楽しい体育〈触れ合う中で仲良くなる〉=手おしずもう

 教師をしていた頃、はじめに子どもたちにお願いしていたことに一つが「授業では男の子だけのグループとか女の子だけのグループはつくらないようにしています、ご協力よろしくお願いします」ということ、教師を辞めるまで、それは変わることはありませんでした。

 前の担任の先生の流れが身についた子どもたちは体育などで〈男女別々のゲーム〉を要求してきます、「女の子が一緒だと思い切りゲームできない」とか「男の子と一緒だと怖い」というもっともな理由もあがります、たしかにね。

 かなり強く言ってくる子どもたちがいた時には「でもさ、一学期は先生のやり方をためしてみてよ、だってこれからの人生も女の人と男の人が一緒に協力して生きていくわけだから」と話すと「しかたない」というように諦めてくれます。
 一学期が終わる頃には、みんなたのしく協力しているので、前の学年の様なグループに戻してほしいという子は出てきませんでした。

 男女別チームで体育をすすめていた子どもたちによくやっていたゲームがいろいろあります、その中で〈手押しずもう〉はたくさんとりあげたメニューの一つです、〈片足でも浮いたり移動したりすると負け〉というシンプルなルールです。

 準備運動でもたのしめますし、優勝戦までもっていくどっしりしたプログラムとしても取り上げることができます。

 体力的にとても差があるときには男の子は片手、女の子は両手というルールでたのしむのもよいでしょう、でもけっこう女の子たちも負けていないのですよ。

 女の子も男の子もみんなで協力してたのしむことを学べるのが教育の場です、こういうシンプルなゲームからどんどん取り上げていくことをおすすめします。
 親子でもたのしめますよ。

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「今日は人生で一番楽しい勉強になりました」

 スタッフのAさんが感動して「涙が浮かんできました」と語った評価感想がありました、数日前の授業評価です。
 生き生きとした具体的な文面なので、同じ学校の子が読むと「◯◯さんだ」とわかるかもしれません、前後の脈絡はあえて読めない様にしておきましょう。
 高学年の子ですから、これまで学校で何年も授業を受けてきたわけです。塾や大学の先生などの教育プログラムも受けてきた可能性もあるでしょう、その子が「人生で一番楽しい勉強になりました」と書いてくれました。

 もちろん、私も涙を流しました、これもまた一生ものの宝物です。

 私いっきゅうがこういう評価感想を取り始めたのは教師一年目からです、その頃からこういう評価が続いていたわけではありません。記録は残っていないのですけど「よくわかりませんでした」という評価も当然ありました。

「よし、こんどこそ」という気持ちで授業をかけていく中で、どんどん力が高まっていきました、真剣勝負を続けていくわけですから、授業力が高まらないわけはありません。その授業力も、どこかのだれかの目標を追いかけるのではありません、子どもたちの笑顔と賢さ、もっとこういう授業を受けたいという評価を求めているわけですから、たのしい教育の授業力が高まっていくわけです。

 このサイトはおかげさまでアクセス数を着実に伸ばしています。

 若い先生たちもたくさん読んでくれていることでしょう。ぜひ、自分の授業を先輩や管理職に評価してもらうだけでなく、最も大切な子どもたちに評価してもらってください。シンプルな文面で構いません。〈たの研〉の評価用紙が必要なら、気軽にお問い合わせください。

 学校が子どもたちにとっても教師自身にとっても魅力的な処になり、不登校やメンタル病休が減っていく、そういう流れは、たのしい授業ができる先生たちが増えていくことによってのみ達成されるものだと思います。
 読者の皆さんの応援も、よろしくお願いいたします。

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楽しさは子ども達の可能性を伸ばす-出る杭は伸ばす-たのしい教育論

〈たの研〉の授業プログラムは座って話を聞くだけではなく、その授業で学んだことをもとに、それを実際に自分で試す時間が入ります。
 子どもたちはそれぞれ工夫し実験しながら、授業の内容を深めていきます。

 今回の授業で使った一つはグライダータイプの飛行物体です。

 評価感想をみても、大好評だったことがはっきりわかります。

 ところである子が「いっきゅう先生、見てください」と持ってきたモデルがあります、長年こういう授業をしてきて、はじめて見ました。

 翼の後ろに切れ込みを入れて、空気の流れを工夫したタイプです。

 授業では、先生の指示すること以上のことをやってしまうと、大抵しかられてしまうことになります。
 そうやって子ども達の天才性が削られていって凡人が育っていくことになります。

 たのしい教育の教育論の一つは〈出る杭は伸ばす〉です、日本が初めて派遣した南極越冬隊で隊長を務めた西堀栄三郎(にしぼり えいざぶろう)の言葉です。

「君は天才だねぇ~、どう飛ぶか見せて」
というと、とてもいい笑顔で実験してくれました。

 その後、その子はさらに工夫改良し、切り取った断片を羽に組み合わせて、3Dタイプのウイングに仕上げてきました。

 子ども達の天才性に触発されて、さらにグレードがあがる可能性が出てきました。 〈たの研〉でもこれから研究をすすめて飛び方を確認していきたいと思います。

 子ども達は本来知的好奇心に満ちた存在です、それを失わせない様にするのは〈たのしい教育〉しかないでしょう。

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驚くほどの〈白〉ハクモクレン(マグノリア)

 少しだけ時間ができたので「今のうち」とパソコンのデータ整理をしています。たまりたまった写真を整理するだけで一週間はかかるので〈手がける〉くらいですけど、やるとやらないでは雲泥の差です。

 感動は記憶のどこかに残っているので、写真を分類しながら「これは、あの時の・・・」と心ふるわせる場面が何度も出てきます。

 その中の一つがこの写真です、数年前、東京の公園で感動して撮った記憶があるのですけど定かではありません、いずれにしても沖縄ではみたことのないようなみごとな白でした。

 寒い季節で〈みどり〉はほとんどなく、灰色、黒色系の自然の中でそこだけ光輝く様に見えました。

 これはつぼみの様子です。

 調べてみると沖縄にもハクモクレンを植えた処があるようです、いくつか見たのですけど、あのみごとな白はやはり常夏の島ではでてこないのでしょう。

 旅の中で、見たことのない植物たちに出逢うことは大きなたのしみの一つです。

 人によって旅先の好奇心が〈食べ物〉であったり〈観光名所〉であったりいろいろですけど、足もとの草ぐさ、見上げる樹木たちもとても魅力的だと思います。旅の時のたのしみにしてみませんか。

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