心は細部にこそ宿る という話/PEALカウンセリング〈優先目標〉

先日、若い先生たちに語った話からはじめていきましょう、「心は細部にこそやどる」という話です。

 何か?

「人間は頭がよいから、言葉で理想的なことを語ることができるけれど、本当にそう考えているかは、何気ない行為や言葉に現れるものだ」ということです。

 たとえば保護者会で「子どもたちが一番大切だ」と語った先生が、職員室の茶飲み場で「あの子たちは同じとを何度教えてもぜんぜん学力がつかない」とグチをいう。
 自分が日頃語っていることと違うことが〈行動〉や〈つぶやき〉として出てしまう、それが〈心は細部にこそやどる〉ということです。
 もしも子ども達が一番大切だということが本当なら、教え方はいくらでも変えたらよいと思うのです。

 そういう不具合が起こるのは自分の語る〈言葉〉と、その奥にある自分の〈優先目標〉をはっきり認識していないからです。
 それをほっておくと、しだいに苛立ちや不安が増えていく。
 自分の努力の結果が出てこないといった結果にもつながります。

 自分が日頃発している言葉や思っていることと、心の奥でうまく言語化されていない優先目標を、自分だけではっきりさせるのは困難です。

 そういう時にPEALカウンセリングはとても有効です。

 PEALカウンセリングで自分自身が気づいていない〈優先目標〉をはっきりさせる、必要に応じてその優先目標に修正を加えていくことで、不具合の少ない向きに行動をかえていく。
 そうやって楽に生きていったり、元気になったり、努力の結果が現れたりetc.
 プラスの面が見えてきます。

 PEALカウンセリングを受けたい方は、お問い合わせください。
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おすすめ小説 小川糸さん「ライオンのおやつ」

 最新版のメルマガに「2020年にメルマガで紹介した映画・小説の中から」というテーマで10本くらいの作品を選んだところ、年末年始にたのしみましたというお礼の便りがいろいろ届いています。

 選んだ中の一本に〈小川 糸:おがわ いと〉さんの「ライオンのおやつ」があります。
 今日はその本についてのお礼が届きました。

 私はもともと活字中毒といってよいほどの〈本好き〉で、たのしい教育研究所(RIDE)を設立してから、絵本や図鑑、科学本などはたくさん読んでいるのですけど、それまで趣味で読んでいた〈小説類〉はほぼ手にしなくなりました、年間に10本も読んでいないと思います、たぶん。
 ライオンのおやつは、その私が2020年に読んだ中で最もおすすめの作品です。

 主人公は33歳女性・海野雫(うみのしずく)。
 物語は、海野雫が、病で〈余命〉を宣告され、自らの最後の日々を過ごすために、瀬戸内の小さな島にあるホスピス(看護施設)に向かうところからはじまります。
 そのホスピスが「ライオンのいえ」です。
 〈ライオンのいえ〉には入居者がもう一度食べたいという思い出の食べ物をリクエストできる「おやつの時間」がありました・・・

 「死」が扱われていても、不思議なさわやかさを感じさせる作品です。

 誰にとっても死は大きなテーマです、けれどそれは実は〈生〉がテーマなのだということです。

 私いっきゅうはスマホに〈寿命時計〉というアプリを入れてあって、たまに「あなたの寿命は残り・・・・秒です」と刻一刻と減っていく予測寿命を見ながら「今確実に生きているなぁ~」という実感を得ています。

 生きているこのときを豊かにたのしく、それが〈たのしい教育〉のテーマです。

 2000年以上前に「ありもしない天国や地獄などに惑わされて今この時を無駄にせず豊かにいきていこう」と語ったエピクロス、その後、本格的な科学の発展と共に確実に増えてきた〈原子論者〉の一人が私いっきゅうです。

 とはいえ宗教を信じている人たちの人生を否定する気持ちは全くありません。〈今この時を豊かにたのしく過ごしていく〉それは宗教を持つもの持たないもの、誰にとっても大切なことでしょう。

「ライオンのおやつ」は、〈死があるから生を豊かに〉、そう考えるきっかけになる気がします。
 おすすめします。
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たのしさの意義

 もしもみなさんが今、小学校に通う年頃だったとしましょう。学校にどういうことを期待するでしょう?

 いっぱい勉強を教えて欲しい。

 成績を上げて欲しい。

 遊ぶ時間を増やしてほしい。

 あまり叱らないでほしい。

 もっと自由がほしい、etc.

   他にもあるでしょうか。

 たのしく過ごしたい、苦しく過ごしたい、という選択肢ではどちらを選ぶでしょう。

 苦痛とともに学校生活を過ごしたいという人がいたら、たのしい教育研究所(RIDE)の目標はそぐわないでしょう。

たのしい教育研究所(RIDE)は、学ぶことのたのしさをテーマに活動をすすめています。それは〈たのしいスポーツ〉〈たのしい道徳〉〈たのしい感染症対策〉にも広がり、〈PEALカウンセリング〉ではたのしい教育相談も可能になりました。

 学校で子ども達がたのしく過ごすことは、未来の豊かな可能性に繋がります。それは教師のたのしさに繋がり、保護者のみなさんの笑顔に繋がります。

 2020年もあと少し、新しい年も始まります。

 2021年、ますます充実した活動ができるように、年末年始はたのしく構想する日々にしたいと考えています。

 読者の皆さんの「たのしい教育」にご意見ご要望もお待ちしています。

 ⇨ こちら

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LEAPカウンセリング初級コース第2回

LEAPカウンセリングの初級コースがすすんでいます。
かつて学校現場で〈カウンセリング〉の重要性が叫ばれ、「これこそが教育問題の解決策だ」と言われんばかりの勢いでしたが、その実験結果が明らかとなり、カウンセリングに対する夢と希望はもはや過去のものといってよい状況だと思います。

「しかしLEAPカウンセリングここにあり」です。
構造がシンプルに示され、体系化されたLEAPカウンセリングを広めるきっかけとして、まず初級コースの免許をもっている人たちを学校現場に送りたいとおもっています。

そのコースで出た質問などをまとめてみました、ごらんください。

   ⇩

http://tano21.sakura.ne.jp/tanokyou/?p=12177

 

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