自由研究 たのしい雲の観察 宇宙を思わせる輝き

自由研究「たのしい雲の観察」を前回に続き書かせていただきます。

たのしい教育研究所に学びにくる若い先生たちに授業特訓をして、来週の56年生向けサイエンスキッズの授業づくりをしていたら、とても眠たくなり、散歩にでることにしました。

いつもの公園に行って丘を登ると、燃えるような夕焼けでした。
美しい一時です。

自由研究 夕焼け

 

ところでみなさんは、こういうような写真を見たことがありますか?
大きな星が最後を迎えて超新星爆発を起こした、そのかけらたちです。

自由研究 星が生まれる 0 pete chou shinseihoshi Keplersケプラーの超新星 (SN 1604) の超新星残骸

 ただし、人間の目で見てこういう鮮やかな色をしているわけではありません。この写真は「スピッツァー宇宙望遠鏡」「ハッブル宇宙望遠鏡」そして「チャンドラX線天文台」による画像の合成画像です。宇宙の美しい写真はおおよそこのように、色を合成してあるのが普通です。

ところが私たちのこの「地球」という星は、タイミングさえよければ、毎日、朝夕このような美しい彩りをみせてくれます。そして合成された映像よりもずっと、目の前で見ることができる夕焼け空が美しく見えます。

 自由研究で、いろいろな雲の写真をのせる時に、ぜひ、美しい夕焼け空の写真も入れるといいと思いますよ。

自由研究こそ本物の研究
「たのしい教育研究所」です

たのしくアウト・ドア=塩づくり

某日、研究所のメンバーの恒例 夏のパーティーがありました。

子ども達も参加し、エンディングは海辺での花火です。

ライターがなかったので、キャンプ用のガスバーナーを火種にすることにしましたが、もったいないので、ついでに海の水で塩をつくることにしました。

これがその時の様子。

販売されている塩よりずっとおいしいものができあがります。


たのしい塩づくり

 

たのしい塩づくり2

作り方はあまりにも簡単。

海水を1〜2cmほど入れて煮詰めていくだけです。

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自由研究のまとめ方=自由研究こそ本物の研究!

たのしい教育研究所には自由研究の相談がやってきます。
このサイトには自由研究のヒントもたくさんありますからサイト内検索のまどに「自由研究」というキーワードを入れて探してみてくださいね。

研究所には「まとめ方がわかりません」というたよりも多いので、研究員の方がまとめてくれたフレームがあります。
「サトウでおいしいアメをつくろう/ベッコウアメ」をテーマにした自由研究です。

このままマネをすることはひかえていただいて、参考にして、自分なりの工夫をくわえるようにしましょう。

・画用紙を二枚はりつけて、大きめの用紙にして書くとよい
・自分がつくっている時の写真や完成した時の写真をはりつけましょう

自由研究 ベッコウアメの秘密
自由研究こそ本物の研究です。

たのしい夏休みにしてください。

 

 

自由研究につながる科学のお話(中高生向け)「蝶からガンの薬をつくる」前半

蝶の幼虫からガンの薬を作っている、という話をすると、それはいかにも怪しげな薬だろうと思うかもしれません。

蝶からガンの治療薬

しかしけっこう信頼性のある研究なのですよ。
そして私が好きなエピソードの一つです。

夏休みに入って、このサイトを読む小・中学生が増えてきましたので紹介させていただきます。

「完全変態(かんぜん へんたい)」という言葉を聞いたことがありますか?
英語では「メタモルフォーシス」といいます。

「チョウやセミ、カマキリは完全変態なのか不完全変態なのか」
という様に、学校の先生になるための試験にも出題されることがあります。

チョウやアリ、カブトムシなどは完全変態します。その仕組みは、とても不思議な現象の一つです。

地をゆっくりはって動くアオムシが「サナギ」となり、空中を舞うチョウにかわるのですから、驚きです。いったい、あの青虫の中のどこに、チョウの羽の部分がかくれていたのでしょう?

わたしも子どもの頃、とても不思議に思って観察した一人です。

完全変態の仕組みは多くの昆虫たちがとった生きるための方法ですが、科学者たちは今も、サナギの中で何がどう変化しているのか、とても興味をもって研究しを続けています。

サナギの時は体の中がドロドロのクリーム状になっているという話を聞いたことがある人もいるかもしれません。最近のマイクロCTというスキャン技術で、昆虫たちの体を解剖せずに調べることができる様になり、かなり詳しいことがわかってきました。これがそのマイクロCTによるスキャン画像です。

蝶からガンの薬

蝶からガンの薬b サナギの時、完全変態の段階で、成虫になるために必要のない部分を殺してしまいます。そしてチョウという新しい体に必要なものを作り出しているのです。

細胞が自らを殺していまう働きをアポトーシスといいますが、サナギの中でそれがどんどん起こっているのです。

これを〈ガン治療〉に使えないかと考えた科学者が、ガンの研究者であり、同時にチョウが大好きだった杉村隆さんでした。

杉村さんはこう考えました。

「チョウは、完全変態、つまり幼虫とサナギと成虫の間でまったく形が変わる。これだけの変化をするには細胞が入れかわるわけで、そのためには細胞が死ななければならないはずだ。そこで、アオムシの中に、この細胞は殺し、この細胞は殺さないという調節機構があるに違いない」

杉村さんはこういう実験をしてみました。

幼虫の尻尾を切ると0.1ccほどの青い液体が出てきた。この中に調節のための物質があるだろうと思い、数匹分を遠心分離器にかけたら透明になった。この液体を培養していた胃がんの細胞にちょっと落としてみたのです。

さて、どうなったと思いますか?

予想
ア.がん細胞が死んだ
イ.特に変化はなかった
ウ.がん細胞が増えてしまった

どうしてそう思いましたか?

後半につづく