空に願いを/大晦(おおつごもり)の楽しい儀式

 あるメッセージカードにこういう話を書いたことがあります。カードは紙面が狭いので加筆して紹介しましょう。

 ◯◯くんへ

・・・(前略)

ところで、周りの人たちに願っても叶うことはとても少ないんだよ。

嘘だと思ったら、身近な人たちに10の願いを伝えて、それがどれくらい叶うのか数えてみるといいよ、期限はそうだなぁ、だいたい一週間くらいに区切ってね。

「今日はカレーにしてほしい」「次の土曜日にどこどこにつれていってほしい」とかいうものばかりではなくて「来週の運動会で大活躍できるようになりたい」とか「次の算数のテストで100点とりたい」とか、自分が強く願っているものも半分以上は入れておいて、一週間でどれくらいかなったのか数えてみてください。

 きっと、それはあまり叶わないことに気づくでしょう。

 人ではなくて仏壇に願うとか沈む夕日にお願いするとか、亡くなったおじいちゃんに願うとか〈ものごと〉に願って確かめてみるのもいい。

 それらも叶うことはほとんどないことに気づくでしょう。

 叶ったとしたら、それは偶然というものだよ。

 だって他のものはぜんぜん叶わなくて、例えば〈テストが100点になる〉ということだけ叶うっていうのはおかしいでしょう。
 たとえば〈沈む太陽〉にお願いしたら叶う、というのなら、それは素晴らしいことです。どんどんお願いしてください。できたら「世界中の戦争を一週間以内に止めてほしい」というのも入れて、ぜひ平和な世の中にしてください。

「願い」というのは自分にするものです。

〈合格したい〉〈100点取りたい〉〈新しい友だちを作りたい〉〈かけっこで真ん中より前の成績にしたい〉〈かっこよくなりたい〉〈英語が話せるようにしたい〉〈ケーキ屋さんになりたい〉「ユーチューバーになりたい」etc.

 自分に願って、いろいろな工夫や努力をしていくといい。

 自分に願うわけだからあまり無茶なことはきっといわないよね。たとえば「空中に浮いて自由に移動できるようになるぞ」なんていうのも無茶です。それにもうヘリコプターとかパラグライダーとかである程度、実現しているしね。

 真剣に考えて願ったものは、周りの人たちや〈ものごと〉に願う何倍も何十倍も叶うはずだから。

〈たのしい教育研究所〉にはそうやって願ったものをいろいろな人たち、40人くらいが書き込んだポスターがはられています。

 その年の最後の日、大晦(おおつごもり)には、そのたくさんの願いたちを燃やし て空にかえしています。

 ある年に調べてみたら、その願いが叶ったのは70パーセントを超えていました、すばらしい数字です。
 みんな自分自身に願って、たのしくいろいろな工夫と努力を続けていったからです。

 願いが空に広がっていく様子を見ていると、とても気持ちがいいですよ。

 2025年がはじまりました。

 いろいろな願いに向かってたのしくすすんでください、応援しています。

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本を楽しむ・本に親しむ@ファーブルさんが書いたのは昆虫記だけではない

 本を楽しむとか本に親しむというと、多くの人はその中身を味わうことをイメージするでしょう。

 確かにそれもあります。

 でもこういう親しみ方、楽しみ方もある。

 これは私が師の板倉聖宣先生(たのしい教育研究所 設立当時からの強い支援者/仮説実験授業研究会初代代表/元文科省教育研究所室長/元日本科学史学会会長)と古本屋に入った時に「きゆなくん、これいい本だよ」と言われて購入した一冊『ファーブル植物記』です。
 2階の執筆室が久しぶりに片付いて、使えるようになったので、久しぶりに手にしました。
 カバーの内側でファーブルの母国フランスの言葉になっているのですけど、中は日本語に訳されています。

 
 え、ファーブルは〈昆虫記〉だけでなく植物についても書いていたの?

 と思う人たちもいると思います、ファーブルはたくさんの科学的な文章を書いています。

 ファーブルが亡くなってあと、植物について書かれたものをまとめたものが『ファーブル植物記』です、日本では平凡社が出してくれています。

 古本で手に入れたので、カバーはかなり傷んでいました。
 ブッカーで覆っても傷みが目立ったままになるので、そうせず、といっても書棚から出し入れするうちにビリっと裂けてしまうことがみえてきたので、文字や絵の部分を切って、背表紙は栞(しおり)にしました。

表紙は本の内側にはりつけました。

 カバーを折った裏側にあるファーブルさんの紹介や背表紙のイラストも、本の中にはってあります。

 新しい本のようにはいかないのですけど、これが結構気に入っています。

 近年、本はどんどんデジタル化されてきました。

 私のように紙の本に親しんでいる人たちは激減してきているでしょう。

 紙の本のたのしみをあじわえることは、とても嬉しいことです。

 今日は、この中にある〈クリ〉の話を読みました。

 機会があったら紹介させていただきます。

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どんぐり拾いと〈たのしい教育・楽しい授業〉を学ぶ目的

 子どもが勉強に取り組んでくれない、子どもたちとうまくいかないetc. いろいろな状況でたのしい教育を学びにくる人たちがいます。〈たの研〉はそれを全力で支援します。

「もっとこういう授業をしてほしい」「こういう授業を受けたい」というたのしい教育プログラムが増えていくことで〈先生と子どもたちの仲が良くなっていく〉〈子どもたち同士で例えば「◯◯くんって勉強しないで外で遊んでばかりだと思っていたらすごいな」と感動してくれる〉etc.
 嬉しい効果がたくさん上がっています。

 つらい、苦しい教師生活、やることになっているからという〈やらされ型〉の教師生活から脱却して、ぜひ一緒にたのしい教育に取り組みませんか。

 子どもたち、受講者の学ぶ笑顔が広がる、その人の可能性が広がる教育が〈たのしい教育〉です。
 プログラムは数えきれないほど揃っています。
 お問い合わせください。

 さて最近はドングリを利用したプログラム開発の研究がはじまっています。
 ドングリは〈たの研〉の得意の教材で、楽しい環境教育と結びつけた『ドングリプログェクト』に取り組んでいました。
 その時〈たの研〉が育てて広めたドングリたちが、いろいろなところで芽生え大きく成長しています。

 沖縄で「ドングリ」はあまり馴染みがないとはいえ、数種類のドングリが自生しています、これは〈たの研〉のメンバーで最近とりにいったドングリの実です。

 

 そういう話をたのしく取り入れたプログラムは、こんなはじまりです。

 みなさんは「ドングリ」をしっていますか?

 沖縄ではあまりなじみがないかもしれません。

 これがドングリです⇨ グループに一個ずつ配って実物を見てもらう

 これから、ドングリをテーマにして植物の世界をたのしく学んでいきましょう。

 

 質問:

 ドングリと呼ばれる木の実は一つではなく、いろいろな種類があります。
 では世界中に何種類くらいのドングリの木があると思いますか?

 予想

 ア.10種類くらい

 イ.100種類くらい

 ウ.1000種類くらい

 エ.その他

 

 どうしてそう予想しましたか?

 完成したらまず〈たの研〉の先生たちにたのしんでもらって、その後、子どもたちに実施してから、メルマガで公開し、その後一般配布(有料)に入ります。
 興味ある方は、この公式サイトをたのしみにご確認ください。
 〈たの研〉のプログラムはメルマガ会員なら早く手にすることができます、購入する場合も割引がありますので、たのしい教育そのものに関心がある方は、会員登録をお勧めします⇨ https://tanokyo.com/archives/163021

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〈バナナ=バサ成い=バショウの実〉の研究 続き/予想を立てるから見えてくる

 たのしく島言葉のプログラムを作成する中で、私が子どもの頃から教えられてきた〈芭蕉布の原料のバショウはバナナとは違うとか、実がならない、成っても食べられない〉というのは間違いで、バショウにも実が成るし熟せば食べることができるだろう、と考えました。

 バナナのことを島言葉で「バサナイ」と呼びます。
バサは芭蕉のこと、成いは実のことです。
芭蕉(バショウ)の実をバナナと呼んできたのに、バショウ布のバショウには実が成らないとか、成っても食べられないというのはおかしいのではないか、ということが予想のスタート地点です。

 研究というのは予想を立てて確かめていく過程です、予想しなくては始まりません。
 そして予想するといろいろなものが見えてきます。

 沖縄にいて喜如嘉地区のバショウ布、芭蕉の話は身近です、授業でもいろいろな先生たちから「実がならない説」を聞かされてきました、〈たの研〉に来てくれる方達も私と同じような情報を聞かされて育ってきた人たちがたくさんいます。

 さてそうやって予想を元に調べていくと、いろいろなものが見えてくるようになりました。

 今回はそのワンステップとして書きたいと思います。

「バショウには実が成らない」と子どもの頃、聞かされた情報は正しかったのでしょうか?

 仮説実験授業に『花と実』という授業書があります。

 シダ、コケ、藻、菌類などは別にして、私たちの周りにある普通の植物は花が咲き実に成って、タネを作って広がっていくことをたのしく教えてくれるきます、種子植物と呼びます。

「バショウには実がつかない」というのは、生物学的にみておかしいのです。

 そうやってネット上をみていくと、バショウにもバナナのような実がついているという内容がたくさん見つかります。

 これは喜如嘉の芭蕉布について書いたサイトにたまたま映っていたバショウの実です。※真ん中あたりに見えています

https://chamie.exblog.jp/27989519/

 バナナのような実がついた、という記事もあります。

https://real-tc.com/%E5%AE%B6%E5%BA%AD%E8%8F%9C%E5%9C%92%E3%80%80%E8%8A%AD%E8%95%89%E3%81%AE%E6%9C%A8/

 食べられるかどうかは次のテーマにして、バショウにも花が咲いて実がなることは間違いないでしょう。

 いろいろな記事を読んでいると、喜如嘉のバショウは〈糸芭蕉〉で私たちが食べているのは〈実芭蕉〉だと説明したものも散見します。
 ところが正式な分類にそういう分け方は見当たりありません。
 きっと誰かがそう呼んだということなのでしょう。

 私は、沖縄のバショウ、芭蕉布のバショウはバナナの原種の一形態なのだと思っています。

 食べられるのか、味はどうかというのは次の話にしましょう。

 いずれにしても「バサナイ」という島言葉から予想を立ててみたから、いろいろなことが見えてきたのは間違いありません。

 まるで推理小説を読むかのようにたのしめます。

 みなさんもいろいろなものに予想を立てることからはじめてみませんか。

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