板倉聖宣の文章はわかりやすい

 たのしい教育研究所を初期から強く応援してくださった一人が師の板倉聖宣でした。日本で最も多くの科学読み物を書いた人物です。
 たのしい教育の教材としてもたくさん利用してきました。

 板倉聖宣の文章はとてもわかりやすく書かれています。1989年12月6日 東京・足立区小学校教育研究会図書館部会で、こういう話をしています。

 こういうスタンスで文章を綴っていく人たちが増えていくことは、子ども達にとっても幸せなことだと思います。とはいえ難しい文章がなくなればよいと思っているわけでもありません

 この板倉先生の言葉にたちもどって、自分の文章を見直すと、ワンステップ上の段階にいくと思います。

 これまでたくさん校正してきました。やはりわかりにくい文章がたくさんあります。その一つが論理の飛躍です。AとBを繋げる前に、もう一つ言葉を補いたい、AcBというように。
 そうすることで格段にわかりやすくなります。
 もう一つ、全体の流れを組み替えることでうまく繋がっていくこともあります。

  具体的に知りたい方は文章ドクターをお申し込みください。

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大好評 沖縄市出前児童館ものづくり体験「ふうせんスライム」/「待ってたよ!」と迎えられました byひな

ワクワクの出前児童館の日。

公民館に着くと、開始1時間前でしたが、可愛い笑顔の子供達が「まってたよ~」とむかえてくれました。

学校は研究授業があって、ほとんどの子たちが早めに終わっていて友達同士が約束して集まって来たとのこと、なんと嬉しいことでしょう。

「おてつだいするよ」といいながら車から荷物も運んでくれたり、殺菌セットなどをいつもの様に並べてくれたりetc. 素敵な子供達がいっぱいです。

受付スタート

ちゃんと感覚をとって並んでくれています。

 

手の消毒、体温チェック、名前を記入して、ものづくり体験です。
 これもスタッフに言われなくても自分たちで自主的にできる様になりました。
爪の隙間まで殺菌している子もいます。

 最近は親子で参加してくれる方たちも多くなりました、微笑ましい光景も広がっています。

 小さな男の子とお父さんで来てくれている方もいます。

 たの研のものづくり体験は、その場で終わることはありません。
 いろいろな予想を立てて実験していくので、その後も子どもたちがいろいろ工夫してたのしんでくれます。
 お家に帰って、風船スライムに何度も挑戦していたといううれしいおたよりもとどきました。
 いろいろ工夫したら自分の顔くらいの大きなふうせんスライムになったとうことでした、すごいですね。

家に帰っても楽しんでくれている様子が目に浮かんで心がぽかぽかしました。

きっと親子の会話も弾んだことでしょう、家族の和も繋いでくれる出前児童館です。

参加者もたの研の指導スタッフも幸せな時間すごしています!

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たのしい教育の発想法:コテコテよりシンプルなものが本質に近い

 二つ前のメルマガの反響が続いています。その〈授業の章〉に書いた発想法の部分を紹介しましょう。

いっきゅう

 以前からその感覚は私の中にあったのですけど、水ロケットにしろ紙飛行機にしろゲームにしろ、教育の中で行われるものをもっとシンプルにした方がずっと効果があがるという思いが、秋の講座のコーディネートをしながら強くなってきています。

 モーターについてよく知らない小さな子に親や教師が「ほらカッコいいでしょう」とモーターを使った最先端のものを見せる。音もすごいしスピードもすごいので確かに子どもの気をひくでしょう。でもそれよりシンプルなものを見せてあげた時の感動が大きいと思います。

 たとえばコテコテのミニ四駆を小さな子に見せて、それがスピードよく走る姿に触れさせることは、モーターのことをよく知らない子も確かに心動かされるでしょう。

 それよりも、その中にあるモーターの動きのシンプルさにまず驚きが大きいと思います。そういう仕組みがあるのが当たり前かのように最先端のものを持ってくるのは、とても勿体無い。

 モーターに乾電池をつなげると唸るように回転することの方が、実はもっと大きな不思議さを感じさせることでしょう。

 もっと初期の姿のモーターを見せてあげられたらなおよい。

 クリップに乗せたコイル(真ん中)に電気を流すとモーターになります。
   ※エナメルのはぎとり方に少しコツ必要です

単三電池でよいので、それで電気を流すとこうやって回転します。
制作時間は15~20分くらいです。

その驚きは学校や家庭でモーターで動くおもちゃを作った時のたのしさよりずっと大きなものがあって、それは私が理科の時間何度も経験してきたことです。

 ミニ四駆にはあまり心動かされることがない女の子たちも、手作りシンプルモーターの授業でたくさんの子どもたちが「先生、たのしい~」と言ってくれました。

改良は改良でよいのだけど

いろいろな改良や工夫を重ねることが悪いのではありません。けれど歴史の中で私たち人類が驚き「この文化・技術を後世に伝えよう」と感動したのは、今、ちまたで目にする改良型より遥かにシンプルなものたちでした。

 ガリレオの〈ふり子を小さくゆらしても大きく揺らしても戻ってくるまでの時間は同じだ、おもりの重さを変えても同じだ〉という「ふりこの等時性」の実験に、それを見た人たちは衝撃をうけました。移動距離が何倍も違っているのに〈行って戻ってくるまでの時間が同じ〉だなんていうのは人間の感覚からして信じられないことでもあるからです。

 その近代科学の先駆けだと言われるほどのガリレオのふり子の実験も〈ヒモとおもりだけ〉でした。

 さらに元をたどるとガリレオは何も作っておらず、教会の天井からぶら下がっているランプが揺れているのを眺めているだけでした。

 

人類が感動して大切に残してきたものはたいていシンプル

 そのことはほとんどのものに言えるのだろうというのが私の仮説です、そしてそれは間違いないだろうと思っています。

 算数の「分数の割り算はひっくり返してかけるとよい」という方法も「あいうえお」の言葉の勉強も、その源をたどってシンプルに伝えていくことで、本質的なたのしさが広がっていくと思います。

 その中の一つの例として、科学の授業でたまに目にする「10円玉を何個浮かせることができるか」について、もっとシンプルに伝えるところからはじめようというプランをのせてみます。簡単なので家庭で学校でぜひやってみてほしいと思っています。

水に金属が浮く不思議

 浮くか沈むかという現象が〈その物質の体積と同じ量の水の重さより重いか軽いか〉によって決まるのだということを知らなくても、こどもたちは水遊びやお風呂・プールなどで浮き沈みの現象には親しんでいます。

 木などが浮くのは知っていても一円玉が浮くというのは不思議なので、それを伝えようという人たちは大抵「何個浮かべることができるか」というゲーム的なものとして扱われています。仮説の大会などで目にした授業にもそういう流れがあったと思います。

 けれどその前にやはり〈一円玉が浮く〉という単体の現象にたっぷり注目したい、だってそれは当たり前ではなく大いなる驚きですから。

 一円玉の重さは水の3倍くらい重いので浮力のそもそもの理屈でいえば沈まないとおかしいのです。

 そういう理論面について自力で調べていける力も育ててあげたいのですけど、それは科学全体に対する〈たのしさ〉を育てることとイコールです。

 ではプランにいきましょう。

 タイトルは伝えないではじめるとよいでしょう。

 

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プラン「えっ、浮くの?」

いっきゅう2021-10-07

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  ここまで

 

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秋の講座開催カウントダウン

 11月21日-日曜日はたのしい教育研究所の秋の講座です。とても充実した内容を提供できる気持ちが日に日に高まってきています。

 何しろ授業するメンバーのわくわく感が違います。

 そのための準備にも熱が入っています。

 その準備の一コマ!

 

 机の上はこんな感じです。

 たの研のウェルカム担当ア~ル(アルキメデス)も付き合ってそばにいます。
 もちろん寝ていますが。

 みんなでたのしく〈たのしい教育〉の普及に取り組む、たのしい教育研究所です。
 きっと未来は、たのしい教育がとても普通の教育になっていることでしょう。
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