では「安い食器用洗剤は泡容器でアワ状にすることができないのか」の謎解き編です。未読の方は一つ戻ってお読みください。
その謎を解いた時のメルマガから紹介しましょう。
授業(家庭科や生活科、理科や学級の日)で楽しんだ先生たちから「子どもたちにも好評でした」というお便りがとどしていました、みなさんも子どもたちと楽しんでみてください。
2年前の『自由研究まつり』のあと、S先生が「以前から使っていた古いタイプの洗剤をポンプに入れても泡立たないみたい」と話していました。
たとえば左は近くのスーパーで売っている古くからある食器用洗剤です、格安(600mlで100円くらい)です。右は《たのしい教育ラボ》でも利用しているキュキュットで、1200mlで680円です、重量比較で3倍以上高くつきます。

『自由研究まつり』で取り上げたのは〈ボトルで泡にしてから利用する時の高い洗浄効果〉で、洗剤の種類ではありませんでした。
とはいえ、もしかすると100種類を超える食器用洗剤があるわけですから、泡用に使えない食器用洗剤があるとしたらそれも伝えなくては、と考えています。
実はその研究は着々と進んでいました。数量的なものを確定するまで延び延びとなり一年半が過ぎていきました。
今週やっと秤に載せて定量測定できたので、発表します、家庭でも学校でも使える内容になっていると思います。
洗剤と泡立てポンプ
私たちの周りにはいろいろな泡立てポンプ(容器)があります、たくさんあるとはいえ基本は同じで〈液に空気を含ませてアミで泡にする〉という構造です。

質問1
泡立てポンプの中に入れても泡立たない食器用洗剤(スーパーで売られているもの)があると思いますか?
ア.泡立たない洗剤がある
イ.押し方を工夫すればどれも泡立つ
ウ.その他( )
どうしてそう思いましたか?
💫 ⭐️ 💫 ⭐️ 💫
実験1
まず泡立てポンプの泡を見てください。《たのしい教育ラボ》で使っている食器用洗剤キュキュットです。

ではS先生が指摘した食器用洗剤を入れてみましょう。※中はカラにしてしっかり洗ってから使っています
ポンプしてみると泡と言えないこともありません…でも

さっきのキュキュットとは全然違います。
10~20秒くらいすると安いタイプの洗剤はベタッと沈んでしまいました。
質問2
この泡立ちの違いは何によるものだと思いますか?
ア.洗剤の成分が違うから
イ.その他( )
どうしてそう思いましたか?
💫 ⭐️ 💫 ⭐️ 💫
二つの洗剤の違い
成分表を確認して使われているものを確認する必要があるだろうと思いつつ、泡立てポンプから出したり入れたりしながら気づいたのはキュキュットは水のように薄い感じで、泡だたちの悪い洗剤はノリ状でベタベタねっとりしていることです。
え、これってつまり水を加えて
粘りを薄めていけば泡立つのではない?
そもそも安いタイプの洗剤だってスポンジでは泡立つわけです。
実験を続けてみましょう。
質問3
水で薄めて粘度(粘り度)を弱くしてみましょう。
そうするとよく泡立つようになるでしょうか?
薄めて泡立つなら〈成分〉の違いではないということです。
予想してみてください。
ア.薄めると原液のままより泡立つ
イ.薄めても原液の時と同じくらい
ウ.その他( )
どうしてそう思いましたか?
💫 ⭐️ 💫 ⭐️ 💫
実験2
まず〈洗剤5:5水=1:1〉にしてみましょう。
洗剤50g+水50gです。
しかり泡立ちました。

とはいえ価格の高い洗剤の泡立ち(下)とはキメの細かさがやや違う感じです。

洗剤を濃くして〈洗剤6:4水=3:2〉で作ってみましょう。
実験してみると…
クリーミーな泡立ちです、これは高い洗剤の泡立ちと同じでしょう。さっきの5:5の泡も右側に見えています。

結果
古くからある安いタイプの洗剤も6:4(3:2)くらいの比率にするとクリーミーに泡立ちます。
数名で別々の種類を確かめましたから、そういってよいと思います。
洗剤全てに当てはまる比率とまではいえないとはいえ、泡立ちが悪い洗剤があったら、それは成分ではなく粘度のせいなので、まず〈洗剤6:4水=3:2〉の比率で薄めて試してみてください。うまくいかない時は水の比率を増減するとクリーミーな泡になると思います。
もっと濃い泡にしたければ洗剤の比率(量)を増やし(足し)てみてください。
もっと薄くしたければ水の比率(量)を増やし(足し)てみてください、気に入りの泡になるはずです。
もしどうしても泡状にならないという洗剤があったら《たのしい教育ラボ》に連絡をください、試してみます。
後半は「薄めると洗浄力が落ちるので意味がないのでは」と感じる方たちに向けての話になります。
公式サイトではここまでにしておきましょう。
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