楽しい読書〈速読〉について考える「好きな音楽を三倍速で聴いて、その音楽を味わったことになるのか?」本を守ろうとする猫の話 夏川草介 小学館

 何年か前、ふらりと入った本屋さんで手にした本がありました、「本を守ろうとする猫の話」夏川草介 小学館(2017)です。猫も好きで本も好きなのでは自然に手にしたのでしょう、確か飛行機の中で読み終えたと思います。

 中身は〈読書道徳〉物語というようなものです。不思議なネーミングですけど、それがあっていると思うな。邪(よこしま)な読書をたしなめ、読書の良さを伝える物語です。

 読みやすい文章で、著者はテレビで大ヒットしたらしい「神様のカルテ」も書いています、私は読んでいませんけど。

 最近ある人と話したことがあるのですけど、私が活字中毒になりはじめた頃、たくさんの本を読みたくて自然に読むスピードが早くなっていきました。
 けれどしだいにその速さがイヤになって、強引な方法で速度を落としたことがありました。実際に時計で測ってたいたので、今の読むスピードもほぼはっきりわかります、〈一時間で100ページ〉くらいです。それは結果的にとても便利で、手にした本を今から読むと、だいたい何時くらいに読み終えるか予想できます。

 どうやって速度を落としたかというと、本を読む時、蛍光ペンを持って全ての文章にラインしながら読むという面倒な方法です。

 その時は早く読むことが感覚的に〈イヤ〉だったのですけど、もう少し詳しくいうと「風を感じる気持ちよい散歩のように、本をじっくり味わいながら読めなくなった」と感じるようになっていったからです。

 実はその時の私の感覚を、この本「本を守ろうとする猫の話」の主人公、高校生の〈夏木林太郎〉がとてもみごとに表現してくれています。

 第二章〈切り刻むもの〉の中にベートーベンの第九を聴きながら速読でたくさんの本を読んでいる人物が登場します。
 林太郎はその人物のBGM機器に手を伸ばして〈第九〉を三倍速にしてしまいます。それを聴いた速読にかける人物は反射的に「何をする、第九が台無しじゃないか」と叫びます。

ベートーベンの〈第九〉を三倍速にして聴いて、それで第九を聴いたことになるのですか?

 みごとです。

 古本もたくさん出ている様です、この冬、読みたくなった方は手に取ってみてください。

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たのしい教育研究所の夏の講座 自由研究・教材研究・親子でたのしく2016.8.6(土)

夏休みの親子・先生方への講座の開催が決定しました。案内リーフを掲載します。
夏休みの自由研究、子どもとのたのしい1日、二学期の教材研究といろいろなたのしみかたができます。
人数に限りがあります、ご希望の方は早めにお申し込みください。

2016夏の講座リーフ統合入稿

たのしい教育研究所2016夏のスペシャル講座
親も子もせんせいも おじいちゃんおばあちゃんも大人も
みんな一緒に たのしくのびようよ 夏!
主催 たのしい教育研究所 いっきゅうOffice
後援 ものづくり工房

お待たせしました。全国・海外を飛び回ってたのしい教育を普及している「たのしい教育研究所」の4ヶ月ぶりのオープン講座の開催が決まりました。 対象は親子、教師、たのしい教育に興味関心のある方です。おじいちゃん・おばあちゃんとお孫さん、自分の子どもだけでなく親類や友人の子ども達との参加 もOKです。 子ども達は夏休みの自由研究として、保護者の皆さんは子どもと仲良く賢くなる方法として、大人の皆さんは自分の可能性をたのしくのばし、学校の先生方は 二学期に子ども達の笑顔を増やす具体的方法を学びましょう。 特別な技能が必要なものではなく、興味関心のある方なら誰でも授業が可能なたのしい内容を 提供します!

==== 記 ====

2016年8月6日(土)9:15受付  9:30〜12:30

内 容 たのしい教育研究所のメンバーが担当します
① 仲良く わくわくゲーム
② 「ドライアイスのひみつ」 
③ ものづくり
A.「べっこうアメ」 子どもから大人まで大人気!
B.「紙とんぼの研究」予定
④ たのしい読みかたり もっと読んで♬ そんなおすすめの本を紹介

 

会場: うるま市 ぶーてん館 ホール  高速石川インター右折1分( 闘牛場そば)

 

対象:親子(子どもは小学生以上)・教師・教育関係者・教師を目指す方 40人程

 

受講費(たのしい教材込み) 大人 2800円 子ども(小中高校生) 1800円
◯ 早割:7/29 金曜日 17:00までの申込み 大人 2400円/人 子ども 1400円
 ※ 子どものみの参加はできません
※今回もご希望にお答えして「たのしい教材・書籍」の販売も予定しています

 

講師代表 喜友名 一(いっきゅう先生)
 たのしい教育研究所所長。たのしい授業実践の第一人者。アメリカ NASAで開催された「宇宙探査教育者会議」の日本人代表教師に二年連続で選出され、若田宇宙飛行士や古川宇宙飛行士と授業する等 数々の活躍で、テレビ・新聞などにもとりあげられている。 2012年 たのしい教育活動に専念するため教師を早期退職し、NPO「たのしい教育研究所」を設立。県内だけでなく全国、海外も飛び回る。子ども大人、教育関係者、 病院やデイケア等、4年間で約2万人に授業や講演を実施し受講者の方達から、ほぼ100パーセント近い高い満足度評価を得ている。
琉球新報教育コラム等、数々の執筆活動でも活躍。

 

お問合せ 電話 090-1081-7842 か mail(下記)で
申込みはメールのみ
名前・所属(会社・団体・学校学年等)・電話番号 、家族親類の方は一通に全員分を記載し、親・子・孫・親類などの関係を明記の上下記アドレスへ
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