楽しい授業論・楽しい研究論:ロックバランス-研究進む/楽しさ論 教師も自分の可能性をたのしく伸ばして実験する

 真理へは論争ではなく〈仮説・実験/予想・実験〉の過程によってのみ至る! 前回の板倉聖宣の脚気に関わる話の前に私が問いかけた質問の答えです。それは、飾りとしての言葉ではなく、実際にたのしい教育研究所が創り出す〈たのしい教育プログラム〉にも生きています。
 たのしい教育プログラムは「こうすればたのしく賢く学ぶことができるプログラムになる」という考えだけで完成するのではありません、その後でいろいろな人たちが試して、実験的に「確かにそうなる」という過程を経て完成します。

 最近たくさんの人たちが試してくれている「ロックバランス」は〈予想⇨実験〉の過程を経て、もうすぐ完成するプログラムです。

「え、こういうのは教科書にないのに、学校でやっていいの?」という声は聞いたことがありませんけど、もしかすると心の何処かに思い浮かべている人がいるかもしれません。
 学校教育というのは〈一人ひとりの子どもたちの可能性を伸ばしていく場所〉です。
 苦しく嫌な想いを抱きながら可能性を伸ばすことができるでしょうか?

 無理です。

 例えば私いっきゅうは小学生の頃、書道で毎回というほど表彰されてきました、ところがそれを指導した先生の苦しい嫌な感じがあって、墨の匂いかぐのもイヤになってしまいました。嫌なものは使わないのです、そんなものは可能性でもなんでもありません。

 可能性を伸ばすというなら〈たのしさ〉は必須です。

 そしてそういう場では教師自身もいろいろな可能性を伸ばしていく必要があります。「はい今日は教科書◯ページの右側からですね、まず漢字の書き順からやりますよ」というパターンが連日続くとしたら、子どもたちにとっても教師自身にとっても苦しいものとなるでしょう。

 週に一回程度からスタートして「ねぇねぇ、先生最近、こんなたのしいものを発見したんだけどね、ロックバランスっていって、絶妙なのに結構簡単なのよ。今日の図工のクロッキーの授業は、まず10分くらいロックバランスをたのしんでから、それを描くことにしましょう´ー`) 」
という様な授業ができる先生たちが増えていくと、間違いなく学校は魅力的な処になっていくと思います。

 前書きが長くなりました、興味のある方は気軽にたのしい教育研究所に「どんな教材がありますか」と問い合わせてください。

 「ロックバランシング」という本も出ていますから、二番煎じだと考える人たちもいるでしょう、違います。
・それが教育の場で利用できるのか
・どういう教材素材を利用するか
・利用素材は身近な処で安価に手に入れることができるのか
・子どもたちはどの程度喜んでくれるのか
・時間制限を加えた方がよいのかどうか
・危険度はどうか
・どの様な語りかけで導入したらよいか
 etc.

 いろいろなことを研究していって〈たの研〉の教材になるのです、本の真似ではなく本から出発して教材化するのです。

 現在は、いろいろな先生たちが学校で子どもたちに試してもらっています。
 その喜んでくれている顔がたくさん届きました、メルマガでも紹介しようと思っているのですけど、2~3枚先にこのサイトに載せましょう。
 たのしい教育研究所の個人情報保護規定によって表情を見てもらうわけにはいかないのが残念ですけど、どの子も満面の笑みをたたえています。

  まず子どもたちは〈大きな石⇨小さな石〉の積み重ねをたのしむ様だということもハッキリしました。

 そこで下の写真の様な〈絶妙バランス〉の積み重ねを、どれくらいのタイミングで提示していくかについて研究中です、これができたら講座などで広くいろいろな先生たちに紹介したいと思います。

 

⭐️ 〈SNSや口コミ〉でこのサイトを広げ、たのしい教育活動を応援していただければ幸いです!

① 毎日1回の〈いいね〉クリックで「たの研」がもっと元気になる!⬅︎応援クリック

② たのしい教育を本格的に学ぶ〈たのしい教育メールマガジン-週刊有料を購読しませんか! たのしい教育の実践方法から発想法、映画の章ほか充実した内容です。講座・教材等の割引もあります(紹介サイトが開きます)

③ 受講費、教材費、スーパーバイズなどの費用は全て、たくさんの方達へのたのしい教育の普及、ひとり親家庭など困窮した方たちへの支援に利用されています

④可能な方は気軽におたより、記事内の予想などを⬇︎





お名前(ニックネームOK)


メッセージ本文

人生とタイミング:ガジ丸さんのこと〈たのしい散歩:畑のオクラ〉

 これは数日前の〈のんびり散歩〉で畑に育ったオクラの木、花も実もついてないけれど、生き生きと葉が繁っているので、9月からしばらく経っても収穫できるのでしょう。

 虫や植物などを見て「これはオクラの苗だな」とか「これはイシガケチョウだな」とわかっていてもサイトやメルマガに書く時には必ず複数の情報源でチェックしてしています。

 そういう作業の中で「あ、またこの人が書いてくれた記事に出逢ったな」という場面が増えていきました、特に多いのが《島乃ガジ丸さん》のブログです。沖縄の虫たちや植物についてたくさんの記事を書いてくれています。

 ガジ丸さんは〈ユクレー島の住人〉とのこと、こういう自画像の人物です。
 
 ガジ丸さんのオクラの記事はこうです、文献もしっかりしています。

オクラ
2017年06月27日 | 草木:野菜

 夏野菜のオクラだが、今、私の畑にはオクラが一株あり、台風が無ければ週に5、6本を収穫できる。今年は何度も台風に襲われ、何度も倒されたが、その都度立ち上がり、これまで私の胃袋を楽しませてくれた。今回の台風23号にも倒されたが、しかし、台風のせいでは無く、時期的にもうそろそろ終わりなので、この先の収穫は期待できないだろう。沖縄も、夏は終わった。
 粗食、小食となってからは少なくなったが、私は中華料理もたまに作る。ごま油、トウバンジャン、牡蠣ソースなどは常備しており、野菜や肉や魚を炒め、水溶き片栗粉でとろみをつける、まさに中華料理屋の中華料理を作っている。オクラが収穫できる時期は、水溶き片栗粉の代りに細かく刻んだオクラを加えている。オクラは見事、水溶き片栗粉の用を成している。
 オクラは他に、茹でて、鰹節をふって、醤油をかけたシンプルなものや、生のまま細かく刻んで納豆のようにして食べるのも好きだが、一番好きなのは天ぷら。ナス、インゲンと合わせて、野菜の天ぷら3横綱と私は呼んでいる。「いえいえ、レンコンでしょう。カボチャでしょう。」と異論はあるだろう。日本人が好む天ぷらの具トップテンなんて統計はないだろうか。
 「時期的にもうそろそろ終わりなので、この先の収穫は期待できないだろう」と書いてしまったが、今読んだ文献によると”切り戻し栽培”ができるとのこと。今ある茎を途中から切って、新しい茎を出し、そこから新たに収穫ができるということだ。さっそく試してみよう。

 オクラ(黄蜀葵):野菜
 アオイ科の一年草。分布はアフリカ東北部。方言名:ネリ
 収穫時期は普通、5~8月とあるが、切り戻し栽培の場合、10~11月にも収穫ができる。
 花はアオイ科の他の植物と似ている。花びらを大きく開くハイビスカスよりも控えめに開くオオハマボウの形に近い。切花にしたいほどきれいな花は、残念ながら一日花。
 スーパーなどに行くと主に丸オクラと角オクラの2種が置いてある。味に違いは無いと思うのだが県内では丸オクラが好まれ、県外では角オクラが好まれているらしい。県外出荷用として栽培を始めたのは1973年とある。それまで他府県にはオクラは無かったのだろうか。沖縄ではもっとずっと前から食卓に上っていた野菜であった。
 

 記:2004.10.21 島乃ガジ丸 →沖縄の草木目次

 参考文献
 『新緑化樹木のしおり』(社)沖縄県造園建設業協会編著、同協会発行
 『沖縄の都市緑化植物図鑑』(財)海洋博覧会記念公園管理財団編集、同財団発行
 『沖縄園芸百科』株式会社新報出版企画・編集・発行
 『沖縄植物野外活用図鑑』池原直樹著、新星図書出版発行
 『沖縄大百科事典』沖縄大百科事典刊行事務局編集、沖縄タイムス社発行
 『沖縄園芸植物大図鑑』白井祥平著、沖縄教育出版(株)発行
 『親子で見る身近な植物図鑑』いじゅの会著、(株)沖縄出版発行

https://blog.goo.ne.jp/gajimaru18/e/d62220d69b72dde19fb8c5d363d043eb

 同じ沖縄に住んでいて虫好き植物好き同士、いつか連絡をとっておしゃべりしたいと考えていました。

 可能なら〈たの研〉で先生たちに植物とか虫たちのお話をしてもらえたらとも・・・

 何処に住んでいる人だろう、意外に近かったりしたら面白いな、年齢はどのくらいなんだろう、これもまた意外に同じだったりして、と思いつつガジ丸さんのブログを初めのあたりから読んでみました。

 ブログのあいさつの部分を開くと、おそらくパートナーの方なのでしょう、ガジ丸さんが他界したことを記してくれていました、2020年02月14日の記事です。

 もっと早くコンタクトを取れば、ちゃんとお礼が言えたのに・・・
 人生にはいろいろな努力や試みだけでなく〈タイミング〉というものがあります、ガジ丸さんに関してはタイミングをつかむことができませんでした。

 お礼の言葉に変えて、こうやってガジ丸さんの書いてくれた記事をいろいろな方たちに紹介したいと思います。

 私自身も〈虫たちや植物たちを調べる〉ということでなく、ガジ丸さんの生身の言葉をじっくり読んでみようと思います、感謝をこめて。

⭐️ 〈SNSや口コミ〉でこのサイトを広げ、たのしい教育活動を応援していただければ幸いです!

① 毎日1回の〈いいね〉クリックで「たの研」がもっと元気になる!⬅︎応援クリック

② たのしい教育を本格的に学ぶ〈たのしい教育メールマガジン-週刊有料を購読しませんか! たのしい教育の実践方法から発想法、映画の章ほか充実した内容です。講座・教材等の割引もあります(紹介サイトが開きます)

③ 受講費、教材費、スーパーバイズなどの費用は全て、たくさんの方達へのたのしい教育の普及、ひとり親家庭など困窮した方たちへの支援に利用されています

④可能な方は気軽におたより、記事内の予想などを⬇︎





お名前(ニックネームOK)


メッセージ本文

牧野富太郎の植物線画を全て無料で見ることができます⬅︎高知県立牧野植物園

 このサイトは気軽に読めるようにと短く綴ろうと気を付けているのですけど、ついつい情報量が大きくなってしまい、〈たのしい教育メールマガジン〉を書いているような気がします。
 これも前回一気に書こうと思っていた内容なのですけど、大切に読んで欲しい気持ちもあって、分けて紹介することにしました。
 〈たのしい教育メールマガジン〉でも紹介したいと思っている内容です。

 牧野富太郎は高知県出身です、高知県には〈牧野植物園〉があって四季折々の植物を楽しむことができます、私もぜひ行こうと思っている処です。

 その牧野植物園が、牧野富太郎の植物図鑑(線画集)を無料で公開しています。私は書籍を購入して持っていて、それをスタッフのAさんがPDFにしてくれたので大切に開いて読んでいるのですけど、これならみなさんも電子書籍として読むことができます。電子書籍はフィールドでも読むことができてとても便利です。

 
 前回の記事で〈植物線画〉に興味をもった方は、ぜひ利用してみませんか。

http://www.hokuryukan-ns.co.jp/makino/index.php

⭐️ 〈SNSや口コミ〉でこのサイトを広げ、たのしい教育活動を応援していただければ幸いです!

① 毎日1回の〈いいね〉クリックで「たの研」がもっと元気になる!⬅︎応援クリック

② たのしい教育を本格的に学ぶ〈たのしい教育メールマガジン-週刊有料を購読しませんか! たのしい教育の実践方法から発想法、映画の章ほか充実した内容です。講座・教材等の割引もあります(紹介サイトが開きます)

③ 受講費、教材費、スーパーバイズなどの費用は全て、たくさんの方達へのたのしい教育の普及、ひとり親家庭など困窮した方たちへの支援に利用されています

④可能な方は気軽におたより、記事内の予想などを⬇︎





お名前(ニックネームOK)


メッセージ本文

植物写真と植物線画とはどちらがリアル(現実的)か? 伊波善勇(いは ぜんゆう)先生の植物画・技法-楽しい理科・楽しい植物学

 前回の〈沖縄のカエデ〉の記事の中の『クスノハカエデ』のスピンアウトして別記事として書きたいテーマがあります、写真と絵はどちらがリアルかという話です。もちろん〈抽象画〉や〈抽象写真〉ではなく、写実的なものをめざして表現したものについてです。

 沖縄にもカエデがあって、それをクスノハカエデという話を書いたのですけど、それはこういう植物です、〈カエルの手〉の形の様な切れ込みはありません。ちなみに〈カエデ〉は《カエルの手》を略して名付けられました。私が大好きな「新明解語源辞典」から紹介しましょう、この辞書はおすすめですよ、暇な時はパラパラめくっているだけでいろいろな発見があります。

 これがクスノハカエデです、沖縄県の公式サイトに載っている写真です(https://www.pref.okinawa.jp/site/norin/shinrinken/kikaku/yuyou-detail/kusunohakaede.html) 山に入ってこの写真をたよりにクスノハカエデを同定することができるでしょうか。つまり「これかもしれない」と思った〈木〉と〈この写真〉を比べて「これに違いない」と識別できるでしょうか?

 時間はかかるかかるでしょう、その後「これは違うな」とか「ほぼこれだと言って間違いないだろう」と判断するのは難しくはないと思います。

 では伊波善勇先生が描いたクスノハカエデの線画を見てください。山に入ってこの絵をたよりにクスノハカエデを見つけることができるでしょうか。

 これは厳しいと思うのですけど、どうでしょうか。リアルな色彩感や質感は写真に敵いません。
 けれど「これかもしれない」と手にした後は
「あ、この葉先の様子が似ているな、違うな」
「葉脈の間隔、様子が似ている、違う」
「花の形が似ている、違う」
といった識別は、遥かに写真より上だと思います。

 以前も書いた記憶があるのですけど、この植物線画には伊波善勇先生の「この葉先はこうなっているんだよ」「葉と茎の間隔はこれくらい離れているんだよ」という様な語りがそのまま描かれているわけです。

 写真と写実画はどちらがリアルか?

 私はどちらもリアルで重要だと思います。

 植物が好きな人は本屋さんで普通に売られている写真図鑑だけでなく植物画の図鑑を携えていると、より楽しめると思います。
 伊波善勇先生の植物図鑑は教育委員会の依頼で作成されたものなので販売されていません(たのしい教育研究所で閲覧できます)、伊波先生がモデルにした牧野富太郎の植物図鑑は販売されています。

 牧野富太郎の植物線画はKindle(キンドル/電子書籍)や青空文庫で無料で読むことができます。※Kindleの作品は一定期間後〈有料〉になる可能性もあります、無料のうちにダウンロードしておければいつでも読むことができます

 みなさんも植物画の魅力を味わってみませんか。こういうところから本物の学力、確かな賢さが広がっていくと思います。

⭐️ 〈SNSや口コミ〉でこのサイトを広げ、たのしい教育活動を応援していただければ幸いです!

① 毎日1回の〈いいね〉クリックで「たの研」がもっと元気になる!⬅︎応援クリック

② たのしい教育を本格的に学ぶ〈たのしい教育メールマガジン-週刊有料を購読しませんか! たのしい教育の実践方法から発想法、映画の章ほか充実した内容です。講座・教材等の割引もあります(紹介サイトが開きます)

③ 受講費、教材費、スーパーバイズなどの費用は全て、たくさんの方達へのたのしい教育の普及、ひとり親家庭など困窮した方たちへの支援に利用されています

④可能な方は気軽におたより、記事内の予想などを⬇︎





お名前(ニックネームOK)


メッセージ本文