たのしい教育プログラム〈Googleストリートビュー〉は授業をたのしくする-楽しい学習・楽しい学力・楽しい教材・楽しい学力向上

 日本のパソコンつまり〈パーソナル(個人利用できる)コンピュータ〉の世界は私が大学に入学した頃(1980年頃)に花開き始めました、それは私にとってとてもよいタイミングでした。書き込みや読み出しがディスク処理できるタイプで100万円くらいしましたから、小中高校生の頃なら手を出せなかったでしょう、社会人として働いていたとしたら忙しくてそれを使いこなすための時間を生み出すことができなかったでしょう。バイトで稼ぎ、親に無理をいい入手したパソコン〈PC9801-F2〉をドキドキしながら使い始めた時のことは今でも肌感覚として思い出すことができます。周りで使っている人たちはほとんどいない上に本や雑誌などの情報も少ないので、まさに手探り状態でプログラムを組んだりしていました。 

 それから20年ほど経った西暦2000年頃、若き天才ラリー・ペイジとサーゲイ・ブリンの手によってGoogleが設立されました(1998年)、その時彼らが掲げたテーマは今でも忘れません、曰く「地球上にある全ての情報を整理し、全ての人たちがそれにアクセスし使えるようにする!」、すばらしい。

〈何というビッグマウス〉と非難する人たちもいたのですけど、私は素晴らしいと思いました。ちなみに著名な評論家 田原総一朗もその頃、コンピュータ関連の進化に批判的な人物の一人でした。

 その後〈Google検索〉で世界中に散らばっていたいろいろな情報にアクセスすることが簡単にできる様になりました。〈Gmail〉によってお互いの情報交換がとても楽になり、〈Googleマップ〉でいろいろな地域の地図にアクセスすることができる様になりました。〈古書をスキャン〉して無料で読める様に提供する作業も画期的でした。〈Google earth〉は授業で何度利用させてもらったことでしょう。カーナビゲーションシステムも高い機器を購入する必要はなくスマホで簡単に利用できます。私の車にもカーナビゲーションシステムが積まれているのですけど、スマホの方がずっと便利です。

 今日とりあげる〈ストリートビュー〉も画期的な情報の整理アクセスシステムです。個人として利用するだけでなく教育ツールとしてもかなり高いポテンシャルをもったツールです。

 先週号の〈たのしい教育メールマガジン〉の授業の章で紹介したのが授業でのストリートビューの利用です。

 いろいろな反響が届いています。

 ストリートビューの使い方は、このサイトがシンプルだと思います、ご覧ください。

 メルマガの内容は有料版なので、その導入の少しの部分を切り取って紹介しましょう。みなさんもぜひ使ってみてください、「知っているよ」という人も視点を変えることでもっとたのしくなると思います。

はじめに
個人的にはずっと以前からGoogleマップのストリートビュー機能を使って、行ったことのない場所を旅したり、好きな土地を散策したりしています。数年前の〈映画の章〉でニューヨークのセントラルパークのあたりを歩いてたのしむ内容を載せたことがあります、けっこう人気がありました。
 今は学校で子ども一人ずつにタブレット端末も行き届いている様ですから、授業で使えると思います。
 社会の「地図学習」を起点にして、ぜひとりあげてみてほしい授業です、家庭でもぜひやってみてください。
準備は2つだけ
1.パソコンorタブレット端末
※スマホ画面では小さいと思うのですけど、やってやれないことはありません
2.テーマ 
今回は〈学校から家に帰るまで、道草あり〉

✨重要
①ストリートビューの使い方はこども達と事前学習しておきましょう
 ➡︎https://www.youtube.com/watch?v=qJDx6bm7FVg
②クラスでは学習係やパソコンが得意な子どもたちと事前に授業の流れを確認しておいて、困っている仲間をヘルプしてもらえる様に確認しておくとよいとおもいます

楽しみ方
 まずテーマや時間などを説明します。一つの授業でずっと、というより〈5~10分くらい〉を設定していた方がよいと思います。
「今日は学校から自分のうちまでをGoogle マップのストリートビューでたどりましょう。
 いつも歩いている、あるいは車で通っている道なのに、きっといろいろな発見があると思いますよ。
 それからみなさん〈道くさ〉って知っていますか? もう使わなくなった言葉の一つかもしれません、まっすぐ帰らずにどこかによって時間をつぶしたり遊んでしまうことをいいます。
 ストリートビューではその〈道くさ〉もありです、でもちゃんと家までもどってくださいね。時間はまず〈5分〉に設定しておきましょう。短かったら、もう少し伸ばしますから心配しないでください。家が近い人もいれば遠い人もいますから、早く着いた人は、今度は自分の家から友達の家までたどってみましょう。
 慣れた人は周りの人たちに教えてあげてくださいね」

ここまで

 

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楽しい言語学-楽しい学力〈韓国語と日本語〉

 前回は〈たのしい英語〉の話だったので、今回は〈たのしい韓国語〉をテーマにとりあげましょう。〈たの研〉は「たのしく島言葉」の取組みをしています、楽しい教育の大きなテーマの一つが「言語」であるといってもよいでしょう。

 私いっきゅうの映画好きは中学生あたりから始まっていて、年々その熱は高まっていますから、いつの時でも〈今〉がピークです。最新の作品も観ますしDVDや映画配信の作品も観ているので、執筆しながらもBGMの様に映画が流れています。仕事の区切りにはしっかり画面に向かうので、1日どんなに少なくても1本は観ています。

〈たの研〉に韓国の作品が大好きな人がいて、最近私も韓国の作品を見はじめているのですけど、映画パラサイトがアカデミー作品賞をとったのは、その作品が特異だったのではなく、韓国の映画芸術の水準がかなり高くなってきたからだということに気づきました、残念ながら今の日本の映画界は韓国に遅れをとっていると思います。

 確かに日本にも名作はたくさんあります、黒澤明や小津安二郎といった世界に誇る監督もいたし世界に誇る作品もあるでしょう。その頃の韓国の映画芸術は日本にはるか遅れをとっていました。
 ところが今の状況で比べると、冷静にみて韓国が上だと思います。

「そんなことはないでしょう」と思う人はだまされたとおもってこの作品をご覧ください、大げさでないことがわかると思います。

・タクシー運転手 約束は海を越えて

サニー 永遠の仲間たち

・マルモイ ことばあつめ

・新 感染

・はちどり

 

 テレビシリーズにも名作がいろいろあります。
〈秘密の森〉
〈ウ・ヨンウ弁護士は天才肌〉

 

 さてそうやって韓国の作品をたくさん観ていると、韓国語の中に日本語と似ている単語がいろいろ出てくることが気になっています。

 例えば

〈約束:やくそく〉は韓国語でも〈ヤクソク〉と発音します。

〈鞄:かばん〉は韓国語で〈カバン〉

〈有料:ゆうりょう・無料:むりょう〉は韓国語で〈ユリョ、ムリョ〉と発音します。

〈簡単:かんたん〉は韓国語で〈カンダン〉

〈記憶:きおく〉は韓国語で〈キオク〉

〈気分:きぶん〉は韓国語でも〈キブン〉

他にも似ている言葉がたくさんあります。

https://koredeok-kankokugo.com/nihongotoniteiruhatsuonnokankokugo/

 このあいだYouTubeを見ていると、私と同じことが気になった人が言語学者にそのことを尋ねる「日本は中国大陸から漢字を輸入していて、韓国もそうなので、似たところはあるのでしょう」と淡々と語っていました、でもそうかな~?

 中国語〈約束〉は中国語では別な言葉で〈承诺〉で〈やくそく〉とはいいません。

〈鞄:かばん〉は〈訓読み〉つまり大和言葉読みです、中国ではそもそも鞄と言わず〈包:バオといいます。
      ※詳しい方でこの解釈に間違いがあれば教えてください

 私は学生時代、第二外国語で中国語をとったのですけど、その頃の不安定な知識ではこの問題を解決することはできず、根本のところから調べ直していくしかないのですけど、きっと韓国語と日本語は似ている言葉の中で〈中国ではこういう言い方はしない〉というものがたくさんみつかるはずです。

 確かに歴史的にみて大国中国の影響は大きいでしょう、けれど韓国映画の名作〈マルモイ ことばあつめ〉にも出てくるように、日本が韓国を統治して〈日本語化教育〉の影響も少なくないと思います、それを強引に押し進めた影響が今の韓国語に色濃く残っているのだと予想しています。

 みなさんはどう予想するでしょうか。

 そういう視点でこれからも自由研究していきたいと思います。きっと私より韓国語に詳しい方がたくさんいることでしょう。ご意見を寄せていただければ幸いです。

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水ロケットのスピードの研究⇨水ロケット・ペットボトルロケットの名前をかえる日②

 前回、水気ロット発射直後の様子を画像で見ていただきました、今回はまずそのスピードの分析からはじめましょう。

 みなさんは水ロケットが打ち上がるスピードはどのくらいだと思いますか?

 車の平均時速である60km/h(時速:一時間で60kmすすむ速さ)くらいでしょうか?
 100km/h(時速)くらいはあるのでしょうか?
 世界最速の車〈ブガッティ・シロン〉が出した420km/hのスピードはあるのでしょうか。

 もっと早くて、たとえば音速340m/S(秒速:1秒で340mすすむ速さ)くらいはあるのでしょうか、音速はマッハといいます、時速にすると1224kmになります。

 では予想してみてください。

 今回〈たの研〉で実験した水ロケットの発射の時のスピードは?

 ア.車の一般道での平均スピード60m/hくらい

 イ.高速道路の制限速度100m/hくらい ※沖縄の制限速度は80m/h

 ウ.最高速の車420m/hくらい

 エ.音速320m/Sくらい

 オ.その他

どうしてそう思いましたか?

 

⬇︎

予想してからね

⬇︎

予想してからね

⬇︎

 では私が動画を編集する時に使っているソフトを使って分析してみましょう。
 ただしこの研究はスピードの研究用に残した画像ではなく、打ち上げを概観するための画像を解析したものです。正確なデータではなく〈おおよそこう考えられる〉という内容だと了解して読み進めてください。

 左側に数字がでていて〈時間;分;秒;フレーム数・コマ数〉の順に示されています、フレームは1秒を60に分けています。1フレームは〈約0.017秒〉ごとに刻まれます。

 水ロケットが打ち上がりだしたコマがこれです、左下に1分44秒52コマ目とあります。確認してください。

 同じ1分44秒の57コマ目がこれです、ペットボテルは雲と重なってしまっているのですけど、スタッフの体躯から概算して3mくらいは上がっているでしょう。


 

 5コマでですから 0.017 X  5 = 0.085秒 です。
 1秒ではなく0.085秒でこんなに高く上がっているわけです、目の前で見ているとあまりの速さにびっくりします。

 0.085秒で3mということは1秒では

0.085秒:3m = 1秒:X m

 X m=3÷0.085
   ≒35m   
秒速35m、1秒あれば35mすすむ速度です。

 時速に直すと X60 X60で〈126000m〉 時速126Kmになります。
 高速道路の制限速度を超えるスピードで一気に上昇しています。

 私は目の前で見ていて、もしかすると音速並みかと思っていたのですけど、そこまでは達していません。

 とはいえこんな簡単な水ロケットが、発射から1秒程度で時速100km越えのスピードに到達するというのはすごいことだと思うのですけど、どうでしょう。

 その後のスピードがどうなっていくかは、さらに別な動画が必要になるので、ここでスピードの解析は一息つきましょう。

 さて、タイトルに戻って〈水ロケット〉と呼んできたこのロケットの名称を変える必要があるという話にいきましょう、次回がこのシリーズの区切りです。

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たのしい授業を学ぶ先生たちの姿ー授業は単なる技法ではない

 たのしい教育を学びにくる先生たちがいます、たくさんの先生たちが学校で生き生きと授業をしてくれています。

 時々「たのしい教育の技法を学ぶ」と勘違いする先生たちがいるのですけど、そういう方たちはやはりうまくなるまでに時間がかかります。

 例えば空手は〈敵を最短時間で倒す〉ことが基本であるように、たのしい授業は「こどもが大好きで、その子どもたちの知的好奇心を高めたのしく賢くなってもらう」ことが基本です。
 その基本が木の幹の様に立っていないと、いろいろな技法が多方面に枝葉を広げていって、表面的で、こども達の心を動かさず、こども達も授業している先生自身もたのしいと感じない授業になってしまうのです。

 もちろん幹だけしっかりしていても、たとえば〈魅力的な詩の授業をどう構成するか〉〈たのしい図形の授業の導入は〉といった手立てが思い浮かばずに、動きがとれなくなっていくこともあります。

 なので基本的な〈幹・見方・考え方〉と〈具体的に方法〉はセットです。

 さてこれは八月にスタートしたスーパーバイズの最終回の様子です。

 みんなとても授業がうまくなりました。

 自信をもって生き生きと授業する姿は「この先生は本当にこども達が好きなんだな」と思わせるものでした。

 自らがたのしく伸びていく、そして子ども達が「この先生のクラスでよかった」と感じてくれる、そういう先生たちを学校現場にどんどん送り出したいと思います。
 みなさんの応援が大きな支えです。

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