学校に和紙づくり/紙づくりの外部講師がやって来たり、和紙づくり専門の先生がいたりして、何度かそれを体験したことがあります。
和紙を作るなら、これこれの植物の皮を準備して
- 樹皮を剥いで乾燥させた後、水で戻し、アク抜きや煮沸を行う
- 水◯Lに原料をつけて一昼夜置く
- この段階で不要な成分を取り除く
- 繊維をほぐし、均一なパルプ状にするために叩いて砕く
というのが前段で、さらに複雑な工程がいくつも出てきます。
それは大変だということになったのかもしれません。
「とっても簡単に、牛乳パックで和紙風の紙を作ることがてきる」という外部講師もやってきました。
県などの事業で無料で講師がやってきてくれます。
簡単だとはいえ、こんな工程になります。
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牛乳パックを集める
- 使用済みの牛乳パックを用意し、内側がコーティングされたものを集めます。
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パックを洗浄・乾燥
- パックをしっかり洗い、中の残留物を落とします。完全に乾かしておきます。
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パックを解体
- パックを切り開き、平らに広げます。縁を切り落として1枚のシート状にします。
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コーティング剥がし
- 内側の薄いプラスチックコーティング部分を可能な限り剥がします。この工程で紙の質感が変わるため、丁寧に作業します。
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パックを小さく切る
- ハサミやカッターを使い、パックを細かいチップ状に切ります。細かくすることで次の工程がスムーズになります。
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パルプ化(解繊)
- 切り刻んだパックを水に浸し、一晩から1日程度柔らかくします。その後、ミキサーやフードプロセッサーで攪拌し、繊維をバラバラにします。これにより、ドロドロのパルプが完成します。
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水槽準備
- 水を入れた容器を用意し、そこにパルプを入れて全体を均等に混ぜます。
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簀桁(すけた)ですくう
- 自作の簀桁(すけた)や平らな網を水中で動かし、パルプを薄く広げてすくい上げます。これにより、紙の形が出来上がります。
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水分を除去
- 簀桁から紙の原型をそっと外し、布や新聞紙にのせて押し付け、余分な水分を吸い取ります。これを繰り返し、できるだけ乾いた状態にします。
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乾燥・仕上げ
- 風通しの良い場所で完全に乾燥させます。乾燥したら、紙を慎重に剥がし、必要に応じて形を整えたり装飾を加えたりします。
※
子どもたちと受講しながら「とても簡単にできると思うんだけどな」と考えていました。
〈紙をミキサーでくだいて液状にする〉→〈伸ばして乾かす〉 できあがり
です。
年が明けてさっそく試してみました。
捨てる紙をミキサーに入れてドロドロにする。
⇩
それを伸ばして1日乾かすと・・・
できあがり!
インクがまざって灰色の紙になりました。
味わいのある紙になっています。
これは同じように作った段ボール和紙です。
味のある和紙風の紙がとても簡単に出来上がりました。
枠に流せば四角い紙にすることもできます。
細かい複雑な過程はとばして、まず原始的な作り方を伝える、それが感動につながります。
チャンスがあればたのしい教育Enjoy-Cafeで紹介しようと思います。
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