虫を探してあるいていると元気に伸びているたんぽぽの綿毛をみつけました。
たんぽぽの綿毛とたんぽぽの花をくらべると、綿毛の軸の方がずっと長く伸びています。
見えにくいのですけど花のそばで閉じた花の軸が横たわっています、こんな感じです。
さてこの倒れた軸はその後どうなるでしょう?
〈たの研〉創立期から強く応援して下さった板倉聖宣先生の著書に「花と実のなぞ」という絵本があります、名著です。
絶版で今は古本で入手できます。
中にこうあります。
タンポポの実のついている軸は、ふつう花のついている軸よりも、ずっと長く伸びてとびでています。
タンポポは、つぼみがふくらんで花がさくころになると、まっすぐに上にのびます。
ところが、花がさいたあと、花をつたけいた軸は、横にねたような形になってめだたなくなります。
けれども、たねがだんだんじゅくしてくると、こっそり軸もどんどん長くなります。実をひらくようになるときには、またまっすぐ上にのびるのです。
きれいにひらいたタンポポの実に強い風がふくと、たねをつけた毛が空中にまいあがります。
タンポポのたねは、風にのって空中旅行をはじめるのです。
寝ている軸はのびていって、またすくっと立ち上がるわけです。
みなさんも、身近なタンポポをじっくりながめてみませんか。
② たのしい教育をより深く学び、より強く応援するための〈たのしい教育メールマガジン〉を一年間購読してみませんか。カウンセリングや講座、文章ドクター等の割引、教材購入の割引等の特典もあります