たのしい教育の根幹にある仮説実験授業、そのすすめ方

「たのしい教育というのはこれこれこういうものです」という様に定義するのはおそらく無理でしょう、いろいろな分野にどんどん広がっていくからです。ただしそのベクトルを示すことはできます、その一つは「子ども達の80%以上がたのしいと感じ、この授業をもっと受けたいと評価してくれる授業」です。

 そしてその打率がとても高いものが板倉聖宣が開発した仮説実験授業です。

 先日、仮説実験授業のすすめ方についての相談が来たので仮説社の「仮説実験授業ABC」をすすめ、その方の要望を受けて私がかつて作成した資料について説明しました。

 

 下の図が〈仮説実験授業の流れ図〉です、もう20年くらい前に講座仕様にまとめたので、今読むと手を加えたいところがありますけど、それは間違いがあるからというわけではありません、シンプルにいい感じでまとまっていると思います。

 細かい文字はよめなくても、四つの大きな流れは確認できると思います。

 仮説実験授業という名前から難しそうなイメージがつたわるかもしれませんけど、構造はとてもシンプルです、同じ様な授業をすることは難しくありません。

 そのシンプルさに影響されて、私が開発した〈PEALカウンセリング〉や〈ブレインノート〉などもこういうシンプルな流れで構成しています。

 また機会をみて仮説実験授業の構造についてお話したいと思います。個人スーパーバイズ希望の方は遠慮なくお問い合わせください。

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RIDEの歴史に圧倒される by ミムラ

 たのしい教育研究所(RIDE)の今日この頃は、たくさんの書類作成の真っ只中。スタッフみんなかなりの忙しさです。
 いっきゅう先生はウェルカム担当のア~ルと一緒に夜中までという日が続いているとのこと。

 今日、いっきゅう先生がまとめた資料の一枚を見てびっくりしました。たのしい教育研究所(RIDE)の活動がとりあげられた新聞記事のいくつかを並べたらこうなったということです。

 これまでの活動を全部まとめることはできないので、そのわずかな部分になるのですけど、そのわずかな新聞記事だけで「こんなにたくさんの活動をしてきたんだ」と感心してしまいました。

 一枚一枚はこのサイトにも出ているので、見ているのですけど、こうやって重ねてみると、その反響が大きいことに驚きます。

 この記事は設立する年の最初の頃の記事だということです。
 さっきの画像には載せられなかったとのこと。


 具志川ビーチで早朝から、たくさんの子どもやおじいちゃんおばあちゃんもわいわい集まって日食の観察をしている様子です。
手作りメガネをつくり、みんなそれぞれで眺めていますね。

 「いいなあーーーー、たのしそう!!!」

 たのしい教育研究所のいっきゅう先生の名前が出て来ますけど、これを企画したのはいっきゅう先生ではなくA先生だということです。
 A先生はその後も、学校でどんどんたのしい活動を実施し、それが評価されて、勤めている市そして文科省からも大きな賞を受賞しています、さすがです!
 たのしい活動をする人は輝いていくのですね。
 もちろん、たのしい教育研究所には欠かせない実践家の一人です。

 日々忙しく過ぎていく中で、こうやって以前の活動を振り返ってみることも、とてもたのしい時間です。

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カマキリの嬉しいはなし

 梅雨の晴れ間、RIDEのメンバー四人で虫探しウォーキングに行きました。

 公園には子どもから大人までたくさんの人がいたのですけど、虫取り網、虫かごを持っているのは私たちだけです。

 向こうからすると不思議な光景なのかもしれません、でも私たちからすると「何でこんなたのしいことしないんだろうなぁ~」と逆に不思議に思えるんですよ。

 恥ずかしくないかって?

 全く恥ずかしくないんです、嘘だと思ったら、ためしにやってみてください。

カマキリと遭遇
 15分くらい歩いている時、カマキリに出会いました。
 捕まえてみると〈お腹〉が大きなカマキリでした。

 

 大抵は観察して、夕方には自然にもどすのですけど、気づいたら深夜になっていたので明日、戻そうと思っていたら・・・
 翌朝Aさんが「いっきゅー先生~」と騒いでいます。

 

 行ってみると、卵を産んで、お腹が小さくなっているではありませんか、すばらしい。
※カマキリの卵と呼んでいるものは、たくさんの卵を泡で包んで固めてあるもので正しくは〈卵鞘〉と呼ばれています。でもこういう言葉はのちのち学びたい人が学べばよくて「一個に見えているけどいっぱいの卵が中にはいっているんだって」くらいでよいと思います。卵が孵化した状態を見る感動の方がずっと大事です

 卵はイノシシのウリ坊にそっくりな形をしていました。

〈縁起〉が良いとか悪いというのはスピリチャル的なものとして使われることが多い言葉ですけど「本質的には、その人やその集団が結びつけるイメージのことである」という話は私が以前から話していて、私も原子論的な意味が伝える場ではそういう表現をすることがあります。
 この産卵は〈研究所で学んで合格していく人たちの笑顔〉と重なったり〈研究所の活動がたくさん芽吹く様子〉と重なったりして、まさに縁起よく嬉しいことでした。

赤ちゃんカマキリ
 このまま育てていけば何百匹の赤ちゃんがこの卵から誕生してくれます。
「何事も自然のままにしておくのが良い」と思う人もいるかもしれません、でも鳥たちが卵を食べることもあります、予想外の大きな台風でダメになることもあります。
 育ててあげることは悪いことばかりではありません。
 何百匹もの新しい命を大切に育てて、自然の中に返してあげようと思います。

問 題
 ここで問題。
 産みつけられた卵はいつ孵化(卵からかえること)するでしょう?
 ア.1~2ヶ月
 イ.3~4ヶ月
 ウ.翌年
 エ.その他
 どうしてそう思いましたか?

 お話 昆虫の卵はいつ孵化するか?
 理科では「昆虫は寒くなる前に卵を産んで、翌年暖かくなったころ、その卵がかえる」と教えます、成虫は越冬できずに死んでしまうのです。
 ですから、教科書的な答えは「ウ.翌年」です。

 ところが私は以前から「あたたかい沖縄では、その年に孵化するものもあるだろう」と予想していて、いつか調べたいと思ってきました。
 手にする本などでは教科書と同じことしか書かれていなので、これからRIDEで予想・実験したいと思います。みなさんも予想を立てていてくださいね、一緒にたのしみましょう!

お母さんカマキリを自然に戻す
 卵を産んでくれた日は大雨でした、でも少しの晴れ間をみつけて、捕まえた公園に戻しに行きました。
 木の枝に近づけるとスッと飛び移っていきました、元気です。
 こちらが勝手に感じていることですけど、まるで「赤ちゃん達よろしくね」といっているかの様な表情を見せて、そのあと力強く木の上に進んでいきました。

 レイチェル・カーソンが語ってくれた様に、自然の中に行くと「ワンダー(驚き/ドキドキ・わくわく)がいっぱい」です!

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たのしい教育研究所(RIDE)の足跡の確かな一歩、二歩、三歩・・・/書籍や雑誌への掲載記事 byひな

「たのしい教育研究所」のメンバーは一人ひとりの実力が高く、全国誌にもたくさんの原稿が掲載されています。研究所の活動のまとめで、その資料の整理をしているんですけど、それらを開くと、元気にたのしく活動しているのが目に浮かんで笑顔があふれてきます。仮説社から発行されている教育月刊誌「たのしい授業」や「ものづくりハンドブック全10巻」だけでもかなりの数です。

拾ってみました。

なんと43タイトルありました。

本棚から取り出してみると、平積みというより〈山積み〉になります。

 

 たくさんの、ものづくりや実験、子供達と実践した内容やレポートなど、いろいろ掲載されています。

 もちろん、ここにあるのは一部です。 

 記事を少しピックアップしてみましょう。

・コップでハート型プラバン

・きらくカリコリ

・何もなかったけど夢はいっぱい

・ヒューストンでの授業が好評

・ぴょこぴょこうごくよほたって君

・スイカサーバー

・スピードスライムもち

・簡単でたのしいお笑いタオル人形

・ムニュムニュ星人

・花びら落下傘大研究!

・砂糖水に卵は浮くかの実験

・自分の名前が虹色に輝くレインボースコープ

・野球ボールで恐竜の卵

・一円玉パズルで頭の体操

・クイックちんすこう

  etc.

 

たのしい教育研究所はたのしい財産がいっぱいです。

子供達の笑顔がいっぱいの活動は、やっている私たちも笑顔で幸せな気持ちにさせてくれます。笑顔はやる気を生み、夢を広げ、元気になります。
これからも、たのしい活動をつづけていこうと、さらに張り切っています。

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