はじめてアメリカに行ったときのことです。見るもの聞くもの初めてのリアル体験で、映画で覚えた英語を何とか駆使して周りの人たちとコミュニケーションを取ろうと頑張ってみたのだけど、さすがにネイティブとの会話はハードルが高く、わずかな単語がかろうじて伝わるくらいでした。
そんな私のつたない言葉を聞き取ろうとしてくれる人たち、頑張って思いを伝えようとしてくれる人たちもいました、それはとてもありがたいことでした。そして言葉の重要性を強く感じた日々でした。
※
聴力や発声にハンディのある、聾唖(ろうあ)の方たちがいます。
みなさんは、こういう言葉をご存じでしょうか。
私たちは障害者ではなく、日本語と違った「手話」という言語を使う、言語的少数者です。
元来「障害」という言葉が嫌いな私は、この言葉に感動しました。
私は映画で知ったのですけど、おそらく出典はこれだと思います。
ろう文化宣言–言語的少数者としてのろう者(聾文化宣言)
現代思想 23 (3), p354-362, 1995-03
東京 : 青土社
私が初めてのアメリカで感じたことは、この〈言語的少数者〉と似ているでしょう。
聾唖の方たちの使う「手話」を理解して使える人たちが増えることはいろいろな人たちの可能性を広げます。
そしてもう一つ、聾唖の方たちが気軽に〈文字〉を書いて伝える方法をもっと多用した方がよいと思います。A.I.やI.T.を駆使する必要はありません、メモ帳と鉛筆でいいんです。
それを街中で気軽に私たちに利用して伝えるようにしてはどうだろう。
たとえばヘルプを意味するものを「オレンジカード」に指定して、みんながそれを認識できるようにする。ハンディのある方がそれをあげたら、見た人が近づいていく。
聾唖の方が手帳にメモする⇨「バス停がありませんか?」⇨シンプルに「バス停は?」
私たちもそれにメモする⇨「どちらに行きたいのですか?」⇨シンプルに「どこへ行くの?」
他にも楽しい福祉のアイディアがいろいろあります。
興味のある福祉関連の方たちがいたら、協力しませんか。
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