板倉聖宣から学んだ事「授業内容」

たのしい教育研究所を設立して、いろいろな処で授業や講演を実施する日々…
ある学校に呼ばれて授業した時の事です。
ちなみに、この子ども達の学力はとても安定していて学力は高い方だと聞いています。

「5年生の単元〈ものの溶け方〉の授業をしていただけないか」という依頼が来ました。
校内研修も含んでいたので授業60分という、少し長めの時間を担当することとなりました。

その単元では仮説実験授業「溶解」が私の定番です。

準備を進めていた前日、教頭先生から「ぜひ6年生も一緒に授業してもらえないか」という要望が来ました。
「昨年、一度学んでいるけれど、復習の意味で参加する、という事でお願いしたい」という話。
「教室に入るならもちろんOK」ですと答えて、翌日授業に行きました。

さて、実際に授業してみると、去年この単元を学んだ子ども達がどの子達なのか分からないほど、みんな一斉に盛り上がりました。
評価は5段階の高い評価が100%というものでした。
その時の6年生の感想の一つです。

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「仮説実験授業」を生み出した板倉聖宣から学んだ事は数々あります。
「成績が良い子とか勉強が苦手とか、塾に行っているとか行ってないとか、生活環境がどうだとか、いろいろな子どもがいるけれど、そういう子ども達の実態に合わせて授業をつくるのではない。
どういう子にとっても興味が持てる、学んで良かったと思える、高いグレードの授業内容を準備するのである。
そういう教材の前ではいろいろな子ども達の成績の差とか生活環境の差とか、そういうものは問題にならない」

その事も学んだ大きな一つです。
いっきゅう記す

板倉聖宣とは

この公式サイトには時々「板倉聖宣」という名前が出て来ます。
「たのしい教育」を理論だけでなく具体的な授業方法と共に世に送り出した人物です。
現在84才。
「仮説実験授業研究会」の代表だけでなく「日本科学史学会」の会長もつとめています。
御存知無い方も当然いると思いますので、カンタンな略歴を私のメルマガから載せておきます。

スクリーンショット 2014-08-16 18.42.36著書は数多いのですが、最近出版されたものでいうと
板倉聖宣監修「事典 日本の科学者」があります。

事典 日本の科学者: 科学技術を築いた5000人

板倉聖宣の発想-メルマガ115号から

今日もいっぱい「たのしい教育」!
久しぶりにメルマガの発行が夕方以降になりました。
今回は
0.はじめに
1.Let’s Enjoy the Movies.
映画の悪役 その1
ヒース・レジャーの演じたジョーカー
2.Let’s Enjoy the たのしい授業
新作読み物プラン「ものの見方・考え方入門」
3.これはおすすめ たのしい授業の発想・思想・哲学
板倉聖宣「超能力・念力ブームと私」①
です。

スクリーンショット 2014-08-15 23.38.03Let’s Enjoy the Movies.でとりあげたのは、「こいつは凄いぞ 悪役シリーズ」。
その一人目、ヒース・レジャーの演じた「ジョーカー」をとりあげました。
そのさわりを少し載せてみます…
スクリーンショット 2014-08-15 23.38.19 有料メルマガ希望の方は、毎週発行一月800円(一年分まとめてお申込み9600円)です。

仮説実験授業(楽しい授業)との出会い

琉太郎筆

板倉聖宣という人をご存じですか。
このサイトでも何度か登場しています。

たのしい教育研究所の思想的な源流の人であり、
研究所代表の喜友名さんが師匠と慕っている先生です。
もちろん、琉太郎の先生でもあります。

私は、幸運にも板倉聖宣に出会うことで
長い教員人生をたのしく過ごすことができています。
いま、とても感謝しています。

板倉さんは、1963年に仮説実験授業を提唱して、
科学教育の中心で活躍されています。
現在は科学史学会の会長も務められています。

さて、私は本(『たのしい授業』創刊0号)で板倉さんを知り、
仮説実験授業を実践するようになりました。
本との出会いが人生を変えた、といっていいと思います。

その雑誌のなかの記事に板倉さんの「たのしい授業」の思想、
という文章があります。

板倉さんの文章は、目から鱗というか、
新しい視点からの考えが示されています。
論文を少し引用して紹介してみますね。
(続く)