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 内容は①たのしい教育の今日この頃 ②学校や家庭で実践することができるたのしい教育の方法(教材の紹介) ③ものの見方・考え方としての〈理論・哲学〉 ④自分のたのしみを広げる〈映画の章〉など 毎週充実した内容をお届けしています。


 以前〈発想法・哲学〉の章にとりあげた内容の1/4くらいを抜粋してみます。

板倉聖宣の講演から

〈楽しい授業〉というのは、もともときれいごとじゃなかったんです。
 「楽しい授業なんてできっとない」と思われたから、それを〈きれいごとだ〉と思う人もいなかった。
 そこで私は〈楽しい授業〉というスローガンを掲げたんです。
 ところが今になって〈きれいごとだ〉と思う人がでてきたんですね。いろいろな雑誌の記事などを読むと、タイトルに〈楽しい〉と掲げただけで満足しているようなものが出てきたからです。

 私どもの雑誌も特集なんかを組むと困るんです。
 表題が『たのしい授業』というんですから〈楽しい算数の授業〉とか〈楽しい国語の授業〉とか、みんな楽しいがついちゃう。そこらじゅう〈楽しい〉が洪水になったから、〈いかにして「楽しい」という表題にしないか〉ということには苦労するんです。
 こちらとしては「あたりまえじゃあないか」と思うんだけど、やっぱり、「算数の授業なんか楽しくならないに決まっているんじゃあないか。何とかは楽しくないに決まっているじゃあないか」と思う人がいるから、やっぱり〈楽しい〉とつけたい。 〈これは楽しくなりますよ〉と。それでも、〈表題が『たのしい授業』だからもういいじゃあないか〉というふうにまた思うんだけれども、やっぱりそういう名前を付けたいなあという気がしたりするんです。

 それくらい、楽しい授業なんてそう簡単にできるもんじゃないのです。
 そうだけれども、〈できっこない〉という人が現われれば、「いや、私達は少なくともごの授業はできますよ」というふうに言うことができるでしょう。そういう具体的な教材で言えるくらいになりました。 つづく

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カウンセリングとは?:カウンセリングの中でカウンセラーは一体何をしているのか?

 カウンセリングの流派は数えるところ300あまりもあるとも言われています。その中で現役の教師が開発したカウンセリングメソッドとしての《PEALカウンセリング》は画期的なものだと感じています。
 〈誰が開発したのかは関係がない〉という見方もあるかもしれません。しかし30年間、ずっと子ども達の教育の場にいて、そこで派生するたくさんの問題・課題と直面して来た実践家が満を持して生み出したものは、実践カウンセリングの名を冠するに値するでしょう。
 その実践家を育てる活動も始動しました。

 教師は学校現場にいながらにしてたくさんの研修を受けています。
 その中にはカウンセリング関係の講座もたくさんあります。
 たとえばこれはある県の教育センターの講座のリストからとったものです。

 〈カウンセリング研修〉と銘打ったものだけでなく、その前後の研修も必然的にカウンセリングが骨格となったものにならざるを得ません。
 十数年前から〈生徒指導にもカウンセリングマインドが大切だ〉という流れとなりましたから、子ども達の問題と向き合う、という場合に〈カウンセリング〉は欠かせないことになっています。必然的に研修の機会も多くなっているわけです。


 いろいろな先生たちにリサーチしてみると不思議なことに気づきます。
 カウンセリングの研修はいろいろ受けていても、実際のカウンセリング・教育相談の場面で子どもや保護者の方と二人きりになった時、何をどうしていいのかわからないというのです。
 学校で英語を何年間も学んでいるけど英語が話せない、という人が多いという現状ですから、特に不思議なこととは言えないかもしれません。

 先生たちにさらに質問してみると〈話を聞く〉ことに徹する、〈アドバイス〉や〈励まし〉をする。時には「これではいけないんじゃない」という様に〈指導する〉という様な状況の様です。

 それはそれで有効なこともありますから、その時間は意味をもっているでしょう。ただしそれをもって〈カウンセリング・教育相談〉と考えているとしたら違っています。

 カウンセラーはコメンテーターでも評論家でも生活指導員でもありません。
 カウンセリングをする場合には、評論ではなくカウンセリングをしなくてはいけません。

 カウンセリングでカウンセラーは何をしているのか?

 カウンセリングの時、ひたすら聞いている、という場合、それがどこに向かうのかわからないまま聞き続けられると、クライエントも困ってしまいます。

 ここでカウンセリングの全ての流れを説明するのは困難なので、カウンセリングの前段の話をさせてもらうと、まず「クライエントの苦しみや悩みを丁寧に確認しながら、それを明らかにする(言語化する)」という行為に重点をおいています。
 長い場合にはカウンセリングの二回目あたりまでそれが続くこともあります。

 こう書くと「苦しみや悩みがわかっているからカウンセリングに来るのでしょう?」と感じる人もいるかもしれません。
 しかし大抵の場合そうではありません。

・家にいるとイライラする
・将来が不安
・子どもにきつくあたってしまって、手を出しそうになる
・学校、仕事にいきたくない

という相談があった時、その言葉の奥にある〈悩みの本質〉を探るのです。

 カウンセリングトークはまずその〈悩みの本質〉を探ることに役割りの多くを割くことになります。

 たのしい教育研究所ではカウンセリングが成り立たなくなった状況、どう進めていいのかわからなくなった時などの〈カウンセリングスーパーバイズ/カウンセリングドクター〉も実施しています。
 学校でのカウンセリングなどで困ったり、自分の技をみがきたくなったらご相談ください。一緒に〈たのしい教育〉を広げて賢い笑顔を育てる〈簡単な方法〉があります。このリンクのクリックでブログ評価に一票入ります!

 

合格カウンセリングへの質問から=試験合格に向けてその人固有の目標と課題を明確にするステップ

 合格カウンセリングについての問合せが何件も来ています。
 合格カウンセリングはもちろん「このカウンセリングを受けたら合格しますよ」という様な怪しいものではありません。
「合格に向けて、あなたには具体的にどの様な課題があり、どの様な目標設定で、その課題に向き合い、どの様に学習をすすめていけば合格に迫ることができるのか」をテーマにしたカウンセリングです。
 希望者には事前に、こういうものですよ、というお話を丁寧にさせていただいてから、それでも直接会ってカウンセリングを受けたいという方のみ、1時間の時間をとって実施しています。

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 すでに何人もの方たちが合格カウンセリングを受け、早い人はその日のうちに自分の学習カリキュラムを作成して自分で学習を開始しています。
 周りにさきがけて合格に一段ステップUPした人です。
 課題がいくつもある方は、希望に応じて、数週間後にもう一度、という場合にもあります。

 カウンセリングをうけてはじめて、それまで何となく感じていた「このままではいけない」という言葉にならないものが、涙とともにあふれ出ていくことは珍しくありません。
 その中で、「他の人たちより1日でも早く本格的な勉強をスタートさせたい」という熱い想いが湧き上がり、私もそれに応えて急遽「特訓の日」を設定し、現在それを受けている方達が何名もいます。

 問合せの中には、この方は受験生ではなく、何か自分でもこの様なことを始めたいという方なのかも、という質問も幾つか見受けられます。たとえば「どういう質問をするのですか?」という様な問いです。もちろん、特別な訓練を受けてきたカウンセラーならイメージできる様な問いが続きますから、よほどのことがないかぎり、それにも答えています。
 カウンセラーの力量はそういう〈質問項目〉だけでなく、クライエントの〈認識反射〉を丁寧に確認しながら、時に〈解釈投与〉であったり〈正対〉をしながら進めていくことに表れます。
 そしてそういう流れの中で最も大切なことは、今目の前にいるこの方がやる気になり、困難をどの様に克服して、自分の明確な目標に向かってまず一段目をのぼり出そうとするかどうかです。
 興味のある方はお申し込みください。

 特別なことがないかぎり、一週間4名までは時間をとる様にしています。
 ただし「たのしい教育に興味関心が高い」という方が優先です。
 時間は一時間、費用は普通のカウンセリングの場合より低く設定し四千円です。
 その大切なお金は、たのしい教育の普及活動に利用させていただいています。

 

LEAPカウンセリング-「目標・選択肢の変更」-仮説実験授業との融合

アドラー心理学と仮説実験授業を融合させたカウンセリングが、わたしが開発した「LEAPカウンセリング」です。
予想した通り、かなりの効果を上げています。

今回は、LEAPカウンセリングについて書かせていただきます。

アドラー流カウンセリングで重要な手続きの一つが「目標の一致」です。
アドラー心理学カウンセラーの資格を取得する時に、その重要性を徹底的に叩き込まれました。

ところで、仮説実験授業の授業の過程では「選んだ予想の変更がないか」必ず確認します。
仮説実験授業の中のとても大切な手続きです。

たのしいカウンセリング

LEAPカウンセリング

LEAPカウンセリングでは、それをあえて仕組んだわけではないのですが、カウンセリングが進んでいく中で、クライエント自身の「目標・選択肢の変更」が多く発生します。

少し具体的に書いてみましょう。

「LEAPカウンセリング-「目標・選択肢の変更」-仮説実験授業との融合」の続きを読む…