連休中「急ぎで採れたてのトウモロコシを届けたい」と応援団のHさんから連絡が入りました。
待っているとトウモロコシの入った箱を抱えたHさんがやってきました。
「あと数日おこうと思っていたけれど鳥たちが食べ始めたので急いで収穫をはじめた」とのこと。
Hさんは自らも〈たのしい教育派〉です、どの鳥がどんな風に食べているのか、隠れて観察していたのだそうです。
その話がとてもおもしろかったので紹介しましょう。
まずカラスがやってきて、トウモロコシの実に乗った。
するとカラスの重さで幹がたわんできて、トウモロコシの実がポキリと折れて地面に落ちる。
カラスはトウモロコシの皮を口ばしで摘んで器用にむいていく、ちょうどこのくらいむいて黄色い実がみえてきた。
すると二、三粒つついて飛んでいってしまった。
近くで待機していたのだろう、シロガシラ(タイワンシロガシラ)がやってきて、カラスよりたくさん食べて飛んでいきました。シロガシラはそれほど力がないので、カラスがトウモロコシの皮をむいてくれるを待っていたのでしょう。
シロガシラが飛び立つのを待っていたスズメがすぐに数羽やってきて残された粒を食べている、すずめは身体が小さいので、皮の隙間から見えている粒を丁寧につついていたとのこと。
なるほど一つの食べ物をめぐって何層にも段階があるのだと感心しつつ、被害が広がっていかないように、一週間くらい早く収穫することにしたそうです。
採れたてを食べて欲しくて〈たの研〉に持ってきて
「この話、みんな信じてくれないと思うんですけど〈たの研〉の方たちは信じてくれますよね」
と語ってくれたのが、ここに書いた話です。
もとろんHさんの人柄を知っている私は100%信じます。
もしHさんがそのままにしていたら、その後、他の動物がやってきて食べていくでしょう、最後に残ったものは微生物が食べるという様に、自然は実にうまく連携プレイしながら成り立っています。
たのしいHさんに拍手!
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