楽しいそうじ(清掃)-結果が見えるから楽しい

 私いっきゅうは整理整頓は苦手なのに掃除は好きです、不思議ですけど事実なのでしかたありません。子どもの頃は〈しっかりやりなさい〉という見張られ型な上に、帰りの会では「◯◯くんが掃除を怠けていました」的な告発コーナーと化すので重苦しいものだったのですけど、「こんなにも結果がはっきり見えるものはあまりない」と気付いてから好きになりました。ちなみに皿洗いも、同じ理由で好きです。

 年末は大忙しで、年が変わってからやっと〈たの研/たのしい教育研究所〉の大掃除をはじめました。

 これは玄関先の掃除の様子、気持ちがよい。


 そこだけでは終わらずに、みんなで使う階段の部分まで掃除をすすめました。大勢がつかうところなのでなかなか汚れがおちませんけど、つもった砂やゴミなどはとりのぞくことができました。


 たのしいので駐車場に置いてある車まで掃除してしまいました。

 

 今回はどんどん広範囲にすすんでいったのですけど、清掃する時には「今日はここまで」と限定してすすめなくてはいけません。たのしい中で没頭しているうちに、「あ、あの〆切ものが・・・」ということが起こるからです。

 家族で掃除をする時には「よしと君は自分のまず机の上をピカピカにして、時間があったら机の中もきれいにしてね、お母さんは台所をキレイにするから」というようにするとよいと思います。
 終わったら、みんなで美味しいものを食べると、なおよしです。

 学校の掃除も、キレイになっていく姿を子どもたちが感動しながらすすめられるとよいんだけど、どなたか、ためしてみてくれませんか。

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楽しいカウンセリング「PEALカウンセラー養成講座」心を強くする/強くなるには=たのしい上達論②

 前回の話を続けましょう、前回は〈メンタルが強くなる〉の話でした。今回は〈フィジカルが強くなる〉つまり身体面、技やポテンシャルが高まるには、という話です。

 たまたまPEALカウンセラー養成講座で説いた話なのですけど、空手の指導をしている時でも全く同じです。

 その時のシートの一部がこれです、特に下の問いが重要です。

 たとえば私のカウンセリングの〈選択肢〉の技、〈解釈〉の技を見ていくことでたくさん勉強になるでしょう。
 カウンセラー講座でもどんどん見てもらうことができます。

 ところで、そうやってみていって「ほ~、こういう技を出すんだ」「なるほどね、そういう提案をするといいんだ、勉強になるなぁ」が続くと、その人のカウンセリングはうまくなっていくのでしょうか?

 見るだけで自分のものにできる天才性があればうまくなる可能性はあります。ところがそういう天才性を示せる人はほとんどいないでしょう。

 よくいうのですけど、カウンセリングも身体運動つまりスポーツと同じです。たとえば空手の達人の技をいくつも見ていけば、実践で強くなるのか?
 そんなことはありません。

 動画を見ているだけでは実際に相手と対峙した時の間合い(効果的な技やサバキなどのために距離)一つうまくとれないでしょう。格闘技系だと自分をぶちのめそうとしている相手の息遣いを前にしただけで、うまく体が動かなくなってしまうこともあるでしょう。

  空手の技を見るのはスタートラインです、そこからまず自分で一歩、技を繰り出す。下手でしょう、どたばたしているでしょう、それでいいんです。
 その一歩こそが強くなる一歩です。

 カウンセリングも同じ、陸上競技も球技も同じです。

 楽しい上達論、それは、ここに書いたことをしっかり理解するところからはじまると思います。
 

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楽しいカウンセリング「PEALカウンセラー養成講座」心を強くする/メンタルの強さ・弱さ①

 新春の「PEALカウンセラー養成講座」を開催中です。これまで数回開催してきたので、今回はかなりタイプの違うコンテンツで構成したのですけど、これがかなり好評です。

 カウンセラー養成講座を受講する方たちなので、これまでもPEALカウンセリングを学んできていますから、ほぼカウンセリング実践の時間に使っています。

 テーマは「強いカウンセラーになる」、うまいカウンセーではありません。

 実習は格闘技のように〈スパーリング〉と呼んでいるので、参加者は驚いたと思います。

 私がクライエント役でカウンセリングしてもらい、要所要所で「はい、手が逃げている」とか「このまま行くと苦しい内容にいきますよ、三ステップ戻って「今までまだ試していない方法で、できそうなものが何かあるでしょうか?」って訊いてみましょう、というように1~2回目はどんどんアドバイスを入れています。

 のんびりしている小次郎というニャンコの近くで真剣にカウンセリング修行している様子が映っています。

 

 教職員でも、ウツで病休をとる人たちが増えています。
 メンタル的に強い人と弱い人の違いはなんでしょう?
 みなさんはどう思いますか。

「何が最も影響を与える要因ですか?」とA.I.に尋ねてみると

メンタルの強さやうつ病になりやすさに最も影響する一つの要因を特定するのは難しいですが、多くの専門家は「ストレス耐性」が重要な役割を果たすと考えています。ストレス耐性が高い人は、困難や圧力のある状況に対してより効果的に対処でき、ストレスに起因する精神的な影響を最小限に抑えることができます。これにより、メンタルの健康を保ちやすくなります。 某A.I.

という答えが返ってきました。

  これは答えになっていない答えです。

 たとえばこういう答えはどうでしょう。

 こどもの頃から「困った困った・大変だ何しろ大変だ」と騒いで、周りの誰かが「それは大変だね、助けてあげましょう」と手を差し伸べ続けていたら、その人は自分で問題を解決していく大切な練習を重ねずに年をとっていくことになるでしょう。
 社会に出て、自分で問題を解決しなくてはいけない場面が続いていくと、自分で問題を解決していった経験の少ない人はメンタル的に追い詰められていく危険性が高くなっていくと考えられると思います。

 もちろんこどもの頃から数々の課題を自分の努力で解決していった鋼(ハガネ)のメンタルをもっている人でも予想を超える困難を前にくじけてしまうこともあるでしょうから、一概に言えないとはいえ、前述のことはかなり言えていると思います。

「可愛い子には旅をさせよ」という格言があります、それは子ども自身で未知の課題を解決していくよい経験になるという意味でも、価値あるものだと思っています。

 メンタルの弱い人強い人、いろいろいるのですけど、子どもの頃から課題を解決していくことは人生の大切なレッスンだといういうことは間違いないでしょう。

 子どもが困った時にどうするか、すぐにアドバイスするのではなく「何かできそうなことある?」と聞いてみるのはどうでしょうか。

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たのしい国語②どうして国によって言葉が違うのか? 楽しい言語学入門

 みなさんは「ねぇねぇお母さん、どうして国によって言葉が違うの?」と聞かれたたら、何と答えるのでしょう。たのしい国語・理科①の続きです。 ※未読の方は一つ前に戻って読み進めてください

 私いっきゅうが子どもの頃、先生に無視されてしまった、その質問を、私自身で丁寧に答えてあげたいと思います。ただし授業中の質問ですから少しの時間を使って、という制限の中で要旨を刻むことにします。時間によって、この骨子のみにするかそこを膨らませるか、私も頭を整理しながら書いてみましょう。

1.動物は進化していく段階で周りの情報を統合的に処理する〈脳〉という場所が形づくられていきました。その〈脳〉は周りの敵や仲間などに意思や感情を伝える(コミュニケートする)ことにも力を発揮していくようになりました。※ウィルスや単細胞生物などはコミュニケートしようという意思はないだろう

2.そのうち〈脳〉がさらに発達していった背骨のある動物たち(脊椎動物)は音声や動作(ジェスチャー)によるコミュニケーションがすすんでいきました。そういう動物の中でもっともそれを発展させたのが、わたしたち人間だった

ウィキペディア「視神経の細胞」

3.人間の音声言語やジェスチャーはとても長い時間をかけて様々な場所にすむ人たちの中で独自に発展していきました、話はここからです。

①まず「地球上のどの場所でも同じ様な言葉が発展するはずだ」という予想は成り立つのか考えてみましょう。カラスは〈カーカー〉と鳴くので、いろいろな場所で人間たちはカラスを指さして「カーカー」という名前で呼ぶようになった可能性はあると思います。調べてみると今でも英語でカラスは「クロー」、韓国語で「カマグィ」イタリア語で「コルヴォ」、ドイツ語:クレーエ、フランス語:コルボー、ポルトガル語:コルヴォ です。そっかヨーロッパ諸国は言葉が影響しあっていると考えられますね、遠く離れて南アフリカ共和国での呼び方を調べましょう、南アフリカ共和国(アフリカーンス語):Kraai(クラーイ)です ※ChatGPTサーチ
 どちらも偶然とは思えないほど〈か行〉に偏っています、鳴き方から名付けられたという私の予想は間違いではないと思います。興味のある方は大学の卒論で取り上げてみてはどうでしょう

②では太陽を名付ける時、どの地域の国々でも似たような呼び方をするでしょうか? 日本では〈タイヨウ/お天道様〉、英語では〈サン〉、ズールー語:iLanga(イランガ)です、違いますね。
 そもそも各地で同じだというのが不自然なのだと思います。

 こどもの頃、私いっきゅうが「先生、どうして国によって言葉が違うんですか?」と尋ねたその問いに「いっきゅうくん、この広い地球にはいろいろな国があって、どこでも〈太陽〉が見えるよね。そのほとんどの国々でどこでも〈太陽〉と呼ぶのがあたりまえなのかな? まず自分でそのことを考えて、先生にその答えを話してくれませんか」と答えた方がよさそうな気がしてきました。

 みなさんはどう思いますか?

 たのしい教育は面白おかしい教育でも奇を衒(らて)ったものでもありません。その人の心の奥に響いて、もっと知りたい、もっと学びたいというスイッチを入れること、そしてその道筋を提供してあげるのが〈たのしい教育〉です。

 このサイトに興味を持ってくださったみなさんは、ぜひSNSなどで広めてください。一緒にたのしく元気な社会を育てていきましょう、それはつまりこどもたちや私たちがたのしく元気になる社会です。

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