オールドメディアとニューメディア/出版社の書籍はオールドメディアです、それが何か?/高畑勲の話

 高畑勲さんをご存知でしょうか、『アルプスの少女ハイジ』から『ジャリン子ちえ』まで名作を数々世に送り出し、『平成ぽんぽこ』ほかアニメ映画の監督としても有名で、『かぐや姫のものがたり』を遺作にこの世を去りました。

 世界に知られるアニメーター 宮崎駿が最後まで憧れ、乗り越えたいともがいていた人物でもあります。

 久しぶりに高畑勲著『映画を作りながら 考えたこと』文春文庫 を読みました。

 一稿目が〈映画音楽と早坂文雄の死〉です。

 その稿は、こう始まります。私が心をとめた部分をブランクにしてみました。

 早坂文雄が四十一の若さで突然死んだということを新聞で知った時、なんだか「         」という気がした。

 
どういう言葉が入ると思いますか?

「なんだか不意をつかれたという気がした。」です。

 人の死に対して「不意をつかれた」という表現に、驚いてしまいます。その言葉は、A.I.には思いもよらないことで、おそらく高畑勲以外、つむぐことができないものでしょう。

 最近「オールドメディアはダメだ」という論調をよく目に耳にします。TV局の番組などはダメで、真実はYouTube、SNSなどにしかないという主張です。

 オールドメディアがダメだというならこれまで出版されている書籍も、まさにオールドメディアです。ブログなどがよくて、書籍はダメだということになります。
 そんなことは全くありません。
 本・書籍の価値はとても高いものがあります、本・書籍を読まずにSNSなどの文書だけを読んで育っていくとしたら、とても心配です。

 本・書籍の中には長い歴史のふるいに耐えて生き残ってきた、すばらしい価値あるものもたくさんあります。ここ10年20年で出てきたwebのデータと比較すると、はるかに高い価値があるといってよいでしょう。もちろん、そのweb上の文章などにも、こから長い歴史を生き残って後世に伝わるものもあると思います。けれど、今の大半は、歴史の中で消えていくものたちです。

 平均すれば、本・書籍に高い価値があるといって間違いありません。

 私の本当の向かい方は独自で「この本は、私ひとりのために書き残してくれたものだ」と勝手に思い込んで手に取ります。
 独善的ですけど、全く誰にも迷惑がかかりませんし、そんなことはないことは私自身が十分知っていますから、方便・フィクションとしてそう考えるだけです。

 けれど、そう思い込んで読むと、身体に染み込んでくるから不思議です、みなさんも試してみてください。 

 オールドメディアの一冊、高畑勲著『映画をつくりながら考えたこと』をじっくり味わってみようと思います。

追記—
 webで調べてみると、購入した時750円だった本が、2000円以上になっていてびっくりしました⇨ https://amzn.to/3QiPRyb

 このサイトで、中身をいくつか読むことができます⇩
https://www.google.co.jp/books/edition/%E6%98%A0%E7%94%BB%E3%82%92%E4%BD%9C%E3%82%8A%E3%81%AA%E3%81%8C%E3%82%89%E8%80%83%E3%81%88%E3%81%9F%E3%81%93%E3%81%A8/SxLNDwAAQBAJ?hl=ja&gbpv=1&printsec=frontcover

 こういうことはニューメディアのすばらしいところです。お互いのよいところが融合して進んでいくことを期待しています。

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〈子ども食堂〉を創りたいかたへ/支援をしたい気持ちを失わないでいることが大切

「経済的に困窮している方たちへどういう支援ができるでしょうか」という質問が時々やってきます。このサイトは嬉しいことに県外の方たちへもたくさん読んでもらっていて、最近あったのは東北の方からでした。

「余った食品を集めて子ども食堂的な支援をしたい」という話でした。

 地域のスーパーや個人の家庭から余った食品を集め、必要な子どもたちに届ける仕組みを作りたいと考えているのだけれど、勝手にやってよいのか許可が必要なものなのか、クレームが来たらどうしたらよいか、というような話でした。

〈たの研〉でも無料のワークショップなどを開催して、そこで子どもたちと一緒に食べ物作りなどをやっています。〈たの研〉の10年以上の活動の実績で、自治会長さんや児童館、支援団体などにはとても信頼してもらっているので話は早いのですけど、こういう活動を誰かが始めた時に「ではお願いします」と簡単に受けてくれないこともあるでしょう。

 善意だからいいんだ、ではなかなか進まないことも実際にはあるんです。

 その方には「まず近くの子ども食堂の活動に参加すること」をお勧めしました。その中で、いろいろな人たちと結びついていくことで、自分がやりたい活動に近づいていくことができるでしょう。

 私の方で、その方の住んでいる処に近い〈子ども食堂〉〈フードバンク〉の拠点や世話役をリストアップして送りました。

 大切なことは、その方がやる気を失わないでいてくれることです。

 以前、県内の〈子ども食堂〉でがんばっている方から、企業や行政側から「あの書類を出してください」「これはどうなっていますか」とかいう面倒なものがいろいろあってやめました、という話がありました。

 そういうこともあるのでしょう。

 うちの研究所も、いろいろな支援金を出してくださる方達がいるので、今の時期はその報告ものに忙殺されています。うちは有能な方達が一緒に進めてくれているので、それもこなせるのですけど、個人で活動していたら大変だと思います。

 そのうちA.I.を活用した、楽なシステムができるでしょう、それまでは煩雑なこともあると思います。それは食の安全性や子どもたち、家族の方たちのプライバシー保護、資金の健全な利用という観点で、支援する側にとってもがんばりどころです。

 情報が欲しい、という場合には遠慮なくご相談ください。一緒に優しくあたたかく楽しい社会を創っていきましょう。

 子ども食堂に興味関心のある方は、まずこの資料を読んでみることをおすすめします、三重県が作成してくれた「子ども食堂をつくろう」という資料です⬇︎
http://www.pref.mie.lg.jp/common/content/000819041.pdf

 

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二十日大根は20日で発芽するのか? 数年振りの実験

 数年振りにハツカダイコン(二十日大根)は本当に20日で発芽するのか、という実験をしてみました。
 東北の寒い地方の二十日大根のタネが手に入ったからです。

 前回、5月の実験では20日越しても根がふくらむことはありませんでした⇩

自由研究こそ本物の研究「二十日大根・ラディッシュの実験」その後/名前通り20日で大根になるか?

 いろいろなところに調べてみると「条件がそろえば20日でラディッシュになる」と書かれています。

 ところが、農業をしている方に聞いても「ラディッシュが20日でできたためしはないな」と答えていました。

 今回は北陸のラディッシュのタネを仕入れて、実験してみました。

 寒さに強い場所のラディッシュなら二十日くらいで食べられるかもしれない・・・

 これが20日後のラディッシュです。

 20日大根というのは〈白髪3000尺〉系のホラ話をまぜたネーミングなのだという気がしてきました。

 いいや、その名前に偽りなし、という結果が出た方はぜひお知らせください。

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とっても寒い日に花さんぽ;でも花って見つかるの?

「この冬いちばんの寒波」という怖いキャッチフレーズをここ一二ヶ月で何度耳にしたことか…、幅広のネックウォーマーを耳まであげて、分厚いジャンパーに靴下重ね着で、身近な自然の中を歩きました。
 雨模様なので、公園を選びました。

 でもそもそも花って見つかるのでしょうか?

 やはり目についたのは桜の花です、キレイです。

 葉が目立ってきました。

 そろそろ「また一年くらいしたら会いましょう」という頃です。

 こういう低木の植物もありました。

「ゴモジュ」というこもった響きの植物です。
 首里城の御門に植えられていたから、そう名付けられたという説があります。そう名付けられたということは、真偽は別にして〈リュウキュウ・沖縄の固有種〉だということでしょう。※確かめてみると琉球固有種でした

 スイカズラ(忍冬)ファミリー・科の植物です。

 こんなに寒くても、花が咲いています…

 ソテツに実がたくさんついています、しみじみ見たのは何十年ぶりのような気がします。

 ソテツは雄株・雌株に分かれていて、もちろん雌株にしか実がつきません。


  みずみずしい実の時期は過ぎているようです。

 これはみずみずしい状態のソテツです。

沖縄県地域環境センターのサイトに感謝して掲載

 沖縄を含む南西諸島では、飢饉の時に、ソテツのアク抜きをする工程をとばして食べてしまい、命を落とした人たちも出たといいます。

 ただし、ソテツの実はそういう工程を飛ばさなければ、とても美味しいのだといいます。私もぜひ食べてみたいと思っています。ソテツの実の料理を出しているところをご存知の方はお知らせください。

 寒くても暖かくても、たのしい花さんぽ、みなさんも出かけてみませんか。

 

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