「科学の講座をたのんだらドライアイスでシャーベットを作って終わり。どう思いますか」という言葉の重さ!

某月某日、ある場所で授業をさせていただきました。

大人からも子どもからも大好評で授業が終わり、数日後主催して下さった方から「ぜひお礼に伺いたい」という電話を頂きました。

ちょうどタイミングも良く、一時間ほどお話させていただきました。

その時、主催者の方がかたってくれた言葉は、私が意識してきたことでもあり、とても心に残っています。

その方の話はこういう言葉から始まりました。

 感想にも書かせて頂いたのですけど、今回のたのしい教育研究所の授業にとても感動しました。

実は以前、科学の講座を企画したことがあります。

その時に来てくれた先生は、ドライアイスでシャーベットをつくっておわりでした。
それを科学の授業だと言っていいのでしょうか?
うまく伝えられませんけど、はなはだ疑問です。

今回、たのしい教育研究所のことを知ってお願いしたのですけど、実施して本当によかったです。

科学の素晴らしさが子ども達にも大人の私達にも伝わってきて、とても感動しました。

 

それに対して私も

 何か面白おかしい実験、大掛かりな実験を見せて「ねぇ、どうですか。すごいでしょう!」

というのは実は私もできます。
でもそれには魅力を感じないのです。
ある意味、手品と一緒に見えてしまう。


そしてそういう実験にに続けて

「この秘密は自分で考えてみてね、さよなら〜」的な流れも「科学への興味関心を引きました」という言葉で説明できないことはないでしょう。

 

でも私は、科学の感動はそういう手品的なものより遥かに果てしなく素晴らしいものだと思っています。

 その感動をいろいろな人達に伝えたいんです。

 

たとえばガリレオが、太陽ではなく地球が動いている事実をつかんで大きな衝撃をうけたこと。
倍率の低い望遠鏡で月を眺めて
「天上界は完全だといわれていたのに、実は地球と同じように凸凹しているではないか。地上界天上界なんてないのではないか」と考えたことなど、そういう感動を伝えて、子ども達自身が「たのしすぎてやめられない」という形で自分で学びはじめる姿をいろいろな人達に広げたいんです。
 それらは科学だけではありません。
 算数でも国語でも社会でも、感動を伝える授業は可能です。

いずれにしても、教師をやめてなかったら、◯◯さん達のところにも行けなかったと思います。

その意味でも、途中退職してフリーになってよかったと思っています。

 呼んでくれて心から感謝しています。

と語りました。

 話はどんどん重なって行きましたが、こうやって一人ひとりと、たのしい教育に感動してくれる人たちが出てきてくれることを心から喜んでいます。

 たのしい教育研究所の活動は「たのしく賢く」が合言葉です。
仲間たちとそれを「たのかしプロジェクト」と呼んでいます。
「たのかし」のかしを「樫」と重ねて、〈樫の木をイメージしたロゴ〉の作成に入っています。

 ちなみに日本一大きな樫の木は沖縄にあるというのをご存知ですか?
これです。
たのしい教育研究所も、日本一の樫の木めざしてすくすく伸びて行きます。

オキナワウラジロガシ

たのしく賢く元気よく
すくすくのびるたのしい教育研究所です

たくさんの人たちの笑顔と賢さ=たのしい教育・たのしい学力|優等生を育てるための教育との根本的な違い

読者の方から
「前回の〈円の面積の問題〉に感動し、あわせてこのサイトの内容をいろいろ読ませていただきました」
という言葉から始まる長いお便りをいただきました。

手紙
その方からの問いかけは、わたし達の研究所の設立趣旨ととても関わることだと感じるところが大きかったので、その方一人への返事というより、広く、たのしい教育研究所の考えということで書かせていただきたいと思います。

「たのしい教育」に込められた思いはいくつもありますが、目指すイメージは
《たくさんの人たちの笑顔と賢さ》です。

一部の特別な人たちを育てようということではなく、一人でも多くの人たちの笑顔と賢さを広げる活動です。

科学にしても技術にしても、たくさんの人たちの知恵と工夫を寄せてこそ前進していくのです。

いくらガリレオが努力を重ねても、そこにガリレオと討論できる程の人たちがいなくては、科学はすすみませんでした。
ダーウィンの進化論も、論敵や味方をたくさん巻き込んで、あれほどの説得力をもって広まってきたのです。
ガリレオ
だれか一部の人たちにしか理解できないものとしての文化ではなく、広くいろいろな人たちが自分の考えを主張できる様になれば、社会はもっと早く豊かになっていくでしょう。

逆に一部のエリート、一部の優等生を育てても社会はよくなりません。
たくさんの人たちのものとして、科学・学問・文化がすすんでいくことが大事なのです。

ですから、一人でも多く、賢くて元気で笑顔いっぱいの子ども達に育てたいと思います。

子ども達だけでなく、大人も、そしておじいちゃんおばあちゃん達も、たのしく賢くなっていただきたいと思っています。
そうやって活動していると、
「うちの子どもは勉強しているのに学力が伸びないのです」という相談が時々きます。

どうすればよいのか?
最も重要なのは、その子の中に「それが好きで好きでたまらない」という感覚を育ててあげることに力を注ぐことです。
時間はかかりますが、それが「確かな方法」です。

算数でも理科でも社会でも国語でも、それは可能です。

私たちがいろいろなところで授業や講演、講座を重ねていますが、それは、そういう「好きで好きでたまらない」という感覚が子ども達に芽生えることを目的にしています。

志を同じくする人たちが増えていくことをたのしみにしています。

沖縄の確かな学力向上は日本全体の学力向上につながります。
そしてその学力は、笑顔と賢さとを兼ね備えたものです。

たのしい学力向上に全力投球の、たのしい教育研究所です。

小学生の読者から

「たのしい教育研究所の公式サイトにある記事は全部読みました」
という小学生と出会いました。
大人から、というのは今まで何度もありましたが、小学生から、そう声をかけてもらったのは初めてだったので驚きました。

そしてとても嬉しいことでした。

それが言葉だけでないとわかったのは、
「去年の Chance is  tne nickname for Problem. の記事で、文字が一つ抜けているのを発見しました」と詳しく教えてくれたからです。

もう一年以上前に書いた記事でした。

ひろがる「たのしい教育」を実感しています。

ますます元気に取り組む「たのしい教育研究所」です!

魅力的な教材作りも快進中。

たのしく実力ある教師を育てる活動も快進中です。

ご期待ください!

人と人との結びつき|子育て・教育に疲れた時に見ませんか

 クリスマスが近づいてきました。
一年で最も好きな、いろいろな人たちの笑顔が生まれてくる日々です。

そんな中、やっとゆとりが出てきたのでしょう。
来年度に向けて動き始めています。

その一つ
evernote(エバーノート) に貯めて来た情報が膨大な量になったので、その整理・分類をはじめています。

知らない方のために少し書き加えると
evernote は「個人的な情報バンクサービス」です。
「クラウド」と呼ばれているのがこういうシステムです。
自分が「これは大事だ」と思う情報を個人バンクにUPしておいて、
必要に応じて携帯でもパソコンでも取り出せるシステムです。
普通の使い方なら「無料」サービスで十分で、
わたしも特別な時にお金を支払うくらいで
もっぱら無料サービースを活用しています。

 タイで作成された動画に感動して「これは忘れたくない」と数年前にevernoteにUPしてあったものを久しぶりに見て、いろいろな人に紹介したいと思いました。

見ていただく前に少し書かせてください。

教師を早期退職して4年前にNPO「たのしい教育研究所」を設立しました。
おかげさまでいろいろな方達の支援を得て順調にすすんでいます。
また企業団体からも支援・支持を得ることができる様になってきました。
そういう中でも基盤は、仲間達との手弁当の活動です。

そうやって暮らす日々しみじみと、この活動が子ども達の「今の笑顔」だけでなく「未来の笑顔」を目的としたものなのだと感じています。
そしてもう一つあります。
この目的に向けて一緒に活動してくれている人たちの「今の笑顔」と「未来の笑顔」を求めることです。

ずいぶん贅沢ですけど、それらはお金や地位や名誉などではなく、すべて「人と人との結びつき」で成り立つものです。
だからこそ簡単ではないのです。そして、だからこそ一生かけてやる価値を感じてしまいます。
お金や地位の問題ならもっと簡単だという気がします。この活動は、地位の高い人やお金持ちがやると成功するという様なものではないのです。

ここに紹介するタイの動画は、単なるお涙ちょうだい的なものではなく、わたしのそういう思いと結びついています。
よろしければごらんください。
タイ語に英語の字幕が重なりますが、みなくても映像だけで9割以上伝わると思います。

たのしい教育活動がたのしくてならないクリスマスが近づく日々です。

沖縄の教育から世界の教育へ
たのしく魅力的で賢くなる教材と授業を提供する
たのしい教育研究所です