「いい質問ですね」という上下感覚-たのしい教育の発想法、子ども達への言葉

 以前,アメリカで宇宙飛行士の講演を聞いた時、「That’s a good question/いい質問ですね」というフレーズが何度も出てきて気になったことがありました。
 気づいてみたら日本のテレビ番組などでも、そう語る人たちが増えてきていますね。


 この間、テレビで流れたある授業のワンシーンにもそのフレーズが出てきたので驚いてしまいました。

 質問に〈良い質問〉があるとしたら〈悪い質問〉や〈取るに足りない質問〉があるということでしょうか。

 私もいろいろなところで授業や講演などをしてきたのですけど、こちらはたくさんの人たちの前で話すことに慣れている上に、話の内容を整理して、ああでもないこうでもないと考えた上で臨んでいるのに対して、それを聞いた側は、そういう話の内容にはじめてそういう話を聞いて、よくわからないところとか、質問する側は勇気を出して、一生懸命考えながら話をしてくれます。

 授業でもまさにそうでしょう。

 語り慣れた教師と違って、子どもたちははじめてその話を聞いたり、もっとそれを知りたいということが聞いたり、意味がわからなくて聞いたりするわけです。

 がんばって手を上げて聞いてくれたその質問に、ある子の質問には「それはいい質問ですね」といい、別の子にはそういうことはを言わない・・・

※

 アメリカでの講演の話に戻りましょう、宇宙飛行士の次に宇宙工学の専門家が講演をしていました。宇宙ステーションの居住環境についてとても興味深い話をしてくれていて、面白く、講演後に手を上げて質問してみました。

 その時、彼は「Thanks for asking that./聞いてくれてありがとう」と言ってから詳しく話をしてくれました。
 あ~、気持ちいいいい方だな、私は〈いい質問ですね〉よりずっとこっちの方が好きだな、と感じて、日本にもどってから真似ることにしました。

 他にも「その質問は、先生も考えさせられるなぁ」とか「その気持ち、よくわかる」という様に伝える様にしていました。

 可能な方はご利用ください。

① 毎日1回の〈いいね〉クリックで「たの研」がもっと強くなる!⬅︎クリック

② たのしい教育を本格的に学ぶ〈たのしい教育メールマガジン-週刊/有料〉を購読しませんか! たのしい教育の実践方法から発想法、映画の章ほか充実した内容です。講座・教材等の割引もあります(紹介サイトが開きます)

③ 応援として〈SNSや口コミ〉でこのサイトを広げていただければ幸いです!

たのしい体育〈空手の理論〉①-楽しい武道・楽しいスポーツ

 前回の〈ノウハウも大切、理論も大切〉にお便りが届いています。それにしても動画の作成が途絶えていて申し訳なく思います、パソコンがクラッシュ後、忙しさが増し、どうも動画作成の時間がうまくとれません。タイミングが整ったらまた動画に専念できると思います、お待ちください。
 動画作成とは逆に、このブログはおかげさまで毎日更新することができ、アクセス数も安定して伸びています。その分、読者のみなさんの興味関心の幅も広がり、たとえば今回書く「空手にも理論があるのですか」という話につながっているのでしょう。そういう中で「たのしい教育」と関わりがあると考える一部をこうやって紹介しています。

 さて、私いっきゅうは〈たのしい教育研究所〉を設立して全力投球するまで、ずっと琉球空手の修行を続けていました。師範免状をいただいているので、まずは琉球空手研究所から設立し、状況が整ってきたら琉球空手の真髄を子ども達向けに伝えたいという夢を持っています、興味ある方たちは少しご期待ください。

 ということで空手・武道に熟練している者として語っているとご理解ください。

「空手に先手なし」という言葉があります、では相手が突然顔面を殴って来たらどうしたらよいのでしょう。

 空手の〈受け〉はとても良くできていて、上手くなればなるほど小さな動きでそれを受け流すことができます。
 先手はなくても受けはありますす。

 私は学生の頃からずっと実践場面を想定して練習していたので、一方的に相手を倒して警察沙汰になった時は、向こうが先に殴ってきたというだけでは納得してもらえないことも多い上に、過剰防衛といわれると面倒なので、まずは顔面に殴られた跡をつくっておいてから倒すという想定で練習していました。なので〈受け〉を使わず、あえて攻撃を受け、それがさほどダメージにつながらない様な身体の流れです。

〈受け〉にしても、私の様にそういうノウハウ・身体の動きはとても大切でしょう。ただし、周りの人たちに殴られない様な状況にいる方がずっといい。

 闘わないに勝るものはない。

 ちょっと待ってください、では空手・武道は何の為に学ぶのでしょう?

 みなさんも考えてみませんか。

 

① 毎日1回の〈いいね〉クリックで「たの研」がもっと強くなる!⬅︎クリック

② たのしい教育を本格的に学ぶ〈たのしい教育メールマガジン-週刊/有料〉を購読しませんか! たのしい教育の実践方法から発想法、映画の章ほか充実した内容です。講座・教材等の割引もあります(紹介サイトが開きます)

③ 応援として〈SNSや口コミ〉でこのサイトを広げていただければ幸いです!

二十四節気〈清明〉をたのしむ-たのしくアウトドア

 春夏秋冬(しゅんかしゅうとう)という一般的な四つの区切りでなく、その六倍の〈二十四節気(にじゅうしせっき)〉という農耕を中心にした季節の区切り方があります、中国で生まれ、東南アジアのいくつかの国に広まっていて、かつての日本もそれを取り入れていました、今でも〈立春〉とか〈夏至〉〈秋分〉〈冬至〉など、生きて使われている節がいくつもあります。

 国立国会図書館のサイトに二十四節気の表があります、元々太陰太陽暦(旧暦)なので、新暦でいうと何時頃なのか、右端に記されています。

二十四節気
季節 二十四節気名 月 新暦の日付
春 立春(りっしゅん) 1月節 2月4日頃
雨水(うすい) 1月中 2月19日頃
啓蟄(けいちつ) 2月節 3月5日頃
春分(しゅんぶん) 2月中 3月21日頃
清明(せいめい) 3月節 4月5日頃
穀雨(こくう) 3月中 4月20日頃
夏 立夏(りっか) 4月節 5月5日頃
小満(しょうまん) 4月中 5月21日頃
芒種(ぼうしゅ) 5月節 6月6日頃
夏至(げし) 5月中 6月21日頃
小暑(しょうしょ) 6月節 7月7日頃
大暑(たいしょ) 6月中 7月23日頃
秋 立秋(りっしゅう) 7月節 8月8日頃
処暑(しょしょ) 7月中 8月23日頃
白露(はくろ) 8月節 9月8日頃
秋分(しゅうぶん) 8月中 9月23日頃
寒露(かんろ) 9月節 10月8日頃
霜降(そうこう) 9月中 10月24日頃
冬 立冬(りっとう) 10月節 11月7日頃
小雪(しょうせつ) 10月中 11月22日頃
大雪(たいせつ) 11月節 12月7日頃
冬至(とうじ) 11月中 12月21日頃
小寒(しょうかん) 12月節 1月5日頃
大寒(だいかん) 12月中 1月21日頃

 

 4月のこの頃は〈清明:せいめい〉の季節です。
 沖縄ではけっこう大切にされていて、親族が集まってお墓でパーティーをします、大和言葉で〈せいめい〉、もともとの中国語では〈チンミン〉、島言葉では〈シーミー〉です、大和言葉と中国語をミックスしたみたいですよね。

 私はアウトドアでの食事が大好きなのですけど、明らかに幼い頃、親族が集まってアウトドアで食べた〈シーミー〉の影響があると思います。

 子どもたちにも伝えていきたいたのしい行事の一つです。

 清明は本来〈自然界が清らかで明るくなる時期〉であるところから名付けられています、まさにはっきりと春が到来した季節ですから自然が美しく、お出かけやピクニック、風景を楽しむのに最適な頃ともいえるでしょう。

 そういう習慣のない方たちも、ピクニックにでかけてみませんか!

 

① 毎日1回の〈いいね〉クリックで「たの研」がもっと強くなる!⬅︎クリック

② たのしい教育を本格的に学ぶ〈たのしい教育メールマガジン-週刊/有料〉を購読しませんか! たのしい教育の実践方法から発想法、映画の章ほか充実した内容です。講座・教材等の割引もあります(紹介サイトが開きます)

③ 応援として〈SNSや口コミ〉でこのサイトを広げていただければ幸いです!

楽しい科学の歴史③〈1700年代の科学の歴史には何があったか〉-楽しい学習・自由研究ネタ・たのしい授業・楽しい授業・楽しい自由研究・楽しい学力・楽しい教材・楽しい学力向上

 お便りを基にした三回シリーズになりました、長くなったので、とりあえずここでいったんしめておきたいと思います。みなさんのお便りを基に、続けるか考えてみたいと思います。気軽にご意見ご感想をお寄せください。
 1800年代と1700年代の科学・技術の発明発見の数が大きく違うという話から広がってきたのですけど、なぜこんなに違うのか?

 それにはいろいろな答え方があるでしょう。

 そして「こうだからだ!」とシンプルに結論づけるのは難しいでしょう。

 とはいえ「なるようになったのだ」では未来につながる知恵を得るのは難しくなります。
 たのしく賢くなっていく視点でみていきたいと思います。

 前回あげた科学の歴史年表にも出てくると思うのですけど、1700年代には重要な研究がまとめられています、その後のいろいろな科学技術の発見の基礎になっていく研究です。たとえば1800年代に提唱されたダーウィンの進化論は1700年代のリンネの分類表をベースにして誕生したものです。

  • カール・リンネの分類法(1735年):カール・リンネは、植物や動物を分類するためのシステムを考案し、それが現在の生物学の分類法の基礎となっています
  • ハレー彗星の予測(1705年):エドモンド・ハレーは、彗星の周期的な出現を予測し、彼の名前がつけられたハレー彗星が76年周期で戻ってくることを示しました

  • ダニエル・ベルヌーイの流体力学(1738年):ダニエル・ベルヌーイは、流体の挙動や圧力に関する法則を発見し、それが今日の流体力学の基本原理となっています

  • ウィリアム・ハーシェルによる天王星の発見(1781年):天文学者ウィリアム・ハーシェルは、太陽系の7番目の惑星である天王星を発見したんだ。これは、古代以来知られていた惑星以外で最初に発見された惑星なんだよ。

  • ジョゼフ・プリーストリーによる酸素の発見(1774年):ジョゼフ・プリーストリーは、実験を通じて酸素ガスを発見し、それが燃焼や呼吸において重要な役割を果たしていることを明らかにしたんだ。

  • アントワーヌ・ラヴォアジエによる質量保存の法則の発見(1789年):アントワーヌ・ラヴォアジエは、化学反応において質量が保存されることを示す法則を発見し、それが現代の化学の基礎を築く大きな発見となったんだ。

  • ベンジャミン・フランクリンの雷の研究(1752年):ベンジャミン・フランクリンは、避雷針を発明し、雷から建物や人々を守る方法を提供しています。特に静電気の性質や導電性に関する実験が有名です

  • ジョン・ミシェルによるブラックホールの理論(1783年):天文学者ジョン・ミシェルは、ある程度の質量が集まると光も抜け出せないほどの強い引力が働く天体が存在するという理論を提唱。この理論は、後にブラックホールとして知られるようになりました

  • ジョセフ・ブラックによる熱量と温度の区別(1760年代):ジョセフ・ブラックは、熱量(カロリー)と温度を区別することで、熱の性質や伝達に関する理解が進みました

区切りの1800年にはボルタの電池も登場しました。

  • アレッサンドロ・ボルタ(ヴォルタ)の電気の発見(1800年):2種類の金属板の化学反応を利用して電気を生成する方法を発見し、それが現在の電気学の基礎を築いています

画期的な〈基礎研究〉がたくさん登場したのが1700年代でした。

それらがなくては1800年代の目覚ましい発明・発見はありませんでした。
人間の思考や作り出すものは、その前に誕生したものたちの上に構築されるものだからです。
人間の思考や技術というものも〈進化〉していくからです。

※

 ではその100年前を遡るとどうなのか…1600年代には何があったのか?

 今につながる〈近代科学の礎(いしずえ)〉が気づかれた年代だといってもよいでしょう。

 筆頭が〈ガリレオ・ガリレイ〉の数々の研究です。

・地動性の決定的証拠を明らかにした

・望遠鏡で月の表面の状態をスケッチし、それまで人々が「天上の世界」と敬っていたものが、地球の様にデコボコであることなどをリアルに伝えた

・木星に衛星があることを発見した

・自由落下の研究・ふりこの周期性 etc.

 とても重要な研究が発表されています。

 ガリレオの研究をもとにニュートンが万有引力の法則、運動方程式を発表したのも1600年代です。

 またガリレオの弟子であったトリチェリが〈大気圧〉を発見し、気象学や物理学に大きな影響を与えたのも1600年代です。

 ニュートン自身も、ロバート・フックにあてた手紙に「もし私が他の人々より遠くを見ることができたとすれば、それは巨人の肩に乗っていたからです」と書いています。

If I have seen further it is by standing on the shoulders of Giants.

※

 科学や技術の発展を見ていく時、こうやって過去の業績をたどる視点は大切であると同時に、とてもたのしいことです。

 今回の一連の流れで紹介したのは1600~1800年代です。

 その上にたって1900年代はさらに画期的な科学や技術の進歩がありました。コンピュータもインターネットもスマホも月面ロケットも全て1900年代です。

 では1600年代の前はどうだったのか?

 実は宗教の支配による弾圧が科学や技術の発展・進化を止めていった時代が長く続いていました。

 1600年代のガリレオにさえも、宗教弾圧がおよび、裁判で有罪となって自宅幽閉の処分を受けてしまったほど、その影響は強いものがありました。

 そういうことは、自分でも予想を立てていろいろ調べていけると思います。

 何か発見したことがあったら、教えてくださいね。
 今日はここまで!

① 毎日1回の〈いいね〉クリックで「たの研」がもっと強くなる!⬅︎クリック

② たのしい教育を本格的に学ぶ〈たのしい教育メールマガジン-週刊/有料〉を購読しませんか! たのしい教育の実践方法から発想法、映画の章ほか充実した内容です。講座・教材等の割引もあります(紹介サイトが開きます)

③ 応援として〈SNSや口コミ〉でこのサイトを広げていただければ幸いです!