野草でおいしい環境教育

 秋の講座を数日後に控えたある日、今回先生方にオススメする食べ物を子ども達にもぜひ味わってもらいたいと思い、
「ある食べ物を採りにいきます、なにかというと~」
 といいながら本を開きました。

 食べられる野草でたのしい環境教育です。

資料として〈たのしい教育研究所〉の仲間がおすすめしてくれた〈沖縄の植物〉の本をりようしてみました、沖縄の自然を楽しむ「野草の本」、この本とてもいい!

 文章が読みやすくて難しい言葉もなく、子ども達にもスッと入ってきそうな言葉で書かれています。

今日はその中から〈ヨモギ〉と〈シロバナセンダン草〉をとりにいきます。
どんな葉っぱかよく見て採るんだよ。
迷ったら先生やお友達に聞いてくださいね。
シロツメセンダン草の葉っぱより、花の方がわかりやすいね!

という話をした後、外に出ると、さっそく子ども達は真剣に探しています。
「先生、私、これならたくさんある場所私知ってます!」と得意げに話してくれた女の子がいました。
 その後、みんなワクワクして教師をよそに猛ダッシュ・・・

 その子が案内した場所に行くとセンダングサとヨモギがびっしり並んでいました。

 「タイムセール!」と笑いながら楽しそうに摘み取っています。

 植物をこんな風に覚えていく事も、またたのしいです。

 私が今日食べられる野草として教えた植物は2種類だったのですけど、案内してくれた子が「先生。これも食べれますよ」と言って、タンポポの葉っぱを摘んで見せてくれました。

 少しの時間で、たくさん収穫し、校内にはたくさんの野草があることをみんなで確かめられる日になりました。

 明日はいよいよ調理です!
 それをたのしみに登校してくれる子どもがいると嬉しいなと思う1日でした。

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大人の感動とこどもの感動/たのしい読み語り「ルリユールおじさん」

 秋の講座の打合があって、久しぶりにミエ先生の読み語りを体験しました。ちょうど私が好きな「ルリユールおじさん」でした。

 女の子が壊れてしまった本をルリユールさんに直してもらうお話です。
 本好きな私にとってはルリユールさんが「これはこうしてこうやって」という様に本を直していくシーンは「しみじみいいなぁ~」と感じる内容なのですけど、今日は小学生の感覚に戻って聞いてみたら「特に本好きではない小学生にはつらいかな」と感じてしまいました。

 大人はこどもに
「これはいい本だよ」
 というように紹介することがあります。

 でも考えてみると、子どもが目を輝かせるとか心動かされるとか、いいなぁと感じるのは、読んでもらってからわかることで、教師がそれまでにそういう実験結果を重ねてもっていればそういってもよいけれど、そうでないときには一度こどもの感覚に戻ってみる必要があると考える機会になりました。

 みなさんが子ども頃に読んで「これは良かった」と感じた本はなんですか、ぜひ教えてください。
 秋の夜長に読んでみたいです。
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amazon恐るべし/たのしくブックレビュー 西加奈子〈きいろいゾウ〉小学館文庫 byいっきゅう

 小説を読んでいて、笑いを止められなかったことが何度もあります。笑いのツボは人それぞれなので「これくらいのシーンで?」と思われるかもしれませんけど・・・

 以前みた映画でよくわからないシーンがあったので、秋のはじまりの今日この頃、原作の小説「きいろいゾウ」を読んでみました。

 登場人物、売れない小説家の〈ムコ〉さんは最近、田舎に引っ越して来ました。
 あまりにも売れないのでデイケア施設で働いています。

 近所に住んでいるアレチさんというおじいちゃんが主人公の本を周りにすすめていた時のこと

「その本、アマゾンで売ってますか?」 と聞かれて

「そんなに遠くで売ってるわけなんだろう!」

と一喝。

 書いているとまた笑ってしまいました。

 アレチさんの知識は教科書的にははぜんぜんおかしくないのですけど、すでに私たちの認識の中にアマゾン(amazon)は普通に入り込んでしまっていることにも驚きます。

 おそるべしamazon.

 ところで小説「きいろいゾウ」もやはり映画で観たよりずっと中身が濃く、いろいろなところに心が動かされました。

 好みでない表現はいくつかあるとはいえ、小学生〈ダイチ〉くんが不登校になる時の様子、そして不登校をやめて都会にもどるきっかけも、大人びているゆえのダイチくんの心の動きが伝わってきます。

 ムコさんの奥さん〈ツマ〉さんのあまりに純粋すぎる心の動き、植物や虫たちと会話するところも時間をかけてゆっくり伝わってきて、映画のラストシーンにいたるまでいろいろな段階がゆっくり沁み入って来ます。

 とはいえ映画の素晴らしさもたくさんあります。

 宮崎あおいさんは表情やセリフの妙、身体の動きから〈ツマ〉さんがかかえているたくさんの想いを伝えてくれます。

 親が結婚を許してくれず列車の中で暗く落ち込んでいる二人の心を、酔っ払いが口ずさむ「きっといつかは、キミのパパも、わかってくれる~」といううたがやさしくつつんでくれます、映画だけのシーンかと思ったら原作にしっかり書き込まれていました。

たのしい研究 ときどき 映画! ☞「きいろいゾウ」の中に出て来た謎のミュージシャン

 前半は軽やかによめるのですけど、後半はおすすめしてよいのかどうかよくわかりません。何れにしても、秋の日々がやってきました、みなさんも本を手にしてみませんか。
 小説などはハードルが高いという方は、絵本をおすすめします。
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星野道夫とジェーン・グドールさん 『星野道夫と見た風景』から By.Mie

 以前紹介した『星野道夫と見た風景』という本の中に〈運命の出会い〉という一節があります、ジェーン・グドールさんとのことを記した素敵な内容です。
 アラスカに住む星野さんがアフリカに住むジェーンさんに会いにいくんです。

星野

 ぼくが、ジェーン・グドールに会いたかったのは、彼女を通してアフリカという世界を垣間見たかったからだろう。
 生まれ故郷を離れ、新しい土地へ移り、そこで生き続けてゆくことの意味を僕は少しずつわかりかけていてた。

 アラスカとアフリカという違いこそあれ、ぼくは彼女の著作を読みながら、ある共通する想いを感じていた。

 

 これがジェーン・グルードさんです。

 星野さんはすぐにジェーンさんと親しくなりました。

 ところで、ジェーンさんのことを私はこの絵本で知っていました、「どうぶつがすき」です。
 動物行動学者となって様々な活動をしているジェーン・グドールさんの子どもの頃のことを書いた絵本です。

 イギリス生まれのジェーンさんは小さい時から庭で見つけた花や虫や動物について調べたり、本を読んでいるうちに、自然や動物が大好きになっていきます。

 ニワトリが卵をうむところを観察するために長時間ジ~っと鶏小屋の中に入って観察したり、木登りをして自然をたのしむ様子などワクワクする内容がいっぱいつまっています。

 そのうちにジェーンさんはチンパンジーのいるアフリカに行きたいと思うようになりました。

 今でもそうかもしれません、その頃はさらに、女の人がひとりでアフリカに行って生活するなんて考えられないような時代した。
 みんなアフリカに行くのを反対したそうですが、お母さんは応援してくれたそうです。子どもの人生は子どものもの、そういう気持ちで応援してくれるお母さんも素敵です。

 ジェーンさんはお金を貯めて、勉強をして、アフリカに行くという夢を実現させてしまいます。

 今でも動物の研究をすすめているそうです。

 写真のチンパンジーを見るまなざしがとてもやさしいですよね。

 星野さんも動物が大好きで日本からアラスカに渡った人です。

  二人はきっと話が尽きなかったことでしょう。

 星野道夫さんとジェーン・グドールさんの絵本、秋の始まりにみなさんも読んでみませんか。
「おすすめのものは可能ならリンクを張ってほしいです」という要望がたの研に届いている様です、リンクをはっておきます。

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