コロナとカウンセリング/たのしいカウンセリング入門

 ひさしぶにカウンセリングのことを書きましょう。

 直接対面式のカウンセリングしかやらないカウンセラーは、その違いの大きさをあまり知らないと思うのだけど、私は対面式もオンラインも両方引き受けるので、その差が大きいことを何度も体感しています。

 皆さんは直接対面式のカウンセリングとオンラインでの、つまりお互いがパソコンやタブレットなどの画面を通して対面しているカウンセリングのどちらが、よりうまくすすむと思いますか?

予想
ア.直接対面式がうまくすすむ
イ.オンラインカウンセリングがうまくすすむ
ウ.どちらも大差ない
エ.時と場合による

どうしてそう思いましたか?

 

 お話「カウンセリングは言葉を媒介にしているだけではない」

 私が師の野田俊作(日本に実践的アドラー心理学を普及させた医者でありカウンセリングの名人)から強く教えられた一つが「相手の表情、身体の動きに合わせてカウンセリングを組み立てていくこと」でした。
「きゆなさんは長年空手をやっているから、そこがうまい」と何度かほめられたことがあって、確かに、同じ様に学びにきている人たちは、相手の発する言葉一つ一つに反応するあまり、その人全体から出てくる感覚をつかみかねていたのを覚えています。

 時どきカウンセリングの説明に

カウンセリングとは、専門知識やスキルを持ったカウンセラーとの対話によって、クライエント(相談者)が抱える悩みや困りごとを解決できるよう導くプロセスです。

という様な説明があるのだけど、言葉を超えたもっと大きな情報、かくされた意図、本人が気づかない目標といったものがあることを、この人たちは学んでいない、知らないのでしょう。実際「◯◯カウンセラー」というのはかなり多くて、〈◯◯カウンセラー資格3ヶ月〉とかいう広告も目にするので、本当に〈言葉のやり取り〉しか学んでこなかった人たちなのかもしれないなぁ。

 では実際のお医者さんのカウンセリングがよいのかというと、そうでもないらしく、「お医者さんはすぐに薬を使う」ところがあって、私のところには「薬の処方を減らしたい」ということで相談にくる人たちもいます。

 やはり口コミで「このカウンセラーはいい」というのを体験者たちが語っていくのが一番なんだろうと思います。とはいえ、自分が困っていた話をどんどん周りの人たちにする人は少ないので、そういう少ない情報をたどっていくということになるのでしょう。

 さて本題、実はここ二、三年は直接対面式より〈オンライン〉が効果的にカウンセリングがすすむことの方が多くなってきました。

 なぜだと思いますか?

 マスクです。

 もちろんマスクを通しても相手の表情は読み取れますし、身体の動きもあるので、私のカウンセリングで路頭に迷うことはないのですけど、それでも顔全体が見えた方がよいのです。

 PEALカウンセリングは、一緒にいろいろな可能性・選択肢をさがしながら、たのしくすすんでいきます。希望する方はお問い合わせください。三回くらいセットで受けることをおすすめしているのですけど、単発でも可能です。
 別流派の方でPEALカウンセリングを学びたいという方は「自分のカウンセリングをスーパーバイズしてほしい」とご要望ください。

たのしい教育全力疾走RIDE(たのしい教育研究所)、みなさんの応援が元気の源です。一緒にたのしく賢く明るい未来を育てましょう。このクリックで〈応援〉の一票が入ります!

 

予言が的中しない理由/カーネマン「ファスト&スロー」から/たのしい教育の発想法

 みなさんは「正しい予言」というものが存在すると思いますか? 「人間はいずれ死ぬ」という様なことではなく「10年後の◯◯年◯月に戦争が起こる」という様な。
〈ノストラダムスの大予言〉は外れたけれど〈◇◇の大予言〉は当たるとか。

 久しぶりに「たのしい教育の見方考え方・発想法」を紹介しましょう。以前メルマガに取り上げた〈ダニエル・カーネマン〉の「ファスト&スロー」ハヤカワノンフェクション文庫 からです。著者のダニエル・カーネマンは経済学と認知科学とを統合した理論で〈ノーベル経済学賞〉を受賞しています。


 過去は容易に説明できると感じられるため、大方の人は〈未来が予測不能だ〉とは考えようとしない。
 ナシーム・タレブが『ブラック・スワン』の中で指摘したように、私たちは過去についてつじつまの合った〈後講釈〉をし、それを信じ込む傾向がある。
 そのせいで、自分たちの予測能力には限界があるとはなかなか認めたがらない。
 あらゆることが後知恵で見れば意味を持つ。だから金融評論家は毎晩、その日の出来事について説得力のある説明を披露できる。
 ところが私たちは「今日後知恵で説明がつくなら昨日予測できたはずだ」という直感をどうしても拭い去ることができない。
〈過去をわかっているという錯覚〉が〈未来を予測できる〉という過剰な自信を生む。
 私たちは大きな社会的事件や文化・技術の発展に注目したり、一握りの偉大な人物の意図や能力を分析したりすれば、過去を説明できると考えている。だが重大な歴史的事件を決するのは運にほかならない。
 この見方はひどく衝撃的かもしれないが、しかし冷厳な真実である。
 社会が劇的な変化を遂げた二〇世紀の歴史は〈ヒトラーやスターリンや毛沢東〉の果たした役割を抜きにしては語れまい。
 だが考えてみてほしい、卵子が受精する直前のほんの〈一瞬〉、後にヒトラーとなる胚が女の子になった可能性が半分はあったのである。
 この三人の分を合計すると二〇世紀に〈彼ら三人がそろって存在しなかった可能性〉は〈1/8〉あったことになる。「いや、彼らがいなくても二〇世紀の歴史はほとんど変わらなかった」と主張することはまず不可能だろう。
 たった三つの卵子の受精が重大な結果をもたらしたのだから、長期的な歴史の流れを予見できると言い張るのは物笑いの種でしかない。

たのしい教育全力疾走RIDE(たのしい教育研究所)、みなさんの応援が元気の源です。一緒にたのしく賢く明るい未来を育てましょう。このクリックで〈応援〉の一票が入ります!

 

 

 

たのしい教育ワークショップ第二回が開催されます(7/30土曜日午前)テーマは「普通学級の先生たちにも とっても役立つたのしい特別支援教育」

 たのしい教育ワークショップの2回目が開催されます。〈映画を観にいく感覚〉でたのしい教育を体感してみませんか!
 今回のWSの正式に広報する前から問い合わせがあり、昨日募集が始まりましたが、すぐに数件の申し込みがありました。コロナ感染はなかなか下火になりませんから、今回も少人数での開催になります。興味のあるみなさんは早めに席を押さえておくことをお勧めします。

 事務局からの案内を掲載します。


みなさん、こんにちは。

梅雨が明け、夏到来です。
さっそく子ども達がセミの抜け殻を持ってきてくれました。
虫たちの様子からも、こども達の元気度からも季節の変化を感じることができますよね。
暑くなっていますので、体調には気をつけてたのしく過ごしていきましょう。
 
さて、今月スタートした新しいタイプの講座〈たのしい教育ワークショップ〉は、とても充実したものとなり、同時に開催された〈こどもワークショップ〉では「休み時間はいらない」「もっと続けて」という声が上がるほどの賑わいでした。
〈7月のWS 〉の案内を差し上げます。
 
7月のテーマは「普通学級の先生にも とっても役立つ たのしい特別支援教育」です。
 
 以前から要望の高かった一つが「特別支援教育」です。
 この春、文科省から「全教員が特別支援学級の担任など2年以上経験することが望ましい」という報告の素案が提示されました。〈たのしい教育〉は特別支援教育についても多彩な提案ができます。
  数々の学校で特別支援教育コーディネーターとして力を注いできたみむら先生が、多様な個性、興味関心の差が大きい子どもたちと、たのしく賢く授業していく方法を具体的に提案します。普通学級の中で学習に集中することが難しい子ども達への教育に役立つ内容です。少人数で開催する予定ですから質問なども気軽にできます。
 
「子どもがいるので、なかなか参加できず残念です」というみなさんの声におこたえして、同時並行でこども(小学生)向けのたのしいワークショップを別室で開催しています。〈たの研〉の新しいものづくりやゲーム、読み語りなどが体験できます。
◎こどもWSは一人親世帯や特別な事情がある場合は無料になります、ご相談ください。
付き添いの方がいれば3才からでも参加できます、教材一人分なら付き添いの方の費用はかかりません。前書きで紹介した様に第一回目から、とてももりあがっていますよ。
 
日時:2022年7月30日(土) 9:30受付/ 9:45〜11:15
会場:うるま市〈うるみん〉2F第2交流室 ※安慶名十字路近く
対象:教育関係者に限らず、たのしい教育に興味関心のある方
 ◎小学生向けのたのしいワークショップも実施します(人数制限あり)
参加費(資料教材込) 一般1800円、学生1500円、子どもコース一人500円
◎こどもWSは一人親世帯や特別な事情がある場合は無料になります、ご相談ください付添いの方がいれば3才からでも参加できます(付添いの方もこどもと同額)教材は一人分でよいという場合は付添いの方の費用はかかりません
★早割り:7/20(水)17:00まで  一般 1500 円,学生1300円、子どもコース ひとり400円
★RIDE会員-メルマガ会員(本人のみ)1500円 、早割併用で1300円
持ち物:筆記用具、マスク、飲み物など
服装: 動きやすい服、涼しい格好で(感染症対策で換気します)


みむら先生 プロフィール

  小学校3年生の時〈たのしい教育〉と出会い感動、教師として〈たのしい教育〉の実践家となる。全国誌「月刊たのしい授業」にも、その実践が複数取り上げられ高い評価を受けている。
 長年〈特別支援コーディネーター〉として普通学級のこども達と特別支援学級のこども達が一緒にたのしく学ぶことができる教材の開発に力をそそぎ、これまで多数の講座で講師として活躍。


★ お問合せ 090-1081-7842 (平日 18:00まで)★★★★申し込み★★ メールで ⇨ office@tanoken.com

件名に「2022年7月WS申込み」と書き ①名前 ②所属(会社・団体・学校学年など)

③ 電話番号(緊急連絡に利用)  ※RIDE会員の方は「RIDE会員」と明記して申し込みください(週1回のメルマガが届いている方は会員です)。

※申し込みから2日以内(休日除く)に受講可否メールを返信しています、返信がない場合は連絡ください  問合せ 090-1081-7842

たのしい教育全力疾走RIDE(たのしい教育研究所)、みなさんの応援が元気の源です。一緒にたのしく賢く明るい未来を育てましょう。このクリックで〈応援〉の一票が入ります!

 

たのしい教育研究所の力あるメンバーが広がっていく

 私自身がとてもたのしみにしていた〈たのしい教育ワークショップ〉が開催されました。1回目はテラ先生です、何事も1回目というのは緊張するものです。にもかかわらず、とても充実したWSをすすめてくれました。一年生だからこそ深まっていくたのしい学習がテーマです。

 受講しているメンバーには指導主事クラス管理職もいます。その人たちの口から〈なるほど〉と大きな納得の言葉がなんども漏れていました。

たのしい教育を学んだ人たちは、授業実践にしても理論を伝える時にしても、自ら腑に落ちたところから来る言葉で伝えるので、とても力が高く、聞いていても心動かされます。

 1回目でハッキリしたことがあります、70分ではたりないということです。テラ先生にはいずれまたお願いしようと思います。次回のWSは7/30(土)です、みむら先生が普通学級の先生たちにもとっても役立つ〈たのしい特別支援教育〉をテーマに講師を勤めてくれます。私もとってもたのしみです。

たのしい教育全力疾走RIDE(たのしい教育研究所)、みなさんの応援が元気の源です。一緒にたのしく賢く明るい未来を育てましょう。このクリックで〈応援〉の一票が入ります!