「四文字熟語を使うと頭がよい感じがする」という不思議な感覚/脳の不思議

 以前、ある先生が「いっきゅうさん、学級だよりとか、四文字熟語使うとなんだか頭がいい感じがするよね」と話しかけてくれたことがあります。私は少し考えてから「ないですねぇ~」と答えたのだけど、私が少数派なんだろうか、まだわかりません。

 も三十年くらい前のことで、その後全く思い出したことがないのに、突然それを思い出したのはなぜか?

 ある人が自分の部下がプロジェクト関係者にcc一斉送信した文章の終わりに

今後も満身創痍でがんばります。

と書いてあった、というエピソードに大笑いした時に、その記憶の回路が開いたからです。

 それにしても脳というのはとても面白い、不思議な器官です。今この記事を書いているのは私の「脳」の働きなのに、意識している部分は、この脳全体のほんの少しの部分で、ほとんどは意識でコントロールできない部分です。

 教育者としてだけでなく、カウンセラーとしても重要なテーマです。

 意識と意識の下にあるもの、という視点でこういうことを考えてみてください、実話です。

 2006年7月、俳優のメル・ギブソンがロサンゼルスのMalibu(マリブ)で28日、規定速度の2倍の140キロのスピードで運転していた上、カリフォルニア州の規定である合法血中アルコール濃度0.08を超える0.12の血中アルコール濃度が見つかり逮捕されました。

 その際、メル・ギブソンは警官に「世界で起こっている戦争は全てユダヤ人の責任だ」「お前はユダヤ人か」と発言したことがマスコミに取り上げられ、大きな非難の的となりました。

 ユダヤ人委員会の代表はそれに対して「あの発言により、事実の関連性に関係なく、人種差別が行われていると考えざるを得ない」と語り強く非難しました。

 それに対してメル・ギブソンは「とても恥ずかしく思います。私が反ユダヤ主義でないことを、どうか分かってください。私に偏見はありません」と公式に謝罪しました。

 では、謝罪したメル・ギブソンが本物のメル・ギブソンなのでしょうか。それとも酔って暴言を吐いたメル・ギブソンが本物なのでしょうか?

 いろいろな考えがあるでしょう。 

 それくらい、脳というのは研究し甲斐のある対象です。

 いずれメルマガのテーマの一つにしたいと考えています。

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楽しさと苦しさの進化論@PEAL心理学・PEALカウンセリング

「たのしければ学校にいくようになるか?」という問題について書いてみようと思います。※最近書いたPEAL心理学に関する反応がいくつも届いていています、ありがとうございます。おたよりは全て目を通しています。個別でお返事させていただくものと、サイトの記事として吸収させていただくものがあります。今回は後者です

 学校に行かない選択をする子どもたちがどんどん増えていることは、このサイトにも書いてきましたし、教育関係者でなくても、そのニュースに目をとめた人はたくさんいるでしょう。

 学校に行くことが苦しいから登校拒否する、不登校になるというのはほぼ全体として言えることです。とはいってもその理由が100%というわけではありません、家族への反発で投稿を拒否する事例もあるからです。
 ここでは学校が要因として登校を拒否する場合を考えてみましょう。

 学校にいくことが苦しいことが大きな要因だとしたら、〈たのしさ〉が不登校に有効なのは間違いありません。実際、ほとんど学校に行かない子も遠足や社会科見学の時には登校するという例はたくさんあります。

 そういう特別な日を待つのではなく、積極的に〈たのしい教育〉を取り入れて登校するようになった事例はたくさんあります。ほぼ学校に来なくなった子が、週に一回登校するようになって、それが次第に1日二、三時間学校にすごせるようになっていく例は具体的に書けないとはいえ、いくつも思い起こすことができます。

 では〈たのしい時間〉が増えていくことで全員が登校するようになるか?

 勉強が苦痛だ、学校がつまらない、先生と相性が合わない、友だちが全然できない、そういう場合に〈たのしい教育〉は高い効果を生みます。ただし「強い恐怖」が要因である場合にはPEAL心理学との併用が必須です。その子の内面と丁寧に対話していろいろな試みをすすめていく必要があるからです。
 〈恐怖〉と〈たのしさ・好奇心〉とは多くの場合〈恐怖〉が行動を決定するからです。
 草むらがガサガサと揺れたとき「おもしろそうだ」と向かっていく人たちは野獣やヘビなどにやられる場合もあったでしょう。そういう人たちより、何か危険が潜んでいると逃げていった人たちの方が生存してきた可能性が高くなります。
 草原、密林などで過ごしてきた人類がこれまで種を絶やさず永らえてきたのは、そういう行動スタイルをDNAに刻んできたからです。

 社会が安全なシステムが進むようになった現在は、会社に行ったり学校にいったりする状況で危険な状況はかなり少なくなっているので、多くの場合たのしさや好奇心を優先させても大丈夫です。むしろ〈たのしさ〉で可能性を高めたり、たのしさで問題を解決したりすることが大切です。安全面について、環境破壊になどについてもたのしさで突破できる、「たのしい教育」はそういうベースに立って構築されています。

 学校にいくといじめられる、答えを間違えると強い恥をかかされてしまう、先生が怖い、トイレに行くのが怖い、給食が怖いなどという状況があった場合、たのしい勉強がある、先生がたのしいということがあってもその恐さに負けてしまうことが多いので、PEAL心理学・PEALカウンセリングを並行してすすめましょう。

 子どもがカウンセリングに来ない場合でも、担任や保護者などのカウンセリングでも効果をあげることがたくさんあります。
 また不登校のままでも、その子の可能性を高めてあげる、家族で穏やかに仲良くすごす方法をみつけていくことができます。
 気軽にお問い合わせください。

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PEAL心理学・PEALカウンセリング入門-自分の感情をつかむことは突破口

 夏の講座カウントダウンの日々、カウンセリングの依頼も来ています。今回は久しぶりにカウンセリング系のお話を書きましょう。

 PEALカウンセリングは〈PEAL心理学〉と呼ぶこともできます。

 感情を起点にカウンセリングをすすめる場面はたくさんあります。

 以前、サークルをつくってカウンセリングをみんなで学んでいたときに私が書いたものがあります、二、三ヶ所手をいれて紹介しましょう、読んでみてください。

感情をきっかけにして

「感情」は人間の心の中に自然にわき上がるものです。
たのしいうれしい、好き、きらい、怒り、おそれ・・・
「喜び」や「たのしさ」「うれしさ」などは特別に関係が悪い相手でなければ、周りの人たちにも共有されていく事の多い感情です。

 喜びをたくさん表現してくれる人が近くにいると、私たちもたのしくなってきますよね。

 逆に「怒っている」「イライラしている」「焦っている」etc.

 そういう感情をもっている人が近くにいると、自分も落ち着かなくなったり、あるいは、つらくなってくる事があります。
 実は自分の感情について考えておくことは、自分の目標とする人間関係を育てていくために、とても大切なことです。

 
 さて、「感情」という言葉の使われ方には次のようなものがあります。
「感情的になる」
「感情を爆発させる」
「感情をむきだしにする」
「感情に走る」

 etc
 こう並べてみると「感情」という言葉は、手のつけられないもの、暴走してしまうもののように使われる場合が多いように思えてきます。

 ところで、怒りや悲しみなどを「マイナスの感情」と呼ぶ人もいますし、良くない種類のようなものだと考える人も多いかもしれません。でも感情そのものは自然にわき上がるものですから、善し悪しで区別できるものではありません。
 ネガティブな感情もポジティブな感情も、あなたの新しいライフスタイルや、あなたと周りの人との関係を良くする突破口、糸口になるのだととらえています。
 このページでは「喜び」や「たのしさ」「怒り」や「悲しみ」でも、それらは、あなたのすてきな行動のきっかけになる、きっかけにできるという事を提案させていただきます。

 

お話感情の種類

 

感情にはどういうものがあるでしょう?

喜怒哀楽、という四つくらいだと思う人も多いかもしれません、でも時間をとって考えてみると、かなりたくさんあがってきます。
 きっといろいろな場面で、いろいろな感情を味わっている事がわかると思います。

 感情の種類をいくつか並べてみます。その言葉から思い当たるあなたの思い出を書いてみてください・・・

 

1愛しさ
2あこがれ
3怒り
4期待
5喜び
6不满
7無念
8優越感
9劣等感
10勇気
11安心
12不安
13嫌惡(けんお)
14怨み
15感謝
16驚愕(きょうがく)
17冷静
18焦燥(しょうそう)
19不思議
20幸福

 文章はまだ続くのですけど、ここまでにしておきましょう。
 随分前の文章だとはいえ、PEAL心理学のベースの一つとなっています。カウンセリングを進めるときにも「そのとき、どういう感情だったか思い出していただけますか‥‥」というように問いかける場面がたくさんあります。

 何か問題が大きくなってからカウンセリングを依頼する人たちがほとんどです。でもその前に、子どもたちとの関係、家族の関係をもっと風通しよく爽やかにしていく努力をしていくと、ずっと効果的に短期間にすすめることができます。

〈たの研/たのしい教育研究所〉には女性カウンセラーもいます、お気軽にごそうだんください。

 

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子どもたちの無邪気さと素直さと直球の言葉

 A先生からの話です。準備していった教材にある子が「しょぼい」と言っていたそうです。

 A先生は実力も高く、笑いながら話していたので、その言葉を元に授業をバージョンアップさせることができるでしょう。

 でも、その言葉を起点に子どもとの人間関係が悪化してしまうことになってしまうことも考えられます、どちらかというとその方が多いように思います。

 そのとき思い出したのが谷川俊太郎が小学校に詩の授業に呼ばれて行った時の話です。

wikipediaより

 教室に入った自分(谷川俊太郎)に、ある子が
 「あ、生なま谷川だ! まだ生きてたんだ」
 と言ったというのです。

 さすが谷川俊太郎は動揺することはなかったとようですけど、捉え方によれば「死んでたと思ったよ」ということですから残酷な言葉です。

 子どもたちの素直な言葉は、時に残酷なキリとして身体に突き刺さることがあります。

 親も子どもに言われた言葉に傷ついてしまうことがあるでしょう。

 教師は教育のプロです。親はいろいろな状況の中でも子どもたちのためにがんばっています。

 ショックを受けたら深呼吸して、美味しいものを食べて、たのしい映画でも見ましょう、アクションものがよいかもしれない。

 子どもに投げかけられたキリのような言葉で傷つくこともあるとはいえ、それが自分をアップグレードさせるきっかけにもなります。

 どうしたらよいか迷っていたら、気軽にご相談ください。たのしい教育にはたくさんの選択肢を準備しています。

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