消えていく言葉たち『とぶくろ』-たのしい国語・楽しい国語・楽しい自由研究

 定期の講座とは別に〈たの研〉では先生たちとのたのしい勉強会が不定期で開催されているのですけど、その中でいろいろな発見があります。以前《フィルムケース》を知らない人たちが多くなってきた話を書いたでしょうか、それと同じく『とぶくろ』も消えていく言葉なのだと感じています。

 みなさんはご存知でしょうか?

 ある年代を境に「何のこと?」という人たちが増えていきます。

 私が子どもの頃は普通に目にしました、漢字で書くとイメージできるかもしれません。

戸袋

です。

 戸の袋?

 戸は袋に入れるわけではありませんし、戸で袋を作ることもできそうにありません。

 謎もあるとはいえ〈戸〉に関係するものであることはイメージできるでしょう。

 お母さんを意味する「お袋」が袋(ふくろ)では無い様に、「戸袋」も袋ではありません、広く《包み込む》という意味で、戸を納める(収納する)ところを意味します。

 たしかにほとんど目にすることはなくなりました。

 最近、新しいプロジェクトの下準備でいろいろな方たちにお会いして話を聞かせてもらっているのですけど、その時に目にすることができました、これです、許可をもらって撮らせていただきました。この木の部分に、雨戸を一枚ずつ納めていきます。

 古民家の写真をみると、大抵〈戸袋〉はついていると思います。
 無料素材を探してみましょう、ありました、この右下矢印の部分です。

 私が通っていた頃の小学校には戸袋が普通にあって、朝きたら、それを開けるという大仕事が待っていました。
 低学年の子どもたちにはオーバーワークで、雨で木がふくらんでいるとビクともしません。
 私は体が大きい方だったので、その役を担うことが多く、カバンをおいたらすぐに遊びに出たい私は、誰かが開けていてくれたいいのに、と思いながら登校したものです。※私の頃は朝の活動とかはなく、早く学校にいって友だちとサッカーなどをしているのが普通でした、たのしかった

 たまに、そのまま運動場に遊びにいって戻ると、誰も開けてなくて、やってきた担任の先生から「何で開けてないの!」と叱られることになります。大人が開けたらいいのにね。

 ガラス戸の外側に雨戸を設置する家には、新しくてもちゃんと〈雨戸〉があります。でも最近はアルミサッシなどがとても強くなってきたので、雨戸はどんどん減っていくのでしょう。

 子ども達に「ねぇねぇ、雨戸って知ってる?」と訪ねて、家の作りの移ろいの話をしてみてはどうでしょうか。
 そのテーマで自由研究してみるのも面白いと思います。
「私の家の周りの家100軒中、どれくらいの家に戸袋があるか」と予想を立てて、実際にしらべてみるとよいですね。

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おきなわの山肌はイジュの花の彩り-楽しくアウトドア

 今日この頃の梅雨の日々、沖縄の中北部の野山を歩くと、山道でこういう彩りに出会うことがあります。

 下に花ごと落ちている姿をみると〈ツバキ〉を思い起こさせます。

 イジュの別名は『ヒメツバキ』、ツバキ科の樹木です。

 その場所で、上を見上げてください、そこにイジュの花たちが咲いています。

 少し離れた山肌を眺めると、白と緑のまざった様な彩りが目に入ります。

  イジュ、ヒメツバキの花々です。

 白い花びらにつつまれた、たくさんのオシベが黄色く彩っています。

 イジュは梅雨の頃の沖縄を彩る代表的な植物です、雨にも負けず、自然のうつりかわりをたのしみましょう。

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たのしい国語「新明解国語辞典〈第四版〉」三省堂の破壊力

 以前のメルマガに書いたところ「手に入れました」という声がいくつも届いた三省堂(さんせいどう)の「新明解国語辞典〈第四版〉」は、私がとてもたよりにしている国語辞典です。

 ちなみに現在すでに〈第八版〉が発行されていて、購入してあるのですけど、主幹『山田忠雄』さんの個性がイキイキと刻まれているこの〈第四版〉が大好きです。

 新明解国語辞典についてはこのサイトに何度か書いていて、山田忠雄さんについても綴っています、興味のある方はご覧ください➡︎ https://tanokyo.com/archives/35265

 つい最近のこと、たのしい教育プランを作成しながら「動物」の国語辞典的な定義を確認する必要があって引いてみました。

 新明解ファンには有名な「動物園の定義」も久しぶりに目にしました、強烈です。「そういえば〈植物園〉についても強烈な書き方をしているのかな」と気になって開いてみました、紹介しましょう。

 まず有名な「動物園」の定義から! ※動物の説明の途中に出て来ます
 

動物園(第四版)
生態を公衆に見せ、かたわら保護を加えるためと称し、捕らえて来た多くの鳥獣・魚虫などに対し、狭い空間での生活を余儀無くし、飼い殺しにする、人間中心の施設。

 この定義に私が賛成しているわけではありません、そこは誤解しないでください。それなのになぜ評価しているか?
 こういう定義を国語辞典に綴ってしまう破壊力に私は素直にこうべを下げます。

 もちろん〈動物園〉を運営している方たちからの反発を受け、その後こういう定義はのらなくなりました、最新版はこうです。

動物園(第八版)

捕らえて来た動物を、人工的環境と規則的な給餌とにより野生から遊離し、動く標本として、一般に見せる、啓蒙を兼ねた娯楽施設。

 第四版に戻ります、動物園についてあれほど強烈な定義を下した新明解国語辞典は〈植物園〉について、どう定義しているのでしょう。

 恐ろしい言葉が綴られているのでしょうか。

 みなさんはどう思いますか、予想してみてください

⬇︎

あなたの予想

⬇︎
予想すると外れても賢くなりますよ
⬇︎
もちろん 当たっても賢くなります
⬇︎
そして何より〈たのしく〉なります
⬇︎

では、開いてみましょう。

植物園(第四版)

生態を公衆に見せ、かたわら資源保護、研究をはかるため、多くの植物を系統的に集めた施設

 何と、すごく優しく綴られています。

 新明解国語辞典 主幹〈山田忠雄〉、あなたの中の動物愛と植物愛はどの程度違っていたのでしょう。

 生きている時に会って、居酒屋さんに行きたかった。

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たのしい教育キャラバンの様子〈赤ちゃんの頃から たのしい教育〉

 たのしい教育キャラバンといって、こちらから出かけていって、子ども達にたのしい教育プログラムを実施するシステムがあります。

 これはアウトドアで実施した時の一コマです、たくさんの子ども達がやってきてとても盛り上がりました。毎回、そうです。

 赤ちゃんと一緒にお母さんも参加してくれました、赤ちゃんはすやすや眠っています。

  赤ちゃんたち向けのたのしい教育研究所のプログラムもあるのですけど、寝ている子には無理です。

 それでは意味がない、と感じる人もいるでしょうか。

 いいえ、それは違います。

 このお母さんが、たのしい教育プログラムを体験して、自分の子どもとたのしむことで、笑顔と賢さにつながっていきます。

 今、構想しているプロジェクトが一息ついたら、赤ちゃんとお母さん向けのプログラムを整理しておきたいと思います。

 ワークショップをご希望の方は、自治体等に「たのしい教育研究所を講師に招聘してほしい」と要望していただければ、その時が早くなるかもしれません。

 毎日、たのしく元気に活動をすすめる、たのしい教育研究所です。

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