栄養をたのしく学ぶたのしい教育プランの作成@「栄養」という言葉/自由研究こそ本物の研究

〈たの研/たのしい教育研究所〉にはたくさんの教育関係者、保護者の方たちがやってくるのですけど、最近は那覇青果卸業組合の支援のもとで子どもたちが楽しく「栄養と健康」について学ぶことができるプログラムを作成しようと、栄養士の方たちとの連携もはじまっています。

 私自身が子どもの頃、学校で教えられてきたことは退屈なものが多いので、それらを元にしてたのしい教育プランが出来上がることはありません。私自身がこれまで知らなくて、ある予想をもとに調べていく中で〈これは面白い〉〈これは子どもたちに伝える価値がある〉ということを発見できたときにブログラム作成がスタートしていきます。

 自分自身がワクワクするものを発見できても、その続きがうまく構成できず、お蔵入りしているものはたくさんあります。ワクワクするものを発見できず、スタートしないプログラムはさらにたくさんあります。

 今回は〈果物の栄養〉と〈健康〉についてのブログラムになるのですけど、私はこの「栄養」という言葉が気になります。

 栄養→栄える+養う です、人間の身体が栄える・発達していくように養ってくれるものが栄養なのだというイメージの言葉でしょう。

 きっとそれは古い時代にできた言葉だと思います。

 なぜか?

 栄養というのは、自分の体が成長していく発達していく助けになるだけではなく「それが欠けてしまうと死に至る」というほどのものもたくさんあるからです。

 かつて〈パンと牛乳〉さえあれば栄養は十分だと考えて自分の身体で実験した人がいたといいます。その人は、命を落としたという話です。今、その原典をたどっているところです。

 栄養というものが成長だけでなく生命維持にとって重要だということに人類が気づいたのは、それほど昔のことではありません。

 栄養についてたのしく学ぶことができる教育プログラムの完成をたのしみにしていてください。

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子どもたちの無邪気さと素直さと直球の言葉

 A先生からの話です。準備していった教材にある子が「しょぼい」と言っていたそうです。

 A先生は実力も高く、笑いながら話していたので、その言葉を元に授業をバージョンアップさせることができるでしょう。

 でも、その言葉を起点に子どもとの人間関係が悪化してしまうことになってしまうことも考えられます、どちらかというとその方が多いように思います。

 そのとき思い出したのが谷川俊太郎が小学校に詩の授業に呼ばれて行った時の話です。

wikipediaより

 教室に入った自分(谷川俊太郎)に、ある子が
 「あ、生なま谷川だ! まだ生きてたんだ」
 と言ったというのです。

 さすが谷川俊太郎は動揺することはなかったとようですけど、捉え方によれば「死んでたと思ったよ」ということですから残酷な言葉です。

 子どもたちの素直な言葉は、時に残酷なキリとして身体に突き刺さることがあります。

 親も子どもに言われた言葉に傷ついてしまうことがあるでしょう。

 教師は教育のプロです。親はいろいろな状況の中でも子どもたちのためにがんばっています。

 ショックを受けたら深呼吸して、美味しいものを食べて、たのしい映画でも見ましょう、アクションものがよいかもしれない。

 子どもに投げかけられたキリのような言葉で傷つくこともあるとはいえ、それが自分をアップグレードさせるきっかけにもなります。

 どうしたらよいか迷っていたら、気軽にご相談ください。たのしい教育にはたくさんの選択肢を準備しています。

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一冊の本や雑誌が人生を変えることがある

 来週のメルマガの下準備をしています。先週はたのしい教育創立期に一緒にたのしく学んでいた秀さんの講演を紹介しました。一つ板倉聖宣先生の話を挟んでから、私の恩人の伊良波さんの講演を紹介したいと考えています。

 いらはさんははじめての講演だったの思うのですけど、とてもよくて、やっぱり〈受け手側の評価・感想〉が決定的なんだということを強く感じさせる感動的な内容になっています。

 このサイトでは、講演のはじめの部分、伊良波さんが教師をスタートさせるその年に、板倉聖宣先生が『月刊たのしい授業』を創刊したこと。
 それがその後のいらはさんの授業を大きくかえるきっかけとなったという話を紹介します。
 板倉先生はその後〈たの研/たのしい教育研究所〉を強く応援してくれることとなりましたから、その流れは強くつながっています。

 皆さんこんにちは、「いらは」といいます。

 名護の屋部小の理科の専科をやっていて、教師になって三年目です。
 今日は仮説実験授業の資料を持ってきました。

 別にこれは、ボクが書いた資料じゃありません。仮説実験授業というのは、国立教育研究所の板倉聖宣という先生が20~30年くらい前から私立の小学校の先生方と研究してできた授業です。
 この資料は仮説社からでている『月刊 たのしい授業』という本の中からコピーしてきたものです。

 これは仮説を受けた子どもたちに対するメッセージで、板倉先生が特別に書かれたものです。〈仮説実験授業〉の考えていることや、狙っていること、その成果などが全部おりこまれていて、ほんとにすごい内容だと思っています。
 今から3年前、大学を卒業してすぐ小学校に勤めることになりました。

 ボクは教育学部の理科を卒業したのですけど、理科がわからないままでした。それでものすごい劣等感をずっと持ち続けていたので、理科専科を持つことになったら大変だと思って三年生を希望しました。運よく専科からのがれることができて、とてもホッとしました。
 新採で教材研究もあまりできないし、仕事は忙しいし、子どもたちは言うことを聞いてくれなしで、ほんとに大へんでした。
 でもとても運がよかったと思うのは、この『月刊たのしい授業(たの授)』が小学校に勤めるちょうどその年1983年3月に出たことでした…

※いらはさんはその後、勇気を出して仮説実験授業をやってみることにします。その流れもとても面白いのですけど、ここまでにしておきましょう

 

 人それぞれ、いろいろな問題意識をもっています。
 たとえば一つの本が雑誌が、映画が、マンガが、詩が、キャンプの経験etc.が、その人の人生を大きくかえるきっかけになることがあります。同じ問題意識をもっていて、同じ本に感動して、それで変えようとする人と、変えない人との違いは何でしょう。
 その人の置かれている環境など、いろいろなファクターがあるでしょう。でも決定的なのは、チャレンジする元気があるかどうかです。
 その元気を育てるのもたのしい教育&PEALカウンセリングです。

 読者の皆さんが、知人の一人でよいので、このサイトの情報を広げてもらえたら、それが〈たの研〉のパワーにつながります、よろしくお願いします。

 

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楽しい国語:吉村昭記念文学館探訪/沖縄に文学館はあるのかな?

 現代の小説家で最も好きな作家は誰かと尋ねられたら『吉村昭よしむらあきら』と答える気がします。文学性とエンターテインメントを兼ね備えた作品の数々、読むとその世界の中に没入して、途中で本を閉じることが難しくなります。

 所用で東京にいった時、時間をつくって吉村昭記念文学館に行ってきました、荒川区の中央図書館内に設置された施設です。

 実はネット上ですでに何度もこの文学館はみてきました。

 興味のある方はクリックしてみてください⇨https://my.matterport.com/show/?m=LeDjtoyThW5

 

 実際の記念館に行くと、入り口に立っただけで、これまでパソコン上で親しんできたバーチャルの世界にはないリアルの大きさを感じます。

 入り口は吉村昭のこれまでの著作物がディスプレイされています。


 もっとも目を引いたのは、吉村昭の実筆原稿です、撮影禁止だったので、購入した〈常設展示図録〉の写真を利用します。
  文章の達人がこんなに手を入れて作品を発表していることに、驚いてしまいます。※これは「破獄」という作品の直筆原稿。刑務所脱走の天才〈佐久間清太郎〉と、刑務所の中ではじめて彼を人として扱う刑務所長〈鈴江圭三郎〉の物語です、未読の方にはぜひ読んでもらいたい一作です

 私のこのサイトもメルマガも〆切ギリギリに書き上げるので誤字があったり、下手な表現があったりで、もっと時間をかけて校正編集しなくてはと反省しきりです。でもやはり私の時間と能力の限界なので、少しの間違いは皆さんの頭の中で心地よい方に変換して読んでくださいね

 これでもか、これでもかというほど丹念に言葉を 私が読んできたいろいろな作品の直筆原稿で、どの表現をどう直していったのか、時間をかけて見ていました。

 つづきはメルマガで書かせていただくとして、ふと気づいたことがあります。

 わが沖縄には「文学館」「文学記念館」があるか?

 私が知る限り〈ない〉というのが答えです。

 サイトで調べてみても、◯◯文学館 というような建物はありません⇨https://www.navitime.co.jp/category/0705012/47/ もしご存じの方がいたら教えてください

 沖縄を代表する文学者というと誰なんだろう。たとえば私は大城立裕さんをリスペクトしているのだけど、「大城立裕文学館」とか「大城立裕記念館」というものを設立しようという土壌は沖縄にはないのでしょう。

 わが琉球・沖縄には〈文学〉は深く根ざしていないのだろうか?

 本格的な科学館を建てたい、県外から足を運ぶ、「天気の悪い時には沖縄の科学館で1日過ごすといいよ」と言ってもらえるようなものを創りたいというのが夢のひとつだけれど、その次は沖縄にはじめての文学館を創りたいという思いが湧き上がってきています。

 作るとしたらどの文学館でしょう?

・おもろそうし文学館

・伊波普猷文学館

いや…

 やはり子どもたちも足を運びたくなるものがいいな。

 皆さんにいいアイディアはありませんか?

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