たのしい教育研究所を設立して、いろいろな処で授業や講演を実施する日々…
ある学校に呼ばれて授業した時の事です。
ちなみに、この子ども達の学力はとても安定していて学力は高い方だと聞いています。
「5年生の単元〈ものの溶け方〉の授業をしていただけないか」という依頼が来ました。
校内研修も含んでいたので授業60分という、少し長めの時間を担当することとなりました。
その単元では仮説実験授業「溶解」が私の定番です。
準備を進めていた前日、教頭先生から「ぜひ6年生も一緒に授業してもらえないか」という要望が来ました。
「昨年、一度学んでいるけれど、復習の意味で参加する、という事でお願いしたい」という話。
「教室に入るならもちろんOK」ですと答えて、翌日授業に行きました。
さて、実際に授業してみると、去年この単元を学んだ子ども達がどの子達なのか分からないほど、みんな一斉に盛り上がりました。
評価は5段階の高い評価が100%というものでした。
その時の6年生の感想の一つです。
「仮説実験授業」を生み出した板倉聖宣から学んだ事は数々あります。
「成績が良い子とか勉強が苦手とか、塾に行っているとか行ってないとか、生活環境がどうだとか、いろいろな子どもがいるけれど、そういう子ども達の実態に合わせて授業をつくるのではない。
どういう子にとっても興味が持てる、学んで良かったと思える、高いグレードの授業内容を準備するのである。
そういう教材の前ではいろいろな子ども達の成績の差とか生活環境の差とか、そういうものは問題にならない」
その事も学んだ大きな一つです。
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