「教師は授業で勝負する」という言葉ーNewスタイルの講座〈たのしい教育実践ワークショップ〉が始まります①

〈教師は授業で勝負する〉というけれど自分の授業は〈学校〉というフレームに守られなくても勝負できるのだろうか? 
 自分の学校の向かいにトヨタ、三菱という巨大企業が人材をそろえ、サービスの良い、格安の私立学校を作った時に自分の教えている子ども達がこぞって転校してしまうのだろうか、それとも「先生の授業うけたい」と残ってくれるだろうか・・・
 学校に所属していた頃、時々、自分にそう問いかけることがありました。
 そういう問題意識があったので他から依頼された授業を断ったことはほとんどなく、自分たちで企画した授業はたくさんありました。
 10年前〈フリー〉になって自分の腕で勝負することになり、いろいろな教育イベントに呼ばれて全国レベルの知名度の芸能人と前後しての授業などを何度も経験してきました。結果的に私の授業の参加者数や評価が高かったということ、何より、10年間で授業した何万人の方たちから得た評価・感想の結果からも、自分の授業の腕で生きていけることは実証できたと思います。
「統計的にみて新設立の会社は三年持たない」という中で元々の財力があったわけではない〈たの研〉が10年以上続いていることもその確かな証の一つでしょう。


 いろいろなタイミングがよかったことも幸いしているのですけど、「たのしい教育」という枠組みと、それを「いろいろな人たちがたのしく真似ることができる教育方法」という方向性がはっきりしていたことはとても大きかったと思います。
 同じ様にたのしい仮説実験授業を学んでいる人たちの中にもマニアックなところにすすんでいって容易に真似できない様な実験などをみせてくれる人たちもいます、それはそれでいろいろな還元があるのでよいのです。
 私がすすめてきたのはそれではなく「〈子育て中で大変な先生たち〉もむりせず楽にたのしい授業ができる方法」の追求です。

 結果的にそれが成功していることも間違いないと思います。
 そういう中で今回新しい動きが出てきました。

6時間後につづく

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たのしい植物入門ー自分の興味関心のあるものを追いかけるのが〈自由研究〉

 このサイトのデータ分析よると〈野山の散歩〉〈フィールド〉系の記事も好評ジャンルの一つだという結果が出ています。「野山を歩くのは興味ないよ」という方も、こういう記事をきっかけにたのしくなることがあるかもしれません、お付き合いください。

 野山を歩くといろいろな花や虫たちに出会えると思っている人たちも多いと思います、それは目が慣れてからです。

 野山をよく歩く私いっきゅうも、平日、パソコンの画面や資料などをみることが多いので、フィールドに目が慣れるまで時間を必要とします。はじめのうちは、そばにいる虫や花たちを見過ごすことが多いのです。

 これは慣れ始めた時に気づいて撮った写真です、アップで撮ったのですぐに気づくとおもいます、それが二メートルくらい離れているとなかなか見つけることができないんですよ。
 

 「これは!」と思った人も多いかもしれません。

 じっと待っていると、向こうから動いてくれることが多いのです。
 それにしても不思議な色合い、デザインをしています。

 
 姿を見せてくれました〈チョウ〉です、名前は知らないかもしれません、〈イシガケチョウ〉です。


 実におもしろい、幾何学的なデザインのチョウですね。

 生き物の名前はわからないくてよいのです。

 何度か見かけているうちに気になってきたら、調べるとよいからです。

 こんどはこの生き物です、これも最近、イシガケチョウと同じ日に撮った写真です。

 慣れてくるまでは、生き物を見つけるのは無理かもしれません、私もかなり目が慣れてから撮った一枚です。

 真ん中よりやや下、やや左側にトンボがとまっています、寄ってみましょう。

 こちらがジッと待っていると、トンボもゆっくり動いてくれます。
 ハネをひらきはじめました。
 しばらくするとパッと飛んでいき、スマホのカメラでは捉えることができませんでした。

 フィールドで楽しむコツは
・目が慣れるのを待つ
・生き物がいそうなところではジッと息をひそめるように待っていると向こうが動きはじめてくれます。
 目が慣れると少しの動きで生き物がいることがわかるようになりますから、この二つはセットです。

 自然の生き物たちに感動する心が、いろいろな本を手にしたりwebで調べたり、先生に尋ねたりetc. 生きた学力に繋がることは、たのしい教育がなんども確かめてきたことです。
 みなさんも公園などで、たのしんでみませんか。

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たのしいブックレビュー「いっしょだよ」小寺卓矢 文・写真(アリス館) 1540円(税込)

 図書館司書の方から届いた便り理を構成して〈たのしいブックレビュー〉としてお届けします。

 公式サイトの〈人体センサー〉の記事でキノコの写真が出ていて、ふと「いっしょだよ」の絵本を思い出し、久しぶりにページを開いてみました。

絵本「いっしょだよ」(リンク)

 広い広い森の中で、小さな生き物から植物たちや自然が関わり合いながら生きている、きれいな写真絵本です。

 癒されます。

 森の中に行くことができなくても、写真を見ているだけで森の雰囲気や香りを感じることができていいですよ。

 うまれたばかりのきのめも、おはなも、きのこも、くものこも・・・
 風や自然も・・・
 みんなひとりぼっちじゃないんですね。

この本からクイズです。
小寺さんは「何といっしょ」と書いているでしょうか、写真を見ながら考えてみてくださいね。

① 草は いっしょ (     ) といっしょ    
 



答え くさは いっしょ  ( 水 ) といっしょ

第2問 たねはいっしょ (      ) といっしょ
   



答え たねはいっしょ  (  かぜ  ) といっしょ

第3問 木はいっしょ (      ) といっしょ



答え 木はいっしょ ( おひさま ) といっしょ

 作者の小寺さんが書いた答えです。

 でも、それ以外にもいろんなものと実は一緒に生きているんですよね。

作者の小寺卓矢さんは、「森が大好きで一日中森を歩き、その時々に出会う〈美しいもの〉をひとつひとつ拾いあつめるように撮影している方です。

「森はほんとにすてきな場所です」と言っています。

 そして「こんなに森がすきになったのは、五歳の頃、母親と一緒に歩いたふるさと・神奈川の名もない小さな森が原点かもしれない」と書いています。

「こどもたちに、森が教えてくれたことを伝えたくて絵本を作るようになりました。本を通じて森に生きるいのち、そして自分自身のいのちの美しさや大切さにきづいてくれたら何よりも嬉しいです」とい言葉もありました。
 遠い自然だけでなく、私たちの周りの近くの自然の中にもすてきなところがあるんですよね。

 小寺さんの作品は他にもいろいろあります、これは「だって春だもん」の表紙です。笑った顔の表情や、両手をあげているように見える新芽もほんわかした気持ちにさせてくれます、おすすめです。

 3月6日ころは〈啓蟄/けいちつ〉で、冬眠から動物やカエルたちが目を覚ますころです。小寺さんは、そうした、春をまつ木や花たちが私たち人間よりも早く春を感じて いるのをこの写真絵本で静かに優しく伝えてくれています。

きれいですよ。
私たちは自然の恵みの中で癒されて生きているのだと感じます。
マイブックにしたい絵本です!

 

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人体に備わったみごとなセンサー/教育・学力の重要なテーマの一つ

 公式サイトの記事に書き始めた〈リュウキュウイチゴ〉の話をストップして「すばらしき人体センサー」と題してメールマガジンに書いたところ、大きな反響がありました。こういう話は聞いたことがなかったからでしょう。

 自然に生っているもので〈これは食べても大丈夫・これはダメ〉ということは、知っている人に教えてもらったり本などで学ぶ領域だと思っている人が多いと思うけれど、私たちの身体にはもともと安全・危険センサーが備わっているという話です。

 初めてこういうキノコをみた人が〈美味しそうだ〉と感じることはないでしょう。

 

 これはドクツルタケでとても危険なキノコです。

 赤い実はリンゴの色で、紫はぶどうなど美味しい木の実の色だとはいえ、山で出会ったことういう実を美味しそうだと感じる人はいないと思います。

 これはマムシグサの実で毒があります。

 これも食べる気は起こらないでしょう、最近みつけたクワズイモの実です。

 山道で出会った野生のリンゴやみかんなどをみると「美味しいかも」と感じる人が多いのはどうしてでしょう。

 当たり前だといえば当たり前なのかもしれません、でも不思議だともいえるでしょう。

 これは私たち人間がサルと同じ祖先だった時代から身につけてきたもので少なくとも何千万年という歴史をもっています、とても長い経験が繰り返されていき、私たちのDNAの中に「美味しそうだぞ」という大切な情報として刻まれています。

 こういう〈見た目から来るセンサー〉は、100%正しいわけではありません、しかしとても有効です。
 手を出さない方がよいものを瞬時に教えてくれるからです。

 しかし見た目センサーだけで私たちは食べようとするわけではありません。
〈香りセンサー〉や〈手触りのセンサー〉も備わっています。

 さらに強力なのが〈味わいセンサー〉です。

 こういうこともいつか〈たのしいアウトドア入門〉としてフィールドワークしたいと考えています。

〈たの研〉には、食べられる野草をたのしく味わう授業ブック「サバイバル入門 食べられる野草」があります、こういうことも〈教育〉〈学力〉の重要なテーマだと思っています。興味ある方はお問い合わせください。

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