たのしく島言葉(しま くとぅば)シンプルプログラム「おいしくたのしく島言葉-ゆーぬくづくり」完成しました

 新しい〈シンプル島言葉〉のプログラムが完成しました、〈たの研〉の関係者の方たちに試してもらい意見を聞き、いろいろな先生たちが子どもたちに試して評価感想を書いてもらい、どんどんバージョンアップを続け、バージョン1を公開しています。

 クラシックなおやつですけど、子どもたちも満足してくれました。

 シンプル教材という名称は、飾りではありません。とても簡単においしいおやつができあがります、しかも健康的です。

 

 ダウンロードして印刷して利用してください。

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たのしいブックレビュー 川崎洋 編 こどもの歌2『にんげんぴかぴか」- 楽しい本の世界

〈たの研〉の読み語りリーダー〈なの〉です、とても久しぶりに公式サイトを担当させていただくことになりました。たのしみです。今回はとっておきの本〈 川崎洋 編『にんげんぴかぴか』こどもの詩2  中公新書〉を紹介させていただきます。

帯に〈感性豊かな「こどもの世界」と詩人の温かい眼差しが奏でる最後のハーモニー
〉、裏表紙には〈誰もが持っていたけれど、忘れてしまった「こどもの心」。意外な発見に笑みがこぼれたり、思わずほろりとさせられたり。故・川崎洋が読売新聞で選び続けた「こどもの詩」最後の136編〉とあります。

川崎さんは亡くなる直前まで年間3000通ほど寄せられる作品全てに目を通し感性豊かな詩を紹介し続けました。
一編一編に川崎さんの温かい短評が添えられています。

本をパラパラとページをめくっていると
「あさひ」という2行の短い詩に目が止まりました、子どものつぶやきを、親・大人が書き取ったものです。

あさひ
          田口千裕 (東京 2歳)
おはよう たいよう
いっぱいねた?

私は思わず「おーーーー」と小さな声を上げてしまいました。
すてきすぎます。

行ってきます
      永井望月 (栃木 5歳)    
ママ
えほんのなかに
いってきます

川崎さんの短評には

読み終わり「ただいま、楽しかったよ」と言い、ママも「おかえり」と言った

と書かれていました、眼に浮かぶようです。
こども時代はあっという間にすぎていきます。
絵本の中で親子の素敵なひと時を過ごすってステキです。

ママ
         田中大輔 (福島・3歳)
あのねママ
ボクどうして生まれてきたのかしってる?
ボクね ママにあいたくて
生まれてきたんだよ

この詩を読むと胸が熱くなってきました。
この詩を見せたい人がいます。きっと喜んでくれると思います。

今回は就学前のお子さんの詩を紹介させてもらいました、もちろん小学生の詩も中学生の詩も載っていますから、今度また紹介できればと思います。

この詩を読みながら私の子が小さい時にいっていたのを思い出しました。

夜、私が運転する車に乗っていた子が左右から道路を照らす街灯が輝いているところをみて

「わ~、ひかりのトンネルみた〜い!」

一緒に「ほんとだー すごいねー」と、とても感動したのを覚えています。とても前のことですけど、今でもあの時の心のふるえを思い出すことができます。

 子どもたちは詩人です。

 いつまでも周りの子どもたちのつぶやきに感動できる大人でありたいです。

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学校へ〈シンプル教材導入〉の必要性-遠藤純夫先生の宇宙教育教材から「たのしくしまくとぅば:島言葉」へ②

 前回の記事の続きです、未読の方は一つ戻って読み始めてください。遠藤純夫先生が宇宙教育を学校現場にどの様に浸透させるかを考えて、「導入教材」として、つまり授業のはじまりの初めの部分で利用できる教材として作成すれば、それが叶うだろうと作成したのが《宇宙の学校》の教材です。

 海の見えるカレー屋さんで語った「遠藤先生、一枚もので教材を提供する、というわけにはいかないですかね」という私のアイディアは、今「たのしくしまくとぅば:島言葉」のプログラムとしてたくさんの人たちに喜んでもらっています。

「これなら、すぐに先生方も使えそうです、ありがとうございます」という言葉を管理職の先生たちがたくさん語ってくれました。

 さて、いよいよ新しいプログラムが完成間近です、もちろん一枚で、おいしい食べ物をつくりながら〈しまくとぅば:島言葉〉をたのしく学んでもらうことができます。実験的にためしたところ、小学生から大人まで、楽しんでもらうことができました。
 プロジェクトスタッフや協力者の方たちに〈島言葉や流れ〉の最終確認をしてもらっているところなので、今公開することはできないのですけど、一枚でも、十分目標が達成できるコンテンツになっています。

 遠藤純夫先生が存命なら、あのカレー屋さんにもう一度行って、このプリントを見てもらったのは間違いありません。
 遠藤先生はきっと「きゆなさん、いいのつくったね。そうか、こうすれば一枚でもいけるわけか」と喜んでくれたことでしょう。

 シンプルな教材は今の学校だからこそ必要とされているものでしょう。 この〈島言葉教材〉は、家庭科・生活科、食育、学級の日、お楽しみ会など、いろいろなジャンルで利用できるものになっています。
 来週には印刷にかけて、欲しい方たちにお頒けできるでしょう、気軽にお問い合わせください。

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学校へ〈シンプル教材導入〉の必要性-遠藤純夫先生の宇宙教育教材から「たのしくしまくとぅば:島言葉」へ①

 大好きだった遠藤純夫先生(元全国中学理科教育研究会会長/JAXA参与)のことを想い出しています、遠藤先生はたのしい教育研究所の大恩人で、私が教師を途中で辞めてNPOを作りたいと話した時、真っ先に背中を押してくれました。

何度も沖縄に来てくれた時の一枚 いっきゅう撮影

 ちなみに周りの人たちにフリーの教育者になるという相談をした時にほとんどの人は賛成してくれました。
「もったいない、まずは病休ということでしっかり時間を確保して準備期間を確保した方がよいと思う」という強い声があったものの、ストップをかける声はほとんどありませんでした。不思議なことですけど、私がとても生き生きしていたことも影響しているのでしょう。

 一緒にいろいろな活動をさせていただいていた時、遠藤先生はJAXA(宇宙航空研究開発機構)の教育部門で、たくさんの教材開発をすすめていました、〈たの研〉の授業などを見て授業化してくれたものがあります。〈導入教材〉として気軽に授業にかけられる様にと作成されました。かつ内容もしっかりしていて全4ページ版です。

 

 遠藤先生と二人、沖縄北谷の海の見えるカレー屋さんで、食事している時、導入教材について「シンプルな教材になったんだけど、なかなか利用してくれる人が増えていかないんだよ…」と話してくれました。

「遠藤先生、一枚もので教材を提供する、というわけにはいかないですかね」

「ん~、一枚ではなかなか伝えられないなぁ」

と続きます。

 教材のボリュームがそれなりにあっても、意義を感じた先生たちは、それを手にとって授業にかけてくれます、私も遠藤先生の作成したプランを〈たのしい教育メールマガジン〉などでいろいろな先生たちに紹介してきました。

「宇宙教育の教材をメインの授業の導入としてたくさんの先生たちに使って欲しい」という遠藤先生のアイディアは画期的です。理科の先生たちのトップにたちながら、こういう柔軟な思考ができる人はほとんどいないでしょう。

 遠藤先生も私も長年教師をしてきましたから、先生たちが「これをやらなくてはいけない、こうすすめなくてはいけない」というがんじがらめの中で毎日を過ごしていることは肌感覚として知っています。
 そういう日々で、新しい教材プログラムを実施するというのは、簡単なことではありません。

 さてここから〈たの研〉が全力ですすめている「たのしくしまくとぅば:島言葉」の話に繋がっていきます、予想していたより長くなってしまいました、項を分けておとどけします。つづく

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