詳しい方は連絡ください

生ゴミから堆肥づくりの実験をしています。生ゴミを発酵・分解する微生物、菌類は高温に強いですか?
たとえば 60度くらいまで上がっても元気に生きていくのでしょうか。
 
ChatGPT

堆肥化過程において活躍する微生物、特に菌類の中には、高温に耐えうる種類も存在しますが、60度という温度は多くの微生物にとってはかなり厳しい環境です。微生物はその活動に適した温度範囲があり、一般的には次のように分類されます:

  • 低温菌(サイコフィル): 約0度~20度の環境で最もよく成長します。
  • 中温菌(メソフィル): 約20度~45度の環境で最もよく成長します。
  • 高温菌(サーモフィル): 約45度~70度の環境で最もよく成長します。
  • 極端高温菌(ハイパーサーモフィル): 80度以上の環境でも生きられる特殊な微生物です。

堆肥化の初期段階では、主に中温菌が活動し、次第に発酵の進行と共に温度が上昇します。温度が45度以上になると、高温菌の活動が活発になります。これら高温菌は、60度程度の高温環境でも生きていくことが可能な種類もいるため、堆肥化プロセスを効率よく進めることができます。

しかし、温度が60度を超えると、多くの微生物の活動は抑制されるか、死滅する可能性があります。特に、60度を長時間維持すると、微生物多様性に影響を与える可能性があります。ただし、このような高温は、堆肥化過程において雑草の種子や病原体を殺菌する利点もあります。適切な温度管理を行うことで、堆肥化プロセスを最適化し、有用な堆肥を得ることが可能です。

 なるほど、60度になると厳しいわけだ。

 さっそく土の中でも利用できる温度計をスタッフが手に入れてくれました。

 太陽が黒い土を照らしていくと、気温より温度が上昇します。

 さて、何度くらいになるのでしょう、60度くらいまで上がると思いますか?

 

つづく
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New*たのしい国語プログラム「文字の力」/〈授業書@たの研〉-完成

 皆さんは国語の勉強は好きですか、好きでしたか?

 私の友人たちは
「おんなじ作品を毎日読まされて苦痛だった」
とか
「半分はずっと漢字語句の練習で退屈だった」
というような思い出を語っていました。

 最近、子どもと一緒に春の講座を受講したお母さんから嬉しいたよりが届きました。

うちの子はこれまで自分からすすんで図書館で本を借りることはなかったのですけど、春の講座の後「お母さん〈窓際のトットちゃん〉の続きがとても気になる・・・、図書館に連れていってくれない」と言ってきて、とても喜んでいます。

とのことです。

 春の講座で「朝の連続小説」として小分けして読み進めた作品が『窓際のトットちゃん』でした。

 他にもたくさんの人たちがきっと手にしてくれているのだろうと予想しています。

 国語は、たくさんのたのしみを運んでくれます。

 さて、以前から構想していた〈国語の授業書@たの研〉がまた一つまとまりました。身近な先生たちに読んでもらっているのですけど、好評です。

 ある手紙を読んでもらうところから始まります。

 新学期に、いろいろな先生たちが子どもたちに試して、子どもたちの評価を確かめてからお頒けする予定です(有料)。

 おたのしみに。

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たのしい教育の発想法〈人間が人間らしく生きていく〉板倉聖宣「社会はどういうように変わっていくか」

 今週のメルマガの〈発想法の章〉で紹介した内容の初めの部分を抜粋してみましょう。〈たの研/たのしい教育研究所〉を初期から応援してくれていた板倉聖宣先生(元文科省国立政策研究所室長/元日本科学史学会会長/仮説実験授業研究会初代代表)が2002年に群馬の水上温泉で行われた講座で語った内容です。今から20年くらい前の話ですけど、その後の社会について、かなり的確に語っていると思います。

 社会はどういうように変わっていくのでしょうか?
 私はこれからの社会は〈人間が人間らしく生きていく方向〉に変わっていく、そういう人たちがたくさん増えていく社会ができていくのではないかと思っています。
 義務で生きていくのではなくて、自分自身の喜びで生きていく社会です。
 私なんかが若い時ですと、生きていくのが精一杯で、敗戦直後なんて食料がなかったですから、本当に文字通り生きていくのが大変でした。
 そういう時代が大昔からしばしばあって、生きていくので精一杯で、いつも大変だという感じがあります。
 だから日本では、いや世界でもそうなんですけど、現実のこの苦しい世界ではなく、極楽とか天国というがあるんだという話になっていきました。
「極楽というものがあって、その極楽に行くとお釈迦様みたいな人が散歩している」というのです。
 いつも散歩しているんですね(笑)。
 ぼくも散歩が好きで、ついさっきも散歩してきたばかりですけれども、いつも散歩っていうのはイヤだなぁ・・・(笑)、違うことがやりたと思う、働きたいと思う。
 20~30年前に『毎日が日曜日』(城山三郎著/1976年)という小説が出たりして、その頃から、勤めている人たちは「もう仕事をやめて、毎日が日曜日になったらいいなぁ」という風に考えるようになってきたようです。
 しかし仮説実験授業をやって、かなり軌道に乗った先生の多くは「夏休みが長すぎる」と思う人がいます。
 「もっと早く子どもたちに会いたい。もっと早くこの授業をやりたい。夏休みがず~っと休みだとつまらないなぁ」と思う先生がかなり多くいるんです。
 もちろんこれは、休みというものと仕事というものの割合が、どのくらいのバランスがいいか? という〈程度の問題〉です。
 昔だと考えるまでもなく「休みがいいに決まっている」という考え方だったでしょう。
 ところが今は毎日が日曜日というものがいかに辛いかと考える人たちが出てきたんです。

「お金が入らないから辛い」とかそういうのではなくて、「お金はあんまりなくてもいいから働かせてほしい」という人たちがたくさんいるんです。
 今、幸せなことに日本では「お金がほしいから働かせてくれ」というのではなくて「生き甲斐がほしいから働かせてくれ」という人が増えているんです。
〈人間はお金のために生きている〉のではない、〈働くために生きているんだ〉ということが分かる生き方が出てきました。
 〈仕方が無いから働くのだ〉という昔と違って〈人間というものは働きたいものなんだ〉ということが分かってきたんです。
 働きすぎはいけないけれども、働かなさすぎてもやはりいけない。
 今後はどのくらい働いてどのくらい休んで、どのくらい散歩があって、どのくらい収入があって…そして生き甲斐を感じる、満足するのかがテーマです。
 こういうことは初めから考えて分かるものではないんです、実験しなければ分からないんです。

 予想を立てて実験的に確かめていくことでしか、何が正しいのかみつけることはできません。そのこともしっかり語られていますね。

 わたしいっきゅうは休みなしでたのしい教育活動を広める仕事をしていて、今日が公休日だったことすら知らない日々を送っています。それは仕方なくでなく、たのしいから続けていることです。
 厳しい労働環境にある人たちもいるでしょう。
 たのしい教育の思想が広がっていって、たのしく充実した労働環境が広がっていくことも〈たの研〉の目標です。
 

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