楽しい読み語り・楽しいブックレビュー『ぼく モグラ キツネ 馬』②

〈たのしい教育メールマガジン〉や〈このサイト〉の読者の皆さんから「図書館で借りて読んでいます」「本屋さんで手に取ったら自分のものにしたくて購入しました」etc. うれしい便りが届いている「ぼく モグラ キツネ 馬⇨archives/154024」 その後です。

 先日、メンバーからの希望でたのしい教育研究所で《たのしい読み語り》が実施されました。

 聴くたびに感覚を揺すぶってくれます。

やさしくされるのをまつんじゃなくて、

じぶんにやさしくなればいいのさ


この世界をおもしろがろう

 みなさんも、ぜひ身近な人たちに読み語りしてみませんか。

 子どもたちへ、家族へ、友人へ・・・

 心が疲れているときでも、どこかのページに心動かされると思います。

 もしもこの作品が気に入ってくれたら、いつかアニメーションも観てください。
 熱烈な映画愛好家の私の気に入りの一作です、本の世界が一つのクリエイティブなストーリーによって展開されていきます。
 今現在は〈アップルTV〉のみの公開なのですけど、いずれレンタルDVDや他の動画配信サイトにも登場してくれると思います。

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沖縄の赤土って本当に赤い-楽しい自由研究・楽しいアウトドア

 依頼の仕事が終わって少し時間があったので、野山に続く道を歩いてみました。沖縄は海に囲まれていて、細長い形なので、少し移動するとこんなキレイな海を近くに見ることができます、いい処です。

「あ、イジュの花だ」
「月桃の季節だよね」
「お~、カスミヒメハギだ」
「そっか、すでにノボタンの季節だったんだ」

 そうやって夏の季節へと移ろう植物たちの変化を楽しみながら歩いていると、土砂が崩れた場所がありました。

 沖縄の〈中北部〉は赤土のところが多いので、これもめずらしい眺めではありません。それにしてもほんとに赤みがかった土ですよね。

 土の中の鉄分がさびて赤く見えているのが赤土です。

 でも不思議ではありませんか、鉄さびって赤かったかなぁ~

 これは「赤い」とは表現しないと思うんだけど・・・
 みなさんはどう思いますか。

ボルトのサビ wikipediaに感謝して参照

 

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 そう思っていろいろなサビを見ていると「ひとくちにサビといっても、いろいろな色があること」がわかります。

ボルトのサビ wikipediaに感謝して参照

 そもそもサビというのは何か?
 これもwikipediaに頼りましょう。

(さび、銹、鏽)とは、金属の表面の不安定な金属原子が環境中の酸素分などと酸化還元反応(いわゆる「腐食」)を起こして生成される腐食物(酸化物水酸化物炭酸塩など)

 鉄分がさびる時、酸素との結びつき方の違いや程度、水分、別な物質との混ざり具合でいろいろな色の変化が生まれます。
 そういうことをふまえた上でサビを見ていると、黒ずんでいたり赤かったり、黄色っぽかったりといろいろな色の変化が生まれていることがわかると思います。

サビ wikipediaに感謝して参照

 そういう目でみていくと、沖縄の中北部と南部の土の色が大きく違っている理由もわかる様になるかもしれません。

 小学校高学年から中学生にかけて、自由研究のテーマにしてはどうでしょうか。

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ミミズとダーウィンさん-楽しい自由研究・楽しい科学・楽しい学力

 庭に桃の木を植えようと思って土を掘っていたら、中でウネウネ動く生き物が姿を現しました、ミミズです。

 ミミズがいい土を作ってくれるありがたい生き物であることは、ご存知の方も多いでしょう。大きくわけるとこの四つの働きで土が改良されていきます。

  1. 土壌の混合: ミミズは土を食べ、消化した後、糞として排出します。この過程で、有機物と無機物が混ざり合い、土壌の構造が改善されます。これにより、水分や空気の循環が良くなり、土壌の栄養分がより利用可能になります

  2. 有機物の分解: ミミズは、落ち葉や枯れた植物などの有機物を食べることで、土壌の有機物を分解します。これにより、土壌の栄養分が増加し、植物が利用できる形になります

  3. 土壌の通気性の向上: ミミズが地中を移動することで、土壌に通気性のあるトンネルが作られます。これにより、土壌の酸素供給が向上し、根や微生物が活発に働くことができます。また、水はけも良くなり、水はたまらずに適度な湿り気が保たれます

  4. 微生物活動の促進: ミミズの消化活動により、土壌中の微生物に利用可能な栄養分が増えます。これにより、微生物の活動が活発になり、さらに土壌の有機物の分解や栄養サイクルが促進されます

 実は進化論のダーウィンさんは、ミミズにとても注目していました、『種の起源』の中でもミミズに言及していますし彼の最後の著書は『ミミズによる腐葉土の形成』です、『種の起源』よりたくさん売れたといいます。

 ダーウィンさんは、この本の中でとても面白い実験をしています、こどもみたいです。

 ミミズのミミズが音や振動にどう反応するか、という感覚能力の研究で、息子にファゴットを演奏させ、ミミズがどう身動きするかを調べました。ファゴットって、大きな楽器ですよ、低い音で調べたのです。

ファゴット wikipediaより

 また、目がないミミズが、光に対してとても敏感であることも実験で確かめています。

 興味のあるみなさんは、ぜひ調べてみてください。

 そろそろ自由研究の相談も届き始める季節です。

 ミミズは、あまり好まれる生き物ではないので、ダーウィンさんの研究の追実験(光を当てると土に潜るのか、など)をしてみるのも、おもしろいと思いますよ。

 ダーウィンさんの頃はなかった、赤外線の実験も、TVリモコンなどで簡単にできますから、見えない光をあててみるというのも面白いと思います。

 いつもいうように、必ず〈自分の予想〉を立ててからはじめましょう。外れてもあたっても賢くなります、そして何より自分自身がたのしくなりますよ。

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ブラックホールとかダークマターといった紛らわしいネーミング:本質のことを知ろうとするスタイルは騙されない人になる一歩でもある(特殊詐欺)

 科学上の概念、名前には直感的なイメージからかけ離れたものがいくつもあります。

 以前「〈ブラックホール〉は穴ではない」という話を書いて、いろいろな方たちからお便りをいただきました。

たのしい宇宙科学〈ブラック(黒い)ホール(穴)〉は穴ではないという話

 ブラックホールは「穴」ではなく『重力が極めて強い天体』であるということが正確な表現です。

 私は子どもたちに《超高密度天体》と説明しています、地球くらいの天体が2cmくらいのビー玉くらいに押し縮めたくらいの密度です。
 その強烈な重力によって、周囲の物質や〈光さえも〉逃れることができない天体です。
 つまり星の一つ、特殊な星なのです。

 宇宙系には「ダークマター」とか「ダークエネルギー」という様にまだ解明されていない上に〈ダーク:闇⇨邪悪な〉というイメージがのっているネーミングもあります。爆発が起こったわけでもないのに「ビッグバン」と名付けられている現象もあります。

 やはり名前は、人間の思考イメージを形作るものとしてとても重要です。

 先日、知人と語らっている時、何のきっかけだったかブラックホールの話になりました。
 知人も「光さえ呑み込んでしまう〈穴〉」だと思っている一人でした。

 一度広まった名前を変えることは大変でも、これから100年200年と続く世の中で、どんどん誤解をうみ続ける名前を続けるのはおかしい、最近紹介した様に、遺伝学上のとても有名なネーミング「優性形質・劣性形質」が教科書で「顕生形質・潜性形質」に変わったわけですから。

 そこで当面「ブラックホール(超高密度天体)」と並記することを提唱します、これは私たち個人でできることです。

 そのうち◯十年くらいして、その表記が普通になっていったら「超高密度天体」のみにする。

〈ダークマター〉はまだその存在が証明されたわけではなく、間接的にその存在が推測されている物質です。

 これは「ダークマター(不可視物質)」と並記する。

 賛同する方は一緒にやりましょう。

 以前も書いたのですけど、そういった本質を知ろうとするスタイルは、騙されない人間になっていくスタイルでもあります。

 私は文章を書く人間ですから、騙さない様に、誤解を生まない様に努力する。その一つがブラックホールやダークマターの話でもあります。

 地道なことですけど、効果があがるのはこういう地味なことの積み重ねでもあると思います。

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