オオハマボウ(ユウナの花)の秘密「見れども見えず」その2-たのしい植物学

 タンジェリン・オオハマボウとイエロー・オオハマボウの話の続きです、この二枚の写真は私いっきゅうが最近撮影したものです。

 みなさんはどっちをよく目にしているでしょうか。

いっきゅう撮影2023-07

いっきゅう撮影2023-07

 多くの人は一枚目の写真だと思います。

 この二つはチューリップの様に、黄色、赤という様に別れているのでしょうか?

 先日〈たの研〉のA先生が
「ユウナは朝はきれいな黄色で、夕方に近づいていくにつれて濃いオレンジ色に変化していくんです」と話していて
「え、全部そうなるんですか?」と驚いてしまいました。

 A先生も全てがそうなるのか不確かな様です。

 そもそも朝と夕方で花の色が変化してしまう植物があるという話は聞いたことがありません。

 みなさんはどうでしょう、1枚目が午前中、夕方になると2枚目になるという話は本当だと思いますか?

⬇︎

予想タイム

⬇︎

 実はそれは本当のことでした、1枚目の黄色いユウナの花も2枚目のユウナの花も、私が同じ日の同じ〈ユウナの木〉で午前11時と午後4時に撮った写真です。

いっきゅう撮影2023-07

いっきゅう撮影2023-07

 しっかりと色が変わっています。

 それだけではありません。

 下側を見ると・・・
 タンジェリン色の花がたくさん落ちています。
 黄色い花の状態で落ちているものはみあたりません、どういうことでしょう。

いっきゅう撮影2023-07

 ※

 ユウナ(学名:オオハマボウ)は1日で黄色からタンジェリン(オレンジ)色に変わるのだけではありません。

 朝開いた花が夕方には落ちてしまうのです。

 なんと・・・

 色が変わっていく花というとアジサイもそうです、しかし1日で変わっていくという花は聞いたこともなく、毎年ユウナの花を見てきたのに、全く気付きませんでした。
 まさに「見れども見えず!」、見ていたけれど見えていなかったのです。

 それにしても、花が1日で落ちてしまうということになると「実・タネ」はどうなっているのでしょう。

 これが花が落ちてあとに残っている実・タネです、すでに成熟してように見えます。

いっきゅう撮影2023-07

 この様子から予測すると、花のツボミの状態でどんどん実・タネも成長し、花が開くと1日で受粉してしまうので、花を落としたあと、どんどん実・タネが成長していくということなのでしょう。

 ここから先は、みなさんが自由研究してみませんか。

 その変化に感動すると、この写真が夕暮れに近づいた頃撮られたものか、そうでないのかわかる様になります。

 タンジェリン色にかたむいていくのは、太陽が最も高い位置を越してからなのか?
 それとも気温が最も高い時が変わり目なのか?
 1日、定点観測して「あ、色がかわりはじめたぞ」という研究もたのしいと思います。

 webなどで調べるのもよいのですけど、そもそもこういう研究した人がいるのかどうか・・・

 まず今の時期、ぜひ海岸沿いでユウナ・オオハマボウを直接眺めてみてください。
 花の中の濃い色など、味わい深い花です。

 可能なら午前中と夕方近くの両方の時間に、ぜひ。

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オオハマボウ(ユウナの花)の秘密「見れども見えず」その1-たのしい植物学

 オオハマボウ(ユウナの花)は沖縄の海岸沿いで普通に目にする樹木です。以前勤めていた恩納村の学校そばの国道にはたくさん植えられていて、暑い日差しを避けながら子どもたちと見に行ったものです。

 和名の正式名称は「オオハマボウ」、沖縄の地域名が〈ユウナ〉です、私はユウナというやわらかい、やさしい呼び方が好きです。

wikipediaより

 ところで、ユウナ(オオハマボウ)の花には2種類の色があることをご存知でしょうか、濃いオレンジ・タンジェリン色(https://www.marcheaozora.com/?pid=126570579)の花です。
 花のつくりも葉の形や大きさも同じ、どちらもオオハマボウです。

ユウナ・オオハマボウ いっきゅう撮影2023-07

 木に咲く〈ゆうなの花〉の一つがタンジェリン系なのではありません、この木をみるとわかるとおもいます、全部がタンジェリン色です。

いっきゅう撮影2023-07

 はじめにみてもらったものがイエロー・オオハマボウで、2番目がタンジェリン・オオハマボウ・・・

 という別の種類だったのか?

 実はA先生に教わって最近知った秘密がありました。

 長年この花をみてきたのに、実は見えてなかったのだということがおもしろかったので、後半、紹介しましょう。
 この花を知っている人の多くも、私と同じ様に知らなかったのではないかと思うのですけど、どうでしょう。

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マンガから学んだこと

 マンガ好きの子どもたちの多くが「マンガばかり読んでいないで宿題しなさい・本を読みなさい」といわれてきたと思います。何度か書いた記憶があるのですけど、私の頃はPTAの全国的な組織がマンガバッシングをしていました➡︎こちら

 十数年前は子どもたちがスマホやタブレットに夢中になりはじめた頃です、同時に学校や保護者の中に禁止しようという動きが起こりました。もうそういうことはなくなり、小学校一年生からタブレット端末を授業で使う様になりましたね。

 いつの時代も子ども達はたのしさに敏感です。大人達はそれを規制しようとするのですけど、子どもたちはそういう規制に負けず、新しいものを吸収していきます、それは法則的だといってよいようです。

  マンガの話にもどりましょう。

 マンガ自体は古くからあったメディアなのですけど、私の頃はそれがブラッシュアップされてカッコイイ作品がたくさん出て、付録も満載だったので、たくさんのこどもたちがそれに夢中になりました。

 情報が生死に決定的に影響をあたえた古い頃から、私たち人間のDNAには魅力的な情報ツールに敏感なのでしょう。特に子どもは感情を隠したり誤魔化したりする率が低いので、すぐに飛びついてしまうのでしょう。

 今、スマホやタブレットに夢中になっている子どもたちも、時がたつと「おじいちゃんたちは、あんな古いメディアに夢中になってたんだね」と言われる、つまりその頃の子どもたちはさらに進んだメディアに夢中になっているのでしょう。

 それは、マンガとかスマホとか新しい◯◯というツールだとかいう違いではなく「たのしいものに夢中になる」といういつの時代も変わらない子どもの姿なのでしょう。

 マンガからたくさんのことを学んだ中の一つを紹介したくて書き出したのですけど、前書きが本文くらい長くなってしまいました。

 バガボンドというマンガがあります、スラムダンク と同じ作者、井上雄彦(たけひこ)の作品です。
 私が早期退職する前、教師をしていた頃から読んでいて、まだ連載が続いている、息の長い作品です。

 そこには心動かされるシーンがいくつもあります、その一つを紹介させてください。

「過去は過去 今日のお前は 今日作るんだよ」

 いい言葉です。

 私のPEALカウンセリングでも、時々、似た様な話をすることがあります。子どもたちにも伝えておきたいことの一つです。

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研究授業スーパーバイズ(SV)の様子-メルマガ記事一覧

 たのしい教育研究所にはいろいろな先生たちからの相談が来ます。今回は「魅力的な授業」についてのスーパーバイズでした。

 A先生の子どもたちに対する想い、授業についての熱意、そしてワンステップ上の段階にすすみたいという願いetc. いろいろなことを確認して、一緒にアイディエーション(アイディアを出しあう)の段階にすすみます。
 これはホワイトボードにアイディアをかきだしている様子です。

 具体的な教材を探す段階になると、最近まとめた「たのしい教育メールマガジン記事一覧」がとても役立っています。

 これはその一覧をプリントアウトした冊子です。

 子どもたちのやる気を高めるための〈学習ゲーム〉から入ろうという時にはタイトルを探して、メルマガ⚪︎⚪︎号と特定し、それを開きます。

 何しろ560号まで出ていますから、子どもたちがとても喜んでくれる授業が500種類以上を簡単にみることができます。

 メルマガをとっていない方も、スーパーバイズを申し込んでいただければ、一緒にたくさんの授業内容を知ることもできます。

 子どもたちがたのしく学び賢くなる、明日も学校に行きたいと感じてくれる、そういう授業を求めている方は気軽にお申し込みください。

 クラスに背をむけはじめている子どもたちが増えてきたと感じた時には、早めにたのしい教育にシフトしていくことを心からおすすめします。

 クラスの子どもたち数名があからさまに教師の声を無視し始めると、立て直すまでに長い時間と気力・体力とをつかいます。

 そうなる前に、クラスに夢と希望をもって通ってくれる子どもたちが増えていくことが大切です。〈たの研〉のメンバーは全員が教師として活躍してきたプロフェッショナルです、安心してお問い合わせください、個人情報・秘密情報なども厳格に保護されます。

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