来月店を閉じる本屋さんに行く@本当にお世話になりました

〈たの研〉の活動で使う本を買う時によく利用していた本屋さんが来月店を閉めると聞いて、行ってみることにしました。※最新メルマガの〈たの研の日々〉を加筆・編集しておとどけします

 私は今でも活字中毒のままなのだけど、〈たの研〉の目標がおおかた達成されてヒマができた時まで、本を読む時間は減らそうと考えていて、新本で購入するのは欲しい本20~30冊の中で一冊くらいです。

 去年のことを考えても本屋さんで買ったのは30冊くらいだと思います。電子本やオーディブル(朗読)もあるので、書籍(紙の本)を買う機会はますます減っています。
 一般の方たちも、紙の本を買うのはとても減ってきているといいます、本屋さんが採算をとるのはかなり難しくなってきているでしょう。

 けれどやっぱり紙の本はいい。
 実体があるだけに、デジタル情報よりずっと心に染み入ります。
 この『スピノザの診療室』も『星を編む』もとてもおもしろそう。

 電子書籍と紙の本と、そんなに違うのかと不思議に感じる人がいるかもしれません。
 でもパソコン画面でブラッド・ピッドを見るのと、喫茶店の向かいにブラッド・ピットが座っていて眺めるのとではぜんぜん違いますよね。
 喫茶店の場合は、話しかけたら返事してくれるくらい身近です。
 デジタルデータと紙の本とでは、それくらい違う感じがします。
 ま、活字中毒者ゆえのバイアスもかかっているのでしょうけど・・・

 店内を歩いていると「この棚では黒澤明の本を買ったなぁ、ここでは合格SVのあの本とあの本、子どもたちのコーナーではヨシタケさんのあの本とこの本を・・・」と、本の表紙まで想い起こされます。

☆⭐︎⭐︎☆⭐︎⭐︎☆⭐︎⭐︎☆

 前回買おうと思って控えていた本を手にレジに立っていると、元気な店員さんが親子のお客とたのしそうに会話しています。
 私の番が来て清算し、記念にと本を包んでもらうことにしました。
 ラッピングが終わって受け取る時
「お店を閉じると聞いたのですけど…」と話しかけると
「はい、来月いっぱいで店じまいです!」
と元気な声が返ってきました、すでにたくさんの人たちと交わした言葉で、気持ちの整理もついているのでしょう。
 いろいろな想いを込めて
「長い間、本当にありがとうございました」と伝えると、店員さんの動きのリズムが一瞬崩れ、その後、声は聞くことはできませんでした。

 本を差し出してくれた店員さんに、お辞儀をして、まるで卒業証書のようだと感じながら両手で受け取りました。

 入るときには大雨だったのに、外に出る時は雨が上がり春風が吹いていました。

 季節の変わり目と社会の変わり目を同時に感じる日になりました。

 また行こうと思います。

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たのしい教育研究所の〈子どもたちの楽しい食育〉の取組みを高く評価し「那覇青果物卸商業共同組合」の皆さんが助成金を授与してくださることとなりました

 たのしい教育研究所のたのしい教育活動は多岐にわたり、その一つ「たのしい食育」の取組みを《那覇青果物卸商業共同組合》のみなさんが高く評価し、助成金を授与してくださることが決定いたしました。

 

 心より感謝し、大切な資金を、こどもたちの健やかな成長につながる、たのしい食育活動に利用させていただきます。

 今回応援してくださることとなった那覇青果物卸商業共同組合は那覇という地域限定の組織ではなく、青果物を通して沖縄県全体の食の安心・安全に力を注いでいる組織です。

 すでに〈たの研/たのしい教育研究所〉には、数々の食育プログラムがあります。
 それをさらにブラッシュアップし、〈たの研〉と目標を同じく活動している栄養士の方をはじめ、学校現場の先生方、保護者の皆さんと協力して、充実した活動をすすめていきたいと思います。

〈たの研〉のたのしい食育プログラムを受講したい方(児童館、自治会、その他)は、お問い合わせください。
 

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楽しい理科@生物全体を重量でながめる -楽しい学力向上

 最近は〈たのしい環境教育〉の研究で、知人のIさんと「菌類」について調べています。Iさんから送られてきた動画をみて「これは生物の学習の基本中の基本になる知識だ」と感じた内容を紹介しましょう。

 以前、地球上の全生物の中の〈昆虫の種類〉をテーマに書いたのですけど、今回は生物の総重量(全てを足した重さ)についてです。
 NHKスペシャル「超・進化論」の中に出ていた話を授業で使いやすいようにプログラムしてみましょう。

 まず予想を立ててみてください。

問題

地球上には様々な生物が住んでいます。
動物、植物、微生物、菌類etc.
それらの生物の全ての重量は 約470トン(t)だといわれています。
そのうち〈植物〉は何%くらいだと思いますか?

予想
ア.25%(1/4)くらい

イ.50%(半分)くらい

ウ.75%くらい

エ.その他

 

どうしてそう思いましたか?

 

⬇︎

その予想が当たっても外れても

⬇︎

予想を立てると賢くなる

⬇︎

予想をたてるとたのしくなる
⬇︎

 

お話:生物の総重量

どういう予想を立てたでしょうか。

〈植物〉と〈動物・微生物・菌類〉の重量を比較するわけです。

 ある先生は「半々くらいではないか」と予想してくれました。
「山の木には大きく重いものがあるけれど、海にもクジラとか大きな生き物がいて、山より海がずっと広いから、結果的にだいたい同じくらいになるのではないか」ということです。
なるほどなるほど

微生物や菌類はとても小さいけれど、地面の奥深くにもいるものまで合わせるとかなりの量になる気もしますから、動物・微生物・菌類たちの総重量が大きいかもしれません。

いやいや、やっぱり植物は密集して存在しているし何だかんだいっても植物の重量が大きいだろう、という予想も成り立ちそうです。

 予想変更したくなった方はどうぞ。

⬇︎

予想変更してさらに賢くなる

⬇︎

予想変更してさらに賢くなる

⬇︎

生物の総重量 約470Gt です。

そのうち動物と微生物、菌類を全て含めた重量は 約21Gt(ギガトン)だと考えられています。

とすると・・・

植物は約 449Gt です。

数字ではわかりにくいかもしれません、比率で図示してみましょう。

こうなります。

 

植物たちの圧倒的存在感は一目瞭然です。

 種類でいえば◯◯が圧倒的に多い(興味のある方は記事検索で「たのしい生物学入門」とうち、読んでみてくださ(4)に載っています)。

 重量でいえば◯◯が圧倒的に多い

というように生き生きとイメージできると、本質的な学力になっていくでしょう。

それは間違いなくたのしく使える学力です。

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楽しい教育派の先生たち各地に広がる-子どもと先生、たくさんの人たちの笑顔が広がる

 春は別れ、そして出逢いの季節です。〈たの研/たのしい教育研究所〉は「力ある先生たちが足りない」という声、そして「子どもたちとたのしく伸びていきたい」と考えている人たちの声に答えて、長年、合格SVを開催し、たくさんの人たちを合格に導いてきました。この春から教師となる人もいます。
〈たの研〉の合格SVは他を寄せ付けないほどの高い合格率をマークし続け、その年、合格することができなかった人たちも、その後合格を手にし続けているので、最終的な合格率は90パーセントを越しています。
 それは、信頼する先生たちから「この人をぜひ合格させてほしい」と推薦のあった方たちを面談し「この人物はきっと子どもたちとたのしく賢く高まっていけるだろう」という手応えを感じた人たちを受け入れるシステムなので、指導する側の勢いが圧倒的に他と違うからです。
 また、たのしい教育のノウハウがたっぷり詰まった上に、仮説実験のシステムを組込んでいることが大きな効果をあげています。

 その合格者の一人、A先生が、この春から小さな島にファミリーで赴任するというので旅立つ前にあいさつに来てくれました。
 合格SVで合格した後、結婚し、かわいい赤ちゃんとそのお兄ちゃんがいます。
 〈たの研〉のお祝いの定番、竜巻ハイパーで前途を激励しました。知らない人もいると思います、紙テープと紙吹雪が長時間舞い続けるアイテムです。
 これは紙吹雪が舞い始めたところで、この後、たくさんの紙吹雪が舞い落ちてきます。


「え、これなに?」とキョトンとしていた子どもたちも、紙吹雪がどんどん舞い始めると、はじめてみた嬉しさをたたえていました。

「島でも子どもたちとたのしいことをいっぱいやってきます」と笑顔で語るA先生をみていると、沖縄の教育の未来が明るいものと思えてきます。
 たのしい教育の中から賢い子どもたちが育ち、ゆっくりとではあっても着実に今よりよい世の中になっていくでしょう。

 はっきりとよくなってきたことが分かるまで、まだ何年もかかると思います。

 そういう中でもいろいろな人たちと力を合わせて、元気にすすんでいきます。
 今年度もよろしくお願いいたします。

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