アイディアを出し合うことはとっても楽しい!-楽しい会議入門

〈たの研〉のアイディア会議:アイディエーション は毎回とてももりあがります。私いっきゅうの学校現場での経験がとても大きく作用しているからです。

・どうして同じことを何度も話し合うのだろう?

・どうして声が大きな人が勝つのだろう?

・子ども達のためにもっと長く議論した方がよいテーマには意見が出ず、これまで通りの内容にちょっとした変化を加えることにどうしてこんなに長く時間を使うのだろう?

それらそしてその他諸々を束ねて

「どうしてたのしく議論できないのだろう」

 教務主任の研修会でA小学校の教務のA先生が「うちの学校の職員会議は私が司会進行して、たいてい1時間以内で終わります」

と発表していたことに感動して、その人に学びに行きたいと、まずその学校の知人たちに聞いてみたら

「そんなことは全くない」
と言われて、どうしてこんなフェイクを語るのだろうと、しばらく悲しい思いをしたことがあったのですけど、その人も〈会議を何とかしたい〉という思いがあったのでしょう。
 それほど学校の会議は実に課題が大きいものの一つです。

 たのしい教育研究所は学校を側からサポートする組織でもあります、会議のテーマは自(おの)ずと学校と似たものがたくさんあります。

 そこで〈たの研〉の議論ははじめから《キーコンセプト》を作ってありました。
 そのうちの三つが

✨ 一つの会議のテーマは1時間以内
✨自由に予想・発想して自由に議論する、その最終責任は発言者ではなく代表のいっきゅうがとる
✨議論された内容は〈予想⇨実験〉の過程を経て結果を冷静にみていく

です。

 学校でもそういうコンセプトで議論を自由にすすめていけたらよいと思います。

 さて、最近はいろいろなアイディエーション (自由に予想・発想し議論する場)が実施されています。

 今回は、〈たの研〉が信頼しているH先生を招いて3人でのアイディエーション です。

 学校でたのしんだ事例などをたっぷり出してもらって、笑いながら、あっという間に楽しい教育プログラムができあがりました。

 「出来上がったものはいいものである」なんていうことはありません、さっきのキーコンセプト《✨議論された内容は〈予想⇨実験〉の過程を経て結果を冷静にみていく》の段階にすすみます。

 いろいろな先生たちが、これから一週間程度で子どもたちに体験してもらって、よい評価が出たら、プログラムを一般に公開することになります。

 さらにブラッシュアップが必要だとなったら、また工夫改善して試してもらいます。それらの評価を元にいずれこのサイトでも公開できると思います、たのしみにしていてください。

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とっても小さくてひょうきんな虫を観察-楽しい昆虫学

 アウトドアでアイディエーション (アイディア会議)をしている時、A先生が「何、これなに? 動いてるんだけど・・・」と声をあげました。

 紙皿に向かってワタみたいなものが動いているんだけど、風で動いているわけではないみたいとのこと、これです。

 どれどれとみんな寄ってきて眺めると、確かに紙皿を歩いて登っています、大きさは、前の方が〈炊いてよくふくらんだご飯粒〉くらいです。

 なんだろう・・・

 私もみたことがありません。

 しっかりした足取りで歩いていきます。
 シッポがとってもおもしろい、釣りの〈毛ばり〉、あるいはホコリ落としの〈ハタキ〉の様な形をしています。

 

 バンザイとかしてくれて、ひょうきんな感じの虫です。

 足は6本です、昆虫ですね。

 これはおもしろいね~、あとで調べてみようねと話しみんなで観察しました。

 〈たの研〉に戻って調べてみると〈ベッコウ ハゴロモ 〉の幼虫でした、これは成虫、顔をみると〈セミ〉の様に見えます、羽をみるとガの様に見えます。けれど〈ハゴロモ ファミリー(科)〉という一つのグループを構成しています。

 何しろ〈昆虫〉の種類は膨大です。今までみたことのない昆虫に出会う確率もたくさんあります、みなさんもこの夏、公園などでたくさん観察してみてください、たのしいですよ。
 昆虫の種類の多さについてはこの記事を⇨ https://tanokyo.com/archives/154453

 

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たのしい国語・たのしい英語-「分かるから分けられる」ということ-〈科〉という言葉②

 さて前の記事で触れた牧野富太郎の《植物記》の、ある言葉に目が止まったと書いたその部分を書き抜きましょう、いつもの様に読みやすく手をいれました。

   

 

 植物学上でもまた動物学上でも科の字は今日普通に使用し誰れでもよくこれを知っている。

 すなわち植物学では、以前には、例えば Order Magnoliaceae という様な場合の Order に適用したが、今日では一般にそれと同位の Family が用いられている。

牧野富太郎「植物記」青空文庫より

 

 〈科〉はもともと〈Family:ファミリー〉を訳したものだったんです。
 ファミリー:family の方がずっとイメージしやすいな。

 もちろん私は植物学の本や資料をいろいろ読んでいますから、その単語も目にしているはずなのに、頭には入ってなかったわけです。

〈バラ科〉は「バラ・ファミリー」です!

 当然、庭に咲くバラは〈バラ・ファミリー〉

wikipediaに感謝して参照

「実は〈さくら〉も「バラ・ファミリー!」


「え~?」

私いっきゅうもそうだったのですけど、「桜はバラ科なんだよ」といわれると「学者たちは〈科〉という特別な分け方をしているんだろう」という様に、煙(けむ)に巻かれた様な、ぼやけたイメージをもつ人も少なくないでしょう。

「桜はバラ・ファミリーなんだよ」といわれたら
「え、一族なの? DNAがかなり近いわけ?」と理解が深まると思うのですけど、どうでしょうか。

 牧野さんの文章を読むと、〈 明治期、中国語をそのまま採用して、門とか科という分類用語になった〉ことがわかります。

 同じ漢字文化とはいえ、私にとっても多くの人にとっても科よりファミリーが身近な感覚として理解できるでしょう。

 私は今後、積極的に〈科〉から《ファミリー》に移行しようと思います、学術用語的にも完全に正しい利用の仕方です。表記的には「サクラ・ファミリー(科)」でいきましょう。

追記
 牧野さんは中国語をそのまま分類用語に利用したことに反対していて、やまと言葉で〈科〉を表記しようと提案しています。

 どういう提案だったか・・・、少し考えてみますか?

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⬇︎

⬇︎

 世が移ってもしも科の字を日本語にしなければならない場合に立ち到ったなら、私はこれをナカマ(仲間)としたいと考えている。

 そしてこの語は縁を有つ者の集りを表している科の意味と合致するものだと信ずる。

 タグイ(類)ではその限界が余り厳格に感じなく、またこの語は余り通俗に用い過ぎていてどうも特用してある科の名としては適しない感があるので私は採らない。

 そしてもしもこれをローマ字で書く場合には Kiku-no-Nakama, Tade-no-Nakama, Yanagi-no-Nakama, Mame-no-Nakama, Yuri-no-Nakama などと書けばよいのである。あるいは no を省いて端的に Kiku-Nakama, Yanagi-Nakama という様にしてもそう悪くは無いと思う。

牧野富太郎「植物記」青空文庫より

 

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たのしい七夕の日、読者のみなさんに感謝の気持ちを! 〈RIDEの公式サイトのアクセス数〉

 今日はちょうど七夕の日です、〈願い〉について書かせてください。
 しばらくこのサイトのアクセス数について話していませんでしたが、目標の「1日平均1000アクセス」に近づいています。

 分析ツールの数字をご覧ください。

 過去30分で27アクセス、今日は夜の時間で1805アクセス、昨日は1030アクセスです。
 別な日をたどると〈1494アクセス〉〈1015アクセス〉と続いています、ここ最近は1000件を超すのが普通になっています。

 1ヶ月の平均では、まだ突破できていません。

 これは約1ヶ月(28日)のアクセス解析です、28日間で2万6045アクセス、1日平均〈930アクセス〉です。


 
 とはいえ、数日おきに1000件を突破する間隔が縮まってきています。

 詳しい方から「これだけのアクセス数があるなら収益につながる運用をした方がよい」と何度も勧められているのですけど、たのしい教育の普及のみを頭においているので、なかなかそこに時間を割くことができません。

 二~三年前、どんどん書き込む記事のボリュームにサーバーが対応できなくなりクラッシュしてしまったこの公式サイトが、読者の皆さんの応援を得て復活し、やっと安定的な支持をえる様になりました。
 はじめのころの読者のみなさんの中には〈たの研〉がなくなったと思った人たちもたくさんいると思います、申し訳ない気持ちです。

 今この記事を読んでくださっている皆さんが、ここまで大きくしてくれました。
 大きな感謝の気持ちをお伝えさせてください、「ありがとうございます」。

 最近私が載せた空の雲に向かって車を走らせている画像がありました。気に入ってくれた読者の方が「坂の上の雲ですね」と伝えてくれました、司馬遼太郎の小説のタイトルです。

 〈登ればきっと手が届くはずだ〉と全力で坂道をのぼっていく明治期の人物たちを描いた作品です。
 もちろん坂の上にいったところで雲を手にすることはできません。

 これは以前とった坂の上の雲の写真です。

 たのしい教育研究所が登っているのは坂ではなく山です、それも〈穂高〉レベルの高い山です。仲間たちみんなで見つめているその雲は、まだ遠くにあるのですすけど、一歩一歩登るうちに、きっと手が届くことでしょう。
 その一歩一歩を押してくれるのが応援してくださる皆さんの力です、心から感謝しています。

 たのしい教育が普通の教育になり、たくさんこどもたちが、休みもいいけど学校もいいと感じてくれる。先生たちもたのしく子どもたちと触れ合う。そういう姿をみて保護者の方たちも笑顔になる。
 そして社会は、富・財産、権力のある人たちだけでなく、弱い人たちみんなにとっても住みやすく豊かなものに変わっていく。
 そういう姿を、坂の向こうに想い描いています。
 これからも応援をよろしくお願いいたします。

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