New*たのしい国語プログラム「文字の力」/〈授業書@たの研〉-完成

 皆さんは国語の勉強は好きですか、好きでしたか?

 私の友人たちは
「おんなじ作品を毎日読まされて苦痛だった」
とか
「半分はずっと漢字語句の練習で退屈だった」
というような思い出を語っていました。

 最近、子どもと一緒に春の講座を受講したお母さんから嬉しいたよりが届きました。

うちの子はこれまで自分からすすんで図書館で本を借りることはなかったのですけど、春の講座の後「お母さん〈窓際のトットちゃん〉の続きがとても気になる・・・、図書館に連れていってくれない」と言ってきて、とても喜んでいます。

とのことです。

 春の講座で「朝の連続小説」として小分けして読み進めた作品が『窓際のトットちゃん』でした。

 他にもたくさんの人たちがきっと手にしてくれているのだろうと予想しています。

 国語は、たくさんのたのしみを運んでくれます。

 さて、以前から構想していた〈国語の授業書@たの研〉がまた一つまとまりました。身近な先生たちに読んでもらっているのですけど、好評です。

 ある手紙を読んでもらうところから始まります。

 新学期に、いろいろな先生たちが子どもたちに試して、子どもたちの評価を確かめてからお頒けする予定です(有料)。

 おたのしみに。

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朗読をたのしむ② 聴く世界

 前回の「高村光太郎 山の春 を聴いてたのしむ」はどうでしたか。文章で読むと2〜3分ですむのに、聴くとなると10分くらいかかってしまうことは、少し驚きます。読むときかたまりとして頭に入ってくる、たとえば「明日」という文字をみると一瞬で「明日」と認識できるのに、音声では「あ」「し」「た」と3つの音が連なってはじめて「明日」と認識する違いでしょう。

 さて、朗読もたのしいなと感じた皆さんに「青空朗読」というサイトを紹介させてください。


https://aozoraroudoku.jp/

 

 2024年03月現在〈1150〉の朗読コンテンツが並んでいます。

 前述の〈山の春〉もそのコンテンツの一つです。

 ぜひ聴いてみてください。

 まず検索の欄でジャンルを選ぶとよいでしょう、たとえば童話・児童文学を選んで、「あ、この作品は知っている」というものを聴いてみてください。

 「聴いたら必ず最後まで」なんて考えるより、合わないなと思ったら別なものを聴く、そのうちに気に入りの作品に出会えるでしょう。
 それを眠るときにもまた聴くといいと思います、私はそうしています。

 前回出てきた、眠れないという相談の方にも、そのように話しました。

 いずれにしても、本は読むだけでなく聴いてたのしむこともできます。
 このサイトは一日1000アクセスを突破することもめずらしくありません。アクセスしてくれた方のほんの4%でも40人です、朗読の世界をたのしむ人が少しずつ増えていくと嬉しいです。

 もしみなさんがその楽しさを感じたら、ぜひ周りの人たちにもわけてあげてくださいね。

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朗読をたのしむ① 高村光太郎「山の春」 から広がる世界/たのしい国語

 とても本好きなのに、たのしい教育の需要が大きく、ゆったりと本を手にするゆとりがみつからないので、電子書籍を読んだり、サブスク/サブスクリプション(会員制の定額サービス)で本の朗読をながら聞きしたりする日々です。

 以前、このサイトの熱心な読者の方から「なかなか寝付けなくて…」という相談がきたので「朗読のサイト」を紹介したところ、かなり感謝してくれて、お礼にと珈琲が届いたことがありました。

 朗読をたのしむのはサブスク(subscription)でなく、無料で利用できるコンテンツもあります。無料だと質がよくないだろう、と考える人がいるかもしれません。確かに、「本読みの練習中の動画をアップしたのかな」という動画もあるのだけど、玄人が朗読してくれているコンテンツもあります。

 ナレーター・声優として不動の位置にいる窪田等(くぼた ひとし)の朗読もたくさん聴くことができます、試しに「窪田等」で検索してみてください。

 詩人の高村光太郎は味わい深い文章をいくつも残しています。

 その中に「山の春」という掌編があります。
「ほんとうは、三月にはまだ山の春は来ない」とはじまる、土の香りがする心地よいエッセイで、以前、このサイトでも青空文庫から全文紹介しました⇩

高村光太郎の名文は名作〈リトル・フォレスト〉に影響をあたえただろう/名文を読むことは人生を豊かにし、受験生は合格に近く(後半)

 

 自分で何か仕事をしながら読むというのは難しいのですけど、朗読を聴きながらたとえば
・ものづくり
・教材実験
・水かけ
・料理
などは十分可能です。

 教材作りに熱中すると頭に入らないことがあるんじゃないか?

 ありますよ、でもノープロブレム!

 何回も聴けばいいんです。素晴らしい作品は繰り返したのしめるからです、映画や絵画と同じ。

 ここからその朗読を聴くことができます、10分くらいなので気軽に聴いてみませんか。

http://aozoraroudoku.jp/voice/rdp/rd140.html

 これはいいなぁ~と思ったら、二回三回と聴いてみてください。

 朗読もいいなぁ、と思ったらその世界に浸っていくとよいでしょう。
 今回も続きが書きたくなりました。
                       つづく

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セーガン暦の地球バージョンを劉慈欣(リュウジキン)が圧倒的筆力で綴る、みごと!

 敬愛するカール・セーガンが名作『コスモス(TV番組)』の中で「宇宙の歴史を一年の流れで表すと」という素晴らしいアイディアでビッグバンから現在までの歴史をとてもわかりやすくみせてくれました。⇨ https://starwalk.space/ja/infographics/entire-universe-in-1-year

 「この流れでみると、地球が誕生したのは何月何日でしょう?」というのは知的好奇心をくすぐる問題です、ぜひ子どもたちに出してあげてください。一緒に調べるとたのしさが深まりますよ。

 セーガン暦に刺激を受けて、いろいろな人たちが「地球のこれまでの歴史を1日24時間で表すと」というアイディアで語っています。

「地球が誕生した時に24時間時計をスタートさせると、人間が誕生したのは何時何分でしょう?」というのも、たのしく学ぶきっかけになる問題です。

 さて〈劉慈欣〉という人物をご存知でしょうか、中国のSF作家で「りゅう じ きん」と呼びます。

 SFというジャンルにとどめず「これまでの読書経験でとても心を動かされた作品を選びなさい」と言われたら、アゴタ・クリストフの『悪童日記』を含めて、四作の中に劉慈欣の『三体』を入れるでしょう。素晴らしい作品を送り出してくれた一人です。

 彼の新作が『白亜紀往事(はくあき おうじ)※往事:過ぎ去った事がら』です。今回の主人公は「恐竜とアリ」です、さすがに劉慈欣の腕はみごとで、すぐにのめりこんでしまいました。

 彼はその小説のはじまりで「地球の歴史」を1日24時間で表現しています、図ではなく言葉の力で。
 すばらしい迫力です、読む価値十分ですよ。

プロローグ
 地球の歴史全体を一日とするなら、一時間は二億年、一分は三百三十万年、一秒は五万五千年に相当する。
 生命が誕生したのは午前八時か九時ごろ。 人類文明は一日の最後の一秒の、最後の十分の一秒になってようやく出現した。
 古代ギリシャの神殿の前で哲学者たちが最初の議論を交わしたとき、奴隷がピラミッドの最初の石を積んだとき、あばらやの蠟燭のもとで孔子が最初の弟子をとったときそれらの時点から、あなたがきょう、この本の一ページめを開くまでに流れた歳月は、時計の秒針がカチリとひと刻み進むのに要する時間の十分の一に過ぎない。
 では、この十分の一秒に至るまでの十数時間、地球の生命はなにをしていただろう?
走ったり泳いだり、 交配して繁殖したり、いびきをかいて眠ったりしていただけだろうか?
 数十億年の歳月、その脳はかたくなに無知な状態を保ちつづけていたのだろうか? 進化という大樹の無数の枝の上で、知性という光を発しているのはわたしたちだけだろうか?
 そんなはずはない。けれど、知性の萌芽が壮大な文明に成長するのは容易なことではない。それには多くの条件が満たされなければならない。数万年に一度あるかどうかの偶然だ。

 劉慈欣著『白亜紀往事』

 ところで、日本のSF作家〈光瀬龍〉が『百億の昼と千億の夜』で生命の誕生の歴史を圧倒的な言葉の力で表現してくれています。

 この劉慈欣の文章に勝るとも劣りません、見つけたら紹介しましょう。

 私は映画も好きですけど小説の魅力も大きく感じています。温泉につかりながらのんびり読んでみたいと思います。

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