一方向的な見方・考え方の怖さ/カウンセラーとして考えること

 たのしい秋の講座も終わりました。先生たちが、たのしく子どもたちと授業する方法を具体的に提供する〈たの研〉の講座は参加者満足度がとても高く、いろいろな反響が届いています。

 たのしい教育は先生と子どもたち・保護者との関係をよくするので、その教育プログラムが悩みを減らし、先生たちのストレスを軽減してくれます。

 とはいえ先生たちには授業だけではなくいろいろな要求が大きくのしかかります。もちろん保護者のみなさんにも、いろいろな悩みが起こります。
 悩み・ストレスを感じないというのは無理な要求でしょう。

 そういう個別の悩みと正面から向き合うのがカウンセリングです、そしてPEALカウンセリングは教育との親和性がとても高いカウンセリングです。

 今回は久しぶりにカウンセリング系の話をかきましょう。

 けっこう前の事例で、クライエントのAさんはしっかり整理して前に歩いているので、そろそろ脚色して書いてもいいだろうと思う話があります。

 Aさんの抱えている課題についてPEALカウンセリングがうまくすすんでいく中で、こういう話をしてくれました。

「私が決断を先延ばしにしていたのは、以前、こういう話を聞かされて、それが心の奥にずっとひっかかっていたからだと思うんです・・・」

 あるところで〈保護者の心の相談〉というカウンセリング系の研修会があったそうです。Aさんは、そこで講師が語った言葉が、自分を前にすすめることを拒んできたというのです。講師の言葉は、私が聞き返して確認しましたから、ほぼ間違いありません。

みなさん、こどもたちは親の後ろ姿を見ています。

だからまず大人の暮らし方を正しくしないといけないんです。

みなさんは絶対、離婚してはいけませんよ。

 読者のみなさんは、この話を聞いてどう考えましか?

 ア.確かにその通りだ

 イ.かなりそういえる

 ウ.あまりそうはいえない

 エ.その他

その理由は?

 おそらくそう語った講師は、カウンセラーの資格をもつ人ではなかったと思います。カウンセラーが〈ある状態を押し付ける〉というのは考えづらいからです。

 Googleで〔日本の離婚率〕と打つとこうトップ表示されました。


ChatGPTでも似た数字がでるので、そう外れてはいないと思うのですけど、細かい数字は大きな問題ではないので、数字の信憑性に時間をかけることはしていません、ご了承ください。

日本の夫婦の離婚率は35%!《結婚した3組に1組以上は離婚》

 私の記憶によると離婚率の一位と二位は高知県・沖縄県です。
 どちらも50%に迫る数字だったと思います、すると上位の県では二組に一組近くは離婚していることになります。

 統計には出てこない〈別居〉や〈離婚調停〉中の人たちもいますから、実質、夫婦関係を解消している人たちの率はさらに上がるでしょう。

 学校にいても、離婚で苗字が変わる、転校するというのはめずらしいことではありません。

「離婚は子どもの心に傷を残すから悪いことだ」と講師の方は考えているのでしょう。
 ではたとえばDVで離婚を選択する人たち、子どもへの虐待で離婚を決断する人たちはどうでしょう、子どもに悪い影響があるから離婚してはいけません、と言い切る講師の発言は、基本矛盾しないでしょうか。他にももっと苦しい事例はたくさんあります。

 一方向的な見方をする人たちでなく輻輳的に、いろいろな選択肢をたてて考えていくことのできる人たちが増えていく必要があるでしょう。

 たのしい教育は本質的に、そういう見方ができる人たちを育てる教育です。またPEALカウンセリングも、来談者と一緒にいろいろな選択肢を立てながら、解決に向かう一歩を実験的にすすめていく方法です。

 年末は予想外に忙しくなり、少々、準備がおくれているのですけど、PEALカウンセリング講座も企画したいと思っています。興味関心のある方はお問い合わせください。

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講座の始まる前はワクワクどきどき、始まるとたのしさMax

 遠足の前の日がとてもうれしくて、遠足の朝もまた嬉しいことと同じで、講座がさぁこれから始まるという時は、とても嬉しい時間です。

 これは講師スタッフで集まって「さぁ、これからたのしんでいきましょう」と話をしている時の一コマです。

 その後、椅子やテーブルを並べ始めて、参加してくれる方たちを迎え入れる準備がはじまります。

 講座の内容はまず〈たのしい教育メールマガジン〉で紹介してあと、このサイトでも触れさせていただく予定です、お楽しみに。

 今回もとてもたのしい笑顔につつまれて、参加者満足度100%になりました。

 秋の講座も「そこに学ぶに値することがたくさんあるのがたのしい教育」だというのを体感してくれた方たちもたっぷりでた1日になりました。

 たのしんでくれた方たちが、学校や家庭でさらに笑顔を広げてくれるのをたのしみにしています。

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沖縄ではハウス栽培でなくてもヘチマが育つのかな? 12月に近い日々のアウトドア

 沖縄も寒くなったけれど、晴れている日、外に出るのは気持ちがよいものです、今日は丁寧に手入れされた気に入りの畑に続く小道を歩きました。

 一度、持ち主の方と顔を合わせたことがあって、「ごくろう様です」とかるく会釈したくらいですけど、昔気質(むかしかたぎ)ただよう70代くらいの小柄な方でした。

 立ち止まって「あいかわらず丁寧に育てているのだな」と眺めていると、ヘチマの花が目に入りました。

 こんな寒いのに、ハウス栽培でなくても花開くんだ、貴重な花だ!

 と思っていたら、もう一つ。

 さっきのは雌花(めばな)で、こっちは雄花(おばな)です。


 あれ、ここにもある。
 花が枯れて、小さな実が残っています。
 寒い風の中では、実が育つまでにはいかないようです。

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 と考えていたら、立派に育っている実を発見。もっと大きくなるのでしょう、このままでも料理に使えそうなくらい太い実です。

 学校では夏休みに入る前に子どもたちは収穫していたので、こんな寒い日々に実っていくとは知らなかったな。

 寒い地方と暖かい地方という社会の単元があるけれど、こういう予想・実験をまじえて比較プログラムすると面白いと思います。

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騙されない人になるために-アニミズムの克服はとても大切なテーマです

 これは時々足を運ぶ海岸で撮った写真です。雲の上から地上に差し込む光が美しく輝いていていて、それを〈こうごうしい〉と表現することがあります。

 この〈こうごうしい〉は漢字で「神々しい」と書きます。

 いかにも天の上に神様がいて、地上に光を、寒い時には熱を与えてくれているように思えるかもしれません。

 でもその光の源は〈太陽〉です。

 昔は太陽を神様だと考える人たちもたくさんいて、世界各地にその信仰が存在しています。仮説実験という科学の手法が生まれる前ですから、人間が頭の中で組み立てたアイディアが、検証されことなく〈信仰〉として、つまり信じて疑ってはいけないものとして伝わっていきました。

 ChatGPTに、その代表的なものを挙げてもらいました。

世界各地には太陽神への信仰が存在し、それぞれの文化において太陽神は重要な位置を占めています。以下にいくつかの代表的な太陽神信仰を紹介します:

  1. エジプトのラー(Ra):古代エジプトでは、ラーは太陽神として最も重要な神の一人でした。彼は創造の神であり、毎日太陽を天空に運ぶとされていました。エジプトの太陽神信仰は、王権や国家の正当性に深く関わっていました。

  2. ギリシャのアポロン:アポロンは多才な神で、音楽、予言、医術など多くの領域を司る神ですが、太陽神としての側面も持っています。彼は光と真実の神であり、太陽を操る神として崇拝されました。

  3. ヒンドゥー教のスーリヤ(Surya):インドのヒンドゥー教において、スーリヤは太陽神として知られています。彼は宇宙の秩序を維持する神として、また健康や豊穣をもたらす神として信仰されています。

  4. 日本のアマテラス:アマテラスは日本神話における太陽神で、皇室の祖神としても知られています。彼女は宇宙の秩序や穀物の成長、繁栄と平和を司る神です。

  5. アステカのヒウィツィロポチトリ:アステカ文明においては、ヒウィツィロポチトリは太陽神であり、戦争の神でもありました。彼は太陽の運行を維持するために人間の犠牲を要求する神として恐れられ、崇拝されていました。

  6. 北欧のソル(Sol):北欧神話では、ソルは太陽を車で運ぶ女神です。彼女は毎日空を渡り、夜には追いかけてくる狼から逃れます。この神話は日没と日の出の象徴的な表現です。

 クリスマスの12月25日も、もともとはキリスト教ではなく古代ローマの太陽信仰を元にした日でした、〈冬至の日〉つまり日照時間が最も短いこの日を越すと、次第に陽の光が長くなっていきます、それを祝っていた日です。

 これもChatGPTに問いかけてみましょう。

クリスマスが12月25日に祝われるようになった背景には、ローマ帝国時代の冬至祭や太陽神ソル・インウィクトゥス(Sol Invictus、「征服されざる太陽」の意)への信仰が影響しているとされています。

  1. 冬至の祭り:古代ローマでは、冬至を祝う祭りが広く行われていました。冬至は、日が最も短くなる日であり、それを境に再び日が長くなることを祝う意味がありました。

  2. ソル・インウィクトゥスの祭:ローマ帝国では、12月25日に「征服されざる太陽」への祭りが行われていました。この日は太陽神への崇拝と、光の復活を祝う日とされていました。

  3. キリスト教との結びつき:初期キリスト教は、これらの異教徒の祭りに影響を受け、イエス・キリストの誕生を祝う日として12月25日を選んだとされています。この日をキリストの誕生日とすることにより、キリスト教の伝道において異教徒の祭りとのつながりを利用しやすくなりました。

  4. 象徴的な意味合い:キリスト教では、イエス・キリストは「世界の光」とされており、冬至の時期に「光の復活」を祝うことは、キリストの誕生という新たな始まりを象徴的に表現しています。

このように、クリスマスの日付と太陽信仰との間には、歴史的に重要なつながりがあるとされています。キリスト教が初期に広がる過程で、異教の祭りや信仰を取り入れてキリスト教の祭りとして再解釈することは、当時の宗教的・文化的状況において一般的な現象でした。

 古くから人間が考えてきたもの、イメージしてきたものたちは、今の時代の私たちにも自然にイメージしやすいものですから、ついつい〈神様〉の現象として受け入れてしまう人たちもいます。

 そうやって、高い壺を買わされたり、とりついた病を祓うために神様の力を借りる必要があると、高いお金を出していく人たちがいます。

 そんなことはない、と思う人たちがいたら、安心なのですけど、自分が不幸に襲われると、その答えを明快に説明する宗教などにすがったりすることもある、タロットカード占いなどにお金を払っていったりする・・・

 長い歴史の中で人間がやっと〈正しいものごと〉を見つける方法を手に入れました、それが科学です。最近では〈科学とスピリチャルの融合〉というように、科学という名称が、科学的でないものにまで利用されるようになったので、私は本物の科学を「原子論」と呼ぶことがあります。科学の出発点である原子の存在をもとにした、本物の科学です。

 あまりにも美しいもの、ドラマチックなもの、想像を超えたものに出会った時、それを神様的なものスピリチャル的なものに結びつけず、原子論的にみること。
 わからないものはわからないままにして、それを運命とか神の意思とかいうものにからめさられないようにする、それは騙されないためにとても大切なテーマです。

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