たのしくチャレンジングな先生たちが増えていくことが解決のキー/楽しい学習・楽しい教材・楽しい学力向上

 日本の経済や社会や教育システムがこれほど停滞するとは考えていなかった頃「若い感覚や価値観をもった先生たちがどんどん増えていくことで、古い価値観、日本が明治時代に確立した軍隊系の教育システムはどんどん減っていき、明るくたのしい雰囲気が広がっていくだろう。教育のいろいろな課題を積極的に解決していく活気が学校の中に満ちていくだろう」と楽観していた頃がありました。

 ところがその予想は外れ、相変わらず登校を拒否する子ども達は増加中で、先生たちの精神疾患の数は伸び続けています。
 わが沖縄は教師の精神疾患による病休率が全国一という悲しい現実に直面しています。

 読んでいない方は以前書いた記事でご確認ください。

先生が教室に行くのがたのしくなる それが〈たのしい教育〉/教師の精神疾患による病休と子ども達の不登校/楽しい学習・楽しくチャレンジ・楽しい教材・楽しい学力向上

 「出会ったら きょうだいみたいなものだよ/イチャリバ チョーデー」という素晴らしい島言葉は、少なくとも教育の現場では成り立たなくなっているということでしょう。

 では何をどうしたらよいのか、というのがたのしい教育研究所のテーマです。

もちろん〈たのしい教育〉が広まっていくことがキーです。

 それをもう少し具体的に考えてみたいと思います。

 

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 たのしい教育が広がっていく過程として〈たのしくチャレンジしていく先生たちが増えていく〉ことは必須です。

 私はカウンセラーもしているので、苦しんでいる先生たちと関わる機会もたくさんあります。

 苦しむ先生たちは、いい加減なことをしているからだと思う人もいるかもしれません。少なくとも私が関わっている先生たちは真逆で「こうしなくてはならない」とがんばっている先生たちです。

 教師に要求されるものは限りなく増えていきます。

 安全指導一つとってみても、学校から帰って川遊びに行き溺れそうになった子どもが出たら<学校で放課後の過ごし方をちゃんと指導したか、水難に対する安全指導をちゃんとしたか強く問われます。

 休日、近くに住む子どもたち同士がケンカをした。あっちが悪い、自分は悪くないということになった。親を巻き込んで学校で話し合いが持たれることもあります。

 教師でない人たちの中には「まさかそこまでは無いだろう」と思う方がいるかもしれません。でも教師をしていた人たちは、まさにその通りだとわかるでしょう。

 これでもかこれでもかと教師にのしかかったくる「こうしなさい、ああしなさい、これはしたか、あれもしたか」の枠の中で、先生たちは身動きをとるのが難しくなっています。

 今の様に社会が停滞し、教育界も閉塞感に覆われているのではなく、どんどん良くなっている途上なら、今の方法ですすめていくのもよいかもしれません。しかし現在の状況はそうではありません。今と同じことを進めていくと、今と同じ状況が続くというのは当たり前のことです。

「自分のクラスの子ども達は勉強が好きで生き生きとしていて笑顔で、学校に背を向ける子どもはいない」という先生の場合はその方向ですすめていけばよいでしょう。

 とはいえ多くの先生は教育界全体を覆う問題・課題に直面している。

 外側のシステムの改善は必須です。

 それと同時に、教師自身が、自分の感覚でチャレンジングにいろいろなことにとりくんでいくことも必須です。

〈やることになっているシリーズ〉ばかりで「はい今日は先週の続きで教科書の24ページからですね」というものが日々続いていくとしたら、その先生にとっても、その授業を受け続けていく子ども達にとっても不幸なことでしょう。

 人間は自分の可能性を伸ばしていくことに生きがいを感じる生き物です。教師が授業する時のよりどころとする〈指導要領〉は文科省がいう様に「それぞれの教科等の目標や最低限教えるべき教育内容を定めている」のであって、初めは進出語句の練習、次は意味理解という様な進め方が決められているのではありません。

 教師が知恵と工夫を出して「子ども達はこういう授業をするとたのしく賢くなるぞ」という指導方法ですすめてよいのです。

 そうはいっても学年会で主任の先生が進め方を決めているので…
 という先生もいるでしょう。

 ではその主任の先生と同じ授業になっているのでしょうか?

 主任の先生は、大まかな内容は同じでも、今朝の新聞記事から国語の授業をはじめているかもしれませんよ。人間は他の人と同じ授業をすることは不可能です、かならずオリジナルなところがでるものです。

 そのオリジナルな部分を、子ども達の笑顔と賢さの向きに増やしていけばよい。
 それはきっと教師にとってもたのしいことでしょう。

 何かよい方法はないか、たのしく学力向上できる方法はないか、もっとこども達と仲良くなる方法はないか、たのしく覚える方法ないかetc.
 たのしい教育教材はそういう教材に満ちています。
 興味ある方は、お問い合わせください。

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たのしいアウトドア/とりあえず外に出よう/梅や桜の季節

 この頃の沖縄は梅の季節です。〆切ものに追われる日々だというのと、天気が今ひとつだということで外に出るチャンスが減っていたのですけど、気になって〈リバーサイド・パーク〉に行ってきました。ニューヨークの公園にちなんで勝手に名付けた公園です。

 このまま行かなかったら見逃すところでした。 

 私は梅の花の後ろ姿が大好きで、よく眺めています。

 今回もきれいでした。

 リバーサイド・パークには桜の花もあります、もちろん咲き始めていました。

 季節の変化を逃すと、また次の年まで待たなくてはいけません。

 一年は長いですよ。

 皆さんも、いろいろな季節に外に出てみませんか。

 アウトドアにもたのしいことがあふれています。

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たのしい教育研究所のたからもの/卒業生が読み語った絵本

 たのしい教育研究所の関係者の方たちから「この先生、とてもセンスがよいのでぜひ教員採用試験に合格させてほしい」とたのまれ、いっきゅうofficeで〈合格SV〉を開催し本務になった先生たちがたくさんいます。〈たの研〉が送り出した宝物の先生たちです。
 その先生たちが、子育てなどで忙しかったりする中、たまに〈たの研〉に顔を出してくれます。

 これはその一人S先生が、好きな絵本を読み語ってくれているところです。

読んでくれたのは「きみのことが だいすき」 いぬい さえこ 作

 ほのぼのするだけでなく、学校でも家庭でも、子どもたちに伝えてあげたい大切なことを言葉にしてくれています。

 〈たの研〉の読み語りスペシャリスト〈ナノ先生〉も、以前から講座などで紹介したいとリストアップしてくれていたそうです。

「いっきゅう先生、先生が知っている頃の学校もとても忙しかったと思うけど、今はさらに忙しくて、先生たちはますますゆとりがなくなってきているんですよ」
 そういう話を聞いて悲しい思いをしていたのだけど、学校で家庭で、こどもたちにいろいろな作品を読み語ってくれる人たちが増えていくといいなぁ~

 こども達に、美しいもの・よいものをたくさん味わってほしいです。

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EV(電気自動車)の未来/たのしい環境教育

 私いっきゅうはかなりの〈車好き〉だと前置きして話をすすめさせてください。
 時々、車好きの仲間同士で語らうことがあります。その中で〈たのしい教育〉にも関係すると感じた話を紹介します、EV(電気自動車)の話です。

 一時期アメリカ製のEVに試乗してその加速性に驚いて購入を考えていたことがあります、背中に張り付く様な加速はエンジン(何かを燃やしてエネルギーを得る機関=内燃機関)の比ではありませんでした。

 日本のEV(電気自動車)の実力はどの程度だと思いますか?

 アメリカ・ヨーロッパ、中国・韓国に比べて、その遅れは歴然としています。

 性能は抜きにしても、EVはガソリンを入れて走るのではなく電気を充電して走るので「環境によい」と考える人がたくさんいます。

 私の知人も「EVは電気だからガソリンを燃やさずクリーンですよね」と言っていました。
 皆さんはそのことについてどう思いますか?
 よいとしたら、どのくらいよいのでしょうか。

 この宇宙の根本法則の一つが〈エネルギー不変の法則〉です。

 エネルギーは電気エネルギーや熱エネルギー、爆発などの化学エネルギーなどいろいろな形に姿形を変えていきます。

 ※「わかりやすい高校物理の部屋」に感謝して参照

 けれどいろいろな形態に姿形を変えても〈エネルギー全体の量は常に一定不変〉であるという法則です。

 クリーンなのかどうかは、車の電気を生み出す元までたどらなくてはいけません。

 日本では電気エネルギーを生み出すシステムは石油・石炭、原子力中心です。

 私の様に〈加速がすごいぞ〉というのでEVを評価したり、ガソリン代より電気代が安くつくというコストの面で考えたりするなら間違いではないのですけど「環境によい、環境によくない」という評価で判断すると間違ってしまいます。
 エネルギーの総量はいつも一定です、EVから排気ガスは出なくても、その発電で石油を燃やしていたら、発電所がその分もやしてガスを排出しています。

 環境に良い悪いは、日本全体の発電システムがクリーンになっていくかどうかに関わるのであって、EVが増える増えないとは関係がないのです。

 つまり太陽光や風力その他、クリーンな発電システムで電気を生み出すシステムに変わっていくかどうかです。

 車好き同士でそういう話をしていました。

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