カンヒザクラ(沖縄)のジャムの味は?ー実験と評価-楽しい学習・自由研究ネタ・たのしい授業・楽しい授業・楽しい自由研究・楽しい学力・楽しい教材・楽しい学力向上

 メルマガに書いて反響のあった内容を簡易版として紹介します、沖縄のカンヒザクラのさくらんぼを使ったジャムの話で、実験と評価に関わる重要な〈ものの見方・考え方〉になると思います。

 十数年ぶりにジャム作りに挑戦することになったのは、webサイトでみた複数の「カンヒザクラのジャムが意外に美味しい」という記事でした。前に学校で子ども達と作ってみた時には全員が〈渋い、苦い、おいしくない!〉という評価で、以来作ったことはなかったのですけど、webの記事を読むと〈完熟した実〉を使えば美味しいジャムが作れそうです。

 さっそく挑戦、ということではなく、〈桑の実〉で何度かジャム作りをして、美味しいジャムの作り方を練習してきました。
 準備運動OKです。

ということで実験

 野山を歩いている時に完熟した実をたわわにつけたカンヒザクラを見つけたので、それを摘みとって〈たの研〉へ!

 他のジャムより中のタネを取り除く工程に時間がかかるのですけど、大量につくるわけではないので、そんなに大変ではありません。

 砂糖を加えてとろ火で煮詰めていきます。
 木の実ジャムの砂糖の量はいろいろなのですけど、いろいろなレシピを見ていると木の実の重さの1/2~2/3というカンジです。
 サクランボジャムの本質的な味を確認したいので、その範囲の少なめ、つまり半分に少し足したくらいの砂糖を加えました。

 

 できあがったので、パンを焼いて、さっそく味見です。

 どう見ても、市販のジャムの様で、おいしそうです。

 ところが・・・

 渋い、苦い・・・

 子どもの頃、無理やり飲まされた〈粉のかぜ薬〉みたい。

 砂糖をもっとたくさん入れたら苦味もかくせるよ、という人もいるかもしれません。でもジャムというのは、果物の美味しさを味わうものであって、不味いものをごまかして作るものではないですよね。

 自分ががんばって作ったものは、美味しいものであって欲しい、でもそれは〈実験〉の一つです、期待通りでないこともあります。

 がんばって作ったものは〈よいものだ〉と評価したい、高いお金を払って頼んだ料理は〈さすが高いだけあっておいしい〉と言いたい、時間をつくってみに行った評判の映画は〈おもしろかった〉と言いたい、それが人間です。

 自分の努力や期待が覆されるのは辛い・・・

 でも、実験した結果に期待や解釈を加えて歪めてはいけません。

 大人の付き合いがあって「美味しくない」とは言えなくても、美味しくないと感じたものを、〈まぁまぁいける〉なんて言わない様にしましょう。

 評価する時には〈こども〉の様にいきましょう、大人たちが、見えもしない王様の服を褒めそやしている中で「王様は裸だ」と言い切った様に。

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ニックネームのインパクト〈ヤブレガサ〉ー楽しい植物入門

 インパクトあるニックネーム(別名)に本来の名前をなかなか覚えられないことがあります。

 この植物をご覧ください、日本では南の方の地方で見られます、〈シュロガヤツリ〉といいます。沖縄で野山を歩くと普通に見られる植物の一つで、最近とった一枚です。

 カヤツリグサの仲間で、マダガスカル島(地図下側、アフリカ大陸の右側)から広がった植物とのこと、はるばる日本までやってくるまでにどのくらいかかったのでしょう・・・

 このカヤツリグサの別名を、〈たの研〉のスタッフAさんから教えてもらいました、Aさんはお花の先生から教えてもらったそうです。

 何という別名か・・・

〈ヤブレガサ〉です。

 あまりにも名が体を表していて、インパクトもあるので、正式な「シュロガヤツリ」という名称を忘れてしまいそうになります。まさに破れて骨だけになった傘ですよね。

 この話は続きがあります、実は「ヤブレガサ」という正式名称の植物があるんです。
 キク科ヤブレガサ属の多年草、この植物です。

 これは別に破れた傘には見えないなぁ・・・
 と感じながらいろいろ調べていくと、なんと、葉がしっかり開く前の若い葉の時には破れ傘にとても似ています、似すぎていて笑えます。

 シュロガヤツリと甲乙付けがたいですね。

 いずれにしても、正式名称のヤブレガサとニックネームのヤブレガサがあって、どっちも破れ傘に似ているということは覚えていて損はないでしょう。

 そんなややこしいのは困る、という人もいるかもしれません。

 でも私は、この名前の付け方はとてもセンスがあると思えます、ニックネームがあってもいいんじゃないだろうか。

 正式名称とニックネームで混乱する例は他にもあるんです、二、三回前に書いた「ホトケノザ」がそうです。
 正式名称のホトケノザがあって、春の七草のホトケノザは「コオニタビラコ」の別名です。

 こういうことは「覚えておかないといけません」ではなく「植物の名前にはややこしいところがあるんだよ」というくらいがよいでしょう。「先生も混乱してしまいます」って言ってあげるとさらによいと思います。

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アラスカのこと-楽しい社会・たのしい地理/楽しい学習・自由研究ネタ・たのしい授業・楽しい授業・楽しい自由研究・楽しい学力・楽しい教材・楽しい学力向上

 メールマガジンに私がアラスカを旅した時のことを少し紹介すると、自然の美しさに感動して自分も行きたいという便りが届きました。

 これは私がアラスカで撮った写真です。写真家でない私でもこういう写真が普通に撮ることができます。

 余分にお金を払って旅行会社のツアーなどにのっかれば、大抵の人ならアラスカの自然を味わうことができるでしょう、それでも予想以上の感動が待っているに違いありません。

 アラスカの自然はネイチャーではなく〈ウィルダネス〉と表現されることが普通です、“手つかずの大自然”という意味です。

 便りをくれた方は、私の様にテントで寝ながら〈奥へ奥へ〉と分け入っていきたいとのことでした。

 今年のことではないでしょうから、ゆっくり準備していただくとして、クマやオオカミに出会ったらどうするか、という話をしました。

 わたしは星野道夫が大切にしていた〈マッキンリー国立公園〉に入ったのですけど、こういうところでは、キャンプに入る前に講習会を受けなくてはいけません。自分の命だけでなく、周りにいる人たちの命にも関わるからです。

 これは女性のレンジャーさんが、山で出会う可能性のある野生動物について注意することを語っているところです、手にしているのは何の骨だと思いますか?

 グリズリー(ヒグマ)です。

 ニコニコしながら語ってくれるので、わたしもニコニコしながら聴いていました。

「グリズリーに出会ったら大きな声で〈ハロー・ベアー〉と叫んでくださいね!」というのだけど、実際であったらとてもそんなことは言えないだろうと思いました。その声で気づいてこっちにやってきたらどうするんだ。

 まぁ、そんなことを確か2~3時間、ワークを含めてティーチしてもらいました。

 これを読んでいる皆さんで、アラスカの山に入ろうと思った方は、ぜひ国内の山で何度か野営(キャンプ)を体験してください。

 私が行ったのは8月後半だったのですけど、その時でも夜は雹(ひょう:氷)が降ったことが何度もあったので、寒い時の野営も体験しておくことをおすすめします。

 こう書いていると、またアラスカに行きたくなりました。

 アラスカだけが素晴らしいというのではなく、地球そのものが素晴らしい星です、生きているうちに美しいところをたくさんみてきてください。

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沖縄のカンヒザクラでさくらんぼジャム-楽しい学習・楽しい自由研究・楽しい学力・楽しい教材・楽しい学力向上

 メルマガではいろいろ紹介してきたのですけど、サイトでは触れてなかったようです。

 先日、沖縄のカンヒザクラの実でサクランボジャムに挑戦しました。

 以前作って美味しくなかったのは、赤い実を使ったからかもしれないので、完熟したぶどう色の実を使いました。

 読者の皆さんは作ったことがあるでしょうか。

 web上を調べてみると「沖縄のさくらんぼで作ったジャムも美味しい」と書かれています、期待しながら作ってみました。

 もちろん一発勝負ではなく、桑の実ジャムなどを作ってジャム作りになれてからの挑戦です。

 その結果どうだったかは、今メルマガに記載しているところなので、ここでは触れませんが、その時に、親にとって教師にとって、とても大切なことを再確認しました。

 明日メルマガを出してから、その続きを紹介したいと思います、ご期待ください。

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