どうして自分に向かって光の道ができるのか?/たのしい科学はいろいろな扉を開く

 今週のメールマガジンの授業の章に、こども達にみせてあげたい簡単実験「ひっくりかえる矢印」を書きました、コップを通すと矢印が左右逆になるあそびで、知っている人もいると思います。

 

 そこに、理科の時間によく出てくるこういう図を載せて説明したのですけど、読者のAさんから「これまでなんども見てきたのですけど、はじめてこの図が重要なのだとわかりました」という嬉しい便りが届きました。

 
 この図については〈たのしい教育メールマガジン〉に書いたのでおくとして、Aさんは〈この図でのコップの後ろにある物体が逆の方向からみえる現象〉がはじめてわかったことに感動したそうです。

 見えるというのは、実際の物体がそこにあるのかどうかではなく、私たちの目の中にどう入ってくるかなんですね。

 と書いてくれました。

 そうして「ものが見える」という不思議さに感動したAさんは、「太陽などで自分のところに光の道ができるのもわかってきました」と続けます。
 読んでいて「なるほど感動すると、いろいろなものごとのとびらがひらくのだな」と嬉しくなりました。
 レンズを通して逆向きに映る不思議さが理解できたために、レンズでなく、たとえば鏡などの反射もスッと頭の中にイメージできるようになったわけです。

 太陽の光の道は手元にないのですけど、満月の時の光の道の写真はあります、みなさんはこの映像、不思議に感じませんか?
 どうして自分だけに向かって光の道がやってくるのでしょう。

 月の光は地球にいる私だけでなく、月を向いている地球の面にいるいろいろな人に、いろいろな処にとどいています、自分だけに道ができるというのはなぜなんでしょう。

 この写真には〈月から直接とどく光〉と〈月の光を水面が反射した光〉の両方が映っています、私たちの目にそう映るわけです。

 水面は月からとどくたくさんの光をいろいろなところに反射させています。そのうちの〈自分の目と月とを結ぶ一筋の光だけ〉が私たちの目に入ってくるだけだからです。別な向きに反射している光はたくさんあっても、それは私たちの目には入ってこないのです。

 Aさんも、そういうように理解したのではないでしょうか。

 そうやって、いろいろな人の知的な深まりがすすんでいくことは、たの研にとって嬉しいことです。

 きっとAさんはいつか自分の感動を周りの人に伝えてくれるでしょう。

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プリンタインク折り染め・折染め作品の写真が届きました/たのしいものづくり

 たの研のメンバーでかなり前から研究、実験を重ねてきた〈プリンタインク折染め〉は、たくさんの人たちに広まって、定期的にインクセットの注文・問合せが届きます。

 以前それを入手してくれたOさんから、仲間と作った折染め作品の写真が送られてきました、みるとたくさんの作品が広がっています。

 私いっきゅうが〈折染め〉に触れたのは、教師になってすぐの頃、関西で実施された「たのしい授業体験講座」だったと思います。すると、もう35年くらい前になります。
 このあいだスタッフのAさんとその話をしていたら「35年前ってすごいですね」と、とても昔のようなニュアンスで話していたのだけど、私にとって〈昔〉という言葉は浦島太郎の話くらい前の感覚で、35年とか40年いっても古い感覚はありません。

 以来たくさん作ってきた中で、準備のめんどうさや、染料自体が比較的高価なこと、「複雑折り」などネーミングがこども感覚を遠ざけることetc.〈たのしい教育感覚〉でどんどんブラッシュアップして来たのが、今の〈たの研式プリンタインク折染め〉です。

 染まってあとの定着度、水に濡れた時の色のにじみなども少ないので、今のところこれ以外の染料は考えられません。

 じわじわと人気は上昇中です。

 以前、県外に住む方(Sさん)から「和紙づくりをしている者ですけど、和紙でも染まりますか? 染まるなら〈たの研式折染め〉を学びたいです」という問い合わせがありました。

「経験上、染まったのですけど、作っている和紙を送っていただけたら試してみましょう」

 ということで、予想通りの結果が出たので、はるばる沖縄までやって来てくれました。

 Sさんは「折染めが和紙の良さを広めるきっかけになる」と考えているようでした。

 この項を綴ろうと検索してみたら、新しい期日で、和紙・折染めの記事が何件も見つかります、Sさんが和紙業界でいろいろ広めてくれたのかもしれません、そうだとすると嬉しいことです。

 たの研の秋の講座のテーマは、もしかすると〈たのしいSDG’s〉になるかもしれません、廃棄してしまうものを折染めで復活させたり、新しいものに変えたりできるかもしれません。いろいろ頭が動きはじめています。

 たの研式の折染めインクは、薄めて使うタイプより、そのままの濃さで使えるようにした各色500mlサイズのものが好評です。送るとなると送料の方が高くなるので、直接お渡しできる場合に注文を受け付けています。興味のある方はお問い合わせください。

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気になるオブジェ/名人のたのしい折り紙/秋の講座11月後半予定

 たのしい教育研究所(たの研)には、応援してくださる方たちから食べ物だけでなく魅力的なものがいろいろ届きます。

 小さくて色的にもあまり目立たないけれど、とても気になるオブジェがこれです。

 数年前から、たの研第3研究所の一角に置かれていて、数々変わっていく教材たちの中にあっても、その存在感はずっとおとろえません。

 牛乳パックで作ってくれました、あの厚い紙をたくみに折り曲げて作成されています、接着剤などは使われていません、たのしいSDG’sともいえますね。

 これだけのものを作ることができるということは、きっとさらにたくさんのオブジェを生み出してきたことでしょう。

 人間は、それがたのしくなると、どんどん先へ先へとすすんでいって、こういうすごいものができるようになるんですね。

 〈たの研〉にはたくさんの教材プログラムがあって、そのうちの〈ものづくり〉はいろいろな先生たち、こどもたちがマネできるようなものを取り上げています。

 必然的にこういう複雑な工程を必要とする名人級の作品をプログラム化することはないのですけど、個人的に興味があるということなら〈おりがみスーパーヴィジョン〉を組むことも可能だと思います、お問い合わせください。 ※名人が対応可能かわかりませんが、たの研のマッキー先生もかなりの腕です

 さてこの怪獣、なんて名前なんでしょう。

 ジャミラ的な雰囲気ですけど明らかに違います。

 私がリアルタイムでみていたウルトラマンシリーズでは出てこない怪獣かもしれません。画像をみているとこれが近いかなぁ、背中と腕の感じが違うとはいえ・・・ウルトラマン・ティガに出てきた〈ガゾート〉。

 さて、今日この頃のたの研は〈秋の講座〉に向けて動き始めています。
11/19(土)か11/26(土)いずれも午前の予定です。

 年に3回の大きめの講座です、興味のあるみなさんは今からカレンダーにチェックを入れていてください。私いっきゅうも久しぶりに授業する予定です。
・本格的なたのしい授業プログラム
・たのしものづくり
・なかよくたのしく簡単ゲーム
・たのしい読み語り
 etc.
親子、親類のこどもたちと一緒に参加可能です。

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言葉で生きていく/たのしい文章入門/PEALスーパーバイズ

「言葉で生きていく」、何かのTVコマーシャルではなく、最近のPEALスーパーバイズの中で語ったことを少し紹介させてください。

 私は日々たくさんの文章を綴っています。最近は動画編集もやっているのですけど、そこに刻む短い言葉は、こうやって綴る文章より時間がかかります。

 それなのに誤字が定期的に出てしまいます。新聞に書いている頃は、一つの文章に時間をかけていた上に、編集のプロがそういうミスを訂正してくれていたのですけど、一人で綴っているとそうもいきません。
 このヒューマンエラーは避けがたいものだと考えています。
 ただし、脱字はほとんど指摘されていないことと、意味が伝わらない文章というものも無い様です、やわらかな気持ちでおつき合いください。

 さて最近、〈今後の人生〉に関わる相談をうけ、結果的にそれは「文章で食べていく」というテーマにすすんでいきました。


 相談したAさんは、いろいろお話をしていく中で、三つくらいの選択肢に絞られて、そのうちに「まず一定期間、文章で生きていけるか挑戦してみる」という選択肢を選びました。書くことは好きなのだと話していました。

 ところで〈文章で生きていく〉〈ことばで生きていく〉というのは可能なのでしょうか?

 このサイトは、ブログ管理者Iさんとの相談で、10日まえくらいから〈広告を受け付ける〉ようにしてみました。
 実施してみて「ああでもないこうでもない」という様に押したり引いたりして実験しているところです、ぜんぜん収益化できる状況では無いのですけど、みなさんのおかげで〈たの研〉のサイトは数あるブログの中でトップクラスのアクセス数を維持していますから、いくらかの読みづらさを犠牲にすることを読者のみなさんが受け入れてくださったら、収益化するのはそう難しくないのではないかと思っています。

 私は二十代の頃、ある街のエッセイコンクールに応募して、それが入賞したことがありました。最優秀は〈対象作品なし〉ということで、結果的に私がトップだったのですけど、そのエッセイは数時間で書いたものだったので、本気で文章を綴る仕事についたらなんとかなりそうだと、教師を辞めた時の仕事の選択肢の一つにしていました。
 結局、たのしい教育にのめり込んでしまい、その選択肢はどんどん遠のいていったのは以前からこのサイトを読んでくださっている読者の皆さんのご存知の通りです。

 現在、「文章ドクター」の依頼は定期的に届きますし、有料メルマガの読者は教育関係の中ではトップクラスなので、私の場合「言葉で生きている」という側面があることは事実です。

 小説家も自分の作品で生きていける人は一握りだといいますから、私はうまくいっている方に入るでしょう。

 それにしても、どうして文章が苦手だという人、書くことが嫌いだという人がこんなに多いのでしょう?

 もちろん学校教育がうまくいっていないからです。
 先生が悪いのではありません、日本の学校教育が全体として持っている〈型はめ・押しつけ型〉〈賞を狙った指導型〉などいくつかが複層的に絡んでいるので、無茶な指導をする先生が辞めたら済む問題ではないのです。

 その子の可能性を伸ばすこと、表現するたのしさを味わってもらうこと、それが周りの人たちに伝わって心を動かすことetc.
 そういう文章教育にシフトしていくことが必要で、それには読者の皆さんをはじめ、たくさんの人たちの支援が必要になるでしょう。

 さてAさんは随分以前に、たのしい作文指導〈たの作〉を購入して、自分でもそれをテーマに書いているそうです。

人気教材〈たの作〉追加作成しました。ご希望の方はお申し込みください

※「たの作」は現在品切れ中ですけど、3日あれば発送可能です、興味のある方は
お問い合わせください
 ⇨ http://tanokyo.com/me-ru 

閑話休題

〈書くことが大好きだ〉というAさんは、小説などには興味がないということだったので、小さなエッセイコンテストで入賞することをすすめました。

 グーグル検索に「エッセイコンテスト」と打ち込むとたくさんみつかります。

https://koubo1616.com/category/essay/

大きめのものならこういうものもあります、ダブるかもしれませんけど。

https://compe.japandesign.ne.jp/category/literature/

 「好きなことで生きていく」と言い出すと反対する人たちが大半です。
 でも「実験もさせない」というのは暴挙でしょう、命に関わるとか大勢の不幸が確実に訪れるいう場合は別ですけど、基本的にその人の人生なのです。

 Aさんの挑戦つまり実験がうまくいくのかどうかわかりません、けれど応援したい気持ちはたくさんあります。そしてまた何かあればたのしく予想変更できるようにすすんでいくとよいのです。

 たの研はそういうみなさんの支援ができる組織でいたいと思っています。

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