たのしい教育研究所の大きな財産

 ここ数日、たのしい教育研究所で学んだ先生たちが後輩たちを応援しようと足を運んでくれています、まさにうちの研究所の大きな財産です。

 ヘルプに来てくれた先輩たちにも評価感想を書いてもらっています。
 今回も嬉しい言葉がたくさん綴られていました、一つ紹介します。※ 具体的な内容は〈たの研〉の特許的なものなので、そこには少し手を入れました

 大切な時間に声をかけてもらってすごく嬉しかったです!

 ありがとうございました。

 一緒に教材研究している気持ちになり「自分だったら」と、もっと学びたくなりました。

 自分もこの研究所で学び、寝る間を惜しんでがんばっていた時を思い出すこともできてよかったです。

 他の人と同じようなことではなく、たのしく自分の可能性を伸ばし、子どもたちを惹きつけるたのしい教育研究所のスタイルがすごく好きです。

 講座などにも足を運び、たのしい教育をたくさん学びたいです。

 〈たの研〉で学んだ先生たちが沖縄県各地に広がってきています。その先生たちが中堅・ベテランになる頃、子ども達や周りの先生たちの笑顔とたのしさが広がる方向に力を発揮してくれるでしょう、その日がとてもたのしみです。

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語り合う力を楽しく伸ばす〈トーキングカード〉-現行学習指導要領との関わり-

 二週間前の夏の講座で好評だった一つがさくら先生の「トーキングカード」です。自己紹介の時に十数枚のカードから、自分の得意な、好きなものを選んで、それを見せながら語ります。

 これがその時の様子です、語る子も聞いてる子も朗らかなニコやかな表情をしているのがわかると思います。

 語ることが苦手な子はこのカードがあるといろいろなことを自由にイメージできて安心して語ることができる、得意な子も「あ、これもいいな」と選択肢の幅が広がっていく、そんなカードです。

 もちろん「自分はこれを語りたい」という子はそのテーマでOKで、迷ったり困ったりしている子はカードから選んでトークしてもらいます。

 これがその一部を加工したものです。

 この方式はたくさんの先生たちにおすすめです。
 現行学習指導要領の『主体的・対話的で深い学び』というテーマは、どう考えてもその根幹は《たのしい教育》と深く関わっているとしか思えないので個人的に好きなのですけど、その『対話的』という部分でも、このカードは十分活躍するでしょう。

 メルマガで「二学期はじめに使えるトーキングカード」を作成して紹介したところ、読者の方たちから「印刷利用したいので解像度の高いデータが欲しい」という声がいくつも届いています。

 みなさんも、無料素材を利用していろいろな場面で使えるトーキングカードを作成してはどうでしょう。

 どのクラスにも話すことが苦手な子はいるでしょう。逆に〈いくらでも語りたい〉という子がいるかもしれません、特別支援のクラスだとさらにそういう子が多いと思います。そういう子どもたちにもテーマを整理するドライバーになると思います。

 おすすめします。

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騙されない人になるために〈スピリチャルの起源はいたずら〉高橋昌一郎「反オカルト論」-特殊詐欺被害に合わないためにも

 最新号のメルマガの〈発想法の章〉で高橋昌一郎著『反オカルト論』を紹介しました、読みやすく書かれた本です。

 本のレビューにこうあります。

STAP事件は現代のオカルト!
霊感セミナー、血液型診断、江戸しぐさ・・・
現代も生き続ける〝トンデモ〟を科学的思考でメッタ斬り!

19世紀アメリカの少女の単なるイタズラから始まったとされるスピリチュアリズム。これほどまで科学の発達した21世紀の現代でもなお、「オカルト」は生き続けている。日常的には血液型占いや六曜のような迷信、祈祷治療や霊感商法、さらに「死後の世界」を煽る医師やSTAP研究不正の社会問題まで、様々に姿を変えて存在する。その「罠」に、庶民のみならず大学生やエリート、学問に携わる専門家さえも陥るのはなぜか? 現代社会にはびこる「欺瞞」に囚われないための科学的思考法を、分かりやすい対話形式で身につける。

 興味のある方は、こちらからどうぞ⬇︎

 高橋さんはスピリチャルの起源をフォックス姉妹のイタズラにたどっているのですけど、それが妥当でないしにしても、スピリチャル・降霊などを信じる人たちにとってフォックス姉妹は有名です。

「フォックス姉妹」wikipediaより

 反オカルト論から引用しましょう。

教授

 その「スピリチュアリズム」という言葉、どうも仰々しく持ち上げる風潮があるようだが、実は歴史は浅くてね。
 そもそもの発端は1847年(今から約170年くらい前)の暮れ、ニューヨーク郊外のハイズビルという村に両親と二人姉妹のフォックス一家が引っ越してきたことにある。
その家で奇妙なことが起こった。
当時14歳のマーガレットと11歳のケイトがベッドに入ると、どこからともなくコツコツと木を叩くような虚ろな音がする。両親は幽霊屋敷に引っ越したかと思ったそうだが、しばらくすると、姉妹がその音と交信できると主張し始めた。
助手
「交信」って、どういうことですか?
教授
 文字通りその音と会話ができるということだよ。姉妹が「私たちの言うことがわかったら返事してね。 イエスなら一回、ノ-なら二回音を立てて」と言うと、コツンと一回音が鳴った。 「あなたは生きているの?」と言うと二回、「死んでいるの?」と言うと一回返事があった。
助手
 そんな……
教授
 この音は姉妹がいなければ発生しない。逆に姉妹さえいたら音が答えたから、音の原因は屋敷ではなく姉妹にあることがわかった。そして、フォックス姉妹は「死者の霊と交信できる霊能者」として評判になった。そこからビジネスを企てたのが、すでに結婚して家を出ていた長女だ。女は姉妹をニューヨークに呼び寄せて、見物客を募って会費を徴収して「死者の霊と交流する会」を開催した。そこから「交霊会」が発生したというわけだよ。
助手
それで、その音の正体は、何だったんですか?
教授
 種明かしをすると、この姉妹には、足の指の関節を鳴らして音を立てるという特技があった。そのイタズラで両親や村人を驚かせているうちに、姉のビジネスに利用されて、後戻りできなくなったわけだ。そのことは、四十年後の一八八八年になって、マーガレットが「人々を騙して後悔している」と告白して謝罪した。
それでも「交霊会」は本物だったと言い張る人がいたというから、人間心理は難しいものだ。
今も昔も、愛する死者の霊と一言でも交信できるなら、金に糸目はつけないという人は多い。
フォックス姉妹の真似をして儲けようという「霊媒師」が山のように現れて、アメリカとヨーロッパを空前の交霊会ブームに巻き込んだ。それが「死者との交流」という意味での「スピリチュアリズムの起源」なんだよ。

 マーガレットが「あれは嘘だった」と打ち明けたあと「その嘘だったという発言は間違いだった」と否定しているので、スピリチャルを信仰する人たちの中では「ほらやっぱり霊と対話することは可能なのだ」といわれているのですけど、それ以上に、いろいろな人たちがフォックス姉妹のトリックを暴いた数が遥かに上回っています。
 少し紹介しましょう、《超常現象の謎解き》というサイトからです。

・1850年2月『ニューヨーク・イクセルシアー』紙が、ラップ音はフォックス姉妹の足の下か、彼女たちの足が接触しているものからしか出ないという記事を掲載。
・1850年、『ニューヨーク・トリビューン』紙は「ラップ音は足の関節で起こせる」という記事を掲載し、同年12月にはニューヨーク州ロチェスターのホールで、足の関節でラップ音を再現してみせるということを実際に行っている。
・1851年2月、バッファロー大学の3人の医師たちがマーガレッタとリアのラップ音を調査。「意志の力による関節の動きによって出されている」という結論を報告。
・1857年、『ボストン・クーリエ』紙がマーガレッタの霊能力を調べるために実験を開催。新聞社が考えた質問をあらかじめマーガレッタに知らせず、その場で答えてもらうというものだった。結果は正しい答えを出せず、マーガレッタは賞金の500ドルを手にすることことができなかった。
・1884年、ペンシルバニア大学のセイバート委員会によって2度のセッションが行われ、判定員がマーガレッタの足を固定すると、ラップ音は突然やんだ。
この他にも、フォックス姉妹は手の指でもラップ音を鳴らすことができたこと、壁や床から音が鳴っているようにするため、反響を利用していた可能性が高いことなども指摘されている。
 またインチキを行っていたことについては、次のような話も出ている。
・1851年、フォックス家の親戚のノーマン・カルヴァーが『ニューヨーク・ヘラルド』紙に「姉妹が自分たちの膝と足先でラップ音を出す方法を実演してくれた」と暴露。
・マーガレッタは、探検家で夫のエリシャ・ケーンに秘密を告白していた。「彼は最初から、ラップ音は私が練習したインチキであったことを知っていました」「彼に秘密の全部を打ち明けました」と語っている。
ケーンはこの秘密の告白を受け、マーガレッタを更生させようとした。フィラデルフィアの学校で教育を受けられるようにし、「もうこれ以上、決して悪いことはしないでくれ」と手紙を書いている。
他の手紙では、「マギー、この気の重い相変わらずのインチキの繰り返しで、よく飽きないものだね……」。さらにこう諭している。「もう『霊』は避けたほうがいい。こんな悪とインチキに関わっている君のことを考えると、私は堪えがたい思いだ」。
 さらに姉妹のトリックとは別に、彼女たちの支持者たちによって行われたとみられるトリックも指摘されている。
・1904年にフォックス家の壁の奥から人骨と行商人が使うブリキの箱が現れたという話である。これは、アメリカ心霊研究協会(ASPR)のジェイムズ・ハーヴェイ・ハイスロップが現場で調査をしており、イタズラであったと1909年に報告している。
https://www.nazotoki.com/fox.html

 メルマガの後半は私の「そもそも」という言葉でまとめたのですけど、そのまとめへの反響が大きかったようです。

 引用しましょう。

「フォックス姉妹の降霊の時の音は大きくて遠くまできこえた、断じて骨が鳴らす音ではない」という声もあるのですけど、それは〈限られた人物の言葉〉であって証明されたものではありません。

 そもそも霊と話ができるなら、マリーアントワネットやロシアのロマノフ王家の人物と対話して〈隠し財宝〉の場所を教えてもらい大金持ちになれたはずなのに、好霊術という見せ物で各地を回って糧を得ていたという行動そのものが根本矛盾です
 科学者たちははじめから霊の存在を否定していたわけではありません、もし本当に霊として存在することができるならアインシュタインやニュートンと対話してアイディアをもらうことができるし、本人と対話して「フェルマー予想の解」を知ることもできるわけですから、こんなすばらしいことはありません。 
 霊にお願いして〈当たりくじ〉を教えてもらったり徳川埋蔵金を探し出すこともできるでしょう。
「あなたを殺した犯人は誰ですか」と問えば犯人が特定できるわけですから、その人のアリバイなどを確認したり矛盾するところをつけばよいので警察も今の何分の1の人数で済むでしょう。
 夜の山道で行き先に迷っても霊に導いてもらって無事たどりついたり、自分が倒れている場所を近しい霊に頼んで家族に連絡し救助してもらうこともできるでしょう。
 そうやって考えると事故死の95%以上は防げるでしょう。
 私が東北大震災直後、ボランティアで入った時には家族の亡骸を探している人たちがたくさんいました、その大切な人が〈遠くの海に流された〉のか〈あの建物のこの部分の下側に埋まっている〉というようにかなりの確率で特定できることになります。
 どうしてそういう莫大なメリットが出てこなくて「お父さんが自分は天国で元気に過ごしているから安心してくれといっていますよ」といった誰でも口にできることしか出てこないのでしょう。正否がはっきりせず、ウソだとばれずらいことしか出てこないのでしょう。
 科学的にというより〈論理的〉に考えると答えは自ずと明らかだと思うのですけど、どうでしょうか。

 たのしい教育は自ずと〈真実〉を求める教育につながります、騙されない人になる、それは今の世の中ではさらに重要度を増していくと考えています。

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心が傷ついた時に-PEALカウンセリング・Purify〈心を落ち着かせる〉-音楽で癒す-松本隆

 おかげさまでたくさんの方たちがこのサイトを気に入ってくれて読者数が高く安定した中でさらに伸びてきています。1日1000アクセスオーバーを目標にしているのですけど、今日は朝09時現在で800人を越しています、とても嬉しいことです。

 芸能人のブログなど人気サイトは数々ありますから、こんな数字くらいは大したことはないだろう、という人もいるかもしれませんし、確かにそうかもしれません。けれど〈教育〉という地味なブログにこれだけの人たちが注目してくれることは異例です。自信をもっていろいろな人たちに「このサイトいいよ」と広げていただければ幸いです、その一つの行動が、たのしい教育が広がっていく地盤づくりに確実につながるからです。
※日本全体の教育関連の評価サイトでうちのサイトが〈第二位〉と評価されることがあるのですけど、それは応援クリックを押してくれた数を3分割して、三つの評価分野でランキングしてもらっているからです、3等分しないで一本で評価してもらえばダントツなのは間違いないでしょう

 サイトの注目度が高まってきていることに伴って、嬉しい便りがいろいろ届いています。

 ある方が「いっきゅう先生は心がとても傷ついた時にどうしていますか」という声を寄せてくれました。
 そんな時は〈人生があと数ヶ月だとしたら何をするか〉と考えるかもしれません。南極に行くとか、またアラスカで星野さんの写真をたどってテントを張って暮らすとか…
 でもそういうことはあまりアドバイスにならないですよね。

 私が開発した〈Purify/心を落ち着かせる〉というプログラムになります、どんどん進化して現在は〈2〉になります。採用試験や大きな挑戦など、ごく普通に緊張が伴う時に心を落ち着かせて自分の力が出せる、困難の時に落ち着くようにする、相手に落ち着いてもらう技法です、カウンセラーとしても大切な技法の一つです。
 必要な方はお問い合わせください。閑話休題

 そういうコースを受講するのではなく、自分でおいしい珈琲を点て、好きな音楽を小さく流し、ゆっくり呼吸しながら自分の傷ついた心をゆっくり横たえてあげることで癒えていくこともあります。

 私が好きな松本隆というミュージシャンがいます、日本の音楽史に残る人物です。アイドルの歌の歌詞をたくさん書いているので、作詞家として知っている方も多いと思うのですけど、ミュージシャン(ドラマー)として一流の人物でした。

 松本隆さんがコロナの頃、こういう動画を刻んでいます。3桁まではいかないのですけど、私自身かなり見て聴いています。もしかすると、みなさんも一度見るとまた観たくなるかもしれません。

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