楽しい理科「太陽なの、月なの?」「上がるところなの? 沈むところなの?」

 これまで撮った写真を整理して、太陽と月が映っているものをまとめながら、ある写真を〈たの研〉に来た先生たちに見てもらったら「太陽ですか?」とか「月にも見えますね」とか「これは上がるところですか、それとも沈むところですか」という質問が出ました。

 これです。
 皆さんはこの写真に映っているが、月だと思いますか、太陽だと思いますか?
 これから上るところでしょうか、それとも沈むところでしょうか、どう思いますか?

 これは〈たの研〉の新しいプロジェクトの話し合いがあって、戻る時に撮った写真です。

 太陽か、月か?

 月です。

 

 上るところか沈むところか?

上るところです。

 みごとな満月の輝きに感動して、車を停めて撮りました。
 では撮った私ではなく、単にこの写真だけみた人が、それを正確に当てることができるでしょうか?

 無理です。

 もしも画像から電磁波の解析ができるようになれば、これは太陽の輝きではなく月の輝きだとわかるでしょう。しかし現在の画像解析ではそこまでは無理です。

 ただし、上るところか沈むところかは、もしかすると当てることができるかもしれません。

 この地理的なものから画像解析し、どこからみたものかが分かれば可能です。

 ここに映っているのが東の海か、西の海か特定することができればよいのです。

 東の海なら、上るところです。
 西の海なら、沈むところです。

 地球が東から西に向けて自転しているので、多くの天体は東から上って、西に沈むように動いて見えるのです。

 理科を担当しているとき、子どもたちと「先生が地球で、みなさんは星ですよ。地球は東から西に自転しているので、みなさんは止まっていても、お~上ってきて、ありゃ~沈んでいく、というように見えるんです、先生が自転するからね」といって、教室の真ん中でグルグル回ってみせたことがあります。

 順番に交代して、真ん中で自転してもらったら「なるほど、星は止まっていても、東から上って西に沈むようにみえる!」と感動してくれました。

 アウトドアで、あの時の授業をもう一度やってみたくなりました。

 太陽系の惑星たちの動きにも感動してもらえると思います。

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本・書籍紹介 ※わたしが思いついたように紹介する書籍などを気に入ってくれる方たちが増えてきました、とても嬉しいことです。少しずつこの系の情報も増やしていきたいとおもいます

〈たの研〉を初期から強く支援してくださってた板倉聖宣先生(仮説実験授業研究会初代代表/元文科省教育研究所室長/元日本科学学会会長)の天体の本もおすすめです。私が授業で定番として利用していた絵本に『北斗七星と北極星』があります、絶版なんですね、古本でどうぞ!
⭐️板倉聖宣「北斗七星と北極星」⇨ https://amzn.to/4cQ5shW

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講座で学んだたのしいプログラムがどんどん広がっていく@卒業生たちからのたのしい便りから 10年前のどんぐりプロジェクトの教材発見!

〈たの研/たのしい教育研究所〉ができて約12年、干支のサイクルでいえばほぼ一回りしました。小さな講座を加えると年に5~6本開催しているので、たの研のプログラムはたくさんの先生たち、保護者の方たちに広がっています。

 先日、離島に赴任したA先生から「びっくりです、赴任した学校の備品室にたのしい教育研究所のどんぐり標本がありました」という連絡が入りました。

「20140525」という表示があります、10年くらい前に『どんぐりプロジェクト』で盛り上がっていた頃、東京から遠藤先生を招いて講座を開いた時に作成したものだと思います。

 会場は〈うるま市石川の舞天館〉です。

 環境保護のたのしい活動を、どんぐりの育成をテーマにとりくんだプロジェクトです。

 ちなみに、日本最大のどんぐりは沖縄にあるんですよ、オキナワウラジロガシです。

 そのオキナワウラジロガシの苗を育てて、それもプレゼントしたので、準備の関係で20人くらいの定員だったと思います。

 その時に参加した先生が、その島に赴任する持っていって、子どもたちに見せてくれたんだ、うれしいことです。

 10年でじわじわ広がっていくということは、100年すれば制覇するくらいになるでしょう。でも今生きている人たち、今の子どもたちの笑顔がひろがって自分の可能性をどんどん高めていくためには、そんなにまてません。
 仲間たちとたのしく元気に取り組んでいきたいと思う気持ちを強くする、たよりでした。
 ありがとうございます。

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たのしい花さんぽでイノシシ母子に遭遇する②島言葉でイノシシを⇨?

 さて、イノシシ母子と遭遇したあと、どうなったか?

 子どもをつれた母イノシシはとても神経質になっていて危険だという話があるので、初の経験になります。

 アラスカでクマ(グリズリー)に出遭った時も、大丈夫だったのですけど、今回も特に何もありませんでした。

 ちなみにオスのイノシシは牙があって、猟師さんの話によると、相手の太ももの大動脈を狙ってくるのだといいます。「シシ」という名は伊達ではありませんね。

 母子のイノシシは、1分くらい私をじっと見つめたあと、元の進行方向にすすんでいきました。攻撃するかどうか迷っていたのでしょうか。

 かわいいなぁと思いながらそのまま見つめていると、なんと草むらで、まるで遊んでいるかのようにスキップして走りまわっていました。

 これはちゃんとピントを合わせてとった一枚です。

 野生のネコたちをみても「食べるものはあるだろうか」と心配になるのですけど、このイノシシ母子もちゃんとしっかり食べて健康に育っていってほしいです。

 食べるものを持っていたら、せめて赤ちゃんのほうだけでも食べるものをあげることができたらよかったんだけど…

 さて、危険だと言われている生き物と遭遇した時だけでなく、緊急事態に必須なのは「まずおちつく」ということです。慌ててしまうと判断を間違って、悪い方向へすすんでしまうこともあります。落ち着いて行動する、それはおそらく〈実技ワークショップ〉が必要でしょう。
 〈たの研/たのしい教育研究所〉のプログラムには救急法もあります。バージョンアップして、公表したいとおもいます 。

 せっかくのアウトドア記事なので、もう少しつづけましょう。

 イノシシのことを島言葉で「ヤマシシ」といいます。

 豚のことは「ウー」といいますから、山にいる豚という意味ではありません。

 もののけ姫に出てきた「シシガミ/獅子神」の獅子でしょう。
 シシ/獅子はライオンのことなのですけど、日本にはライオンはいないので、恐ろしい獣という意味なのだと思います。凶暴なので、獅子と名付けられたと考えているのですけど、それはまたたのしく調べていきたいと思います。

 そんなことを考えながら、近くの木々をみながら花さんぽをつづけました。

 これは大きく実ったイヌビワの実です。

 イチジクに近いらしく、食べることができるとのこと。
 いつか試してみようとおもいながら、まだ味わったことはありません。

 自然の中は心ときめくものに溢れています、車を走らせているだけでは味わえないものがいっぱいです。

 暑さにまけず、みなさんも花さんぽしてみませんか。

 私のように山にいかなくても、近くの公園で安全にたのしむことができますよ。

 昨日紹介したBear-Attack(ベアーアタック)をチェックした時に、こういうものが売られていることを知りました。とても大きな音を出して撃退するタイプだといいます。800m先まで響くというので、山に入る時にそれで退避させていくという使い方もあるようです https://amzn.to/3XKGuw4

 

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たのしい花さんぽでイノシシ母子に遭遇する①月桃の花の色合が異なるのは?

 出張も重なり、ここ2日程で1週間以上分の仕事をしたので頭が飽和状態。こういう時には外の空気を吸いながら自然の中に入っていくのが一番よい。

 少し山深いところに入っていくと、まだ月桃の花を見ることができます。
 
 これはほぼ同じ時刻、距離にして1kmも離れていない処でみつけた月桃の花(ツボミ)です。毎年感じているのだけど、この場所の月桃はピンクが濃く、独特ないろあいを見せてくれます。どちらかが暗い場所にあるわけでも、陽が翳ったわけでもありません。

 

 これはアジサイの色の違いのように、酸性土壌、中性土壌、アルカリ性土壌という違いがあるからなのでしょうか?

 自由研究のたのしいテーマになると思います。

 30~40分くらい歩いているうちに頭もスッキリしてきました。

 そんな時、イノシシの母子に出逢いました。

 離島の応援団の一人、猟師のAさんから「沖縄には熊はいないから、一番怖いのはイノシシだ、バッタリ出会った時にはやられないようにしないといけない。目は離さず、ゆっくり後ずさることだ」と聞かされていました。
 なるほど、私がアラスカでキャンプしていた時のクマと出会った時の対応と同じだな、と思ってしっかり覚えています。

 ところで私が〈たの研/たのしい教育研究所〉を設立した数年間は、〈依頼してくれるところならどこでも行きます〉という構えで仕事をしていて、その意味では幸せな時期でした。そうやって頻繁に離島に通っている頃、何度かイノシシに出会ったことがありました。慌てずすくっと立ったまま自然な気持ちで「私は何しろ安全な人間だ」というイメージで見つめていると、相手はそれを感じてくれるのでしょう、そのまま行きすぎてくれました。

 今度どうでしょう?

 車はほとんど通らない道です、そこで右側の草むらからイノシシの親子が出てきて、私をみかけ、立ち止まって見つめています。ちょうどカメラを手に花さんぽしていた時だったので、オート焦点で何枚もシャッターを切りました、これはピントが合った一枚です。

 気ままに歩いていたウリ坊(赤ちゃんイノシシ)は母親のお腹の下に隠れました。

 大きくしてみましょう。

 私との距離はどのくらいだろう…
 10~15mくらいかなぁ。

 母子ペアのイノシシに出会ったのははじめてです。

 子どもを連れた母親は危険だという話があるなぁ…

 突進してきたら…

 格闘家のシミュレーションが働き始めようとするのを止めて、「わたしは平和な人間です」だというイメージでおだやかに眺めていました。

 どうなるでしょう?

 といってもこうやってその後綴っているわけなので、病院に担ぎ込まれるようなことにはなっていないのはわかるでしょう。

追記:私のプロフィールにあるアラスカキャンプ経験を目にした読者の方からごくたまに「自分もアラスカに行きたいが…」と相談があったとき、私が紹介するものの一つにBear-Attack(ベアーアタック)というスプレーがあります。リュークの外側に下げていつでも手にすることができるようにしていました。スプレー類は飛行機で却下されることがあるので現地で入手しましょう。

https://amzn.to/3zlCbNE

 つづく

たのしい教育全力疾走RIDE(たのしい教育研究所)、みなさんの応援が元気の源です。一緒にたのしく賢く明るい未来を育てましょう。このクリックで〈応援〉の一票が入ります!