たのしく島言葉の活動の様子@仲良くなる島言葉でたのしむ子どもたち

〈たの研/たのしい教育研究所〉の「たのしくシンプル島言葉」の取り組みは今年度のたのしくスタートしています。

 島言葉といえば、最近のメルマガで、カレーの元祖『マースカレー』が出始めた頃「マースって何なの? 塩カレー?」と思ったという友人がいたという話を書いたら、いろいろな人から「笑いました」というメールが届きました。

島言葉がわからない方には笑えないと思います、興味のある方は調べてみてください⇩ ※「まーす」の項
https://www.kozaweb.jp/featureCategories/show/16

 これは今月、A小学校にいって「仲良くなる島言葉」をたのしんだときの写真です。
こどもたちはみんな一緒に「ちびらーさん!」といい声を出してくれました。

 子どもたちが持ってくれているのが、たのしい教育研究所が県の助成金を利用してさくせいしたプログラム「仲良くなるしまくとぅば」です。
 一枚ものなので、いろいろなん先生たちが気軽に利用してくれています。


  人間の思考形成の拠り所となるのが〈言葉〉です。

  〈しまくとぅば〉は沖縄で暮らしてきた人たちが大切に残してきた「ものの見方・考え方」をタイムマシンのように届けてくれます、素晴らしい文化遺産だといってよいでしょう。

〈たの研/たのしい教育研究所〉の講座やワークショップはすでに半年先まで入り始めています。

 島言葉のワークショップなどをご希望の方は「たのしい島言葉のワークショップについて」と明記してお問い合わせください。

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③ 受講費、教材費、スーパーバイズなどの費用は全て、たくさんの方達へのたのしい教育の普及、ひとり親家庭など困窮した方たちへの支援に利用されています

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ミニプラン〈生き物たちの模様〉@たのしい教育プラン 質問〈シマウマの模様を描いてみよう〉

 よくみる『チコちゃんに叱られる』で〈これは授業で使いたい〉と感じるエピソードが出てきて、あっという間にたのしい教育プログラムができました。メルマガに取り上げたいと考えているのですけど、初めの部分を先に公式サイトに紹介しましょう。

 生き物たちを何となく見つめるのではなく、詳しく具体的にみていくたのしい観察のプログラムになると思います。

 こういう問題からスタートします。

☆⭐︎⭐︎☆⭐︎⭐︎☆⭐︎⭐︎☆

質問:みなさんはシマウマを知っていますか?
 なぜシマウマというかというと、ウマと同じスタイルで、模様がシマシマ(縞々)だからです。

 では、本や写真などほをみないで、簡単にシマウマを描いてみましょう。
 シマウマのシマ(縞)ってどうなっているのでしょう。
 タテジマ(縦縞)なんでしょうか?
 ヨコジマ(横縞)なんでしょうか?
 顔にもシマシマがあるんでしょうか?
 それとも?

※上手い下手ではなく、どういうシマもよう(シマ模様)かに注目して描きましょう

 

 みなさんも挑戦してみませんか。

 描いてあと、実物の写真で確認すると、わたしたちがかなりおおざっぱなイメージでシマウマをみてきたことを実感すると思います。

予想してからね

予想してからね

予想してからね

顔にもシマシマがあるでしょうか?

あるんです、なんとひし形のようなシマシマも見えます。

 身体はどんなシマシマでしょうか?

 タテジマの部分とヨコジマの部分があるんです。

 模様は、その生物に親しみをもつ入り口になりますよ。
 みなさんも模様に注目して、生き物たちに親しんでみませんか。

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五味太郎のものの見方・考え方から@コロナの前は良かったのか?

 コロナの渦(うず)に世界が巻き込まれていた頃、有料メルマガで絵本作家 五味太郎さんが語った「不安との向き合い方」を紹介しました。

 今でも原文を読むことができます。※画像をクリックするとサイト(wish news)にジャンプします

 コロナの前も社会には問題がたくさんありました。

 今もたくさんの社会問題があります。質問者に対して五味さんが真っ先に語ったのが次の言葉です。

五味
それで、まず聞くけど、逆にその前は安定してた?

コロナ禍じゃなかったときは、居心地がよかった?

 

 、今読んでもあせない切れ味です、読んでみませんか。

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教育は人間的行為である/たのしい教育の発想法@板倉聖宣が遺してくれた言葉たち

 前回の板倉聖宣先生(仮説実験授業研究会初代代表・元文科省教育研究所室長・元科学史学会会長)の講演の続き、メルマガ創刊第2号(2012年)で編集紹介した内容です。

元気な頃の板倉先生

教育は人間的行為である
板倉聖宣
 人聞は、自分自身が自分自身の評価をする権限があると思うのです。

 自分が賢くなったかどうかということを、他人に評価してもらうのではなく、自分自身が評価する権限があります。
 小学校低学年の子どもたちにとって〈字を覚える〉のは大変たのしいことです。算数ができるということは大変たのしいことです。

 自分たちがそういうことを勉強したことによって、たくさんの問題が解けるということを知っています。

 看板の字が読めたり、あるいは新聞に書いてあるいくつかの漢字が読めたり、自分たちの絵本が読めたりする。そうして「自分が賢くなったんだ」という判定を下すことができます。
 こういうふうに、多くの問題は判定を下せると思うんです。


 もちろん全ての問題に判定を下せるかどうかは私もここで断言することはできません。ものによっては、自分がこういう勉強をしていったい役に立つのかどうかもわからない、わからないけれども先生から見れば「それは勉強すれば役に立つよ」ということもないわけではありません。
 でもそれは今日の教育が効果的でないためにそういうことがおこるんだと私は考えています。

 しかし基本的には、教育がもう少しまともになれば子どもたち自身、教育を受ける者自身が〈その教育のよしあしを判定することができるようになる〉、そしてそれを一つの大前提として研究を進めることができるんではないかと私は思います。
「子どもたちがたのしく実力がつく」ということの他にもう一つ、教育の研究、授業の研究で重要なのはその教育が先生方にとって「楽にできる」ことです。
「授業が楽にできる」ということは、どうも奉呈ほうてい思想の影響でたいへん悪いことのようにとらえられたりいたします。

 「教職は聖職である」ということに大反対する組合の幹部なども「楽に授業ができるということはよくないんじゃないか」なんていったりします。

 楽にできることは罪悪である、苦しまなければ人間の価値がないというのが日本人的発想であるように思います。
 しかし私たちは「楽に授業ができるということが根本的な原理であること」を出発点として研究を進めたい。

 楽に授業ができて、子どもたちが喜び、子どもたちの実力がつくーーとれが私たちの授業研究の大前提でございます。

 だから私たちは、授業研究をしてAの授業法、あるいは授業内容とBの授業法、あるいは授業内容のどちらがよいかということを決めるときには、その2つの授業をやってみて「先生がどちらが楽か、たのしいか」そして「子どもたちがどちらがたのしいか」「どちらが頭がよくなったと思うか」の3つを聞いて判定することにしています。


 ごの判定の基準は、きわめて主観的なものです。私は、「主観的であるからこそこれは客観的なんだ」と主張します。

 教育は人間的な行為です、「人間」が問題なんです。

 ペーパーテストで何点とれたかというのは、これは教育の問題ではありません、その人間自身がどれだけかしこくなったか、どれだけたのしいか、教える人間も教わる人間もどれだけたのしいかということが、その主観を通して表現されたときにはじめて教育の評価ができるんだと私は思っております。

 板倉聖宣先生のものの見方・考え方に興味をもった方は、まとまった一冊を読むことをおすすめします。
 私がいろいろな子どもたち保護者の方たちにたくさん推薦してきた本『科学的とはどういうことか』です⇨ https://amzn.to/3UT5eza

 

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